こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

 

6月の最後の休日の午後となりました

昨日より梅雨が明けたかのようなお天気となっていますね

 

強い日差しに加え、フェーン現象が加わっているのだとか

都心の6月としては観測史上1位の記録に並部のだそうです

 

これからは、「熱中症」にも注意が必要となりそうですね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 

 

             (筆者撮影)

 

さて、今回は新しいお薬について、お話をしてみたいと思います

 

これまでは、体重を減らすことばかりを話題にしてきたのですが・・・今回は、体重を増加させる薬剤についてのお話ということになります

 

その前に・・・「悪液質(あくえきしつ)」という言葉をご存知でしょうか?

 

例えば、「癌」の闘病中に、どうしても食欲が出ずに痩せていく・・・というのは、医療者のひとりとして、とても辛い(つらい)経験を何度もしてきました

 

こうした「がん悪液質」の状態は、がんの種類によって異なりますが、進行がんの患者さんの40~80%に認められるとされています

 

「がん悪液質」の主な症状としては、「食欲不振(食欲低下)」と「体重の減少」があります

 

食物がないために体重減少をおこす「飢餓(きが)」の状態と違うことは、下の図に示しています

 

image

「飢餓(きが)」や「悪液質」は、どちらも「体重」や「脂肪組織」が減少するのは同じですが・・・

 

「骨格筋」を見ますと、「悪液質」では減少することがわかっています

 

また、「飢餓」には認められない「炎症蛋白の合成」が、「悪液質」では増加するということが、わかっているのですね

 

 

なぜ、このような「悪液質」という現象が起こるのか?・・・と言いますと・・・その理由は、「癌細胞」から「サイトカイン」が分泌されるから・・・ということになります

 

(図はお借りしました)

 

癌によって生じる全身性炎症は、「悪液質」の主な病態のひとつとされるのですが・・・これは、下の図に示すように、IL-1(インターロイキン1)、IL-6(インターロイキン6)、TNF-α(ティー エヌ エフ アルファ))などのサイトカインが原因であったのですね

 

これらの「炎症性サイトカイン」の影響で、骨格筋・脂肪組織の分解,食欲の抑制 が生じ、そのために「体重減少」が生じてしまうわけですね

(図はお借りしました)

このような状態を改善する薬剤が、グレリン様作用薬である「エドルミズ®(一般名:アナモレリン塩酸塩)錠50mg」(小野薬品)です

 

現時点では、非小細胞肺癌、胃癌、膵癌、大腸癌における「がん悪液質」が、保険適応となっています

 

     グレリン様作用薬である「エドルミズ」

        (写真はお借りしました)

 

「グレリン」とは、主に胃から分泌される「内在性ペプチド」です

 

「グレリン」がその受容体に結合すると、体重、筋肉量、食欲および代謝を調節する複数の経路を刺激する効果を示すのだそうです

 

当院でも実際に・・・癌の複合的な治療の一環として、治療に取り入れています

 

当初は、少しでも「体重の減少スピード」を少しでも落としたい・・・という「がんに対する緩和医療」の意味で用いていたのですが、期待以上の効果があるかな・・・と今は思っています

 

詳しい機序などは、後日の話題としたいと思います

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>6月28日

 

かなり早い時期の「梅雨明け」となったのでしょうか。

雲ひとつない空から照りつける太陽を疎ましく(うとましく)感じるのは、きっと、私だけではないような気がしますeね。

 

今回は、癌の悪液質に対する治療薬「エドルミズ」という薬剤について、お話をさせていただきました。

 

癌の悪液質による体重の減少や体力の低下は、食事として摂取できるエネルギーが減ることや癌細胞のエネルギー消費が正常細胞より多いということも、もちろん、その理由ということになりますね。

 

がん細胞の産生する「炎症性サイトカイン」の影響が大きいというのが、現時点での主流な考え方になっているようです。

 

例えば、筋肉量の低下のプロセスは、以下のようなものとなります。

 

 

 

かなり、複雑な機序があることが分かりますね。

「炎症性サイトカイン」ばかりでなく、さらに多くの要因が関連していることが理解できます。

 

では、「エドルミズ」という薬剤は、どのような機序で、「悪液質」を改善するのでしょうか?

