こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

よく晴れた休日の午後となりました

暦の二十四節気(にじゅうしせっき)では、「小満(しょうまん)」

となっており、その意味は、「あらゆる生命が満ち満ちていく時期のこと」であるそうです
 

太陽の光を浴び、万物がすくすく成長していく季節になっているということですね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

          (筆者撮影)

 

さて、新型コロナウイルス感染後の後遺症について、新しい知見がありましたので、今回はそのお話をしてみたいと思います

 

新型コロナの「オミクロン株」の後遺症について、ウイルスを排除する免疫細胞が減少しており、この状態の回復には時間がかかる可能性があることが最新の研究で分かったそうです

 

報告したのは、京都大学 感染・免疫学講座免疫細胞生物学 教授の

上野英樹先生です

 

上野先生は、およそ2500人の「オミクロン株」感染後の後遺症のある方の免疫細胞の働きを調べたそうです

 その結果、「オミクロン株」の後遺症患者さんでは、「デルタ株」などの従来株の患者さんと比較した場合、ウイルスを排除する免疫細胞が極端に少なくなっていることが分かったそうです

 

・・・としますと、「オミクロン株」の流行のピークを過ぎてからの死亡者が多くなったという報告にも矛盾しないものになる可能性がありますね

 

以前にもブログ内で、お話をさせていただきましたが・・・新型コロナウイルスの遺伝子の中で、ある部分の領域が「獲得免疫」を低下させてしまう可能性があるのですね

 

生まれつき備わっている「自然免疫」とは違って、「獲得免疫」は生きていく中で、文字どおりに取得していった免疫ということになります

 

その部分は、「オープン・リーディング・フレーム8(ORF8)」という部分で、「獲得免疫」に関わる「MHC クラス抗原」が出現するのを低下させてしまう可能性があるというものでしたね

 

 

ウイルス感染でも以下のように「獲得免疫」には、「MHC クラス I抗原」が関与しています

 

          (図はお借りしました)

 

「オープン・リーディング・フレーム8(ORF8)」が、「MHC クラス抗原」を低下させることが報告されたのは、「デルタ株」以前の新型コロナでの報告でしたので、「オミクロン株」が、新たに「免疫細胞」にどのような変化を与えているのか?・・・注意深く、検討していく必要がありますね

 

 

           (図はお借りしました)
 
上記の図は、「自然免疫」と「獲得免疫」に関わる、各種の免疫細胞を示していますが、「MHC クラス抗原」を介する必要な細胞は右半分となります
 
残りの免疫細胞は?・・・といいますと・・・「自然免疫」の「マクロファージ」、「NK(ナチュラル・キラー)細胞」、そして、「顆粒球」などの細胞のみとなります

 

では、「NK(ナチュラル・キラー)細胞」をメインとした免疫細胞は、新型コロナウイルスを排除すればよいじゃないか・・・となるのですが・・・ここにも問題があるのですね

 

その詳細は、後日の話題にしたいと思います

 

しかしながら、上野英樹教授の2500人の免疫細胞の新しい知見からも、「新型コロナウイルス感染の問題点」の本質が見えはじめた・・・と考えるのは、早計でしょうか・・・

 

まだまだ、油断は禁物(きんもつ)なのでしょうが、解決できる日は遠くないような気がします

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>5月24日

 

今回は京都大学の上野英樹教授は、およそ2500人の後遺症患者の血液を解析し、免疫細胞の働きが低下している可能性があるという

「オミクロン株」の最新の研究結果をご紹介させていただきました。

 

上野先生は、さらに次のように述べています。

 

ウイルスのかけらを体から十分に取り除くことができず、従来株よりも後遺症が長引く可能性があるとしており、「オミクロンの後遺症は今までの後遺症と別の疾患であるという捉え方をした方が安全かもしれない」 とおっしゃっていますね。

 

以前にもブログ内で、ご紹介したかもしれませんが、一般的なウイルス感染を起こした際の免疫反応は、以下の図のように進行すると言われています。

 

 

例えば、「INFα(インターフェロン アルファ)」は、ウイルスに反応したマクロファージ、好中球などの「自然免疫」の細胞が、ウイルスに反応することにより放出されたものとなります。

 

その後に・・・同じ「自然免疫」の細胞にあたる「NK(ナチュラル・キラー)細胞」が、ウイルスを排除しようとしますね。

 

その後、長期的には、「キラーT細胞(細胞障害性T細胞):CTL」と

「抗体」によって、さらにウイルスが排除され続けていくことになるわけです。

 

