夜の世界に見切りを付けて
ハワイに留学するまでのお話を
書いています
以前のものはザックリ書いたので
詳細を足しながらの再投稿です
ホステスを20年間してきた私が
37歳の時にすべてを手放し
ハワイに留学したお話
いつも読んでくださり
ありがとうございます
気軽にコメントくださいね
初めからはコチラになります
直樹の出勤を見送っていた女が
マンションの通路から
私たちの言い争いを見ていた。
『 直樹くんが困っているから
部屋の中にどうぞ~ 』
と、私たちを中へ招き入れ....
そんなお話しの続きです。
最上階の部屋へ着くと
雅のママが、ドアを開け
直樹、ママ、私と姪っ子の順で
部屋に入ったの。
ママは、すぐに
キッチンへと消えて行き
直樹は、バツが悪そうな顔で
奥のリビングのソファーに腰掛けて
どこかに電話していた。
その時の私はというと...
怒っているとか
動揺しているとかは、全くなく
至って冷静。
私はただ単に
直樹にここに居ることを認めさせ
彼の荷物を送りたい...
彼との関係を完全に
終わりにするのが目的だったから
雅のママが
いるところで話しをすれば
直樹が嘘を突き通すことは出来ない
そう思っていただけ。
(姪っ子の存在が私を
冷静にしてくれたのもあると思う)
玄関に入って直ぐのところの
飾り棚に置物が、いくつかあった。
インテリア好きなのもあって
すぐにそれらに目がいく。
これって職業病だと思うんだけど
私は、初めて会った相手を
無意識に観察し、分析するの
会話の糸口を選ぶために
相手を知る必要があるから。
ふ~んって思いつつも
彼女の部屋を素早く観察する。
で、そのインテリアが
なんだったかは覚えてないんだけど
めっちゃくちゃ分厚い
ホコリが被っていてね 



うわっ、全然掃除してないじゃん
置いて終わりの放置系ね...
って思ったんだよね。
で、リビングに入ると
大きなL字のソファーがあり
余分なものがない
スッキリ系の部屋
(生活感がないとも言う)
抱いていた姪っ子を下ろすと
姪っ子はすぐにテクテクと歩き出し
周囲を物色し始める.... 

とりあえず、姪っ子が
何も飲んでいないのが気になって
直樹にお水をリクエストすると
ママが持ってきてくれ
彼女は、またキッチンに
消えていった。
私は姪っ子のことが気になって
彼女が触ろうとしてるものが
どんなものなのかを
後ろから追いかけてチェックをする
すると、ローボードに置いてある
色々なものが
ホコリまみれでね...



あああっ駄目だめ...
ホコリが凄いから
触っちゃだめよ

と、(遠慮なく大きな声で)
姪っ子に注意



玄関の置物といい
リビングの物といい
ダストハウスじゃん....
と思って、姪っ子を抱き上げ
ソファーに座らせ
玩具替わりに
私のお財布を渡したの。
そしたら
ママがキッチンから出てきて
受け皿のある客用湯のみで
お茶を出してきた...
直樹には
マグカップで。
なるほど....。
うちでの彼のカップは
これです...っていう...ね
...っと 思いながら
私はお茶の置かれた前に座ったの。
でね、その時のうちらの
ポジションをAIに
作成してもらったんだけど
◆高級な横長のL字の
大きなソファー
◆男性のすぐ側の床に女性が
寄り添うように座る
って色々言葉を変えながら
リクエストしてみたんだが
最終的にこれ




みたいなんだけど...
大きなソファーにすることも
ママを床に座らせることも
出来んかったみたい

でね、雅のママが
直樹のそばにくるまでは
直樹が、小声で
とにかく
あとで話そう...
って、何度も言うのよ
(でしょうね~)
『あとで』とか
もう、そういうの、ないから

あなたがここの住所を
教えないのなら
あの人に聞くだけ

あの車、自分で
乗り換えたって言ってたのに
プレゼントなんだってね?
私が嘘をつかれるのが
大嫌いなのを知ってての
嘘だった、てことだよね?
マジでありえない っ
さっさと鍵を返して

そんなやり取りを直樹としていたら
ママがリビングに入ってきて
スっと直樹のそばに腰をおろし
直樹の方を見ながら
こう言ったの....
直樹くんは
優しいからぁ
傷つけ
たくないのも
わかるけどぉ
ハッキリと
言わないとぉ。
この子には
理解出来ないんじゃないのぉ?
って。
は?
何を
言い出すのか
このババアめ
当時、私は26歳。
直樹が6つ上で32。
雅のママは、直樹より年上で
40前って聞いていたので
37~8歳くらいだったと思う。
ママの顔はなぜだか
全く思い出せないんだけど
華奢で小さくて
川島なお美に
顔が似てるとかじゃなく
あの、いけ好かない雰囲気が
めちゃくちゃある人 



まだ、20代でしょ~?
男がなにを求めてるのか
全然、理解してないと思うの
好きな男を支えて
出世させる
財力もないだろうしぃ?
お店の経営が
上手くいってないのかな?
みたいな事を言うわけよ。
つか、彼女は私の顔は一切見ない
直樹だけを見て言うっていう
その態度が
マジでウザくて 



入ったのよね。
で、言ってやったの
は? 支える?
なんか言葉が
間違ってない?
あんたが
やってることって『金で男を釣る』って言うんじゃ
ないの?
って。
そしたら、雅のママが
はぁぁぁ??
男に捨てられた女が、なにほざいとるんじゃ
って、いきなり立ち上がって
私の肩をドツいて来たの
このあと、私は反撃します 

あ、あとから聞いた話
雅のママは広島出身の方みたいです
じゃけぇ~
続く