それは、大きく分けると2つの機序がありまして、次のようなものと

なります。

 

①脳の視床下部にある「食欲中枢」に働きかけて、食欲がでるようにする

 

②脳下垂体に働きかけて、「成長ホルモン」を分泌させる。この「成長ホルモン」が、筋肉量を増加させる

 

 

エドルミズについて|小野薬品 がん情報 一般向け

少し補足しますと・・・

 

脳下垂体から分泌された「成長ホルモン(GH)」は,肝臓からインスリン様成長因子-1(IGF-1)を分泌させ,このIGF-1は筋肉の蛋白 合成を促進させるということになります。

この結果、「筋肉量」が増加するということになります。

 

 

「エドルミズ」は、新規の経口グレリン様作用薬とされます。

 

「グレリン」は、主に胃から分泌される内在性ペプチドです。グレリンがその受容体に結合すると、体重、筋肉量、食欲および代謝を調節する複数の経路を刺激するとされています。

 

この「グレリン」は、食欲を促進させるだけでなく、抗炎症作用、筋肉蛋白質の分解を抑制したり、その合成の促進をする作用や志望の貯蔵を増加する作用などがあります。

 

なので、癌の悪液質に伴う複数の病態が改善されるというのも、納得できますね。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

<参考> がん悪液質ハンドブック

     小野薬品の資料など

 

 

(筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

梅雨の季節の中で、貴重な晴れの天気となっていますね

暦の七十二候では、「梅子黄(うめのみきなり)」となっています

(うめのみきばむ)というのもありました

 

意味は、その名の通り、梅の実が黄色く熟す時期ということですね


平安時代には、既に梅干しが作られていたようで、日本最古の医学書に薬として紹介されていたそうです
 

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

もうすぐ、本格的な夏の季節がやってくる時期となりましたが・・・ダイエットは、うまくいっているでしょうか?

 

バカバカしいから、もうやめた・・・という方もいらっしゃることと思います

 

ところで、皆さまは「脂肪肝(しぼうかん)」という言葉を知っていますか?

 

そうですね、よく「肝臓が、ファアグラ状態」などと言って、笑っている方がいるのですが・・・実は、「脂肪肝」の中には、「肝臓癌」に発展するものもある・・・というのが、最近の知見にあるのですね

 

まずは・・・「脂肪肝」が、どのような疾患であるのか?・・・を整理しておきましょう

 

「脂肪肝」とは・・・肝臓に中性脂肪がたまった状態を示します

 

メタボリックシンドロームに合併しやすく、放置すると肝炎などを引き起こすとされているのですね

 

食事の摂取エネルギーが、消費エネルギーを上回ると・・・

 

余分なエネルギーは、「グリコーゲン」や「中性脂肪」につくり替えられ、体に蓄え(たくわえ)られます

 

「中性脂肪」は、どこに蓄えられるのか?・・・と言いますと・・・

 

腸間膜(内臓脂肪)や「皮下脂肪組織」、そして・・・「肝臓」にも貯蔵されることが知られています

 

肝細の細胞(肝細胞)の30%以上に中性脂肪がたまると『脂肪肝』と診断されます

 

『脂肪肝』の初期には、ほとんど症状はないのですが、やがて肝炎を起こし肝硬変に進行することもあるとされているのですね

 

肝硬変の原因は・・・と言いますと、これまでは、アルコール多飲

や「B型肝炎やC型慢性肝炎」などのウイルス性肝炎が原因ということが多かったわけです

 

アルコールも摂取せず、健康診断の検査データでは、B型肝炎(HBV)

やC型慢性肝炎(HCV)がないから、心配ないだろう・・・と思っていたら、「肝硬変」となっていることが判明する・・・なんて、ケースもあるわけです

 

このような疾患を「非アルコール性脂肪肝炎(NASH ナッシュ)」と呼びます

 

        (図はお借りしました)

 

「NASH」は,アルコール性の肝障害がない患者に発生する症候群とされているのですが・・・その肝臓細胞の組織を確認しますと・・・アルコール性肝炎と鑑別できない肝傷害が生じるとされています

 

さらにその一部は「肝臓癌(肝細胞癌)」になるリスクもある・・・というもですから、驚きますよね

 

 

原因の詳細は不明とされるのですが・・・「NASH」発症のリスク因子は・・・

 

肥満,脂質異常症,耐糖能障害などのうち、少なくとも1つ有する患者で最も多く発生するとされているのですね

 

大部分の「NASH」の疾患を持つ方は、無症状であるそうなのですが・・・一部の患者さんでは、疲労,倦怠感,右上腹部の不快感を生じることがあるとされているのですね

 

このような疾患に注目しますと・・・

 

やはり、体重を適正値(BMI 22程度)に保つことは、重要なことだな〜と思いますね

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)e-ヘルスネット

 

<ブログ後記>6月21日

6月21日は、一年の中でもっとも昼の時間が長い「夏至(げし)」の日となりますね。

 