新型コロナウイルスに対する「ワクチン」を接種した場合には・・・現状では「抗体」が産生され、この働きにより、新型コロナウイルスを不活化(感染力や病原性をなくさせること)させているということになりますね。

 

話を戻しますと・・・長期的にウイルスを排除していく「キラーT細胞(細胞傷害性T細胞):CTL」は、下の図のように

 

「HLA クラスI抗原=「MHCクラスI 抗原」を介在することが必須ということになります。

これがないと細胞があったとしても、その免疫は働かないことになりますね。

 

 

 

新型コロナウイルスの感染においては、次の図のように「オープン リーディング フレーム(ORF)8 」の部分の影響から、「MHCクラスI (HLA クラス I) 抗原」の発現が低下してしまう・・・とすれば、「キラーT細胞(細胞傷害性T細胞):CTL」がきちんと機能しない可能性が出てくるわけです。

 

「細胞傷害性T細胞(CTL) = キラーT細胞」による長期的な免疫を期待できないことになりますよね。

 

それなら、「NK細胞」で、新型コロナウイルスに感染した細胞を破壊していけば・・・それで解決すると思う方もいらっしゃることと思います。

 

そのとおりなのですが・・・もう一度、下の図をご覧になってください。新型コロナウイルス以外の、通常のウイルスの感染のケースを示しています。

 

上の図では・・・なぜ、NK細胞の量は、ウイルス量が0になる前にピークを過ぎて、低下してしまうのでしょうか?

 

細胞障害性T細胞(キラーT細胞)が増加してきたので、バトンタッチをして、低下したのでしょうか?

 

そんなはずがあるはずはない・・・と思います。その答えは、もともと、ヒトの持つ「NK細胞」が少ないために次第に、その数が尽きていくのではないか・・・と私は考えます。

 

 

「NK細胞」の数が尽きて、さらに「細胞障害性T細胞(キラーT細胞)」が充分な機能を発揮できない・・・状況であるとすれば・・・

 

もし、どちらかの細胞の数や機能を回復することができれば・・・

クリアできる可能性がある・・・ということなのだと思います。

そして、体内に残る「新型コロナウイルス」を0にすることも不可能ではないような気がします。

 

 

続きは、後日の話題にしたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

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            (筆者撮影)

 

 

(筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

気がつけば、5月も半ばとなりますね

 

どうもお天気の方がスッキリしないのは、梅雨が近いということなのでしょうか

 

明日からの暦の「七十二候」では、

「竹笋生( たけのこしょうず)」となります

意味は、「竹の子」が生えてくる時期ということですね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

(筆者撮影)

 

 

さて、JTKクリニックでは「オンライン診療」などによる「ダイエット外来」を行っているわけですが・・・

ちょっと、難しいなあ〜と思っているのが、「食事療法」なのですね

 

そこで、今回は「食事療法」の基本的な考え方をご紹介してみたいと思います

 

まず、基本的な考え方は、次のようなものになります

 

        (図はお借りしました)

 

当然のことですが・・・「太る・痩せる」のメカニズムは、簡単に言えば・・・「エネルギー摂取量(in)」と「活動エネルギー量(out)」の、エネルギー収支バランスをもとに考えることができますね

食べたエネルギー量よりも動いて消費したエネルギー量の方が多ければ痩せていきますし、食べるばかりで活動量が少なければ太りやすくなります

 

こんなに「エネルギー消費 = カロリー消費」をするのは、

難しいなあ〜と思う方もいらっしゃるかもしれません

しかし、このカロリーの中には、寝ているだけでもエネルギーが消費される「エネルギー量」があるのですね

この最低限のエネルギー量は「基礎代謝量」と呼ばれています

 

いくら食事療法を頑張っていくとしても

この「基礎代謝量にあたるカロリー」は、補給しなければならないのですね

 
寝ている時間も、心臓を動かしたり、呼吸のために筋肉を動かしたりし、さらに脳を働かせるために栄養が使われているからです

生命活動の維持に必要な「エネルギー」=「カロリー」は

すべて食品から摂取しているのですね

 

この「基礎代謝量」が、どのぐらいかといいますと・・・

 

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」に記載されている基礎代謝量は、以下のように記されています。

18~29歳 男性 1,520kcal
18~29歳 女性 1,110kcal
30~40代 男性 1,530kcal
30~40代 女性 1,150kcal
50~60代 男性 1,400kcal
50~60代 女性 1,100kcal
70代~   男性   1,290kcal
70代~     女性    1,020kcal

 

これらのことを考慮して、どの程度のカロリー摂取をしてよいのか?

