ステロイドを続けて使うリスク

みなさん　こんにちは　

ダイエットコーチング　もしている　代替医療師Vanilla です

昼間にお約束した　ステロイドのこと。の続き。

今度の　　オンライン免疫学講義・ステロイド１時間だけでは、

また話し始めると　きっと勢いついて　話すぎて情報に溢れてしまうので、

話しきれなさそうな分を記事にもしておきます。w

だって、４０年ステロイドばかり追いかけてきたのに、１時間じゃ足りない

さて、炎症がおきているところにステロイドを使うことで、

一気に炎症が引いていくことを体感したことがある人は、

あの驚くほどの抗炎症作用に救われて、

「こんなにあっという間に症状を消してしまう薬が悪いはずないじゃない！！！」と、

思わざるをえませんよね。

はい。。。それも分かります・・・・

さて、ステロイドはこういう急性の炎症に使う時、

その抗炎症作用をどう発揮しているかというと　

戦う（貪食作用）力である免疫細胞を活性し　

炎症を燃え上がらせるサイトカイン（シグナル物質）は抑制して、

同時に

抗炎症を頑張らせるサイトカインを刺激します。

抗炎症頑張ってね〜！っていう信号を送るわけよ。

つまり炎症の発生を抑えて、なおかつ原因を叩く力は強化！！という、

頼もしい薬ですわ。

私は使うことはないですが、

うまく短期的に使うことができれば、活用のしようはあるでしょう。

ただね、、、この劇的に効く魔法にかかると、人は必ず、また使うのよ。

ここに、ステロイドの大きな落とし穴があると思います。

適量をその時しか使わない、ということが出来ない。

使い続けていくという選択をとってしまう人が多い。。。

繰り返し使うことで、蟻地獄になっていくことは、

おそらく使用したことがある人はもう気がついているはずです。。

そして、炎症はぶり返す。

ステロイド使用頻度が頻回になり、

ステロイドの強度は強くなり、

それでも炎症の状態はさらに悪化していきます。

で、ある日、どんなステロイドをどれだけ使っても炎症は鎮まらない、

というところにたどり着いてしまうのよ。

さて、ステロイドを続けて使うことで、一体何がおきているのでしょう　

実はたくさんの仕事をしています。

・インシュリン・シグナルをストップし

　　エネルギー代謝がミトコンドリアで起こらないようにしてしまう

　　（糖が余る）→　糖尿病への一つの道でもあるね

・血液の流れを緊急事態モードにシフトして、

　　体にとって最も大切な脳、心臓、そしてストレス対応の時に大事な

　　大腿やコアの筋肉へと流します。

　　戦う臓器（免疫系）や生殖の臓器への供給がカット。

　　当然、免疫は抑制され、妊娠は出来にくい。

・戦う力としての防御システムである粘膜は弱体化します。

　　ですから体のちくわである表面の全て。

　　皮膚、肺胞、口の穴からお尻の穴までの粘膜は全てだよ。

　　皮膚は壊れる。

　　肺胞から、腸粘膜から、入るべきでないものは血中に流れ込む。

　　これまた炎症・アレルギーの原因ですわね。

　　呼び方としては、リーキーガットも　リーキーラングも、リーキースキンも同じことだよ。

・ステロイドは異化ホルモンと言って、

　　　エネルギーを作る材料に糖が使えない状態を生むのと同時に、

　　　仕方がないので、体を壊して材料にします。ここが一番問題なの〜！！！！！　

　　　つまり、自分の脂肪を溶かして、また組織（タンパク質）を溶かして、

　　　エネルギーの材料にします。

　　　まぁ　油から出来たケトン体とかが　酸性なのはご存知だろうし　

　　　また、溶かされた油が　一体どんな種類の油（飽和なのか不飽和なのか）なので、

　　　炎症の悪化が決まります。

　　　そして、胸腺や皮膚、粘膜の組織もタンパク質流出がおきて損傷が出ます。

　　　皮膚はさらに治らない。。。胸腺のことは　免疫の講義でね。

・使い続けることで、ホルモンはフィードバックという機能が働いて

　　　自分での分泌が起こらなくなりますから、自分でのストレス対応が出来なくなる。。。

　　　これは炎症だけではなく、気持ちもコントロールがきかなくなります　