今回は、「脂肪肝」についてをお話をさせて頂きました。

 

本文内でも触れましたが、「脂肪肝がある」などという話題が出ますと・・・肝臓が「フォアグラ状態」などという例えがされるぐらいに深刻に考えることは、少ないのかもしれません。

 

では、一般的に・・「脂肪肝」は、どのような方に多いのか?・・・と言いますと、BMI (Body mass Index)が、25以上である方・・・

 

つまり、「肥満」と診断された方の約20〜30%に「脂肪肝」があると言われています。

 

アルコールの摂取が多い場合にも「脂肪肝」が生じることがあり、この場合には、「アルコール性脂肪肝」と呼ばれていますね。

 

本文内でも触れましたが、アルコールが原因でない脂肪肝を「非アルコール性脂肪肝(NAFL)]という病名とされています。

 

「非アルコール性脂肪肝(NAFL)]は、欧米諸国で最も一般的な慢性肝疾患とされていますが、その多くが「脂質異常症」,「高血圧」,「高血糖」などとされていますね。

 

このような場合では、肝機能検査の値の異常が認められることが多いのですが、この背景にあるのは、先に挙げた「脂質異常症」などの代謝障害のコントロール不良があると考えられているのです。

 

飲酒もしていないのに、なぜ、肝臓のデータがよくないのか?・・・などとボヤいているだけでは、なんの解決にもならないというわけですね。

 

例えば、AST(GOT),ALT(GPT)は肝細胞で、γ-GTP は胆管でつくられる酵素なのですが・・・

ALT(GPT)の値が、AST(GOT)の値を上回る形で【AST(GOT)<ALT(GPT)】で上昇するのが、「脂肪肝」のデータの特徴となります。

γ-GTPは、ご存知の方も多いと思いますが・・・飲酒量が多いときや胆道系疾患などで値が上昇することが知られていますよね。

 

もうひとつの理由は、栄養過剰や肥満がもとでγGTPやGPTが上昇するということが知られています。

そのような場合は、「アルコール性脂肪肝(NAFL)」がないだろうか?・・・と疑ってみる必要があるかもしれませんね。

 

 

もちろん、アルコール性脂肪肝(NAFL)]のうち、80~90%は長い経過をみても「脂肪肝」のままで、病気はほとんど進行しません。しかし、残りの10~20%の人は徐々に悪化して、「肝硬変」に進行したり、なかには肝がんを発症したりするとされているのですね。

 

この肝機能が、徐々に悪化していく10~20%の病態を「非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steato-hepatitis)」を「NASH(ナッシュ)」

「非アルコール性脂肪肝炎」(英語表記nonalcoholic steato-hepatitisから「NASH(ナッシュ)」というのですね。

 

image

この「NAFL」と「NASH」との正確な診断が必須とされるのですが、その診断には、肝臓の組織をとる検査「肝生検」による組織学的検査が重要とされていますが、特徴的な変化については、またの機会にしたいと思います。

 

ところで、「非アルコール性脂肪肝(NAFL)]を改善させていくには、どうしたらよいのでしょうか?

 

第一には、食事療法による体重減少、および基礎となるメタボリックシンドロームの治療は、治療の中心であると言えますね。

 

健康的な食事をすることが重要となりますが、研究によると、炭水化物の摂取量の減少(特に糖質と精製炭水化物)により、摂取カロリーを減らすことが重要であるそうです。

 

さらに植物や魚の脂に多く含まれる「不飽和脂肪酸」の摂取量を増やすことが重要とされます。

一価不飽和脂肪酸でよく知られているオレイン酸は、オリーブ油に多く含まれることが知られていますし、多価不飽和脂肪酸のα-リノレン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)、IPA(イコサペンタエン酸)などをより多く摂取することが・・・

肝臓の脂肪を減らし、「非アルコール性脂肪肝(NAFL)]の状態を改善できることが示唆されているそうです。

 

ちょっと変わっているのですが、「カフェイン」は強力な抗酸化物質であり、肝臓の酸化ストレスや炎症の負担を軽減し、肝保護効果をもたらす可能性があるそうですので、コーヒーなどは効果がありそうですね。

 

かなりの数の文献が、体重減少がNAFLDまたはNASHの患者の臨床的改善を誘発することを示しています。いくつかの研究は、大幅な体重減少後の肝生化学の改善を示しましているそうです。

 

最も重要なのは、摂取するカロリーを減らし、体重を減らしていくことでして、その次に食事の内容を「不飽和脂肪酸」の摂取の摂取を心がける・・・という順番が、一刻も早く「脂肪肝」の状態を改善させるのに効率がよいように思います。

 

このなかで、薬剤を用いての治療を併用していく方法も報告されています。もちろん、JTKクリニックの「ダイエット漢方」も含まれているのですが、別の機会にお話をしたいと思います。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

Review BMC Endocr Disord . 2022 Mar 14;22(1):63.