・・・といいますと次のような計算式があります

 

image

(図はお借りしました)


この身体活動量は、「エネルギー係数」と呼ばれているのですが、私が食事指導をするときには・・・

 

軽い労作(大部分が座位の静的活動) 25 (kcal/kg目標体重)
普通の労作(通勤・家事、軽い運動を含む) 30(kcal/kg目標体重)
重い労作(力仕事、活発な運動習慣) 35(kcal/kg目標体重)

     

この「エネルギー係数」は、糖尿病の治療のひとつである「食事療法」でも用いられるものなのですね

 


 

 
JTKクリニックの「ダイエット療法」は、なぜ、成功する人が多いのか?・・・
と聞かれますが・・・こうした科学的にも確立している「糖尿病」にも使われる「食事療法」を併せて行なっていくわけですのでね
 
もちろん、「ダイエット漢方薬」の効果も大きいのですが、皆さまの努力にも期待するものとなっていますね
 
素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ
 
それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>5月17日

 

今回は、痩せるために食事として、摂取カロリーをどの程度まで制限すればよいのか?・・・というお話をさせて頂きました。

 

「基礎代謝にあたるカロリーの量(基礎代謝量)」は、本文内に示したとおりに加齢とともに低下していくわけです。

 

しかしながら、基礎代謝を上げることも、不可能というわけではありません。

これは、身体の筋肉量を増やすことで、安静時や何もしていない時でも消費されるカロリーの量を増やすことができるのですね。

 

ポイントは、大きな筋肉を鍛える(きたえる)こととなります。

大きな筋肉とは、「大胸筋」や「広背筋」、「大腿筋」となるそうです。

 

「ハリス・ベネディクト方程式(改良版)」というを使って、「基礎代謝量」を計算することもできますね。

  • 男性: 13.397×体重kg+4.799×身長cm−5.677×年齢+88.362
  • 女性: 9.247×体重kg+3.098×身長cm−4.33×年齢+447.593

となります。

 

ダイエットを成功させるためには、「摂取カロリー」と「消費カロリー」のバランスをコントロールすることがとても重要となるわけですが・・・

 

「消費カロリー」まで考えて、食事としての「摂取カロリー」を増やしていくのは、賢明な方法とは言えないかもしれません。

 

なぜかというと・・運動で「カロリー消費」というのは、なかなか、難しいからですね。

 

これも次のような計算式があります。

 

消費カロリー(kcal) = メッツ ×体重kg ×運動時間 × 1.05

 

「メッツ値」は運動によるエネルギー消費量が、安静時の何倍にあたるかを示す値となります。

 

 

例をあげますと・・歩行運動(平地75〜85m/分)は、3.5メッツに当たります。

体重 60Kgのヒトが、30分間、歩行運動をしたとします。

ちょうど、散歩するぐらいのスピードですね。

 

この時に消費したカロリーを計算しますと・・・110 kcalに過ぎないことがわかります。

 

一方、食事のカロリーは、次のようになります。

 

糖尿病・高血圧・脂質異常症について - 病気について知る | 日々の食事選びのサポートサイト ヘルシーネットワークナビ

        (図は、お借りしました)

 

では、仮に「チャーシュー麺 559Kcal(キロカロリー)」を食べたとします

 

「あとで運動するから・・・」と思いながら・・・

 

それで、そのカロリーを消費するために、どれくらいの時間の歩行

(ウォーキング)運動をしなければいけないのでしょうか?

 

スピードは、分速67m(3メッツ)とします。ちょっと、ゆっくりでしょうか。

体重は、60Kgとしてみます。180分(3時間)歩き続けるとします。

これで、12Kmとなりますね

さて、この時の消費カロリーは、どれぐらいになると思いますか?

 

答えは・・・567Kcalとなりますので、チャーシュー麺のカロリー

をわずかに上回ることができた・・・ということになります。

 

 

というように・・・「体重を減らす」と宣言することは簡単ですが、なかなか、多くの困難があることが想像できますよね。

そして、リバウンドの体重増加を防ぐことも

同様に多くの難関があることが予想されますね。

 

「BMI 22 ヘルスケア プロジェクト」と目標だけ掲げても、意味はありませんので、それを実現をするためにJTKクリニックは

「ダイエット漢方」などの情報を提供していきたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 
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(筆者撮影)
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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

やや、例年と比較しますと涼しげに感じますが、陽射しは強くなってきたのを感じることができますね

 

