こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

1月も半ばになろうとしていますね

 

冬もあと数日で「大寒(だいかん)」となりますね
二十四節気において、「冬の最後を締めくくる約半月」が「大寒」なのですが、1年のうちで最も寒い時期として知られています

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

こんな本格的な冬の季節を前にして、少し体調がすぐれない・・・と
感じてはいませんか?
 
例えば・・・疲れやすい、イライラしやすい、落ち込みやすい、朝起きられない・・・などの症状を訴える(うったえる)方が多くなるのは、この時期になります
 
さらに・・・どうも、冬になると気分が落ち込みがちになり、何事にも、やる気が起きない・・・などと訴える方もいらっしゃいますね
 
もちろん、街がイルミネーションで彩られて(いろどられて)いた「クリスマス」の時期や、懐かしい友人などに会える「正月」の時期を過ぎてしまったせいもあるかもしれませんね
 
確かにそうかもしれませんが・・・もしかすると、その症状は
「冬季うつ(ウインター・ブルー)」と呼ばれるものかもしれません
 
これは「季節性情動障害」とか「季節性感情障害」といわれることもあります
 
話は変わりますが・・・私たちの身体で機能する「幸せホルモン」と呼ばれるものがあるのをご存知でしょうか?
 
「ハッピーホルモン」とも呼ばれるそうですが・・・その中の代表的なものとしては、「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」などがあるとされます
 
これらのなかで「冬の季節」に影響されるものがある・・・ことを
ご存知でしょうか?
 
答えは・・・「セロトニン」となります
次の図は、2002年の科学誌「Lancet」で報告された論文内からのものです
 
 
 

冬に「セロトニン」の分泌量が低下していることが分かりますよね

 

このように、冬は健常人でも「セロトニン分泌量」が減ることが知られています

 

その仕組みを簡単に解説しますと・・・

 

日照時間が短くなると、体内時計をつかさどる「メラトニン」分泌のタイミングが遅れ、また脳内神経伝達物質の「セロトニン」や「ドーパミン」などが減少してしまうのだそうです

 

そのために「抑うつ」を引き起こしやすい傾向になりやすいのだとか

 

また、セロトニンは精神面だけではなく、消化や排便、体温調節などにも影響を及ぼすことが知られているのですね

 

なので・・・この時期は、体調不良を訴える方が多くなりやすいのかもしれませんね

 

では、「セロトニン」の分泌量を増やすには、どうしたらよいのでしょうか?

---------------------------------------------------------------------

1)太陽の光を浴びる

 

2) リズム運動をする

 

3)セロトニンの合成に特に必要な栄養素を積極的に摂取するようにす

        (トリプトファン、ビタミンB6など)

 

4)有酸素運動をする

---------------------------------------------------------------------

などが挙げられます

 

1)の太陽の光を浴びる・・・というのは、紫外線が気になる方もいらっしゃると思いますが・・・おおよそ、10,000ルクスの光であれば1時間程度浴びるのが効果的とされています

 

冬は特に、晴れた日に屋外に出て陽の光を浴びるのがよいとされているようです

曇り空でも10,000ルクスの照度が得られるそうです

 

一般的なオフィスの照明では、1000ルクス程度とされますので不十分と言えそうです

 

3)の「トリプトファン」は、必須アミノ酸のひとつで、セロトニンの材料になります


体の中では作り出せないため食物からとることが必要となりますね
魚、肉、大豆製品、卵、ナッツ、バナナなどに含まれることが知られています

「ビタミンB6」は、トリプトファンからセロトニンが合成されるために必要な栄養素になりますね
魚(特にサンマやイワシなど)、肉、レバーなどに含まれることが知られています

 

4)の有酸素運動は、ウォーキングなど一定のリズムで行う適度な有酸素運動は、セロトニンの分泌を促すことが知られているのですね

 

 

もし、あなたが憂鬱(ゆううつ)な気分になり、以前は楽しみだった活動に興味がわかず、疲労感を感じているとしたら・・・

 

 

セロトニンの分泌量が低下していることで生じた「冬季うつ(ウインター・ブルー)」の可能性もあるかもしれませんね

 

春の季節がやってくれば、症状が改善することも多いそうですが・・・専門医への受診も検討してみてください

 

 

If winter comes、can spring be far behind

 

冬来たりなば、春遠からじ

・・・なわけですが・・・ねウインク

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)

1.健康管理検定:文部科学省 解説資料より

2.日本クリニック株式会社 健康コラム など

--------------------------------------------------------------------

 

< ブログ後記 >1月17日

 

東京都心は、今宵は雪がちらつくかもという天気予報となっていますね。

あと数日で「大寒」となりますので、暦どおりの寒さなのかもしれませんね。

 

今回は、「幸せホルモン」とも呼ばれる「セロトニン」についての話題とさせていただきました。

 

