高校からの親友から
子の虐待を告白されたお話の続きです
初めからは、コチラからどうぞ 
私の店で週2回だけ
働きはじめたチヒロ
三回目の出勤の時
たまたまその日、店に来ていた
同い年のジュンと意気投合し
その日を境にチヒロは
ジュンとの関係に
狂ってしまった。
それからは
チヒロが出勤の日には
ジュンが必ず来店して
店が終わると
彼らは一緒に帰っていく。
それが数回、続いたあとは
チヒロが20時に出勤すると
ジュンが23時頃 来店し
チヒロが私に
『 今日 早上がりしていい?』
と聞いて来るようになったの。
私は、まさか
そんなリクエストを
毎回されるとは
思っていなかったけど
チヒロは、もう本当に
ジュン以外は何も見えない
何も考えられない
という感じでだったので
そうなってしまうのも
仕方なかったのかも。
1度目に早退を
お願いされた時
他の理由があるならいいけど
男が理由での早退希望は
ほかの従業員の手前もあるし
私の友達だからと言って
簡単には受けれない。
なので、その日は
30分早くの退勤なら....と
Okを出したんだけど。
チヒロは、その後も
ほぼ毎回
ジュンが迎えにくると
早退をお願いするように
なってしまった。
そして
それだけでは留まらず
ほかの日にも
ジュンと会うために
チヒロは息子あっくんの子守りを
妹のマイに頼んでいたので
マイに
私の店に出勤すると嘘をつき
早々に私のマンションに来て
そこで身支度を整え
ジュンに会いにいく...
という事もしていた。
私の内情はというと。
今はなにも見えないのは
仕方ないのかな....と。
誰でも恋に落ちれば
チヒロと同じように
最初はのめり込んでしまう事も
よくあることだし。
チヒロは旦那から
離婚しよう
子供は渡さないよ
と言われていて
絶望の中にいたし
子供のことが愛せずに
あっくんのことを
虐待もしていた。
私のことを無責任だと
思う人もいるかもしれないけど
チヒロに対して
正論なんて出てこなかった。
ただただ
チヒロが不憫で仕方なくて
私だけは
彼女の絶対的な味方で
いてあげたい
そう強く思っていた。
実は、そんなことがある
数ヶ月前にね
妹のマイが
チヒロの旦那と
体の関係を持ってしまったと
私に教えてきたの。
酔った勢いで
一夜限りとは言え...
それは、私には本当に
受け入れ難い出来事で。
もちろんチヒロには
私の口から、そのことを
伝えていないけど
チヒロはね
それを知ってたのよ。
旦那から聞いたんだって。
なんか、この家族
おかしいよねって
悲しかった。
チヒロは、その家族から
逃げちゃっていいよって
誰にも言ってないけど
そう心の底で思ってた。
チヒロがジュンに
狂ってしまってから
2ヶ月たった頃
チヒロの妹マイから
私も家族会議に参加して欲しいと
連絡を受けて
ある日の夜に、私は
チヒロの実家に行きました。
今、思うと、あれは
チヒロだけを責め立てるという
家族会議という名の
虐めだったなと。
続く
読んでくれてありがとう
老婆25歳の時 京都にて