紫外線の量は、かなり多くなっていることと思いますので、肌への

ダメージを避けるためにも、紫外線対策が必要になってきますね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

(筆者撮影)

 

 

さて、前回は「N M N」の話題についてのお話をさせていただきました。「サーチュイン」を活性化し、「ATP」の産生を増加させることができるというのは、かなり画期的なことであると思いますね

 

「ATP」の産生が増加すれば、免疫力をupさせることも可能ですので

健康を良い状態に保つうえでも、効果を発揮しそうですよね

 

「ATP」は、「ミトコンドリア」で作られるエネルギーですが、このエネルギーは、ヒトのあらゆる細胞の機能を正常に維持するために使われるわけですので・・・ね

 

少し前の話になりますが・・・

 

「筋肉減少」のメカニズムを

世界で初めて神戸大学の研究チームが解明したというニュースがありました

 

神戸大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科学部門の

教授 「小川 渉先生」らの研究チームの研究成果となります

 

「筋肉が減少する」とは、どのようなことなのでしょうか?

 

運動やトレーニングを行うことによって筋肉量が増えること・・・は、当然のことですよね

 

では、逆にまったく動かないと・・・「筋肉量が減る」ということも

想像できることだと思います

 

実際の医療や介護の分野では、この「筋肉量」が減ってしまうことが大きな問題となっているのですね

 

どのようなことなのでしょうか?

 

例えば、ある疾患の治療のために

入院や手術などが必要になったとしますと・・・

当然のことですが、ベッドの上で安静を強いられる(しいられる)ことが多くなりますよね

 

それがきっかけとなり、「筋肉量」が減ることにより

運動しにくくなり、さらに筋肉が減る・・・という悪循環が起こってしまうこともあるわけです

 

もちろん、入院や手術ばかりが原因ではなく、「加齢」だけでも

筋肉量の減少や筋力が低下していくことが知られています

 

これを「サルコペニア」と呼びます

 

2016年10月、国際疾病分類に「サルコペニア」が登録されたことから、現在では「疾患」のひとつとされています

 

この「サルコペニア」という疾患は、

日本をはじめとした高齢社会では大きな問題となっているのですね

 

          (図はお借りしました)

 

小川教授らの研究チームは、運動神経の切断やギプス固定などによってマウスの脚を動かないようにすると、「筋肉量が減少」するとともに「KLF15」というタンパクが筋肉で増えることを発見したのです

 

これを受け、筋肉内の「KLF15」の遺伝子を破壊したマウスを作ったところ、このマウスは脚を動かなくしても筋肉が減らないことも確かめた。つまり、「KLF15」の増加が筋肉を減少させる原因であることを強く示唆するものであったのですね

 

さらに・・・この「KLF15」が、どのような機序で増加するのかを調べたところ、細胞内の「カルシウム濃度」が極度に低下することが

原因だと突き止めたのですね

 

さらにそのカルシウム濃度低下の原因が

「Piezo1」という別のタンパク質の減少であることまで解明したのですね

 

また、「KLF15」の増加が、「IL-6(インターロイキン6)」というサイトカインの増加を誘発し、この「IL-6」が直接的に筋肉量低下に作用していることも確認したそうなのですね

 

つまり「Piezo1」の減少をきっかけに、複数のタンパク質が関係して筋肉量の減少が起こる一連の流れを、世界で初めて解明したことになるそうです

 

         (図はお借りしました)

 

・・・ということは、加齢に伴って、

筋肉量の減少や筋力が低下していく「サルコペニア」は、

サイトカインのひとつである「IL-6」の異常な産生増加が生じる疾患であるということが証明され、治療できる可能性もある・・・

 

ということにもなりますよね

 

「IL-6」というサイトカインは、「免疫応答」や「炎症反応」の調節において重要な役割を果たすことが知られています

 

その役割は、生体の恒常性の維持にとても重要ですが、長期にわたって過剰に産生し続けると、さまざまな病態を引き起こすことが知られています

 

まさか、「老化」に伴う筋肉量の減少や筋力低下の過程に

免疫疾患などに関連づけられる「サイトカインの産生異常」という話題が結びつくことは・・・思いませんでした

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

◯参考:健康長寿ネット

    読売新聞オンライン

 

<ブログ後記>5月10日

 

ゴールデン・ウィークを過ぎて、いつもの日常が戻ってきたと感じている方も多いことと思います。

 

二十四節気では「立夏(りっか)」となっており、暦(こよみ)のうえでは、「夏」の季節となりますね。

 