本文内でもご紹介をしましたが・・・この「セロトニン」の分泌量を多くするためには、規則正しい生活をしたり、光を浴びたり、ダンスやジョギングなどのリズム運動をすることにより増加すると言われています。

 

また、変わったところでは・・・涙を流すことで「セロトニン」が増えると最近、報告されているのですが・・・(これは、実践するのはオススメできませんよね)

 

その理由は、涙を流すと「交感神経」から「副交感神経」に切り替わり、その際に「セロトニン」を分泌する神経が活性化され、「セロトニン」が増加するから・・・だそうです。

 

「セロトニン」が、どのように機能するのかをもう少しだけ、詳細に見てみますと次のようになります。

 

例えば、自律神経の観点から見ると・・・

 

自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の2種類がありますよね。

「交感神経」は主に活動している時に働く神経で、「副交感神経」は寝ている時に働きリラックス効果をもたらすことが知られています。

 

「セロトニン」はこの2種類の神経を調節する働きを活性化させることにより心のバランスを整える作用があるのですね。

 

さらに「セロトニン」には、脳の大脳皮質という部分に働き、起きている時にスッキリした意識にさせる・朝起きる時、体を活動する状態にさせるとされています。

 

また、「セロトニン」は、夜になるにつれて「メラトニン」と言うホルモンに変化することによって、眠気を生じさせることにより、体を睡眠状態にしていく性質も知られています。

 

このため、睡眠の質をよくするためには、「セロトニン」をいかによく分泌させるかが重要と考えられているのです。

 

その方法は、簡単な(?)方法がありまして・・・「トリプトファン」の摂取を心がけていくことが重要であると考えられているのですね。

 

この理由は、「セロトニン」の材料が「トリプトファン」であるからということになります。

 

           (図はお借りしました)

 

セロトニンを増やすには、食べ物から「トリプトファン」や「ビタミンB6」を摂るとよいとされています。

 サプリなどでもいいかもしれませんし、おすすめの食べ物としては主に、バナナや乳製品、大豆製品、赤身魚などが挙げられています。

 

 

では、「セロトニン」の分泌量が少なくなると・・・どのような症状が出てくるのでしょうか?

 

「セロトニン」が少なくなると、寝起きが悪くなったり、些細なことで痛みを感じやすくなるとされています。

 

また、自律神経である「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れて、攻撃性が高まったり、不安やうつなどの精神症状を引き起こしたりするとされているのですね

 

もちろん、このような状態を改善する薬剤もあります。

 

そのひとつが、一般的な抗うつ薬である「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」というものです。

 

JTKクリニックでは「線維筋痛症」の治療にSSRIのひとつのルボックスを用いています。

 

 

この薬剤の作用原理は、脳の神経伝達物質の中でも「セロトニン」の再取り込みを阻害することで・・・神経細胞と神経細胞の間の「セロトニン」の量を増やし、情報伝達を増強して抗うつ効果を発揮するというものになります。

 

最近、このSSRIの薬剤の一部には、概日リズム(サーカディアンリズム)や時計遺伝子発現を正常化するという証拠も報告されていたりするのですが・・・この詳細は、またの機会にご紹介したいと思います。

 

また、概日リズム(サーカディアンリズム)や時計遺伝子の話なの?と呆れられてしまいそうですが・・・ね爆  笑

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

1.e-ヘルスネット:厚生労働省 

 

2.Ann Med 2016 Jan 8; 48  :17-27

Fluoxetine normalizes disrupted light-induced entrainment, fragmented ultradian rhythms and altered hippocampal clock gene expression in an animal model of high trait anxiety- and depression-related behavior

Schaufler J.ら

 

         (東京タワーと富士山:筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

とても暖かな陽射しが感じられる休日の午後になっています

 

春に似た陽気だと思いながら、暦を見ますと・・・

二十四節気では「小寒(しょうかん)」となっています

 

1年のうちで最も寒いという「大寒(だいかん)」は、まだ先ということですから、寒さはまた戻ってくると警戒しておいた方がよさそうですね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 
今回の話題は、「ストレス」の話題としてみたいと思います
 
皆さまは、何かしらのストレスを感じていますか?
 