Non-alcoholic fatty liver disease (NAFLD): a review of pathophysiology, clinical management and effects of weight loss     Sjaak Pouwels et al

 

          (以前のphoto. 筆者撮影)

 

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

6月の半ばも近くなってきましたね

 

今日の午後からは、雨模様との天気予報もありましたが・・・

晴れ間もあった休日となりました

 

散歩をしていますと、紫陽花(あじさい)が咲いています

梅雨の時期に似合いますよね

 

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

image

            (筆者撮影)

 

 

さて、今回の話題は「ミトコンドリア」を話題にしてみたいと思います

image

      (ミトコンドリア:図はお借りしました)

 

「ミトコンドリア」とは、細胞にある小器官なのですが、もともとは

別の生き物であったものが、細胞内に取り込まれて、共存をするようになった・・・と考えられているのですね

 

 

          (図はお借りしました)

 

なぜ、そんなことがわかるのか?・・・と思われることと思います

 

細胞内に存在する「ミトコンドリア」,「ゴルジ体」や「リソソーム」などの小器官を総称して・・・「オルガネラ」と呼びます

 

普通のオルガネラは1枚の膜なのですが、「ミトコンドリア」は、内膜・外膜の2枚の膜(二重膜)から成っています

 

image

 

その2枚の膜の性質を詳細に分析していきますと・・・その脂質や膜の中で働くタンパク質などが、「細菌の内膜」と良く似ているそうです

このことから「ミトコンドリア」が細胞内に取り込まれて、共存するようになったと考えられているのです

 

この説を「細胞内共生説(きょうせいせつ)」と呼ばれています

 

では・・・「ミトコンドリア」は、どのような働きをしているのでしょうか?

 

 

高核酸食品核酸&フカヒレコラーゲンはミトコンドリア増やし、ATPアデノシン三リン酸の原料になる

そうですね

 

「ミトコンドリア」は、「細胞のエネルギー生産工場」とも言われていましたよね

 

グルコース(糖)を原料として、“生体のエネルギー通貨”と呼ばれる「アデノシン三リン酸(ATP)」を合成しています

 

1日のATP産生量の約95%は、「ミトコンドリア」によってつくられていますので、いかに重要であるのか・・・が理解できますよね

 

もう少し、詳細をお話しますと・・・

 

「ミトコンドリア」は、生体内酸素の 90% 以上を消費して,「ATP を産生」します

 

一方で, 消費された酸素の 1∼5% 程度は、同じ「ミトコンドリア」で、細胞を傷害する「活性酸素(ROS)」を産生していることが知られているのです

 

         (図はお借りしました)

 

もし、「ミトコンドリア」が機能低下を起こしたとしますと・・・・

 

それは、「ATP 産生障害」を引き起こし、さらにそのことは・・・「エネルギー代謝異常による細胞機能障害」を引き起こしてしまうというのですね

 

この「エネルギー代謝異常による細胞機能障害」が起きますと・・・

より多くの「活性酸素(ROS)」が、「ミトコンドリア」で産生されるようになります

 

そして、より多くの「活性酸素(ROS)」が「ミトコンドリア」で産生されますと・・・「ミトコンドリア」自身の遺伝子の損傷を増加させるわけです

 

すると、その結果として、「ミトコンドリア」の機能をさらに低下させてしまうという、悪循環が生じてしまうというのですね

 

もちろん、加齢によっても同様の「ミトコンドリア」が機能低下が、生じていくことが知られています

 

「ミトコンドリア」は・・・「老化」により機能障害を生じるとともに、 「老化の原因」となる細胞内小器官である・・・と言われるのは、上にも示したような「ミトコンドリア」と、そこで産生される「活性酸素(ROS)」から生じる悪循環があるのですね

 

 

それならば、対策はどうすればよいのか?・・・という疑問が出てきますよね

 

続きは、後日の話題にしたいと思います

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)5ーALA研究会記事、科学科学コミュニケーター記事

 

 

<ブログ後記>6月14日

 

今回は、ヒトの細胞内で「ATP」というエネルギーを産生することが知られている「ミトコンドリア」についてのお話をさせていただきました。

そして、ブログの題名を少し変えてしまいましたてへぺろ

 