古代中国の思想では、人生を四季にたとえ、「五行説」による色がそれぞれ与えられていたそうです。

これは、「玄冬」「青春」「朱夏」「白秋」

 

それによりますと・・・詳細は、またの機会にしたいと思いますが、中年期を過ぎると人生は「秋」であり、色は「白」が与えられる。

 

高齢期は「白秋」とされるのだそうです。

 

この高齢期に問題となるのは、「フレイル」と呼ばれる状態と言われています。

 

 

「フレイル」というのは・・「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下する状態を示すのですね

 

「フレイル」は、運動機能や認知機能等が低下するわけですが・・・

そのなかの要素で、とくに筋肉量などが減少していくことを

「サルコペニア」の状態があるというわけです

 

 

 

高齢になるにつれて、「身体機能」や「認知機能」が低下していくのは、仕方のないことだ・・・その一環で「筋肉量や筋力の低下」を生じることも、致し方ないこと・・・とされてきました。

 

これまでの常識では・・・ですね

 

本文にご紹介した内容からしますと・・・

筋肉量などが減少していく「サルコペニア」の遺伝的な解明がされたということは・・・いずれ、治療できる可能性もあるということを意味しますよね。

 

          (図はお借りしました)

 

本文と同じ図を再び示しましたが、最終的に「IL-6(インターロイキン

シックス」であることも、個人的には・・・興味深いところです。

 

「IL-6(インターロイキン シックス」は、免疫応答や炎症反応の調節において重要な役割を果たす「サイトカイン」なのですね

 

です。その役割は生体の恒常性(安定した状態)の維持にとても重要ですが、長期にわたって過剰に産生し続けると、さまざまな病態を引き起こすことが知られています。

 

IL-6の過剰な生産による主な影響

         (図はお借りしました)

 

自己免疫疾患のひとつである「関節リウマチ」の骨や軟骨を破壊するなどの作用も知られています。

 

まさに「老化は、疾患である」という概念に矛盾しないものと考えることもできるでしょうか?

 

「五行説」では、老年期は「白秋」であり、与えられた色は「白」

であるというお話をさせていただきましたが・・・

 

現代の色彩学の専門家によると「白」には、さらに多くの彩りもあるそうで、それと同様に「五行説」でいう「白秋」とは違った、

未来の時代の「白秋」があってもいいだろうなんて、思ったりもしますね。

 

今回も、最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

          (アトレ竹芝:筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

5月の最初の日曜日は、雨の降る休日の午後となりましたね

少し肌寒い、雨模様の日が多いことは残念なのですが・・・

 

それでも、散歩などしますと

綺麗な花や新緑など、鮮やかな(あざやかな)色にあふれているのに

気がつきます

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

              (筆者撮影)

 

さて、今回は「N M N(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)」の新しい話題をご紹介したいと思います

 

 

健常な高齢男性に1日あたり250mgの「NMN」を12週間

経口摂取すると、「NAD+」などのの血中濃度が上昇しているのが確認され、その状態において

「歩行速度」などの運動機能が改善することや、「聴力」の改善傾向も見られることがわかったという発表がされたそうです

 

 

この研究は、東大医学部 附属病院 糖尿病・代謝内科の教授

山内敏正先生らの研究チームによって、英科学誌「Nature」系のエイジング関連分野を扱う学術誌「NPJ Aging」に掲載されたのですね

 

これまで、「N M N」の話は、動物実験等では・・・

 

老化や糖尿病、心血管疾患、がん、アルツハイマー病などの加齢に伴う疾患の発症には、「NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)」の組織内濃度の低下が密接に関連しているとされており、「NAD+」の前駆体である「N M N」の摂取により、加齢に伴うNAD+の低下を抑制・回復させ、老化に関連する疾患の予防につながるとされていたのですね

 

ヒトにおいても、「N M N」の摂取が、老化を抑制することが期待されていたのですが・・・科学的なデータに乏しいとされていたのですね

 

今回の研究では、65歳以上の健常高齢者男性42人がNMN摂取群(250mg/日)とプラセボ摂取群にランダムに割り付けられ、NMNあるいはプラセボの摂取が最長12週間行われたそうです

 

「N M N」の経口摂取では、血液検査の結果を含めて明らかな有害事象は認められなかったほか、

プラセボを経口摂取した群と比較して、「NAD+」の血中濃度の上昇が確認されたそうなのですね

 

 

           (図はお借りしました)

 