こんな質問をしますと・・・「あるに決まっているだろう」と怒り出す方もいらっしゃるかもしれませんね
 
新型コロナウイルス、円安による物価高・・・等々とストレスを感じることを挙げたら、キリがないかもしれません
 
「ストレス」を感じながらも、これといった解決策がない・・・という状況に感じられ、時間ばかりが過ぎていく・・・・
 
そのことに、更に「ストレス」を感じるという方も少なくないはず・・・などとも思います
 
でも、それらの「ストレス」は、あなたの「免疫力」を低下させてしまうかもしれません
 
さらに・・・その「ストレス」は、あなたの老いを早めてしまうかもしれません
 
なぜなら・・・次のような報告があるからです
 
米南カリフォルニア大学のEric Klopack氏らの研究によれば・・・
 

衝撃的な出来事や仕事の重圧、日々のストレスや不当な扱いなどの経験は、「免疫システムの老化スピード」を速めることが示されたというのですね

 

この研究結果は、2022年6月13日に「PNAS(Proceedings of the National Academy of Sciences)」という科学誌に論文が掲載されています

 

「免疫機能」は加齢に伴い大きく低下し、老朽化した白血球が増える一方で、感染と闘える新しい白血球の数はわずかとなるとされています

 

こうした現象を「免疫老化」と呼ぶそうです

 

 

同じ年齢の人でも健康状態に大きな差があるのはなぜなのか?

 

Klopack氏らはこの差を、「ストレス」と免疫システムの老化との関連から説明できるのではないかと考えたのだそうです

 

そして、50歳以上の男女 5,744人について、ふだんの生活でどのような「ストレス」があるのか?・・・ということを調べたそうです

 

その結果は、「ストレス」の多い人・・・つまり、ストレススコアの高い人では、抗原からの刺激を受けてすぐに活性化する「ナイーブT細胞」が少なく、最終分化したT細胞が多いことが示されたそうです

 

ちょっと専門的な話となりますが・・・「ナイーブT細胞」とは、抗原にさらされたことのないT細胞を示しています

 

抗原提示細胞からの抗原刺激を受けることにより、始めて、活性化され、機能分化してTh1細胞やTh2細胞などのエフェクターヘルパーT細胞に分化することが知られています

 

つまり、新しいウイルスや細菌などの外敵の身体への侵入があったとしても、「ナイーブT細胞」が多ければ、すぐに対応して防御態勢を作れるということになりますね

 

「ストレス」の多く感じている人は、年齢が若くても「免疫システムの老化」が進んでいる可能性があるかもしれませんね

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

--------------------------------------------------------------------

<  ブログ後記  >1月10日

 

2023年の正月期間も終わり、いよいよ日常の生活が戻ってきたという方も多いのかもしれませんね。

 

さて、今回は仕事の重圧や日々のストレスなどが積み重なると・・「免疫システムの老化スピード」を速める(はやめる)ことが示されたというお話をさせていただきました。

 

米南カリフォルニア大学のEric Klopack氏らによって報告されたということは、本文内でご紹介したとおりです。

 

本文内でもご紹介をしましたが・・・

「免疫機能」は加齢に伴い大きく低下することが知られています。

 

なぜ、高齢者の免疫機能は低下してしまうのでしょうか?

 

正常の「T細胞」の免疫反応は、次のような仕組みで起こることが知られています。

 

 

 

「CD28」という分子は、すべての「ナイーブT細胞」に表出されています。

 

左の「TCR」は、T細胞のレセプターを示しており、免疫反応を起こすために抗原提示細胞(マクロファージや樹状細胞)から、MHCクラス分子から異物(細菌やウイルスの一部)の情報を受け取っています。

 

これだけで、異物に対する免疫応答が始まるわけでなく、ナイーブT細胞上の「CD28」は、抗原提示細胞上の「CD80/CD86(B7分子)」からも刺激を受けなければならないのですね

 

これを専門的に言いますと・・・

 

CD28は、すべてのナイーブT細胞の表面に発現しているコスティミュレーション(co-stimulation)分子である。

 

正常な状況下では、T細胞はT細胞受容体(TCR)とMHC複合体によって提示された同族抗原との相互作用およびCD28が抗原提示細胞(APC)表面のB7分子に結合するコスト刺激作用を介して活性化される

・・・となります。

 

ここからが重要なのですが・・・高齢になりますと・・・

 

加齢や慢性的な臨床状態において繰り返される抗原刺激により、T細胞は、この重要な分子である「CD28」を発現しなくなってしまうことが知られているのです

 

「CD28」を失ったT細胞は、次のような特徴を持っています。

 

複製能力を失い、テロメアが短く、DNA損傷の程度が高いが、依然として代謝的に活性が残っており、各種の「炎症性サイトカイン」を分泌することができることが知られているのですね。

 

しかしながら、驚くことに「CD28」を失った細胞は、免疫反応にまったく関与しないわけでなく、ある刺激閾値に達すると、突然増殖

したりするそうです。

 

「 CD28」を失ったT細胞を「CD 28 null T細胞」と呼ぶのですが・・・このT細胞は、その老化性に加えて、アポトーシスに対する抵抗性があり、その結果、前述の慢性疾患においてこれらの細胞が蓄積されるそうです。

 

例え方がイマイチかもしれませんが・・・

 

「CD28null T細胞=老化細胞」は、制御不能となるばかりでなく、ある時、突然に活性化して、そのヒトの組織を障害する可能性もある

・・・ということになります。

 

