CHAiroiPLIN 噺体はなしたい1
落語 さくらんぼ
終演いたしました!満員御礼ありがとうございます!
今回は絵本→戯曲→そして落語に手を出しました!
落語は素敵です
最小で最大の表現
これ以上のものはやはりないのだなぁと稽古をやりながら思うのでした
僕達チャイロイプリンは
絵本をダンスにしたり、戯曲をダンスにしたりと、言葉を身体に起こす作業を行ってきましたが、落語ほど僕達の好みに合うものはないのではないかと思うほど、身体的リズムを感じました
その反面、よくよく考えれば考えるほど、言葉による想像力は無限であって、そこにダンスで切り込むことは無駄だなぁと感じるのでした
しかし無駄なことにこそ面白いことが待っている気がしてやまないのも正直な気持ちなのです
頭山
別名 さくらんぼ!
アニメーションとしても世界で賞を取った作品です!
今回のチラシも青山健一氏のデザイン
なんとあの有名なvogueにも載りました!さすがあおけんさん!
僕もこのデザイン気に入ってます☆
~あらすじ~~~~~~~
気短な(あるいはケチな)男がサクランボを種ごと食べてしまったため、種が男の頭から芽を出して大きな桜の木になる。
近所の人たちは大喜びで男の頭に上って、その頭を「頭山」と名づけて花見で大騒ぎ、男は頭の上がうるさくて苛立ちのあまり桜の木を引き抜いてしまい、頭に大穴が開いた。
ところがこの穴に雨水がたまって大きな池になり、近所の人たちが船で魚釣りを始めだす始末、釣り針をまぶたや鼻の穴に引っ掛けられた男は怒り心頭に発し、自らの頭の池に身を投げて死んでしまう
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読んだだけでも相当おもしろく
なんとも不条理でおかしな落語でした
おかしな不条理なときたら、我々プリンにとっては大好物
本当に大成功!プリンのリズムにも合う作品でした!再演熱望でございます!
しかし、劇小劇場でないとできない演出にこだわってしまいました 笑
空間に合わせた演出が好きな自分です
とにかくこんなありさま
いったいどこで踊るつもりだったのか 笑
実際あちこちでドンガラガッシャン☆
といってもすべて計算ですもちろん!怪我しちゃうんで(^^;;それが大変でした
とにかくいかに踊れない状況をつくるか…そんなことばかり考えていたら、本当に今回は体力的にキツイ作品となったようです笑
ダンサーからは
これ…日雇いのバイトの筋肉しか使ってない気がするんですよね…と言われた 笑
確かに、踊りより段取りや仕掛けが盛りだくさんでした
手作り感ハンパない雰囲気
超えろフィリップジャンティは着々と行われてしまい
劇小劇場に入るまでは机上の空論状態が続く稽古
劇場入ってからはもう楽しくて楽しくて
しかし時間なくてなくて 笑
今回の映像もピカイチでしたね
ピタッと演者とマッチしてくるのは気持ちがいい
自分のスケジュールは今回本当にギリギリでした
そんなせいかリハーサル中に現実的に考えてやはりこれは無理かも…あれは難しいかも…と考えあぐねる時間がありました
そんな中
聴講卓から顔を出して背中を押してくれたのがアオケンさん
「やりたいことやろうよ」
はい…!そのとおり…
やってよかったです
弱音をはく僕に向かってなんの迷いもなく
「ダセェ」
と言ったアオケンさんがおもしろい 笑
いやぁ~本当にダサかったですね
目がさめるとはこんな感じ
どんなに難しいことでも挑戦することのできるチームでよかった
と、いうかみんな本当に大変だったね(^◇^;)
本当にすごい人達です
しかしこの手作り感
昔に戻った感覚というか
プレイヤーが舞台上で転換や仕掛けの準備もやる!
という大変な(超やな)作業でしたが
しかしやはりこの良さはまぎれもなく表面に出てきました
今回のゆりの作詞作曲歌は「お酒めぐり」
全国の日本酒を並べて歌詞にした早口歌!
もうこれを稽古初日に持ってくるんだから、ゆりはやばいですね
それを聞いて思いついてしまったのが
お酒ダンス
ゆりの歌詞通りに日本酒の便を揃えるはめになったときのダンサー達の顔ときたら忘れられません 笑
しかしまぁ集まるんだからすごいですよね 笑
今回の勝因はまぎれもなくメンバーの努力と根性!この人達なくして僕は作品作れませんでした
それはきっとこれからもそうで
頼りにするばかりなのです
最後はアフタートークに来てくださった
柳家一琴さんのパフォーマンスで締めくくらせていただきます!一琴さんありがとうございますございました!
お後がよろしいようで
※写真 福井理文