下の図は、以前にもブログ内でご紹介したものですが、加齢とともに

「NAD+」の量は低下していくことが知られていますので・・・

 

 

 

今回の研究結果は、ヒトでも「NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)」の前駆体である「N M N」を摂取することにより、

若い頃と同じ「NAD+」の濃度を得ることができることを示していますよね

 

「NAD+」が上昇すると次のようなことが期待できるわけですね

 

 

運動機能の調査のために、歩行速度、30秒椅子立ち上がりテスト、握力を評価し分析したところ、NMN摂取後に歩行速度および左握力テストの有意な改善が認められたそうです

 

「N M N」の投与により、実際に「NAD+」の濃度が上昇し、

短期間のうちに一部の運動機能が改善することが、ヒトでも証明されたことは、重要なことだと思います

 

この事実をもとに、さらに新しい知見が出てくることと思いますね

とても楽しみですね

 

 

          (図はお借りしました)

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

 

<ブログ後記>5月3日

昨日 5月2日は「八十八夜」でしたね。

 

立春から数えるため「八十八夜」は、その年の立春にあわせて変わるそうです。

「八十八夜の別れ霜」という言葉があるそうで、この頃に霜や寒さがあっても、これが最後、季節は春から初夏に移ろっていくのだ・・・と言われているそうです。

 

確かに今日は、初夏のような陽気にも思える陽気でしたね。

 

さて、今回は「NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)」の新しい話題をご紹介させていただきました。

 

「NMN」についての話題は、ブログ内でもお話をしてきたわけですが・・・本文内でご紹介した論文の要約を読みまして、小躍り(こおどり)しました。

 

気分は、そのような気持ちだった・・・ということなのですが・・・

ヒトでの「抗老化効果」が示されたからです

 

「NMN」は、B₃からつくられた食品成分であり、薬剤ではないのですが、その「抗老化効果」が、世界的に注目を集めているのですね

 

米国ワシントン大学医学部発生生物学部門・医学部門の教授である

「今井眞一郎先生」らが、人間の体内にある酵素「サーチュイン」が、老化や寿命を制御しているという事実を発見したのが発端であったそうです。

 

「NMN」は、「NAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)」という補酵素に変換されて、「サーチュイン」の働きが活性化される・・・というのは、以前にもブログ内でご紹介したとおりですね。

 

サーチュインは老化や寿命をコントロールする酵素で、日本ではその遺伝子は長寿遺伝子と呼ばれている。哺乳類にはSIRT1(サーティワン)から7まで7種類あるが、老化を制御する上で特に重要なのが、糖や脂肪の代謝を改善し神経細胞を守る働きがあるSIRT1だ」と今井先生は強調しているのですが・・・

 

このお話は、後日の話題にしたいと思います。

 


上の図は、本文内でも示したものですが・・・

「NMN」→「NAD+」→ ①「サーチュイン」の活性化の他に

もうひとつ、②ATP産生を増加させる・・・というものがありますね

 

①「サーチュイン」の活性化に関しては、ハーバード大学医学大学院を中心とする研究チームが、

DNA修復や老化防止に関わる生体分子「NAD」の作用メカニズムを明らかにしたと発表しています。

 

この仕組みを応用したマウスの実験では、放射線などによるDNA損傷に対してマウスの「DAN修復能力」を高められることが確認されたというのですね。

 

この内容の研究論文は、科学誌「Science」に掲載されています。

 

マウスに「放射線」をあててDNA損傷を起こす実験でも、

事前に「NMN」を与えておいたマウスではDNA損傷レベルが低くなることが確認されたそうです。

 

「NMN」を事前に投与したマウスでは、放射線によって引き起こされる血球数異常(白血球、リンパ球、ヘモグロビンなどの数の変化)もみられなかったということです。

 

このような放射線防護効果は、放射線の照射後に「NMN」を投与したマウスの場合にも認められたというのですね。

 

「NMN」投与によってNADの量を回復できるという今回の結果は、癌の放射線治療にともなう副作用などを抑える医療技術に応用できる可能性があると述べられています。

 

もちろん、まだまだ、ヒトでの検証は必要であると思いますが・・・

 

本文内で示したデータを見て、同様の結果が得られる可能性は高い・・・のではないか・・・なんて、期待してしまいますね。

 

 

今回のブログも最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 

            (筆者撮影) 

 

 

 (筆者撮影)
 

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  元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授  

日本リウマチ学会 専門医

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

雨の降る休日の午後となりました

もう、4月も最後の週になっていますね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

            (筆者撮影)

 

新型コロナウイルスについては・・・次のような報道がありました

 

 

オミクロン株の亜種「BA.2」の割合は、3月15日から21日の1週間には「52.3%」になり、全体の過半数を占め、さらに、3月22日から28日には「67.8%」まで上昇したそうです。

 

すでに、東京には、BA.2による「第7波」が来ているのではないか?

