こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

数日前までは、冬の季節に逆戻りしたような寒さを感じる日もありましたが、また、春の陽気に戻りましたね

 

暦の七十二候では、「虹始見(にじ はじめて あらわる)」となっていますね

 

虹(にじ)がはじめて見える・・・とは、不思議な表現に思いましたので、調べてみますと次のようにありました
 

「虹始見(にじ はじめて あらわる)」は、11月の小雪初候の

「虹蔵不見(にじかくれてみえず)と対比されることが多いようです

 

「虹蔵不見」は・・・晩秋、陽光の力が弱まって虹が見えなくなる頃をいい、「虹始見」は・・・春になったことで、陽光の力が回復したことで、雨の後に虹が出始める頃となるという解説がありました

 

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

(筆者撮影)

 

 

ちょっと前のことですが、興味深いニュースがありました

 

 

「英国バブラハム研究所」で行われている研究結果によれば・・・

 

京都大学の山中伸弥教授らによって発見された「山中因子」を利用することで、53歳の「皮膚細胞」を23歳の状態に若返らせることに成功した・・・というのですね

 

「山中因子」については、以前にもブログ内でご紹介したことがありますが、再度、ご紹介しておきます

 

胚性幹細胞(ES細胞)に多く発現する4つの転写因子である「Oct4」,「Sox2」, 「Klf4」,「c-Myc」を体細胞に人工的に発現させると、皮膚などの体細胞でも、初期化されルことにより・・・

人工多能性幹細胞(iPS細胞)が容易に作製されることが示されています

 

つまり、この「Oct4」,「Sox2」, 「Klf4」,「c-Myc」を用いることで、「皮膚細胞」を53歳→23歳の状態にすることに成功した・・・

というのです

 

若返った23歳の皮膚細胞は肌にハリとツヤを与えるコラーゲンの生産能力が回復しているだけでなく、傷の再生能力も上がっていたそうですから・・・驚きますよね

 

いったい、どのような方法で「皮膚細胞」の若返りを行ったのでしょうか?

 

この方法が、とてもユニークなのですね

 

その調査にあたっては、53歳の被験者から「皮膚細胞」を採取し、さまざまな期間で「山中因子」の入った容液に浸し、「皮膚細胞」としての機能を維持できる範囲での若返りの限界を調べたそうです

 

その結果、「皮膚細胞」を13日間だけ「山中因子」に浸した場合、「皮膚細胞」としての機能を維持したまま、23歳の「皮膚」の状態にすることができた・・・というのですね

つまり、30歳ぶんの若返りを起こさせた・・・ということになりますね

「Oct4」,「Sox2」, 「Klf4」,「c-Myc」の転写因子は、皮膚の細胞に遺伝子導入されたわけでないことは、注目すべきことですね

 

今回の研究により、「細胞の機能」を維持したまま若返りを起こす方法が開発されたことになります

 

若返りは「遺伝子レベル」と「機能レベル」の双方で起きており、老化を治療した」ことを示しています

 

老化研究の第一人者として知られるハーバード大学の「シンクレア教授」は、「老化は病気」であり、原理的には「治療が可能である」と著書で述べています

 

 

老化の本質は、「DNAの劣化」や「メチル基」などの化学物質の付着であるために、何らかの方法でDNAの修復を行うことができれば、老化を逆転させることが可能だから・・・というのが、「シンクレア教授」の説なのですが・・・ね

 

人間のDNAは加齢にともない「メチル基」が付着していき、「メチル基」が過剰に付着した遺伝子は不活性化され、細胞内部のmRNAのバランスが崩れていく・・・という説がありますのでね

 

「老化は病気」である・・(可能性がある)という考え方は、やはり、今後の世界で主流になっていく可能性がありますね

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>4月19日

 

今回は、少し驚くような「細胞の若返り」というお話をさせて頂きました。

 

ちょうど、本日の「ニュースウィーク日本版」の記事でも取り上げられていることから見ても・・・再生医療の分野では、インパクトの大きいニュースと言えるかもしれませんね

 

ニュースウィーク日本版の文章の冒頭には

 

「再生医学に革命が起きるか」・・・とあります

 

この論文は、2022年4月8日付けのオンライン誌「eLife」に掲載されています

 

題名は

「A jump through time – new technique rewinds the age of skin cells by 30 years」

 

となります

 

英バブラハム研究所の研究チームは、次のような実験を行っています

 

皮膚は、体細胞のひとつですが、これを「山中因子」を用いて

幹細胞への初期化には約50日かかったそうです。

 

この50日後には、初期化すると細胞が未分化な状態に戻り、特定の機能を喪失することにより「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」となることを確認したようです。

 

つまり、どんな臓器の細胞にも変化できる万能性を持つことができたということになりますね。

 

この「万能性を持つ」というのは、どのようなことをいうのでしょうか?

