LOBSTER AK25MA 絶縁被覆付閉端接続子用圧着工具 | 音響・映像・電気設備が好き

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LOBSTER AK25MA 絶縁被覆付閉端接続子用圧着工具の紹介です。
筆者が所有しているロブスター(ロブテックス)の圧着工具はこれで二つ目です。

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LOBSTER AK25MA
変わらない統一されたデザイン。※JEFCOM同等品のOEMがロブテックス?


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絶縁被覆付閉端接続子(CE)を圧着する為に使用します

ちなみに、絶縁被覆付閉端接続子はJIS C2807で定義されている、「リングスリーブの絶縁付き」のことです。

裸端子の圧着工具はどれもツブシ形状が似ていて、JIS刻印があるのに、なぜ絶縁被覆付端子用工具は形状が各社バラバラでJIS刻印がないのか、疑問でしたが、調べてみると答えは簡単で、「絶縁被覆付端子用工具にJIS規格は存在しなく、あるのは端子側のみ」とのこと。

参考:
JIS C2804「圧縮端子」
JIS C2805「銅線用圧着端子」
JIS C2806「銅線用裸圧着スリーブ」
JIS C2807「絶縁被覆付閉端接続子」
JIS C9711「屋内配線用電線接続工具」
※閲覧はこちらで可能です。
ある方の受け売りですが、JIS規格を「クリアしていれば高水準」と捉えるか、「守らなければならない最低ラインで、越えて当たり前の水準」と捉えるかで大分認識が変わると思います。
※絶縁被覆付圧着端子工具はJISでは定義されていませんが、MOLEX 圧着ハンドブック (産業向け)注文番号 64016-0065 裸圧着・絶縁被覆付圧着についてに掲載されている圧着形状が確保できる工具をオススメ致します。

JIS C2807の冒頭を引用すると
この規格は、主として家庭用電気機器の内部配線に使用する軟銅のより線又は単線のビニル被覆を施した電線相互の接続に、絶縁被覆付閉端接続子の製造業者が指定する接続工具を用いて、絶縁体の上から圧着接続する接続子について規定したものであるが、最近の生産及び使用の実態を踏まえて、規格内容の充実を図るため、改正を行うものである。
この「絶縁被覆付閉端接続子の製造業者が指定する接続工具」がポイントで、JIS C2807内に引張強度試験が含まれていることを踏まえると、「絶縁被覆付閉端接続子製造メーカとしては、会社指定の工具でないと保証が出来ない」ということです。
おまけに書きますと、「家庭用電気機器の内部配線」用途であり、JIS定義上は「屋内配線」には「銅線用裸圧着スリーブ」を使用するようです。


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LOBSTER AK25MAとHOZAN P-736

会社で使っているHOZAN P-736と比べてみると圧着形状が違います。
※絶縁被覆付圧着端子への圧着刻印は任意です。

ここまで調べたのは今回が初めてで、絶縁被覆付圧着工具に対する認識が大分変りました。

工具自体にJIS規格がない以上、判断基準が「不良が出ないか?」「使いやすいか?」「精神衛生上安心か?」くらいしかないので、数社使ってみることをオススメします。