こうした「CD28null T細胞」集団の拡大は、がん、高血圧、、糖尿病などの慢性疾患などにも関与しているとされているのですね。

 

もし、仮に「N M N(ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド)」を摂取することで、血液中の「NAD+」の濃度を高めることによって「CD28null T細胞」を減少させることができたら・・・

 

本当に「老化」を予防できて、寿命を延ばすことができる・・・ひとつの証拠となるかもしれませんね。

 

それよりも過剰なストレスで、若い年代であっても「CD28null T細胞」のような老化細胞が増加してしまうとすれば・・・やはり、深刻な問題ですよね。

 

だから・・・明日を思い煩う(わずらう)ことなかれ・・・ってことで・・・ちょっと、クルしいでしょうか爆  笑

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

Review

Biomolecules. 2021 Sep 29;11(10):1425.

Accumulation of CD 28null  Senescent T cells is Associated with

Poorer Outcomes in COVID 19 Patients

Mia J Colemanら

 

 (以前のphoto: 筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

謹んで新春をお祝い申し上げます

本年もよろしくお願い申し上げます

 

元旦の今日は、風のない穏やかな陽気となりました

 

午前中に近所の散歩に出かけましたところ、梅の花を見つけまして

幸せな気持ちになりました爆  笑

 

新しい年 2023年が始まりましたね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

(元旦の日に咲いた梅の花:筆者撮影)

 
さて、今年の最初の話題は・・・
 
「筋肉を維持するためには、ビタミンCが必要」という話題にしてみたいと思います
 
 

「ビタミンC」は、アスコルビン酸ともいわれ、皮膚の成分であるコラーゲンの生成にも必須の栄養素と言われています


その他にも、抗酸化作用による癌の予防・心臓血管系疾患の予防や、免疫力の向上、そして、植物性鉄の吸収促進作用などさまざまな働きがあることが知られています

 

それから、もうひとつの重要な働きがありましたね

 

そうですね・・・心臓や血管の障害を起こす「活性酸素」を除去する作用もありましたよね

 

 

多くの哺乳類は、体内でビタミンCを合成できますが・・・

残念ながら、人間はできません
そのため、食事などから摂取することが必要になってくるのですね

 

そして、新たに・・・「ビタミンC」は、筋肉を維持するために重要である可能性が示されたようです
 
その詳細を見てみますと、次のようなものになります
 
「ビタミンC」が不足すると、筋肉量が減ったり運動能力が低下したりすることがマウスを使った実験から証明されたそうです
 
この実験を行ったのは、東京都健康長寿医療センター研究所分子老化制御研究部 部長の「石神 昭人」先生です

 

(図はお借りしました)

 

石神先生の研究チームは、2006年に東京都在住の70~84歳の女性約1000人を調べ、血液中のビタミンC濃度が高いほど握力や歩行能力が高いことを既に報告していたそうです

 

しかし、その時点では・・・筋肉内に多量の「ビタミンC」が存在するのは分かったのですが、その働きは分かっていなかったそうです

 

そして、今回は「ヒトと同じように、ビタミンCを体内で作れないマウスを用いて、筋量や運動能力に及ぼす影響を検討したのだそうです

 

実験では、マウスの足の筋重量(筋肉の重さ)と運動能力の変化を16週間調べたそうです

 

「ビタミンC」非投与グループの血液中、筋肉内におけるビタミンC濃度は「ビタミンC」投与のグループに比べ4週後に著しく低くなったそうです

 

その後、「ビタミンC」非投与グループでは、運動能力として評価した全身持久力は8週以降、筋力と自発的活動量は12週以降に

「ビタミンC」投与グループよりも低下していった・・・のだそうです

 

次に・・・ただし、「ビタミンC」非投与の「筋重量(筋肉の重さ)」と「運動能力」が低下したグループに対して

12週から「ビタミンC」を与え始めると、24週後には投与グループとほぼ差がなくなるまで回復したのだそうです

 

 

石神先生は、次のようにコメントをしています

 

ビタミンCは性別に関係なく、筋肉の機能維持に不可欠と分かりました。ヒトでも同様に働く可能性が考えられます。ビタミンCの豊富な食品を取ることは、運動機能の点からもメリットが大きい

 

「ビタミンC」といいますと・・・

美容に対する効果ばかりが注目されたりもしますが、「筋肉量」の維持や「運動能力」を保つうえでも非常に重要なのですねウインク

 

 

2023年が皆さまにとって、素敵な1年となりますようにキラキラ

 

今年も宜しくお願い申し上げますお願い

 

それでは、またバイバイ

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<ブログ後記>1月3日

 

正月を故郷で過ごされた方も多いのでしょうか。昨晩からは、各高速道路の登りが渋滞しているなどというニュースもありました。

 

明日の4日からお仕事という方もいれば、まだまだ、正月休暇が続くという方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