 

細胞の寿命にかかわる「テロメアの長さ」や「酸化ストレス」が回復しており、加齢にともない蓄積されてきた「DNAに付着したメチル基=DNAのメチル化」が、消失していることなどを指します。

 

次に・・・

53歳の被験者から皮膚(繊維芽)細胞を採取し、さまざまな期間で「山中因子」に浸し、その機能を維持できる範囲での若返りの限界を調べていったとのことなのですね。

 

すると、皮膚(繊維芽)細胞を13日間だけ「山中因子」に浸した場合、皮膚(繊維芽)としの機能を維持したまま、30歳ぶんの若返りを起こせることが可能であったというのですね。

 

つまり、皮膚(繊維芽)としての機能を維持したまま、メチル基の付着パターンやmRNAのバランスが53歳のものから23歳前後のものへ変化していたのです。

 

また、お肌にハリとツヤを与えることが知られている「コラーゲン」の生産能力を調べたところ、若返った皮膚(繊維芽)では「コラーゲン」がより多く生産されていることが確認されたようです

 

さらに若返った皮膚(繊維芽)を培養して作った、疑似的な皮膚シートに傷をつけてみたところ、若返っていない細胞から作られた皮膚シートに比べて、塞がるスピードが上がっている様子が観察されたそうです。

 

iPS細胞化するプロセスの途中で初期化を停止することで、細胞の特定の機能を喪失させないことができるそうで

この方法を「MPTR法」というそうです。

 

この結果が、本当だとすると・・・

これまでは、たとえ人間の体を一気に幹細胞化する方法があったとしても、できるのはただの幹細胞の巨大な塊であり、そこには皮膚も神経も筋肉もないものとなりますね

 

この問題を解決するには、幹細胞化した細胞を皮膚や臓器などの細胞に再変化させ、パッチワークのように少しずつ古くなった細胞と置き換える必要があると考えられていたのです

 

しかしながら、多くの時間が必要となる可能性がありました。

 

それらの状況を「MPTR法」は、解決することが可能ですよね

 

研究論文の筆頭著者でバブラハム研究所のディルジット・ジル博士は、一連の研究成果をふまえ

 

「細胞はその機能を失わずに若返ることができ、若返りによって古い細胞の機能を回復させているようだ」と 結論づけていると

「ニュースウィーク日本版」では、述べられていますね

 

これからの「再生医療」の発展が楽しみですねキラキラ

 

今回のブログも最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 

(筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

よく晴れた春らしい休日となりましたね

午前中には、ゆっくりと散歩をしたのですが、ところどころにある

桜の木からは、花びらがひらひらと舞い落ちておりました

 

 

暦の二十四節気(にじゅうしせっき)では、「清明(せいめい)」

となっていますね
その意味のとおり、「万物が清く明るく生き生きと見える」ような気がしました

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

(筆者撮影)

 

さて、新型コロナウイルスの変異株の感染が再び、拡大しているのかもしれない・・・というニュースにがっかりしている方の多いことと思いますね
 
少しだけ整理をしておきますと・・・以下のようになります

 

まず、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の「オミクロン株」が世界で最も優勢になっていることは、ご存知のことと思います
 

この「オミクロン株」は・・・

 

さらに「変異」の違いにより、さらに細かい分類である「亜種」に分類されているのですね

 

日本国内では、これまで「BA.1」と呼ばれる亜種が主流であったわけですが、「BA.1」より感染力が高いとされる「BA.2」というものはありまして

この「BA.2」が、いわゆる「ステルスオミクロン」とも呼ばれる「亜種」ということになりますね

 

「ステルス〜」などと聞くと、なんだか恐ろしいイメージがあryのですが・・・PCR検査でも引っかからない・・・というわけではありません

 

ちょっと、専門的なお話をさせて頂きますと・・・

 

オミクロン株は「del69/70」という「スパイクタンパク質」の一部がなくなっているのが特徴の1つであったのですね

 

それを利用して一部の国では、「del69/70」の欠失(けっしつ)をPCR法で検出する「SGFT法(S gene taget failure)」と呼ばれる手法でオミクロン株を検出していたのです

 

しかし、新しいBA.2株には「del/69/70」が存在しますので、

SGFT法ではオミクロン株かどうか判別できませんよね

 

そこから「SGFT法というレーダーでオミクロン株として分類されない=ステルスオミクロン」と呼ばれるようになったようです

 

なので「オミクロン株」の亜種の「ステルスオミクロン」に感染すると「PCR検査」もすり抜けてしまうということではない・・・ということになりますね

 

もちろん、オミクロン株」の亜種「BA.1」,「BA.2」ともに

症状は、軽い咽頭痛と咳嗽(がいそう)などと軽い症状のみという場合も多いことから・・・

 

PCR検査まで施行するヒトの割合は少なくなり、無症状者が知らないうちに感染を広げてしまうというケースは、多いかもしれませんね

 

 

そして、最新の「オミクロン株」の亜種は・・・さらに感染力が強い恐れのあるタイプが英国で広がっているという報道はあったのですが・・・

 

次に問題となっている亜種が「XE」ということになります

 

世界保健機関(WHO)は、オミクロン変異株の2つの亜種

「BA.1」と「BA.2」の変異が組み合わさった「XE」と呼ばれるハイブリッド型について、これまでで最も感染力が強い恐れがあると報告してます

 

なんとも目まぐるしく発表される「オミクロン変異株の亜種」には、

ウンザリさせられるわけですが・・・

 

