くぅ~何ヶ月ぶりのブログだろうか(^^;;
おどるマンガ 鳥獣戯画
無事終演いたしました!
稽古初日にはチケットが完売という
なんとも嬉しすぎるスタートでした
本番沢山の方々に見てもらえたのが何よりも嬉しいです
この鳥獣戯画という巻物を作品にしようとした理由としては
チャイロイプリンはいままでに、踊る戯曲、噺体(踊る落語)、踊る絵本など、
名作を身体的要素で立体化する作り方を追求してきました
そして子供プロジェクトとして、今回手をつけたくなったのが、日本の文化とも言える漫画でした
僕は漫画が元々大好きであります
いまはジョジョと鋼の錬金術師に手を出し始めました
そこで日本最古の漫画を調べたところ、鳥獣戯画に行き着きました
調べてみれば、動物が楽しそうに遊ぶ姿が描かれた絵巻物
いままで野菜、封筒、おばけ、花など
人間ではないものに人間のドラマを感じ作品にしてきた僕にとって
鳥獣戯画はまさに何故いままで出逢わなかったのかと思うほどにピッタリでした
毎度お馴染み、稽古初日は誰々はウサギっぽいね、誰々はカエルだね、そしたら誰々は蛇だね
など、なんとなくすぎる話し合いがくり広げられるのでした
プリンはいつもそうして役が決まります 笑
そして今回スペシャルなのが
片桐はいりさんと子供達
ワークショップの段階から子供達と対等な態度で挑むはいりさんは素敵でした
そんなはいりさんだからこそ、子供的感覚で進むプリンの稽古場でも、アイデア溢れる存在として引っ張ってくれたのでした
僕はそこにいる人と作品を作るつくりかた以外方法を知りません
その意味は、その人でなければいけない理由が作品にあるということです
日々の稽古や飲みなどを経て、その人をその期間で知り、その人からのアイデアで作品を作ること
つまりは助けてもらうこと 笑
この作り方はきっと一生変わらないと思います
僕は色んな人の意見やアイデア、そしてテーマとするもののあらゆる角度からの特徴を全て頭に詰め込んでぎゅうぎゅうにして、そこからポロっと出てくるもので作品を作るのが好きです
鳥獣戯画は800年という長い時間の中で
多くの作者が、または作者同士が描き合って出来上がった絵巻物
僕の理想とする作品の作り方
まさにラクガキとも呼べる素敵な手法があるのでした
ラクガキって素敵だと思います
いまラクガキなんてしますか?
ラクガキってなんにも考えずにただ描きたいことを描いてる楽しさなんですよね
でもそこには必然性があって、鳥獣戯画のカエルとウサギにも大した理由はきっとなくて
でもその大したことない理由が最も面白くて
もしかしたらカエルやウサギでなかったら残ってなかったかもしれない
今回のおどるマンガ 鳥獣戯画を一緒に作った役者達、子供達、そして片桐はいりさん
このメンバーだったからこそ今回の作品になった
ただ遊んでるだけの鳥獣戯画にならってただ遊んでみた
そしたら自ずとこのメンバーだからこそ見えてくるストーリーやダンスや映像が生まれてきた
遊びから生まれるものにはかならずつながりがある
だからこそ鳥獣戯画はここまで長い巻物となり魅力を発し続けている
当日パンフに書いたことを少し…
子供で始まり、子供に帰る物語
大人の皆様もいつかは自分も子供だったことを思い出してみてください
子供の頃楽しかった教科は?
僕は図工と音楽と体育。後は気になる女の子。苦手な国語の授業で唯一記憶に残っているのは鳥獣戯画のウサギとカエル。教室の匂いや体育館の匂い。そういったものが僕はいまでも好きです
遊んだ記憶だけがいまも味方です
…そんなことをパンフに書きました
遊ぶということが原点です
仕事にしてもなんにしても
それがなくなってしまったらたぶんこの世は梅干しみたいになってしまいます 笑
鳥獣戯画のその先は、誰が描いてもいいと僕は思います
21世紀の鳥獣戯画のその先を子供達が自由に描く。それを見守る大人
いつの時代も白紙の未来に色をつけるのは子供達
そんなことを思い描いた作品が
おどるマンガ 鳥獣戯画
いやぁ~
よく遊びました🎶
また遊びましょ🎶