今回は「ビタミンC」は、正常な「筋肉」を維持するために重要であるというお話をさせていただきました。

 

加齢に伴い、身体構成(組成)の変化は,高齢者の生活機能の障害に深く関わっているとされています。

 

その中でも、とりわけ 加齢に伴う「筋肉量」の減少は・・・

「サルコペニア」と名付けられ, ひとつの疾病(しっぺい)として注目されているのですね。

 

この「サルコペニア」については、欧米では盛んに研究がされているそうです。

 

例えば、全身の筋肉量をみますと・・男性で 40 歳頃まで微量に増加した後に減少するとされていますし、女性では 50 歳頃まで横ばいで推移した後に減少する傾向を示したという報告もあります。

 

筋肉量の低下しやすい部位についても報告がありまして・・・

 

最も減少率が大きい部位は、①「下肢」,②「全身」,③「上肢」の順 であることも報告されているのですね。

 

下肢筋肉量が大きく減少する原因としては、加齢に伴い、身体運動量 が低下するからではないかと考えられている・・・と考えられがちなのですが・・・実は、詳細は明らかになっていないそうです。

 

なぜなら、 高齢期では「歩行」や「階段昇降」などの下肢筋力を必要とする 移動能力の方が、他の機能より先行して障害されるからなのだそうです。

 

 この結果より考えると,高齢者の「下肢機能」の低下は、身体運動量 が低下するから・・・というわけではなく、「筋肉量」の減少が起こることに起因 している可能性が高い・・・ということになるようです。

 

つまり、加齢に伴い、下肢の運動能力が低下して、歩行が難しいケースはよくあることです。

 

このような高齢者に対して・・・散歩などの歩行運動を積極的にやってみてくださいね・・・と言いがちですよね。

 

しかしながら、その原因が、「筋肉量」が減り始めているからだとすれば・・・当然ながら、長距離の歩行などはできるはずもない・・・

ですよね。

 

このような結果から考えますと・・・

 

本文内でご紹介した東京都健康長寿医療センター研究所 分子老化制御研究部  部長の「石神 昭人」先生の研究結果は・・・

--------------------------------------------------------------------

「ビタミンC」不足が高齢者の筋肉量を減らしているかもしれないが「ビタミンC」の投与により、筋肉量を回復できる可能性がある

--------------------------------------------------------------------

という結果は、とても興味深いことですね

 

本文内では、ご紹介できませんでしたが・・・

 

「筋肉内には多量のビタミンCが存在するものの、その働きは分かっていませんでした」と石神先生はおっしゃっているそうです。

 

日本は、令和元年の統計で、65歳以上人口は、3,589万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.4%となったそうです。

これは、世界の国々の中で、現時点ではトップです。

 

あなたは、どう考えますか?

 

本年があなたにとって、素晴らしい1年となることを祈っておりますキラキラ

最後になりましたが・・・

本年も何卒よろしくお願い申しあげますお願い

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

1)メディカルトリビューン

2)  老年医学会雑誌第47巻1号

  「日本人筋肉量の加齢による特徴 」

   谷本 芳美 、河野 公一ら

3) 内閣府 高齢化の現状と将来像

     高齢化の国際的動向  など

 

 

 (筆者撮影)

 

 

(筆者撮影)

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

12月の最後の日曜日となっています

 

昨日の24日は、「クリスマス・イブ」でしたが、東京都内の最低気温が-0.1℃となりまして、今季初の冬日であったとか

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

今回の話題は・・・「ビタミンD」にしてみたいと思います 

 

「ビタミンD」とは、どのようなものなのでしょうか?

 

骨を維持するためや健康のために必要な栄養素となりますね

 

身体が食料品やサプリメントからカルシウム(骨の主要成分のひとつ)を吸収するのを助けるとされています

 

「カルシウム(Ca)」とともに「ビタミンD」は、「骨粗しょう症」を予防する重要な栄養素なのですね

 

また、あまり話題になることがないのですが・・・

 

「ビタミンD」は、ヒトの多くの臓器の働きを助けています

 

例えば・・・筋肉を動かすため、神経が脳と身体のあらゆる部位との間のメッセージを伝達するため、免疫系が体内に侵入してくる細菌やウイルスを撃退するために「ビタミンD」は、不可欠であると言えます

 

この「ビタミンD」について、新しい報告がありました

 

脳内に存在する「ビタミンD」の量が多い高齢者では、明晰な頭脳が維持されやすい可能性がある・・・というのですね

 

この結果は、米タフツ大学ジーン・メイヤーUSDA加齢人間栄養研究センターのSarah Booth氏らの研究で示されたそうです

 

この研究では、脳組織中の「ビタミンD」濃度が高い高齢者では記憶力や思考力の標準的な検査の成績が良い傾向があり、認知症や軽度認知障害になる可能性の低いことが示されたそうです