すべて、「スパイクタンパク質」の部分の変異であることは・・・

注目すべきことです

 

「ブルームバーグ」の記事は、次のように伝えています

 

新たな変異株の出現に関する追跡リポートを出しているウイルス学者のレオ・プーン氏(香港大学教授)は「新しい亜型を注視しておくべきだが、今のところパニックになる必要はない」と指摘している

 

2つの派生型が組み合わさるのは予想外のことではない・・・と述べていますね

 

つまり、「スパイクタンパク質」の変異にとどまるわけですから、感染力の高さを左右することはあっても・・・「オミクロン変異株」の性質に大きな変化はない・・・といえるのかもしれませんね

 

どうやら、新型コロナウイルスの「スパイクタンパク質」は、今後も

その遺伝子が変化していくものと考えた方がよいのかもしれませんね

 

ということは・・・「スパイクタンパク質」の遺伝子の変異に左右されない「NK(ナチュラル・キラー)細胞」に注目していくことは、現状に「矛盾しない」ことであると考えてよい・・・

と個人的には考えます

 

 

では、具体的にどうしていくのか?・・・は、後日の話題にしたいと思います

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>4月12日

 

さて、新型コロナウイルスの話題は、もう勘弁(かんべん)してほしいと思われる方もいらっしゃると思います。

 

しかしながら、今回は「オミクロン株」の更なる(さらなる)変異株についてのお話をさせて頂きました。

 

世界各国のニュースを見れば・・・

最初に感染が広がったオミクロン株である「BA.1」から、その亜種である「BA.2」へと急速に置き換わりが進んでいるという報道は、以前からありました。

 

例えば・・・英国では、1月下旬調査結果において「BA.2」の感染者数が7日で2倍になったと報道されています

 

「Outbreak.info」という情報サイトによると、2月中旬の時点で70カ国という報告もあります
「BA.2」に関する初期段階の知見からは、すでに極めて感染力が高いことが報告されていたのですね。

 

米政府の主席医療顧問、国立アレルギー感染症研究所の「アンソニー・ファウチ所長」は、「米国でも欧州と同様に、感染者が増加するだろう」と述べていると述べていることは、「行動規制の緩和」ばかりでなく、「BA.2」の感染の拡大を予測してのことであったと報告されています。

 

その「BA.1」と「BA.2」のハイブリッド型が、「XE」ということになりますね。

 

本日の「ブルームバーグ」によれば、南アフリカ共和国の「オミクロン株」の遺伝子解析を継続する中で、さらに2つの亜種を見つけ出したというニュースがありました。

2つの亜種は「BA.4」,「BA5」と名付けられたそうです。

 

このニュースの意味することは、どのようなことでしょうか?

 

個人的には、次のように考えます。

 

ポイントは、これらの亜種が最初の「オミクロン株:BA1」のRNA遺伝子のコピーミスにより生じている可能性がある・・・とも考えることもできるのではないか?・・・ということですね。

 

ウイルスの立場で考えれば、次のようになりますね

ちょっと、頭の体操をしてみましょう。

 

RNAウイルス「A」があって、遺伝子もコピーミスが生じたウイルス「A'」の出現が偶然に生じたとします。

 

どちらが、今後、主流になっていくのか?と言いますと

宿主(ヒト)にダメージを与えず、より増殖スピードが大きい方のRNAウイルスが主流になっていきますね。

 

では、次のケースは?・・・と言いますと・・・どう考えたらよいのでしょうか?

 

RNAウイルス「A」があって、遺伝子もコピーミスが生じた「A'」の出現が偶然に生じたとします・・・ここまでは同じですが・・

 

RNAウイルス「A」があって、上記とは違う遺伝子もコピーミスを生じた「AA'」=仮に「B'」とします

 

そして、RNAウイルス「A'」に感染したヒトが、同時にRNAウイルス「B'」に同時に感染が成立したとすると・・・

 

「A'」と「B'」は、もともとのRNAウイルス「A」の亜種ですから、病原性や増殖スピードは、同程度である可能性が高いと考えると・・・

「A'」と「B'」のRNAが同一の細胞内で発現(RNAができること)が生じたとすると・・・

「A'」と「B'」のRNAの一部を交換することも可能になるのですね。

 

これを遺伝子の「転位 :translocation」と呼びます。

 

とすると・・「A'」と「B'」がハイブリッドした、新たな「ウイルスRNA」が生じる可能性があるのですね。

 

つまり、これが新しいオミクロン株の亜種である「XE」にあたる可能性もあるわけですね

 

「A'」と「B'」がハイブリッドRNAは、「A'」と「B'」より何かしら有利な条件があるから残ったと考えると・・・

 

この有利な条件は、ウイルスの「増殖スピード」や「感染力」となると考えられますね。

 

よほどの変異が生じない限りは・・・「致死率」が高くなるはずはない・・・はずと考えられますね。

 

ウイルス学者のレオ・プーン氏が、新しい亜種である「XE」を注視しておくべきだが、今のところパニックになる必要はない」と指摘し、

 

さらに2つの派生型が組み合わさるのは予想外ではないとコメントしているのは、上記のような考え方があるのだと思います。

 

