㉚この世を去ったあなたへ(最終話)~義理母に読む物語 | 日韓年の差夫婦☆バイリンガル育児☆脱ステ

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元ホステス、その後ハワイへ。同じ大学だった、12歳年の違う韓国人旦那と結婚。子供をおうちでバイリンガルにすることを成功しました。『相手の好きに触れる』このテクニックがホステスも育児も同じだな~と思う今日この頃。独自の育児法や家庭学習のことなどを綴ったブログ




今年の1月から書き始めた

『 義理母へ読む物語 』



長いお話になりましたが

最後までお読み頂いた方

ありがとうございます!




このお話を

書こうと思った経緯は


My mother の生きた証を

書いて残しておきたい...


そう言っていた、旦那からの

リクエストでした。



仕事と子育ての合間だったので


書き終えるのに

5ヶ月以上も経って

しまいましたが



これを書くことにより


私と旦那で

義母の話をする時間が増え


義母を思い出すことが

多かったので


良き供養になったと

思っています。



そして


頭ではオンマの自死の原因は

アッパへの想いから...と

わかっている旦那でしたが


心のどこかでは

僕がもっと

話を聞いてあげていれば

こんな結末には

ならなかったのでは...


と言う思いが

拭い切れずにいたようです。



だけど、今はもう


ぼくたちが

どうにか出来たことじゃない。



そう、思っているようです。





義母は大学卒業後に

議員の秘書をしていました。


ナイトクラブで義父に会い

恋に落ちました。初恋でした。



地元で権力者だった義母の父は


大学を卒業しているのに

きちんとした職にもつかず


酒を飲み、フラフラと遊び

信用ならないヤツ...と

義父のことを認めず


2人の交際に猛反対をしたそう。




それを押し切り結婚した義母。



結婚後、義母の父は

コネとお金を使い

義父を高校の教師として

働かせます。


(親は絶対!で親の言う通りに

育ってきた義母が

親に逆らったのは

この結婚の時だけ)




義父は、望んでいないのに

教職につくことになり

やりがいを感じることも出来ず


ほかの教員と喧嘩をしたり

職場不倫までする始末で


何度も、辞めようとするも


義母にすべて阻止され

定年までの35年間を

勤めたようです。



前にも触れましたが

義父は、稼いだお金を


1度たりとも、自分から

義母に渡すことはなかった。




義母と出会った頃から

女癖も悪く


旦那たちが幼少期の頃から

それらが原因で喧嘩が勃発し

義母が数日、実家に帰る。




旦那が中学くらいになると

義母は旦那に


あの人は最初から

私を利用してる


と、ボヤいている時が

あったそう。



なので、旦那曰く


出会った時に、オンマは

この人!って決めたんだと思う


My fatherには、ただの

お金がある家の女だった。





私に限らず

同じ思いがある人も

いると思うんだけど




若い時の恋愛相手って


今だったら

トキメクはずもない相手


今だったら

絶対に選ばない人


自分の心が未熟で

純粋だったからこそ

付き合えた相手というかね



別に過去の恋愛に後悔は

まったくしてないけれども



今思うと

若い頃の恋愛ってさ


『刺激』が優先されていて


自分をドキドキさせてくれる人を

『好き』と感じていたよね。




自分が歳を重ねてから

若い女の子たちに

よく恋愛相談をされたんだけど



私が勧める男性達のことを

その女の子たちは


『無理!』『ありえないゲロー


とか言ってたけど

(でしょうね、わかるけどさ)



人生を長いスパンで

見れるようになってくると


その中で共に過ごす

パートナーの人間性というのが

もっと大事な項目になるわけで。



女を幸せにする素質がある男

ただ単に女の扱いが上手い男



ここを混合しちゃうと

その相手との延長線にもまた

揉め事が多い間柄になりがちで。




どんなタイプの相手でも
良い悪いとかではなくてね

その相手が仕出かすことを
あなたの手に負えるのか

って所よねと、思う。


要するに
ヤンチャな相手を選ぶのならば

相手に振り回されず
自分が主導を握れるのか?

ってことが
自分の納得度というか
満足度を
左右するんじゃないのかなと。


そう考えると

義母って
やっぱり凄い人。


自分の妻の座を脅かす女たちには
頭を下げて、別れてもらい

どうにかこうにか義父に
飴とムチで教職を続けさせ
息子たちの学費も稼がせて。


ダメ男な義父の手網を
しっかりと握って
40年近くも
コントロールしてきたんだもの。




でも、義母が
義父と別れずにいたのは

子供たちのため...
子供が独り立ちするまで....

お金のため...


ってことだけではなかったこと

衝撃でした
(そう思っていた部分もあると思うけど)


聞くに、昔からみなに

あの男とは
別れたほうがいい!

と言われていた義母。

それでも
周囲の人間がどう思おうが
義父への想いは
揺るがなかった




『想い』が『重い』になって
最後は『執着』になってしまった
のかもしれないけど...




世の中には
相手を永遠に自分のものに...
と、歪んが思考で
殺してしまう人もいる中


義母は
自分の命を断つことによって
義父の妻ということを
貫いたのだから

並大抵な根性じゃないなと。
(それも思考の歪みなのかもだけども)




この物語を書いている途中に
旦那に聞いてみたの

もしも
霊界でルールがあって

相手への思いを手放せず
生きている人間に
憑くことを選ぶと

永遠に成仏は出来ないとしたら

Your momは
憑くの? 成仏するの?
どちらを選ぶと思う?

って。

そしたら、旦那は

選ぶもなにも
最初っから、My fatherから
離れない覚悟で死んでるから
それが苦しい道だとしても
My fatherから絶対に
離れないと思う

そう言っていました。


義母さん。

自死する、その日に

あの子(旦那)は
この先、なにも心配ない

というあなたの言葉...

それを知ることが出来て
良かったです。

旦那を産んでくれて
ありがとうございます。




来世では、どんな関係で
再び出会うかわからないけど

また、家族になりましょう

旦那も
あなたからもらった愛を
来世では、100倍にして
返すと決めています

しばしのお別れですが

義父への思いが振り切れたら
天界に上がってください



ここまで読んでくださり

ありがとうございます。



ここには書けない内容もあり

詳細を省いている部分も

多くありますが


このブログで義母のことを

綴ったことで


旦那と私の思いが

彼女に届いたと信じています。






義母さん。

私たちは、あなたを
憐れんでません。

とても尊敬しています

あなたは
商才があり戦うことを恐れない
カッコイイ女性でした

サランヘヨ!