 

脳組織中の「ビタミンD」濃度が 2倍になるごとに、死亡する前の最後の認知機能検査時に認知症、また、軽度認知障害が認められる可能性が25~33%低下していた・・・という結果も示されているようです

 

この研究の詳細は、「Alzheimer's & Dementia」という医学誌に2022年12月7日掲載されています

 

 

一般的に知られている話に戻しますと・・・

 

年齢を重ねるにつれ、多くの方(とくに女性)が骨粗鬆症を発症するか、発症リスクをかかえているとされています

 

発症すると、骨は脆弱化し、転倒によって骨折する場合もあります。

 

骨粗鬆症は、長期にわたる「カルシウム」と「ビタミンD」の摂取不足により発生することが知られています

 

それを予防するために、次のようなことが推奨されています

 

「ビタミンD3」として、1日当たり700~800 IU

「カルシウム」として、1日当たり500~1,200 mg

 

のサプリメントを併せて摂ることで、62~85歳の高齢者の骨量減少と骨折リスクが低減するとされています

 

ビタミンD3とは・・・別名「カルシフェロール」というビタミンDの一種となります

 

ビタミンDには、植物由来の「ビタミンD2」と動物由来の「ビタミンD3」があるのですね

 

JTKクリニックでは、他の医療機関との連携の中で、「骨粗鬆症」の治療も行っているわけですが・・・

 

「予防医学」というものもJTKクリニックでは重要視していますので・・・中年期以降の「ビタミンD3」や「カルシウム」のサプリメントの服用も推奨していきたいな〜と思っていますウインク

 

いよいよ、今週は・・・2022年の最後の1週間となるわけですね

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)

1) @DIMEアットダイム(小学館)内 記事より

2)  厚生労働省 eJIM

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<  ブログ後記  > 12月27日

 

2022年も残り4日となり、何かとあわただしい年の暮れとなっていますね。

帰省や旅行を計画している方も多いというニュースもあり、若干の心配もしたりもします。

 

共同通信の記事によれば、新型コロナウイルス感染者数は今のところ、今夏の第7波を下回っているのにもかかわらず、死者数は第7波のピークを超え、全国で新たに371人が新型コロナで死亡したそうですので、細心の注意が必要なのかもしれませんね。

 

さて、今回は「ビタミンD」についての話題とさせていただきました。

 

ビタミンDの評価法は・・・ビタミンDは体内に入るとまず肝臓で代謝されて「25-OHビタミンD」となります。

 

続いて、腎臓で代謝されて1,25-(OH)2ビタミンDや24,25-(OH)2ビタミンDが生成されます。ビタミンD自体は代謝や脂肪組織への移行などにより血中濃度が大きく変動するため、一般にはあまり測定されず、主にその代謝物が測定されることが多いからなのですね。

 

本文でご紹介をした、脳内に存在する「ビタミンD」の量が多い高齢者では、明晰な頭脳が維持されやすい可能性がある・・・と米タフツ大学のSarah Booth氏らの研究は示したわけですが・・・異論を唱える科学者もいるとのことで、この説が定着するには、もう少し、検証が必要なのかもしれません。

 

ところで、これまでの科学論文で「ビタミンD」については、どのようなことが報告されているのでしょうか?

 

まず、これまでの世界的なコンセンサスは、次のようになっています。

 

重度のビタミンD欠乏症(血清25-ヒドロキシビタミンD(25OHD)濃度<30nmol/l)は、改善すべきであるというコンセンサスがあります。

 

これが大前提ではあるのですが・・・

 

実は、高齢者には別に基準がありまして・・・

世界の国々のほとんどのガイドラインでは、高齢者の最適な骨の健康のために血清(25OHD)濃度を>50nmol/lにすることを推奨しています。

 

また、骨粗鬆に関する最新の知見は、次のようになっているようです。

 

「ビタミンD」のみの補給では、高齢者の骨折リスクを低減できるとは考えにくいという結果が出ているのですね。

 

実際の診療では、ビタミンD」は、活性型ビタミンD3製剤(エディロール、アルファロール、ワンアルファなど)が骨粗鬆症の治療に使われるのですが・・ね。

 

しかしながら、ここに「カルシウム」を加えてみますと・・・

 

「カルシウム」と「ビタミンD」の補給の組み合わせは、骨粗鬆症の集団における股関節および非椎体骨折の発生率を緩やかに減少させることができることが示されています。

 

一方、免疫関連の話では、次のような話がクローズアップされています。

 

自然免疫反応の刺激に「ビタミンDシグナル」が関与していることを示す分子的証拠は広範にあり、日々、そのような報告は増えています。

 

「NK(ナチュラルキラー)細胞」や「マクロファージ」などが、自然免疫の免疫細胞となりますね。

 

この機序についても解明されています。

 