最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

<追・追記>4月13日

 

新型コロナウイルス オミクロン株の「EX株」について、あまりに

楽観的な話は・・・リスクが高いのではないか・・・というご指摘もあったので、「追・追記」という形で「EX株」についてのお話をさせていただくことにしました。

 

ちょうど、共同通信がイギリス・リーズ大学のウイルス学者である「グレース・ロバーツ氏」の考え方を記事としていたので、その抜粋をご紹介しておきたいとおもいます。

-------------------------------------------------------------------------------------

オミクロン株「XE系統」はデルタ株やオミクロン株といった変異株ではなく、「複数の変異株の遺伝子が組み合わされたウイルスの新バージョン」であると考えられる。

 

今回問題となっているオミクロン株「XE系統」のような組換え体は、2つの異なるタイプのウイルスが同じ人に感染することによって発生します。

 

ウイルスは、細胞内に遺伝子を注入して自分のコピーを作るので、近縁のウイルスが同じ細胞に同時に感染することで、遺伝子が組み変わったウイルスが誕生してしまうとのこと。 

 

これまでも、デルタ株とオミクロン株が組み合わさってできた「XD」や「XF」などが確認されており、これらは「デルタクロン」と呼ばれています。

 

一方、オミクロン株XE系統はオミクロン株の「BA.1」系統と「BA.2」系統が組み合わさってできたもの。特に、ウイルスの表面にある「スパイクタンパク質」を含めた遺伝情報の大半が、「ステルス型」とも呼ばれるオミクロン株「BA.2」系統から受け継がれています。 

 

このことからロバーツ氏は、「オミクロン株XE系統の感染性や重症化のリスク、ワクチンの効果といった特徴は、『BA.2』と似ていると予想されます。しかし、遺伝的には異なるウイルスなので、科学者は監視と研究を続ける必要があります」と述べました。 

 

オミクロン株XE系統に関する初期のデータによると、その増殖率は「BA.2」よりもわずかに高いことが示唆されているとのこと。ただし、記事作成時点ではオミクロン株XE系統の感染者数が少ないため、結論を出すのは困難とされています。 

 

ロバーツ氏によると、オミクロン株は全体的に他の変異株より重症化しない傾向があることが分かっているほか、オミクロン株「XE系統」に多くの遺伝情報を継承させた「BA.2」の研究には、「BA.1」よりも重症化しにくいことを示すものあるとのこと。

 

この点は心強いものですが、感染性が非常に高い点には注意が必要と、ロバーツ氏は強調しています。 

-------------------------------------------------------------------------------------この後にロバーツ氏は、ワクチンのアップデートが重要であると述べています。

 

つまり、今後、オミクロン株の「XE系」の重症化については、更なる経過観察をしていく必要があり、結論を出すのは「時期尚早」と言えそうですね。

 

追加の余談となりますが・・・

 

新型コロナウイルスの増殖抑制効果が認められている天然のアミノ酸「5ーALA(ファイブアラ)」がオミクロン株にも有効であることが長崎大学などの研究で確認されています。

長崎大学などは、これまでに「5ーALA」が一定の濃度以上でアルファ株やデルタ株など4種類の変異株を含む新型コロナウイルスの感染を完全に抑制することを確認しています。

 

また、オミクロン株の亜種でより感染力が強いとされる「BA.2」についても同じ様に感染を抑制する効果があると考えられるということです。

「5ーALA」については研究を進める長崎大学と東京の製薬会社ネオファーマジャパンが先月、特許を取得していますが・・・

 

この「5ーALA」をJTKクリニックへの導入を目指して、現在、交渉を重ねているところです。

 

もちろん、GCリンホテック社との共同開発した「NK細胞治療」をはじめ、漢方薬の治療などをも含め、後遺症も改善を含めた症状の改善の得られる方法をさらに模索しています。

 

こちらの詳細については、後日、報告していきたいと思います。

 

ちょうど、本日のニュース「進行性」の「多発性硬化症」が免疫細胞の移植で改善に成功したという記事がありました。

 

多発性硬化症は自己免疫疾患の一種であり、免疫が誤ってウイルスではなく自分の神経細胞を攻撃してしまうことが原因で起こります。

そのため、原因となるウイルスの除去が症状の改善に有効であると予測されていました。

米国のAtara Biotherapeutics社のプレゼンテーションで発表されたそうなのですが・・・

 

今年の1月になって発表された2つの研究によって、EBウイルス)によるウイルス感染が、「多発性硬化症」に存在することが示されていたそうです。これに対して、免疫細胞を投与したところ・・・

多発性硬化症が細胞レベルでも症状の重さにおいても、大きく回復している様子が示されたそうです。

 

今回の研究により、これまでの治療法がなかった進行性の「多発性硬化症」を改善する免疫療法が、短期間のうちに開発されたのですね。

 

そう考えますと・・・自分自身の免疫細胞を有効に活用することで、

どんな新型コロナウイルスの変異種も、軽症で済ませることは不可能とは言えない・・・と思ったりもしますね。

 

 

image
(筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

昨日の都内は、薄曇りながらも満開の桜を楽しめたわけですが・・・

今日は雨の降る休日となってしまいました

 

「桜散らし」の雨と呼ぶのでしょうか?