ヒトの「ミトコンドリア」の遺伝子(DNA: mtDNA)は、16.5kbの小さな環状分子となっていることが知られています。

 

なぜ、細胞の中にある「ミトコンドリア」を話題にするのか?・・・と不思議に思った方もいらっしゃることと思います。

 

それは、たまたま、次のような内容の海外論文を見つけたからなのですね。

 

1つ目は、次のようなものです。

新型コロナウイルス SARS-CoV-2は、感染の最初の過程でサイトカインの嵐(サイトカイン ストーム)を引き起こし、さまざまな細胞を障害する。そして、その障害が修復される再生の過程には、「リン酸」や「マグネシウム(Mg)」が、必要な「ATP」を極度に消耗させる可能性があるというものです。

 

リン酸塩とMgの欠乏は、COVID-19の患者によく見られる現象なのだそうです。

「ATP」が枯渇すると、どうなるのでしょうか?

 

それは、次のような話がヒントになるのかもしれません。

 

それは、高齢者の脳からのミトコンドリアは、より少ない酸素を消費し、より少ないATPしか、生成できなくなっているとされています。

 

では、新型コロナウイルス SARS-CoV-2は、「ミトコンドリア」に何かしらの影響を与えるのか?・・・と論文を探していますと、次のような内容の論文を見つけました。

 

正常な中枢神経細胞の「ミトコンドリア」の機能は、酸化的リン酸化とATP産生のために高い酸素濃度を必要とするそうです

 

最近の研究では、SARS-CoV-2ウイルスがミトコンドリア機能をハイジャックすることが示されている・・・というのですね。

 

本当にこのようなことが起こるのでしょうか?

 

この論文にもあるのですが、認知機能の持続的な変化は、他のウイルス感染症でも報告されているのですね。ウイルス感染の一般的な現象として、同様のことが起きている可能性がありますね。

 

ミトコンドリアDNAは、脆弱(ぜいじゃく)であり、また、DNA修復機能が弱いことから、SARS-CoV-2ウイルスの感染が影響して、

その機能が低下する可能性があるかもしれません。

 

すると・・・活性酸素種(ROS)が増加して、「ミトコンドリアDNA」を障害し、それが「ミトコンドリア」の機能を低下させる。

そして、「ATP」の産生が更に減少する・・・ということになるのでしょうか?

 

論文内には、COVID-19の患者に「ビタミンD3」,「Mg」,「ビタミンB12」のカクテル治療で、これらのを補給したところ、非常に良い結果が得られた ・・・とありましたので、新型コロナウイルス後遺症にも応用できるのかは、更に検討していきたいと思います。

 

ATP産生の増加作用と「ミトコンドリア」遺伝子異常の修復を期待して、「N M N」の併用も効果があったりするのでは・・・なんて考えるのは都合がよすぎるでしょうかね。

 

海外の論文をそのまま、鵜呑み(うのみ)にするのはリスクもあることなので、そのあたりは慎重になる必要はあると思うのですが・・・ね。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。お願い

 

(参考)Medical Science Monitor(MSM)

 

The Pathogenesis of Long-Term Neuropsychiatric COVID-19 and Role of Microglia, Mitpchondria, and Persistent Neuroinflamation: A Hypothesis 

 George B et al    など

 

 

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            (筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

6月に入り、最初の休日となっています

 

英語で6月を意味するのは、「June(ジューン)」という単語は、古代ローマにおいて6月のことを意味していた「Junius(ユーニウス)」というラテン語を語源とする言葉であり、

 

ローマ神話における主神ユピテルの妻にして結婚と出産を司る女神としても位置づけられていた「Juno(ユーノー)」というローマ神話における女神の名前に由来する言葉であるのだとか

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

             (筆者撮影)

 




さて、今回は「睡眠」についてのお話をしたいと思います

 

ところで、皆さまは・・・よく眠れていますか?

 

 

慢性的な睡眠不足は、日中の眠気や意欲低下・記憶力減退など精神機能の低下を引き起こすだけではなく、体内のホルモン分泌や自律神経機能にも大きな影響を及ぼすことが知られています

 

睡眠障害もまた生活習慣病の発症に関わっているとされています

 

慢性不眠症の患者さんは、「交感神経の緊張」、「糖質コルチコイド(血糖を上昇させる)の過剰分泌」や「うつ状態による活動性の低下」など多くの生活習慣病リスクを抱えているとされます

 

入眠困難や中途覚醒・早朝覚醒など不眠症状のある人では、良い睡眠がとれてい人と比較して、糖尿病になるリスクが1.5~2倍になることが知られています

 

また、夜間には体内時計を調節する「時計遺伝子」の一つである「BMAL1遺伝子」とそのタンパク質が活性化します

 

この「BMAL1遺伝子」から作られるタンパク質は、どのように働くのか?・・・といいますと・・・

 

脂肪を蓄積し分解を抑える作用を持っています。

 

「夜食べると、太るよ」とよく言われますが、これは、科学的にも正しかったというわけですね
睡眠障害と生活習慣病

         (図はお借りしました)

 

では、良い睡眠とは、どのようなものを指すのでしょうか?

