Ninja400はそこそこの販売実績があり人気車ではありますが、コストダウン激しくて安っぽい単車でもあります。いくつかの理由のうちの一つがハザードが無いこと。70年代のバイクならともかく、いくら東南アジア生産とはいえハザードが無いのは悲し過ぎませんか?

ということで、ハザードを追加する方法をnetで探していましたが、ディトナのオプションは高いし取付が面倒。

Ninja650の純正をパーツとして取り寄せて改造する方法も見つけましたが、難易度が高く、しかもけっこう高い。

 

悩んでいたら偶然昔のCB50にハザードを付ける動画を見つけ、Ninja400の純正とほぼ同じデザインでしかも2000円もしない激安! 早速試してみることにしました。AmazonのレビューにNinja400に取り付けた方の情報もあり、出来るだろうと確信しました。

 

 

 

 

これこれと喜んでポチッ 2日後に到着しました。

 

 

はいはい、中華製ですね。まぁ良心的な梱包のうち(笑)

中を開けて出すと、こんな感じ。

 

 

もうちょっとチープな物を想像してましたが、意外といい質感。昔は社外品、特に中華や東南アジア製って明らかに安っぽい質感でしたが、だんだん良くなったことと、逆に純正が安っぽくなったので差がなくなってきたなぁ(;。;)

 

 

ビスを回して開いてみると、こんな感じ。配線材やスイッチ類はそこそこ大丈夫そうです。さすがに大メーカーの、工程が標準化されてビシッとした半田付けに比べると、いかにも中国の農家のおばちゃんがアルバイトで半田付けしましたって感じでしたが。でもAmazonのレビューの中に「配線材が細くて火を噴くぞ」なんて書いてる人が居ましたが、あんたは何A流すつもり? どうみても1sq以上は有るので10Aは行けますよ。そんな大電流は流さないでしょ。ほんと世の中には逆インチキもいるので疲れます。

 

さて、中華あるあるで当然取説なんか無く、信用度ゼロの配線表があるだけでした。

 

 

はい、接続していた配線の色は全く違っていましたし、これは何の情報にもなりませんでした(笑)

 

さて、取付方は色々検討しました。まず、取り付いてるコネクターは当然Ninja400とは違うものが付いてるので使いません。また、カウルはずして配線引き回すのは面倒です。配線を途中で切断してギボシでつなぐのも信頼性落ちるのとやはり引き回しが面倒臭いです。結局、いまあるバイク純正のケーブルのハンダ溶かして現在のスイッチからはずし、社外品のスイッチに半田付けすること、ハザードスイッチの配線をウインカーのスイッチに追加することにしました。

 

【作業の要約】

  ①純正のスイッチBOXをはずし、中を開く

  ②スイッチに半田付けされているケーブルをはずす(半田コテにて)

  ③純正スイッチBOXを取り去る

  ④購入品スイッチBOXを開いて中のスイッチからケーブルをはずす(半田コテにて)

  ⑤バイクから出ている純正のケーブルを購入品のスイッチへ半田付け

  ⑥ハザードスイッチの配線を購入品ウインカースイッチに半田付け

  ⑦回り止めピンを削って細くする

  ⑧ハンドルに取り付け

 

今回の購入品に付いてるハザードスイッチは左右両方を通電する仕様になっているので、上のように接続しました。

(赤部分が今回追加した配線) 尚、COMはNinja400ではオレンジの線でした。購入品のハザードスイッチもオレンジの線がCOMでした。

 

 

これは純正のウインカースイッチです。真ん中はCOM、左右を間違えないように購入品に半田付けします。

 

 

 

 

これは購入品のハザードスイッチ。ほかのスイッチはもう既にNinja400のケーブルに接続しています。ハザードスイッチの配線はウインカースイッチに接続するため、ケーブルを5cmぐらい残して切断します。 真ん中のオレンジさえ間違わなければ大丈夫、後は左右の緑系のケーブルをウインカースイッチの左右にそれぞれ半田付けします。

尚、Ninja400のメーター内ウインカーインジケーターは左右で2つあります。車種によってはインジケーターが1つものがあり、この場合はウインカースイッチにダイオードを付ける必要がありますが、Ninja400は2つあるのでダイオードは必要ありません。

 

あと、写真撮り忘れましたが、ハイビーム切替スイッチは純正は1回路1接点、購入品は1回路2接点になってます。(Ninja400側からは2本しか線が出ていない。つまりこの2本を短絡すればハイビームになる)

購入品は端子が3本出てますから真ん中がCOMで、スイッチをハイビーム側にしてONになるほうをテスターで確認して端子に半田付けします。

 

次に回り止めの真鍮のピンが、ハンドルの穴より太くて入らないという記事がありましたので径を測ってみました。

 

ピンの直径

 

ハンドル穴の直径

 

やはりピンの方が0.1mm太いですね。ピンはペンチで簡単に抜けるのでヤスリで少し細く削ります。

 

以上が全部出来たら誤配線がないか確認して動作チェックします。左右のウインカー、ハザード、ライトのハイビーム、パッシング、ホーン全部OKです。また左右ウインカーとハザードでメーター内の緑のインジケーターが正しく点滅するのもチェックします。まぁ簡単な作業でしたので、大丈夫でしょう。

 

実は一番苦労したのが、ハンドルの取付でした。配線が太いのでケースがギチギチです。パッシングの配線で使ってた黒いチューブをはずしたらなんとか取付られました。

 

出来上がりました。手で持ってるのは純正のほうです。購入品もいい感じだと思います。綺麗に取付が出来て一安心です。

尚、防水を気にする方がいらっしゃいましたが、ちゃんと下に水抜きの穴がありました。こういう物は水がしみ込むのを心配してもしょうがなく、水が溜まらないようにすることが肝心です。標準品もスイッチは裸でした。

作業時間は1時間でした。半田付けが出来る方でしたら楽勝の作業でした。

 

尚、ウインカーリレーの心配をされる方もいらっしゃいます。Ninja400用ウインカーリレー(部番27002-0031)はデンソータイランド製で10W電球2個分が定格のようです。さすがに今時バイメタルは使ってなく、デンソーの幸田工場か宮城あたりで作ったパワーデバイスじゃないかと推測してますが、車載用デバイスはかなり大きなマージン取っているので当分大丈夫じゃないかと高をくくっています。はずしたらすみませんw

 

さて、これでNinja400のツアラー化はパニアケース取付を残すのみとなりました。さすがに次は溶接や切った貼ったの大仕事なので、検討期間が必要なのと、当分寒くて加工する気が起きないので(笑) 暖かくなったら始めます。

 

【Ninja400ツアラー化】

 サイドスタンドパッド(埋まり込み防止)

 振動防止 バーエンドとゲルグリップに交換

 ハンドル高さUPとクランプバー

 ACCコネクタ取付

 ETC取付

 ドラレコ取付

 大型シールドスクリーン装着

 サイドスタンドの足かけ突起取付、ショート化

 尻痛対策 メインシート改造

 リアサス交換

 ニーグリップパッド貼り付け

 

【バイクガレージ建設1】