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

さて、「iPS(アイ ピー エス)細胞」という言葉は、ご存知の方が多いと思います
 

そうですね

2006年に「山中伸弥教授(前・京都大学iPS細胞研究所所長)」らの研究グループが樹立することに成功した細胞ですね

 

マウス由来の「体細胞(たいさいぼう)」に「4つの遺伝子」を導入することにより、あらゆる臓器になることが可能な細胞を作ることに成功したのですね

 

「体細胞」について、少し説明させていただきますと次のようになります

 

私たちの体には、脳、心臓、肝臓、膵臓、腎臓など、さまざまな機能をもった臓器がありますが、これらはすべて、「体細胞」となります

 

細かいことを言いますと・・・ひとつの臓器は、さらに機能の異なる数種類の「体細胞」で構成されているのですね

 

iPS細胞を作成する際に導入する「4つの遺伝子」とは、どのようなものなのでしょうか?

 

それは・・・「Oct4」, 「Sox2」,「Klf4」, 「c-Myc」の4つの遺伝子でして、これらの遺伝子を総称して・・・「山中因子」と呼ばれています

 

これらの遺伝子は、胚性幹細胞(ES細胞)に多く発現する

「転写因子」というものにあたる遺伝子であるのですね

 

では、「ES(イーエス)細胞」とは、どのような細胞なのでしょうか?

 

「ES(イーエス)細胞」とは・・・

胚性幹細胞(embryonic stem cell)と呼ばれ、胚盤胞と呼ばれる初期胚から細胞を取り出し、培養することで作製されます

 

そして・・・この「ES(イーエス)細胞」には、いろいろな細胞になることができる「多分化能」と 

その細胞自体が複製増殖することができる「自己複製能」を有しているのですね

 

しかしながら、受精卵を破壊する必要があるため、ヒトES細胞の作製と利用には倫理的問題が生じてくるわけです

 

当然のことですが・・・ヒトの受精卵は・・・やがて、胎児となるわけですからね

 

なので、ヒトの体細胞にたった4つの遺伝子(山中因子)を導入することで、「ES細胞」と同様に・・・

あらゆる細胞に分化できる多能性幹細胞(iPS細胞)を作り出せたことは、新しい「再生医療」という分野の幕開けを告げる(つげる)歴史的な転換点だったと言われています

 

ただし、この時点での「iPS細胞」は、「ES細胞」と比較して様々なタイプの細胞に分化する能力(多分化能)が劣り、かつその能力もiPS細胞間でバラツキがある・・・とされていたのですね

 

そこから、さらに研究が進められ、「iPS細胞」の能力がアップデートされていくことになるのですね

 

 

最近、話題になることが多い「iPS細胞」とは、どのようなものなのか?・・・のざっくりとした大まかな知識を持つことは、必要なのかもしれませんね

 

「iPS細胞」の詳細は、後日の話題にしたいと思います

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>4月5日

昨日までは冬の季節に逆戻りをしたように

冷たい雨が降り続く陽気でしたね。

 

文字どおりの「桜散らし」と雨となってしまいました。

聞いた話ですが、正確には雨が降ったことによって桜の散ることを

「桜ながし」と呼ぶのが正しいのだとか。

 

 

さて、今回は、「山中伸弥 教授」らが作り出した人工多能性幹細胞(iPS細胞)についてのお話をさせていただきました。

 

山中先生は、「京都大iPS細胞研究所」の所長をなさっておりましたが、先月末で退任し、今後はiPS細胞研究財団の理事長に就任されていますね。

 

2006年8月に京都大学の山中伸弥教授らは世界で初めて「iPS細胞」の作製に成功し、2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞されています。

 

「iPS細胞」を用いた再生医療の実現までには、多少は時間が必要なのだろうと思っていたのですが・・・

 

昨日、大阪大学 大学院医学系研究科 教授 西田幸二先生の研究チームが、「iPS細胞」から「角膜上皮」を作って、角膜の病気でほぼ視力を失った4人の方に「iPS細胞を使ったシート状の角膜」を移植し、視力を取り戻したという驚くようなニュースもありましたね。

「iPS細胞」とは、どのようなものか?・・・と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

2006年8月に山中教授の研究グループが、世界で初めて「iPS細胞」を作ったものは、次のようなものでした。

 

皮膚などに分化した細胞にたった4つの遺伝子「Oct4」、「Sox2」、「Klf4」、「c-Myc」組み込むことで、あらゆる生体組織に成長できる万能な細胞(iPS細胞)を作ったのですね。

 

しかし、その時点では、ES細胞と比較して様々なタイプの細胞に分化する能力(多分化能)が劣り、かつその能力もiPS細胞間でバラツキがあったそうです。

「再生医療」に用いるには、このiPS細胞間におけるバラつきの存在は、実現の障壁となっていたそうです。

 

また、4つの遺伝子のなかで、「c-Myc」は、癌遺伝子のひとつであったために・・・この遺伝子導入は癌が発生するリスクがあったのですね。

 