　　　不安になったり、怒ったり、疑ったりという負の感情を制御しにくくもなる。。。

・免疫抑制の一つとして感染症にかかりやすくなるのよ

・解毒臓器である肝臓・腎臓が組織障害を起こします・・・

まだまだ　あるのですが、こういう反応が全部起こることで、

全体としてどういう体の状態になるのか　を　

知っておかないと治る道からただただ遠のいていくのです。

だから、どこかで人為的にストップをかけ、

少しずつこの負の連鎖を解いていかなくてはならないのです。

全部を一度に　一瞬で　修正はできません・・・。

ただの炎症では片付けられないのが、ステロイドを常用した後に起こる炎症（アトピー性皮膚炎）です。

「そんなに塗ってない」という自己認識は　あてになりません・・・・・

実際に　炎症がぶり返しているのなら　明らかに　すでに使いすぎています

体を作り変えるのには丸５年。

なんとかなんとか、というところまでに３年です。

最初の２年目が大変です。

それは、以前お話ししたように、汚染された土壌の洗浄に５年かかるのと一緒です。

２、３年目は何も収穫出来ない。不毛の土地になる。

ここから、やっと作り直し。

体の場合も　２、３年目に　ひどい状態になります。。

ここから　作り直しです。

私が　アトピーボイス　でお伝えしているのは、

この土壌洗浄の地道な作業です。

あれは、その時々で起こる急激な炎症への対処法ではありません。

体を治癒へと作り変える作業の2年間分のヒントなのです。

だから２年かけないとならないのです。。。涙。

昼の投稿に書いたように、この２、３年目に勃発する症状の

対処の駆け込み寺が日本に必要なのだと、痛感しておりますが、

それでも２度と苦しまなくていいように　

同時に　自分の体は作り変えていかなければ、また数年後にブリ返します。。。。

どっちにしても、駆けこめるクリニックも紹介しないとだね。。。

また長くなってるなぁ・・・　

まだまだ　書くことは山ほどあるんだけど。

免疫に絡む、特に免疫抑制のことは　ミニオンライン免疫学で聞いてくださいね。

１時間分を、書くことは難しい　

ちなみに、アトピーボイスは、全部文字起こししまして、

崎谷医師とテキスト化しております。

なんと　４０万語超えました　。

2年間　毎週　喋り続けたまとめになります

今年には　やっと編集してお届けできると思います。

アレルギーの機序も知っておくと、悩まなくなるんだけど、

なかなか　免疫学っって聞こえが　敷居が高いかなぁ　

アレルギーについての免疫学は　上級でのテーマですので　

２月からの配信になります。

基礎免疫学も　また２月から、もう一度流しますから、

これは　ママ向けのレベルで作ったつもりなので　ぜひ　聞いてみてね。

ということで、アトピー性皮膚炎だけではなく、

ステロイドの中長期・大量使用における問題については、

まだまだ　発信しなくちゃならないことたくさんです。。。

難しい内容は、できるだけSNSではしないように心がけてですね、

ママたちの理解が深まるようにと願っております

ということで、また懲りずに記事にするねー

暮れに　ヘビーな投稿で　失礼いたしました

さて　あと２０１８年も　残すところ１日だぁぁぁ

Love Vani

ドクター崎谷ヒロ先生との　ラジオトークも　申し込み始まりました

１月のテーマは　患者学。

病院の現場での実態と　実際の病院との付き合い方　薬との距離。

また家族と　どうやって　健康情報をシェアしていくかなど

なかなか　ヘビーな　テーマですが　ぶっちゃけ話を

また　今回も　ナビゲーター挟んで　お届けいたしま〜す

　ウェルネス・ラジオ　Welness Radio

代替医療師Vanillaの　FBでのミニオンライン講座

☆　『免疫学・基礎』簡単バージョン　１５講座スタート

各回のお申し込みは　毎週　随時受けています

１月１３日講義は　免疫とステロイド。

その作用と副作用。皮膚炎や咳に今や簡単に処方されてしまうステロイド、

そのステロイドは体内で何を引き起こすのか？

　ミニオンライン免疫学講座・基礎

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