・・・という意見もありますね

 

軽い喉(のど)の違和感と1日だけの発熱が見られる程度の方が多いようですので・・・鎮痛剤を服用すれば、日常の生活も遅れてしまうかもしれませんね

 

さて、前置きが長くなりましたが・・・今回は「ダイエット」のお話をしたいと思います

 

「肥満」については、以前にもお話をしたと思いますが、2つのタイプがありましたね

 

 

そうですね・・・「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」の2つのタイプに分類できるのですね

 

以前にブログ内でご紹介したのは、次のようなことでした

 

「皮下脂肪型」は、女性に多いタイプであり、脂肪がついてしまうと・・・なかなか、それを落とすのは難しい

 

「内臓脂肪型」は、男性に多いタイプであり、わりと蓄積されやすい脂肪ですが、落としやすい脂肪である

 

という性質がありますね

 

しかしながら、最近の傾向としては・・・男性に多いはずの「内臓脂肪型」が、女性の方にも多くなっているという報道が見られるようになりました

 

原因は、新型コロナウイルス感染の拡大があったことで、それまでの生活スタイルが変化し、過剰なカロリー摂取・運動不足が原因のひとつなのではないか・・・と推測されているようです


「内臓脂肪型」の肥満に合併症が起こりやすいというお話は、以前にもご紹介をさせていただきましたよね

 

実は・・・新型コロナウイルス感染症リスクについて考える際に、「肥満」があると・・・「重症化しやすい」のではないかと考えられているようなのです

 

そのように考えられているのは、何が原因なのでしょうか?

 

それは、「サイトカイン」というものが重要な要素となっているようなのですね

 

現在、次のように考えられることが多いようです

 

 

「内臓脂肪型」の肥満者では、内臓脂肪組織内に

慢性炎症が生じていている可能性がある

 

この慢性炎症が長期に持続することで「炎症性サイトカイン」が放出され、さらにそれらの「サイトカイン」が血管病変を引き起こす可能性が高くなるというのですね

 

これにより、「メタボリックシンドローム」を発症させると考えられているようなのですね

 

上記のような「内臓型脂肪の蓄積」により、慢性的にサイトカインが放出されている状態があるところに

新型コロナウイルス感染が生じると・・・

どうなるのでしょうか?

 

 

一般的にどのような「ウイルス」の感染症にも言えることですが

重症化する原因の一つとして「サイトカイン ストーム」が知られています


(図はお借りしました)

 

これは、ウイルス感染によって引き起こされる炎症性変化によって、IL(Interleukin)-6、TNF(Tumor Necrosis Factor)-α、MCP(Monocyte Chemoattractant Protein)-1などのサイトカインが過剰に血中に放出されることを示すのですが・・・

 

「新型コロナウイルス」では、この傾向が強い可能性があるのですね

 

「新型コロナウイルス」の感染後に生じる「サイトカイン ストーム」によるさまざまな疾患については、まだわからないことも多いそうです

 

オミクロン株や、その亜種での感染で、デルタ株などと比較して、急速に呼吸不全が生じることがなくなる傾向がなくなったとはいえ、

その感染に伴う「サイトカイン」が高い状態が続くと考えると・・・

 

感染者の数のピークをすぎてからも・・・死亡する方が多くなるという欧米諸国で確認されている現象は、矛盾のないことのように思います

 

今できることは、予防策を充分に行うことと、併せて、

「内臓型脂肪の蓄積」を減らすことも重要である可能性がありますね

 

「with コロナ」の生活が、まだまだ続くのだとすれば・・・

肥満、とくに「内臓型肥満」はなくしておくことが、リスク管理の

意味でも大切になりそうですね

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

 

◯総合健診推進センター 所長 宮崎 滋 先生の総説を参考にさせていただきました

 

<ブログ後記>4月26日

 

「内臓脂肪」が免疫反応の対象になる可能性がある・・・ということに驚かれた方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

「内臓脂肪型」の肥満がありますと・・・免疫細胞が、自分自身の脂肪細胞を攻撃するということですから、驚きますよね

 

この事実は、既に2009年の時点で、東京大学大学院医学系研究科の真鍋一郎特任准教授、循環器内科教授 永井良三教先生(当時)らの研究グループにより報告されています

 