その一方で、「c-Myc」を導入しないと・・・iPS細胞作製効率が極めて低いという問題があったのですね。

 

そのような状況のなかで、慶應義塾大学医学部 内科学(循環器)

教授 福田恵一先生と 筑波大学動物実験学研究室との共同研究により、 卵細胞のみが持つ

新しい因子「H1foo(エイチワンエフオーオー)」と

山中因子の4つのうち、「c-Myc」を除いた3つを用いることで、従来の方法よりも高品質な「iPS細胞」を効率良く作 製することに成功したそうです。

 

「H1foo(エイチワンエフオーオー)」は、卵細胞にのみに発現している「リンカ ーヒストン」というものです

        (図はお借りしました)

 

「Stem Cell Reports」 に掲載されています

H1foo has a pivotal role in qualifying induced pluripotent stem cells 「Stem Cell Reports」 

 

続きは、またの機会にしたいと思いますが・・・

上に示した図に似たものを、以前に見かけたことはないでしょうか?

 

 

そうですね

 

 

「NMN」の作用機序として、以前にご紹介をしたJTKクリニック内の説明スライドのなかの図ですね

 

これも、話が長くなりますので・・・ね。

またの機会にしたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 

(筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

朝は晴れ間もあったと思いますが、その後は雲の広がる休日の午後と

なりました

 

3月最後の休日となりましたね

 

開花予想では、都内の桜は27日に満開になるという予想もありましたが・・・

それよりは、少しだけ遅れ気味なのでしょうかね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

前回は、新型コロナウイルスに感染した場合に免疫細胞の一部が機能不全を生じる可能性がある・・・というお話をさせていただきました
 
そのことが、新型コロナウイルス感染の後遺症を生じさせているのではないか?・・・・と考えるわけです
 
機能不全を生じる可能性のある細胞というのは「MHC」という細胞表面のタンパク質を利用する「免疫細胞」を指すのは、前回のブログ内でお話をしたとおりです
 
 

では・・・「MHC」が関連する免疫細胞は、どの程度あるのでしょうか?

 

 

 

ちょっと、見えにくいかもしれませんが、「ウイルス感染細胞」に対しての免疫細胞の主なものを示しています
 
赤く塗っているのが「MHC分子」となりますね
これらの細胞の関与する免疫細胞は、前回のブログ内でお話をしたとおり、「獲得免疫」に関与する細胞になりますね

 

「獲得免疫」とは・・・ヒトが生まれたのちに外敵に対して、身につけていく免疫を示しますね

 

では、「MHC分子」の影響を受けない免疫細胞は?・・・といいますと・・・そうですね

「NK(ナチュラル キラー)細胞」となりますね

 

image

 

「NK(ナチュラル キラー)細胞」は、生まれつきヒトが備わっている「自然免疫」に属する細胞となります

 

「NK(ナチュラル キラー)細胞」は、ウイルスに感染するなどして

「MHC クラス分子」を正常に表出していない「感染細胞」を破壊するのですね

 

image

 

同様のこと、つまり、「MHC クラス分子」を表出させない手法は、「癌細胞」でも同じことが起こりますので・・・珍しいことではないのですね

 

それでは、「NK(ナチュラル キラー)細胞」を使ってウイルス感染細胞を破壊していけば・・・新型コロナウイルスに感染した細胞はなくなるよね・・・となりますよね

 

そのとおりなのですが・・・そこで問題が出てくるのですね

 

どのような問題が生じてくるのか?

続きは、後日の話題にしたいと思います

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>3月29日

3月も残すところ、2日間のみとなりましたね。

もう長い時間が経過したように感じるのは、私だけなのでしょうか?

 

「オミクロンは重症化しにくい/致死率が低い」とみられていたのに、なぜ多くの方が命を落としているか?

という質問や

なぜ、重症化しにくい「オミクロン株」でも、感染の後遺症「Long COVID」が多いのか?という質問を受けることが多くなりました。

 

以前にもご紹介したのですが・・英オックスフォード大学の研究では、新型コロナ感染症に関連した脳へのダメージが感染の数カ月後に確認され、認知能力の低下に関連しているのではないか?

 

という見解もあります。

 

さて、新型コロナウイルスウイルスの感染が実は、人の細胞内に潜んでいる可能性があるかもと考えられていたのは、2020年頃からの話となります。

 

2020年のオンライン科学誌 「PHYSIOLOGICAL RESEACH」vol.69 の「HOT TOPIC REVIEW」には、次のように報告されています。

MHC クラスI,II抗原の発現が低下して、免疫細胞のT細胞(CD4+、CD8+)の機能を低下させる・・・ということがですね。

 

このような現象は、新型コロナウイルスに限ったことではなく、HIVウイルスやカポジ肉腫関連ヘルペスウイルスなど、他の種類のウイルスにも認められる現象ですので、珍しいことではありません。

 

ところで、「NK(ナチュラルキラー)細胞」の問題点とは、どのようなものなのでしょうか?