 

もちろん、睡眠時間を長くすることは必要なのですが・・・「睡眠の質」をあげることは必要ですよね

 

質のよい「睡眠」のパターンは、次のようなものになります

 

睡眠の質を向上したい! 専門家に聞いたぐっすり眠る方法8選 | 東京ガス ウチコト

          (図はお借りしました)

 

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」をバランスよく繰り返していますよね

 

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          (図はお借りしました)

 

上の図のように「レム睡眠」は、身体は動かない状態なのに・・・

脳は活動している状態・・・となるとされますね

 

これに対し、「ノンレム睡眠」は、

身体は動かない状態なのに・・・

脳も活動を休止している状態・・・とされますね

 

「夢」などを見ているのは、「レム睡眠」の状態にある時だとおもっれいましたが・・・

 
次のような考え方が、主流のようです

 

          (図はお借りしました)

 

脳が起きている「レム睡眠」のときの夢は、ストーリー性に富むリアルな夢で、色のついた「カラーの夢」なのだそうです

 

脳も活動を停止している「ノンレム睡眠」のときの夢は、静かで変化がなく、色のついていない「モノクロの夢」なのだそうです

 

少し話がそれてしまいましたが・・・

健康でいるためには、「よい睡眠をとる」ということが重要なのですね

 

言い方を変えれば・・・「身体の健康をよい状態に保つ」ために・・・「理想の睡眠がとれる」状態を作り出せるようにするとも言えるでしょうかね

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>6月7日

梅雨の時期が始まり、気分の晴れない方も多いと思いますね。

少し、今回のブログの題名を変えてしまいましたてへぺろ

 

最近、睡眠の質を良くすることが、健康を保つために重要であるという考え方が主流になっており、いかに「睡眠」の状態を良好に保つか?

という医学的な話題も多くなっているのに気がついたりもします。

 

本文のような「レム睡眠」、「ノンレム睡眠」などという話題は、以前からあります。

 

例えば、「線維筋痛症」という疾患を持つ方では、「レム睡眠」、「ノンレム睡眠」のバランスが乱れることによって、体幹部の疼痛の増悪傾向がある・・・という話もありますね。

 

スマートウォッチなどに体動や脈拍、そして、体動などを検知できる機能があり、眠っている時の状態をある程度、把握できるようになったこともあり、「睡眠」には多くの医学的な関心が集まっているようです。

 

では、「睡眠:眠ること」には、どのような意味があるのでしょうか?

 

それは、次のような効果があることが知られています。

 

1)疲労回復の効果

 

私たちカラダの「内臓の働き」や「体温調節の機能」などは、私たちの意思とは関係なく24時間働き続けている自律神経系によってコントロールされています。

 

自律神経系には、「交感神経系」と「副交感神経系」があることは、ご存知の方が多いと思います。

 

日常生活の中では、両者がバランスをとりながら健康を維持しています。

疲れると・・・両者ともに機能が低下しますが、特に「副交感神経系」の機能低下が強くなるとされています。

なので、結果的には「交感神経系」が優位の状態になります。そこで、体を休めようと「眠気」というSOS信号を脳から出します。

 

この信号に従い、睡眠をとると両者のバランスは復活します。しかし眠気を我慢しながら、活動を続けると・・・「副交感神経系」の機能低下を解消できず、慢性的な疲労状態になってしまうこともあるのですね

 

こういった状態を回避する最も有効な手段が睡眠です。質の良い睡眠をとることで副交感神経系の機能が高まり、交感神経系とのバランスがとれることで疲労は回復するということになります。

 

2) ストレスからの回復

 

睡眠には、いわゆる「精神的疲労」から回復させる働きがあります。

 

さらに、脳の疲労回復が期待できるので、認知機能としての集中力・記憶力・思考力が維持・調整され、ストレス解消につながります。

 

また、睡眠不足により、ストレスホルモンである「コルチゾル」の分泌量を増加することが判明していますが、逆にいえば、質の良い睡眠によって、ストレスホルモンの分泌抑制につながると考えられます。