動物実験で証明された内容は、以下のとおりです。

 

高脂肪食を与えて「肥満」の状態にしたマウスでは

「内臓脂肪」組織に「CD8陽性キラーT細胞」が出現し、その後に多くの「マクロファージ」が集まることが確認されたそうです。

 

 

「CD8陽性キラーT細胞」と呼ばれるは、いわゆる「細胞障害性T細胞(CTL)」でして、ウイルスや細菌などの細胞内病原体や癌細胞を破壊するなど、免疫システムのなかで、重要な役割を果たす細胞ですね。

 

 

一方で、「脂肪細胞」自体の機能を見てみますと・・・

 

「脂肪細胞」は・・・「脂肪の備蓄」だけでなく、さまざまな「サイトカイン」を分泌する「内分泌器官」としての性質を持つことが知られています。

 

これらのサイトカインは、「アディポサイトカイン」と呼ばれていまして、「善玉」のものと「悪玉」のものが存在していることが知られています。

 

「肥満状態がない」場合には、糖や脂質の代謝を円滑にする働きをスムーズにする「善玉」の「アディポサイトカイン」として機能します

 

その反対に「肥満状態がある」場合には、「悪玉」の「アディポサイトカイン」が分泌されることになります

 

「アディポサイトカイン」の性質が、「悪玉」となりますと・・・

 

インスリンの働きを阻害したり、血圧上昇を命令したりするようなが分泌されるようになり、高血糖・高血圧・脂質異常、ひいては動脈硬化を進めて脳心血管疾患を引き起こす可能性が指摘されているのですね。

 

一定以上に大きくなった脂肪細胞が分泌する「悪玉物質」には、どのようなものがあるのか?を下の図に示しています。

 

肥大・増殖した脂肪細胞は、体に悪い様々な生理活性物質を出すようになり、それが高血糖、高血圧、高中性脂肪などの原因となる。原画=(C)designua-123RF

 

例えば・・・「TNF-α(ティエヌエフアルファ)」は、インスリンが分泌され多としても、それが効きにくいようにしてしまう現象

つまり、「インスリン抵抗性」を引き起こします。その結果、血液中のブドウ糖が筋肉や肝臓に取り込まれにくくなり、血糖値の上昇につながります。

 

 また、「アンジオテンシノーゲン」という物質には、血圧を上げる作用がありますし、

「PAI-1(plasminogen activator inhibitor-1)」は血液を固まりやすくし、血栓をできやすくします。

 

 

免疫細胞との関連に話を戻しますと・・・

 

「肥満症」がある場合には、「マクロファージ」という免疫細胞が「脂肪組織」に集積することが知られていますが・・・

 

「TNF-α 」と 「MCP-1 」は、「マクロファージ」からも分泌される代表的な炎症性サイトカインであることから、一定の免疫反応が常に生じていると考えられています。

 

こうした状況のなかで、「新型コロナウイルス」の感染により、「サイトカイン ストーム」が生じますと

ある種の炎症性サイトカインが、極端にに増加する可能性もありますので・・・このことが、例え、死亡率の低いと言われる「オミクロン株」感染でも、感染後の回復期になってからでも

重症化する原因かもしれませんね。

 

ここまで、お話をしてきますと・・・新型コロナウイルスの感染の有無にかかわらず、「肥満」の状態にならないように心がけた方がよいということをご理解いただけると思います。

 

とくに「内臓脂肪型」の肥満である場合には、できるだけ早い段階で

それを減少させていく必要があるのかもしれませんね。

 

それは、無理かも・・・と思う方もいらっしゃることと思います。

そんな方のためにJTKクリニックの「ダイエット漢方」で、

「内臓脂肪」の減量に成功した方の例を示しておきたいと思います。

 

 

image

 

上記の図は、腹部CTの画像を4週間後に比較したものです。

赤く示されているのが「内臓脂肪」ですが、かなりの減少効果を示しているのがお分かり頂けると思います。

 

(上記の画像は、JTKクリニックの連携施設で施行することが可能です。)

 

この方が用いたのは、以前にご紹介した「榎屋」さんと共同開発した

漢方煎じ薬の「内臓脂肪型肥満」タイプのものになりますね

 

もちろん、「栄養指導」をさせて頂いていますが・・・

 

もちろん、100%の方が、パーフェクトの効果が出るとは限りませんので、今後は「栄養指導」をより専門的なものとしていきたいと思っています。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 

             (筆者撮影)

 

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