 

上の図は、2枚ともお借りしたものですが・・・ヒトの血液中の

「NK細胞」は、極めて少ない・・・細胞であると言えます。

 

下の図は、リンパ球のみの詳細を示した円グラフとなりますが、その中でしめる割合を見ても、決して、多いとは言えませんよね。

 

そして,「NK(ナチュラルキラー)細胞」の寿命は、約7〜10日程度と短かいことが知られており、ウイルス感染細胞や癌細胞を破壊するには、多くの「NK(ナチュラルキラー)細胞」が必要であると報告されています。

 

これを「ドレス現象」と呼ぶのですが、詳細は後日のお話にしたいと思います。

 

新型コロナウイルスの後遺症に対して、漢方薬も有効とされますが、

「NK(ナチュラルキラー)細胞」を用いての強制的なウイルス感染細胞の排除という考え方もありますのでね

「Long COVID」に対する研究は、今後、さらに進展していく可能性がある・・・と考えます。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

             (筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

穏やかな春の陽気になりましたね

そして、明日21日は「春分の日」となりますね

 

「春分」とは、春の中間に当たるわけですが・・・古代中国が起源だそうで、日本国内では平安時代から使われているのだそうです

 

今朝は1時間程度、近所を散歩したのですが・・・

桜の蕾(つぼみ)は、もういつでも咲きそうなくらいに見えましたね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

 

さて、「新型コロナウイルス」に対する免疫のお話を若干、捕捉
(ほそく)したいと思いますが、その前に現状をご紹介しておきたいと思います
 
 
新型コロナウイルスの変異株オミクロンの一種で「BA.2」と呼ばれる新たな派生株の出現、そして・・・
 
ブラジルでは、3月15日に・・・新型コロナウイルスの新たな変異株「デルタクロン株」の国内感染を2例確認したと明らかにしています
 
デルタクロン株は変異株「デルタ株」と「オミクロン株」の特徴を併せ持つそうで、「オミクロン株」のように世界各国に拡大していくのか?・・・は、まだまだ、心配なところですね
 
 
「読売オンライン」の記事では、次のような内容のものがありました
 

新型コロナウイルスの後遺症とされる「記憶障害」や「集中力の低下」が深刻化し、就労が困難になるケースも出ている。

 

頭にもやがかかったようになる「ブレインフォグ」とも呼ばれ、治療法が確立されていないために長期の休業や失業を招き、経済的苦境に立たされることもある・・・というのですね

 

さらに国が、「新型コロナウイルス」感染者の525人を追跡調査したところ、陽性の診断から半年たった段階で、「思考力や集中力の低下」を訴える人が11%に上り、味覚(9%)、嗅覚(7%)の異常よりも高かったそうです

 

このような「新型コロナウイルス」の後遺症が長期間にわたり残存することを「long COVID」と呼びます

 

Covid-19が「新型コロナウイルス」感染の症状を示しますので、長く残存する症状を指すわけです

 

実は、いまだに「long COVID」の原因はよく分かっていないのですね

米国立衛生研究所(NIH)は、4億7000万ドルの予算を計上して、「long COVID」の原因究明のための大規模調査のサポートを開始したそうです

 

また、米国心臓協会(AHA)はCOVID-19罹患後の心血管系への長期的な影響に関する研究に対して、1000万ドルを助成する制度も立ち上げたそうです

 

世界保健機関(WHO)も「リハビリテーションプログラム」の開発支援を開始したそうなのですね

 

もし、「long COVID」 新型コロナウイルスの後遺症に悩んでいる方がいらっしゃるとすれば・・・

世界各国が、今まさにその取り組みを強化しているところですので、そこは期待してよいのではないか・・・と思います

 

 

現在、最も基本的な課題の1つは、「long COVID」の定義と診断法を確立することだそうなので、まだまだ、「治療法の確立」までの

道のりは長いように思えたりもします

 

しかしながら、以外と思うかもしれませんが・・・

 

新型コロナウイルスの遺伝子の特性を捉え(とらえ)、免疫システムのどこに

いったい、どのようなトラブルが生じているのか?・・・

 

と考えていければ、近い将来には「long COVID」の症状を改善させられる日が来るのかもしれませんね

 

もちろん、JTKクリニックでは大規模な研究なるものは、行えないわけですが・・・漢方薬以外にもJTKクリニックには、幾つかの治療があるわけですので、それらの組み合わせることで、「long COVID」の症状を改善できないものか?

 

・・・といつも考えています。

 

 

         (図はお借りしました)

 

 

上にあげる図は、毎日、私が眺めているものですが・・・なかなか、細かく書かれています

もちろん、こればかりではありませんが・・・ね

 

「新型コロナウイルス」に対する免疫のお話までは、到達できませんでしたね

 

後日、お話の続きをさせて頂きたいと思います

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>3月22日

今日は寒い1日でしたね。小雪も舞っていたように思います。

 

ちょっと、専門的な話になるかもしれませんが・・・

 

新型コロナウイルスの遺伝子(ゲノム)は、とてもサイズが大きい・・・つまり、遺伝子の数が多いのですね

 

その遺伝子は、多様な「ウイルスタンパク質」をコードする遺伝子領域を持っているのですね。

 