核内受容体ビタミンD受容体(VDR)というものを介して、 1,25D が 結合することで、自然免疫に関連するいくつかの遺伝子を活性化することが明らかにされているのですね。

 

もちろん、こればかりではないのですが・・・免疫に関与する細胞の機能をアップしていることが報告されています。

 

また、新型コロナウイルス感染の重症化を防ぐかもしれないと考えられていることも注目すべきことですが、詳細はまたの機会の話題にしにしたいと思います。

 

血中ビタミンD量の低下や筋内ビタミンDシグナル伝達の低下が筋力低下を導き、将来的なサルコペニア発症につながるの可能性を示す報告が、2022年10月に国立研究開発法人国立長寿医療研究センター運動器疾患研究部の細山徹副部長と名古屋大学大学院医学系研究科整形外科学の研究グループから報告されています

 

「ビタミンD」の話といいますと・・・なんとなく、地味(じみ)な話と思うかもしれませんが・・・

 

ビタミンD受容体(VDR)を介してシグナル伝達に関与する遺伝子はを調べてみますと・・・ヒトゲノムの1,000以上の遺伝子を直接的、間接的に制御していることが知られており、ヒトの各臓器において、重要な働きを担っていると考えてよさそうですよね。

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最後にはなりましたが・・・今回が、今年最後のブログとなります。

2022年は、新型コロナウイルス感染に始まり、新型コロナウイルス感染の拡大傾向に終わるという印象があります。

 

そのような環境の中でも、JTKクリニックは「メディカル ウェル・ビーイング」という新しい理想を掲げて、多くの「抗老化(アンチエイジング)」の医療的な方法を揃えてこれました。

 

これは、JTKクリニックを応援してくださる多くの方の御支援と応援があってのことと思っております。

 

JTKクリニック スタッフ一同を代表して、厚く御礼を申し上げます。

 

来たる2023年も何卒宜しくお願い申し上げますお願い

 

2023年が、皆さまにとって

幸多き1年となりますようにキラキラ

 

それでは、来年にまたバイバイ

 

(参考)

1. Nat Rev Endocrinol. 2022; 18(2): 96–110.

The health effects of vitamin D supplementation: evidence from human studies

Roger Bouillon ら

 

2. Rev Endocr Metab Disord. 2022 Apr;23(2):265-277.

Vitamin D, infections and immunity

Aiten Ismailovaら

 

 (筆者撮影)

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2022年 12月29日〜 2023年1月3日は、休診とさせていただきます(2023年1月4日より、通常の診療を行います)。

 

○ダイエット漢方製剤は、オンライン診療でも処方が可能です。

 

◯線維筋痛症に対するノイロトロピン等の点滴療法、トリガーポイント注射を行なっております(セカンドオピニオン診療:予約制)

 

 

 

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東京都千代田区麹町4-1-5麴町志村ビル2階

電話 03-6261-6386

Mail:info@jtkclinic.com

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

12月も後半となり、2022年も残りわずかになっていますね

 

天気予報は、冬型の気圧配置となり、強い寒気が流れ込んでいることを伝えています

日本海側では、雪は降っているのかもしれませんね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

3日前のジュネーブ共同通信のニュースに次のような記事がありました
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世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルス感染症の集計で、12月5~11日の週間感染者数が日本は前週比13%増の84万9371人で、6週連続で世界最多となった

そして、死者数は米国が62%増の2934人で最多。2番目は日本で28%増の1358人だった

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このニュースを見て、私は今年の年末年始は帰郷しないことを決めましたえーん

 

いつも、この時期になりますと新型コロナウイルスの感染者が増えて、帰郷できないのは残念なことだと思いますね

 

話題を変えましょう

 

ブログの冒頭で寒さが厳しいというお話をしたのですが・・・(個人的な話で申し訳ないのですが)

私は、JTKクリニックの「ダイエット漢方」を数ヶ月使用し、その後は食事のカロリーを適正になるように抑えておりました

 

この結果、めでたく(?)学生時代の体重まで減量し、それをキープできているわけです

 

しかしながら、いわゆる「肉布団(にくぶとん)」である脂肪がなくなったせいか・・・とても、この寒さが厳しく感じるのですね

 

それでも・・・2022年は、ダイエットを頑張って、よかったなあ〜

と私は思っています

 

以前は、「内臓脂肪型肥満」があったわけですが・・・現時点では、そこからも解放されているわけですね

 

最近では「内臓脂肪」型の肥満がありますと・・・糖尿病や動脈硬化、そして、「脂肪肝」などが生じるリスクが上昇するとされています

 

例えば、米国では成人の4人に1人が「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」であるとされているそうです

 

以前のブログでもお話をしたのですが・・・非アルコール性で超音波検査やCT検査などの画像検査で脂肪肝の所見があって、他の肝臓の病気がないことを確認できれば・・・「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」と診断できます

 