 

3) 肥満の防止の効果

 

睡眠時間が短くなると、食欲を抑制する「レプチン」というホルモンの分泌が減少し、食欲を増進させる「グレリン」というホルモンの分泌が増えることが判明しています。

 

つまり、睡眠時間が短いと食欲に関係するホルモンのバランスが乱れ、食欲が増進し肥満につながりやすくなるのですね。

 

反対に言えば、睡眠の質が上がることで、食欲に関するホルモンの分泌バランスが適正に維持されるというわけですね。

 

4)美容・美肌効果

 

入眠直後の深い「ノンレム睡眠」の間に「成長ホルモン(GH)」の分泌が高まるとされます。

この「成長ホルモン(GH)」は、健康だけでなく、皮膚の修復や新陳代謝を活性化する働きがあるのだそうです。

 

さらに皮膚のハリを保ち、しわを減らすなどの働きもあるそうです。

 

日常の仕事や家事が忙しく、充分な睡眠時間を確保できない・・・という悩みは、よく聞くところです。

 

「健康な状態を維持する」ことや「若々しくいるというアンチエイジング」の観点からも「睡眠時間」を充分にとることを心がけることは重要であると考えます。

 

できれば・・・「睡眠の質」を高めて・・ねウインク

 

JTKクリニックでは、ある「睡眠スコア」を指標として、一般薬、漢方薬(エキス製剤・生薬)などにより、「睡眠の質」を高めるということにも挑戦していけたらと思っています。

 

また、多くの方のお力をお借りしながら・・・ですがね。

 

なぜなら、2021年のニュースではありますが、世界20カ国のうち、日本は睡眠の質が最も低い・・・ヘルスケアデバイスを手掛けるフランスのWithingsが報告しているからですね。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

<参考>e-ヘルスネット情報提供

    wired,  IT Mediaビジネス

 

 


(筆者撮影)
 

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日本リウマチ学会 専門医

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

真夏を思わせる、5月最後の休日となりました

30℃を超える気温となったようです

 

早くも、水分補給を心がける時期になったようですね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

            (筆者撮影)

 

さて、今回は新型コロナウイルスの話題ではなく、久しぶり(?)に

 

「幹細胞培養上清液」についてのお話をしてみたいと思います

「幹細胞培養上清液」とは・・・というお話をする前に「幹細胞」とは、どのような細胞であるのか?・・・ということを再確認しておきたいと思います

 

「幹細胞」の特徴は、次の2つです

①幹細胞自身が、細胞を複製できる

②ヒトのあらゆる臓器に分化することができる

「幹細胞」を培養した培養液から、「幹細胞」を取り出して作られた上澄み(うわずみ)液・・・を「幹細胞培養上清液」と呼ぶのですね

もう少し正確に言いますと・・・

歯髄、骨髄、脂肪など「間葉系幹細胞」と分類される「幹細胞」を培養した液体から、「幹細胞」を取り出し、滅菌などの処理を行った上澄み液ということになりますね

 

この「幹細胞培養上清液」には、多くの生理活性物質(サイトカイン)が含まれていることが知られています

その中でも特に美容効果が期待されているのが「成長因子」というものなのですね

「成長因子」とは、体内にある特定の細胞の「増殖」や「分化」を促す(うながす)タンパク質の総称でして、「細胞再生因子」とも呼ばれています

 

治療では、点滴や注射などによって体内に幹細胞培養上清液を注入しますと・・・組織や細胞に働きかけることで、美容効果・健康効果などが期待できるとされています

 

例えば・・・皮膚のシワやたるみ、肌のハリや弾力を改善する効果が期待できます

 

また、「幹細胞培養上清液」に含まれる「PDGF(血小板由来成長因子)」や「IGF-1(インスリン様成長因子)」という成長因子は、発毛や育毛効果が期待できるとされていますね

また、血管が損傷した部分の炎症抑制、修復促進や、血管壁細胞の血管が狭くなるのを緩和することによる動脈硬化の改善効果も期待されています

 

 

このように「幹細胞培養上清液」に期待できることは多くあり、

ATPを活性化し、DNA遺伝子の異常の修復などの働きがある「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」と並んで、「再生医療」の持つ可能性が大きいことを感じさせるものとなっていますね

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>5月31日

 

今回は、「幹細胞培養上清液」について、お話をさせていただきました。

ヒトの細胞の数は、以前は約60兆個で構成されていると言われていましたが、2013年にイタリアの生物学者エヴァ・ビアンコニらによる「人体の細胞数の推定」の論文によれば、成人の細胞数は37兆2000億個と推定したとされています。

 

私が学生の頃は、教科書には「ヒトの細胞の数は、約60兆個」と書いてあったような気がします。

 

そして、多分、「幹細胞培養上清液」という言葉もなかった・・・ような気もします(?).