分子生物学においては、mRNAの情報に基づいて(もとづいて)、蛋白」が作られることを翻訳(ほんやく、Translation)と呼ぶのです。

そして、その翻訳(ほんやく)され得る部分を「Open Reading Flame(ORF):オープン リーディング フレーム」と呼びます。

 

新型コロナウイルスが感染しますと「ウイルスRNAの複製」とは別に9つの「ORF mRNA」が転写されるのですね

 

「ORF mRNA」翻訳されることにより、いくつかのウイルスを構成するタンパク質とウイルスRNAが統合されることで、新たな新型コロナウイルス粒子が形成され,感染細胞から放出されるわけです。

 

 

ちょっと、見えにくいかもしれませんが、上記の図は「新型コロナウイルスの遺伝子」の全体を示しています。

 

このうち、注目すべき遺伝子は「ORF 8」の部分となります。

 

この部分は、免疫細胞などにさまざまな影響を与えることが報告されています。

 

そのひとつが、「MHC class I 」や「MHC class II」を極端に低下させることが報告されているのですね

 

「MHC」は、細胞表面にある糖タンパク質を示しますが・・・

細胞1つあたり10万の単位で発現しているとされています。

 

ヒトにおける「MHC」のことを「HLA(Human Leukocyte Antigen; ヒト白血球抗原)」といいますね

 

下の図は、通常のウイルスに感染した細胞が、どのように免疫細胞のひとつである「細胞障害性T細胞」に認識されるのかを示しています。

 

通常の場合の免疫反応では、簡単に示しますと次のようになります。

 

ウイルスが感染した細胞内で合成したウイルスタンパク質は、「ペプチド」に分解されて

その後、「MHCクラスI分子=HLAクラスI分子」に結合し、それが細胞表面に運ばれることになります。

 

「細胞障害性T細胞」は、過去のさまざまなウイルスや細菌感染の記憶を持つ「獲得免疫」の細胞ですね

よく「キラーT細胞」と呼ばれるものが、この細胞ですね

 

 

ところが、新型コロナウイルスでは「ORF 8」の部分の作用によって、「MHC class I 分子=HLA クラス分子」を極端に低下させてしまうわけです。

 

そうなると上の図のようにウイルスの「ペプチド」を「MHCクラスI分子=HLAクラスI分子」に結合させて、細胞表面に出すかとができなる可能性もありますね。

 

「ペプチド」と「HLAクラスI分子」を細胞表面に出すことを

「抗原提示(こうげんていじ)」というのですが、その意味は、

この細胞は、新型コロナウイルスに感染してますよという「目印」になるわけです。

 

この「目印」があるから、「細胞障害性T細胞」が感染細胞を見つけがして、免疫反応を起こし、

ウイルス感染細胞を破壊できるわけですから・・・「MHCクラスI分子=HLAクラスI分子」の発現が低下すれば・・・ウイルスに感染した細胞を破壊できない可能性がありますよね。

 

以前にブログ内でご紹介したエミール大学の「紙谷 聡先生」のご紹介をしたことがありました。

 

ファイザー社のワクチンの評価に携わった先生でしたね

 

image

 

その話の中に当初、「mRNAワクチン」は、右に示す3つの作用が期待されていたのですね

 

下の2つは「Cell mediated Immunity」と書かれておりまして、「MHCクラス分子=HLAクラス分子」を必要とする免疫を誘導する効果であったわけです。

 

ところが、皆さまもご存知のとおり、現在ではいちばん上に示されている機序、「Neutralizing antibodies=中和抗体」だけが注目されいるとおり、下の2つの効果は少ないと考えられていますよね。

 

これは、「mRNAワクチン」の予想される効果の予測が間違っていたわけでなく・・・

 

感染細胞が、ウイルス断片の「ペプチド」と「HLAクラスI分子」を細胞表面に出すことができなければ・・・

「MHCクラス分子=HLAクラス分子」を必要とする免疫「Cell mediated Immunity」は機能しない・・・可能性が高いということになりますね。

 

話を最初に戻しますと・・・

 

新型コロナウイルスでは「ORF 8」の部分の作用によって、「MHC class I 分子=HLA クラス分子」を極端に低下させることにより、

「細胞障害性T細胞(CTL):キラーT細胞」などによるウイルス感染細胞を見つけられないことから

それを破壊することができない可能性があります。

 

すると・・・PCR検査は陰性になっても

新型コロナウイルスは、長期間にわたり感染者の細胞の中に潜伏できる可能性が出てきますよね。

 

感染が長期間にわたると・・・いったい、どんなことが生じてくるのでしょうか?

 

では、もう方法がないのか?・・・と言いますと

答えは・・・「MHC class I 分子=HLA クラス分子」に頼らない免疫機序を用いればよい可能性があります。

 

image

いつものJTKクリニックの説明資料をお示ししていますが、これを見れば・・・どうすれば良いのか?・・・は、一目瞭然(いちもくりょうぜん)ですよね。

 

そうですね・・・NK(ナチュラルキラー)細胞は、MHC class I,II 分子に頼らまくても、ウイルス感染細胞を破壊することが可能ですね。

 

続きは、後日のお話としたいと思います。

 

最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 

         (以前のphoto.;筆者撮影)

 

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