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【本質の理解】
理解してますか?
本質を正しく理解することが重要
とかよく言われますが、多くの場
合言われたことや目の前で起きて
いることをそのまま受け入れてし
まうだけで、理解していないこと
のほうが多いのではないかと思え
ます。
【なぜ理解できないか】
多くの人にとっては、言われたこ
とをそのまま受け入れることの方
が何より楽ですし、つまらないト
ラブルを避けるという意味では、
正しい処世術の一つと言えます。
周囲や特に目上に当たるような人
から見れば「素直なカワイイや
つ」という評価になるので、かえ
って得をしたりします。
為政者から見ても、従順でいてく
れたほうが安定した政権を維持で
きるので、とても都合がいいです
ね。
そのために情報操作をしたり、従
順であるほうが特になるようにし
たりもします。
江戸時代には鎖国もその一つと言
えるでしょうし、「ご新規ご法
度」と決められていました。
つまり、新しいことを始めたり、
発明したりを禁止していたわけで
す。
現代でも、裁判やお役所の先例主
義にその残滓を見ることができま
す。
【本質を理解するとは】
なぜ、本質を理解することが必要
なのでしょうか。
指示を出した側からみると、理解
しないまま指示通りに進めてもら
えるのはいいのですが、正確に意
図が伝わっていないがために、十
分な結果が得られないことはよく
あります。
指示を受けた人は「分かりまし
た」というので、任せてみると全
く理解できていなかったり、また
はとんでもなく遠回りなやり方に
なっていたりは日常茶飯事です。
こういった人は、理解したことを
復唱させようとしても「分かりま
したから、大丈夫です」と答えた
りします。
指示を受ける側から見た場合、
「指示通りやったんだから、失敗
したら指示を出した側の問題」と
かたずけてしまえば、責任は回避
できるかもしれませんが、成功す
る確率はずっと下がります。
また、「指示を出してもらえない
から出来ません」あるいは「教わ
ったことが無いから出来ません」
と平気で行ってしまう人もよく見
かけます。
また、この状態では状況が変化し
た場合に全く対応できず右往左往
したり、立ち往生したりとなるの
で逐次指示を受けないと先へ進め
なくなってしまいます。
状況の変化を独自に判断して進ん
でしまうのも、チームで仕事など
している場合は問題もありますが、
状況を分析もせずに判断の丸投げ
をしてくるのでは、依頼した意味
がなくなってしまいます。
本来であれば、状況を分析して、
そこから考えられる選択肢をある
程度絞り込んできてくれれば、指
示を出した側としては、コマッタ
ヤツという評価ですね。
多くの考えない人々にとっては、
考えずに指示どおりに実行すると
いうことが金科玉条のように大切
なことでしょう。
いちいちお伺いを立ててから行動
するということは、こういった人
にとっては、あたりまえと言う感
覚です。
これでは変化に対応できないので、
変化に対して指示を出せるリーダ
ーが必ず必要になります。
ところが、人生においては自分自
身が自分に対してリーダーシップ
を発揮する必要があります。
それも、いいパートナーを見つけ
ることができればいいのですが、
本質を見極めることができ、影か
らであれ、表立ってであれリーダ
ーシップを持った伴侶を見つける
ことは難しいことです。
単に人生のパートナーを見つける
だけでもかなりのエネルギーを必
要としてしまうのが現代です。
【チームワークの中で】
指示を出す側が常に完璧な指示を
出せるとは限りません。
メンバーがチームの目標を正しく
理解していれば、指示や状況理解
の問題点について、意見をかわす
ことで問題の発生を回避できます。
指示を出す側からみれば、指示ど
おりにしか動けない人は単なる労
働力であって、ビジネスパートナ
ーにはなり得ません。
本当に必要にされるのはビジネス
パートナーになってくれる人間で
す。
問題点が共有され、万が一間違っ
た指示が出た場合に修正ができる
状態であれば、そこに人に任せる
意味が出てきます。
【なぜ本質的理解が必要か】
考えることや、考え方を学校では
教えてくれません。
為政者にとっては考えないで素直
に従ってくれる「無知なる大衆」
がほとんどであれば、実に都合が
いいことなのです。
為政者が常に、民衆のためだけを
考えていてくれればいいのですが、
往々にして国民のためといいなが
らそうなっていないことに気づい
ていないことが、歴史的に見てよ
く発生しています。
組織の中においても方向を誤った
判断がされてしまうこともしばし
ばです。
事象の本質や、指示を出した側の
意図を正確に理解していれば、間
違った方向へ足を踏み出そうとし
ていても、注意喚起をしたり、意見
を述べて正しい方向へ軌道修正
することが可能です。
何も言わないで、間違った方向へ
走ってしまったら、それが為政者
や立場の上の人の意見や、あるい
は大勢の方向でも最終的に結果を
受け取るのは自分なのです。
最悪の場合は、自分の考えを持た
なかった責任を命をもって償うことになります。
第二次世界大戦下の日本の世論と
民衆はその典型と言えます。
世論に押されて始めた戦争で、多
くの国民の命が失われています。
【解らないと言う前に】
では、本質的理解をするにはどうしたらいいでしょう。
・「なぜ」と問いかける習慣を付
けること、
(いちいち質問をする必要はあり
ません。まず自分自身に問いかけ
て「なぜ」を理解しているかを確
認してください)
・「なぜ」のその奥にある「な
ぜ」を掘り下げること
(直接的原因が判っても、必ずそ
れに至る経緯があります)
・別の立場から見るとどうなるか
を想像するしてみること
(現在の状況を、別方向(それを
起こした側など)から見ると全く
違って見えるはずです。自分自身
にとっては理不尽な状況も、相手
から見れば当然かもしれません)
・最終目標を描いてその道のりを
引いて、ステップに分解すること
(直接的に、ゴールにたどり着け
るような単純なことばかりではあ
りません。渡欧目標も、ステップ
に分解すれば一つ一つは実現可能
です)
・ステップごとに、周囲がどう変
化するかを予想すること。
(周囲の変化を理解することがで
きれば、次の対応策が立てやすく
なります)
【本質的理解の向こう側】
独立起業を考えたときに、自分の
後ろに何もない状態ということに
なります。
もちろん、雇われていてもリーダ
ーという立場であれば、同じよう
な感覚を味わうことにもなります
が、さらに重みがあると言えます。
なにか失敗しても、上司や先輩が
居てくれれば、叱ってもらえるの
です。
間違ったことに訂正が聴くという
ことを意味しています。
独立起業した時には、叱ってもら
えるという状態が無くなります。
若い人たちにとっては、何も言わ
れないことは嬉しいかもしれませ
んが、間違ったことを訂正できな
いということは、とても恐ろしい
ことなのです。
ユーザーや友人などが、何も言わ
ずに離れていくということなので
す。
やったことは全て自己責任です。
ここで、本質的理解を試みずに過
ごしていたらどうなるでしょう。
気が付かないうちに、穏やかなデ
スマーチを歩み始めることを意味
しています。
常に「なぜ」を問いかけることが、
あなたの未来を開きます。
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写真:「アテナの学堂」ラファエロ・サンティ
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