IZUMI 34S 絶縁被覆付・裸圧着端子用圧着ペンチ | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

IZUMI(泉精器製作所)34S 絶縁被覆付・裸圧着端子用圧着ペンチの紹介です。

 

絶縁被覆付圧着端子・スリーブ用(手動片手式工具)

 

 

実はこれ、自分が初めて扱った絶縁被覆付圧着端子用圧着ペンチなので、非常に思い入れのある工具なのです。今回、つい購入してしまいました。
※小型の絶縁被覆付圧着端子用圧着ペンチといえばHOZANが有名だとは思いますが、HOZAN工具が個人的に好みではないのと、刷り込みのお陰でIZUMI 34Sが好きです。(でも仕事ではHOZANユーザです)

 

 

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IZUMI 34S 絶縁被覆付・裸圧着端子用圧着ペンチ
カッコ良い!

 

 

 

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付属のダイスを付け替えると裸圧着端子用として使えます。
※でも裸圧着はロブスター(AK1MA)が好きです。注:このBlogを書いている人の工具に対する愛は異常です。

 

 

 

このBlogをご覧になっている方は、「あれっ?」と思うかもしれませんが、実はこの圧着ペンチのメインフレーム、カナレの圧着ペンチのフレームと同じくスウェーデンのpressmaster社製です。

 

 

 

IZUMI 34Sは完全OEMではなく、ダイスがIZUMI製だと思いますが、pressmaster DSA-0725が製造メーカでの同じような製品ですね。

 

 

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兄弟そろって記念撮影(笑)
ちなみに上(カナレ)がC-frame、下(IZUMI)がD-frameです。
pressmaster社の純正ダイスが使用できるのはもちろん、クリンプハイトを考慮した設計が出来れば、いろんな圧着ダイスを開発することも出来ます。庭園鉄道が趣味で自宅にフライスがある方は楽勝かもしれませんね。

 

 

 

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ちなみにIZUMIはカナレとは圧着方向が逆です。
※昔、色々な業界の技術者が集まった場所で仕事をしていました。人(業種)によっては正位置の概念が異なり、カナレ圧着のダイスをわざわざ逆に返して使用している人がいました。

 

 

 

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安心の圧着精度。

 

 

 

手持ちの絶縁被覆付圧着端子用圧着ペンチで圧着形状の比較。
左から、
HOZAN P-733(旧型で現行品のP-743はIZUMI 34と同じような形)
IZUMI 34(旧型。現行品はダイス形状が変わっているかもしれません)
IZUMI 34S

 

 

 

HOZAN P-733がちょびっと圧着&シース部分が広がっているのに対し、IZUMIの34Sは全体圧着でシース部分にテーパを付けているのが分かります。
この圧着形状はJISでこそ定義されていないものの、
MOLEX 圧着ハンドブック (産業向け)注文番号 64016-0065 裸圧着・絶縁被覆付圧着についてを参考にすると、HOZANの形状は圧着不良に分類されます。
※HOZAN P-743ではこのシース側が改善された様です。

 

 

安価な圧着工具に対する不信感を自分は持っているので、やはり色々な工具に触れることは大事だと思います。

 

 

※基本的に、1種の圧着端子に付き、1工具が原則です。規定クリンプハイトがあるので、これ一本でなんでも圧着出来るなんてことは絶対にありません。
…しかし、ニチフで全ラインナップを揃えるのは無理がありますな(笑)