 

 

「37兆2000億個の細胞」は、大きく分けると「幹細胞」、「体細胞」、「生殖細胞」とされています。

 

「体細胞」とは、皮膚や臓器になっている細胞ということになりますね。

 

これに対して、「幹細胞」はそれ自身を複製することも可能ですし、さらにそれ自体が、各種の「組織」に変化していくことが知られています。これを「分化」と呼びます。

 

幹細胞治療 | たるみ治療と美肌づくりはダリア銀座スキンクリニック    

      

(図はお借りしました)

 

見方を変えれば・・・「幹細胞」があるために障害を受けた細胞を

次から次へと、正常な細胞に置き換えていくことが可能となる・・・というわけですね。

 

つまり、「幹細胞」は、新しい細胞を作り出す能力を持っているということになるのですが・・・残念ながら、加齢とともに衰えていくことになります。

      

「再生医療」とは、人体の組織が欠損したり、機能不全を生じた場合に、体が自己修復力を上手く引き出して、その機能を回復させる医学分野を示すので、「幹細胞培養上清液」を用いた治療は、もちろん、「再生医療」のひとつと考えてよい・・・と言えますね。

 

 

ところで、「老化細胞」については、次のようなことが知られています。

 

「老化細胞」は、「恒久的に増殖を停止している」ことを特徴としています。恒久的に・・・というのは、永遠にということですね。

 

そんな「老化細胞」を顕微鏡下で観察すると、若い細胞に比較して 扁平・肥大化していることが知られています。

 

また、このような形態的な変化だけでなく・・・「老化細胞」は、様々な「炎症性サイトカイン」を分泌していることが知られています。

 

もちろん、細胞が老化していくわけですので、さまざまな遺伝子(DNA)の異常が集積していることが予想されますので、その状況下では、「老化細胞」に特有の「サイトカイン」などを放出しているであろうことも想像できますよね。

 

「幹細胞培養上清液」は、「幹細胞」自体を含まないわけですが、その幹細胞の複製や増殖の過程を支える多くの「成長因子(サイトカイン)」が多く含まれています。

 

本当に「成長因子(サイトカイン)」の作用で、老化した細胞が本当に若返るのか?・・・という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

ヒントになりそうな、面白い科学論文がありますので、この話題の最後にご紹介したいと思います。

 

2022年3月2日に「Nature(ネーチャー)」という科学誌に掲載された論文となります。

 

米国スタンフォード大学(Stanford University)で行われた研究の結果なのですが、その内容がとてもユニークなものになっています。

その内容は・・・若いマウスと老いたマウスの体を縫い合わせて、血液を共有させたのだそうです。

の結果は、若いマウスでは「老化」が加速し、老いたマウスでは「若返り」が、細胞レベル・遺伝子レベルで確認できたそうです。

 

 

この遺伝子を解析した結果、細胞や遺伝子活性パターンの「老化」や「若返り」が、血液に含まれる成分に触れることで引き起こされていることを示します。

      

 

若いマウスの血に触れると老マウスの細胞では遺伝子活性が変化して、若い頃と同じようなパターンをとりはじめます。

 

一方で、老マウスの血に触れた若いマウスの細胞では遺伝子活性が変化して、老いた状態に移行してしまったそうです。

 

 

        (図はお借りしました)

 

血液には年齢に応じた時間成分が存在し、触れた細胞の時間(若さ)を変えることが可能である・・・と結論が述べられているのですね。

 

スタンフォード大学 研究者たちは、これら(老化)時間を反映する血液成分を特定・制御することができれば、史上初めてとなる「老化の治療」ができると述べていますが・・・

 

 

ひょっとすると・・・彼らのいう(老化)時間を反映する血液成分が、「幹細胞培養上清液」に含まれる「成長因子(サイトカイン)」である可能性は、かなり、大きいのではないかなあ〜なんて、私は思ったりもしますね。

 

そうだとすれば、スタンフォード大学の研究者たちの研究発表をする前に・・・既に私たちは「幹細胞培養上清液」を通して、その恩恵を受けられる状況にあったりして・・・と私は思います。

 

 

あなたは、どう思われますか?

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 参考 ナゾロジー

 

 

(以前のphoto. 筆者撮影)

 

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