この「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」の中の10~20%のは徐々に悪化して、「肝硬変」に進行したり、なかには「肝臓ガン」を発症したりすることもあります

 

この脂肪肝から徐々に進行する肝臓病を「非アルコール性脂肪肝炎:

NASH(ナッシュ)」と呼びましたよね

 

話を「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」に戻しますと・・・この疾患は、肝臓の障害だけでなく、

「アテローム性動脈硬化症」の発症リスクを増大させたりすることが知られています

 

「アテローム性動脈硬化症」とは、血管に余分なコレステロールが蓄積して、血管が狭くなったり、詰まったりする疾患ですね

進行すると、心筋梗塞や脳梗塞を生じることで知られています

 

2022年11月5〜7日に米国心臓協会(AHA)学術集会が開催されたのですが(米シカゴ/バーチャル開催)、次のような話題が注目を集めたそうです

 

その話題とは・・・「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」が、心不全リスクを大幅に高める可能性のあることが、新たな研究で明らかにされたというのですね

 

NAFLD患者での心不全リスクは、NAFLDではない人の3.5倍に上ることが示されたそうです

 

この研究を行ったのは、米エモリー大学医学部心臓病学分野のVardhmaan Jain氏だそうですが・・・

 

Vardhmaan Jain氏は、「NAFLD患者での心不全リスクは高いと予想してはいたが、これほどとは思わなかった」と述べていると報道されています

 

新型コロナウイルス感染ばかりが、ヒトの命を奪うわけでなく、こうした「(内臓)肥満」を放置することで、肝疾患や動脈硬化ばかりでなく、心不全にまでつながることを考えますと・・・

 

私は、ダイエットにより「脂肪」を失い、これまでにない「寒さ」を実感しているわけですが・・・まあ、「寒さ」に命を取られることもあるまい・・・と思っています

 

何事も安定を欠いた(かいた)流動的な時代に生きていると思うことが多いのですが・・・

 

自分自身の健康だけは、ひとつひとつ、心配をなくしておく必要があるかもしれませんね

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

 

< ブログ後記 >12月20日

 

今回は、2022年11月のに米国心臓協会(AHA)学術集会で発表された話題について、お話をさせていただきました。

 

「肥満」があると・・・心臓の負担が大きいなどと言われてきたのですが・・・これが本当であることが示されたのかもしれません。

 

「内臓脂肪型肥満」が存在する場合、「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」が合併する可能性が高くなるわけです

 

この一部が「肝硬変」、そして、「肝癌」への発展するリスクもあるということは、これまでにお伝えしたたとおりなのですが・・・

こればかりでなく、「心不全リスク」を大幅に高める可能性のあるという研究結果が報告されたことには驚きました。

 

これまでにも「血管」の老化についても次のような話題がありました。

 

血管の疾患は長い間、高齢者の病気と考えられてきたわけです。

 

しかしながら、現在の医学では・・・さまざまな要因により「早期血管老化(EVA)」が生じると報告されています。

 

このような要因のひとつに「肥満」があります

 

肥満が持続すると・・・多くは「内臓脂肪型肥満」ということになるわけですが・・・そのような状態では、「脂肪細胞サイトカイン(アディポカイン)」の分泌が生じ、プラス「慢性炎症」が生じますと、血管内皮機能障害、高血圧、アテローム性脂質異常症を促進することになります。

 

この「慢性炎症」とは、肺炎などの炎症とは違ったものです。

 

以前にも、「老化」の関連した細胞の特徴は、慢性的な低レベルの炎症であるというようなお話をしたのですが・・・この低レベルの微小

な環境での炎症ということになりますね。

 

ちょっとだけ、詳しく言いますと・・・次のようになります。

 

細胞が「老化」しますと・・・

 

それに伴って、炎症性タンパク質の分泌現象(SASP: Senescence-associated secretory phenotype)が、既に報告されています。

 

これが、「老化細胞」に生じる低レベルの「慢性炎症」というわけですね

 

「血管」自体も、その例外でなく、血管のリモデリング、内皮の機能不全、血管のコンプライアンスの喪失などが生じるとされているのですね・・・

 

言葉を並べてみますと・・・もはや、弾力のある正常な血管とは思えませんよね。

 

もう一度、「早期血管老化(EVA)」が、どのように生じるのか?

・・・を思い出していただきたいと思います。

 

1)脂肪細胞サイトカイン(アディポカイン)の分泌が生じ、

 

2)老化細胞の「慢性炎症」が、同時に生じますと

 

血管内皮機能障害、高血圧、アテローム性脂質異常症を促進する・・・つまり、動脈硬化とそれに伴う疾患などが起こすわけですね。

 

ヒトの細胞は、常識的には「老化」のプロセスには逆らえない(さからえない)かもしれませんよね(N M Nの理論は別ですが)

 

・・・としますと、脂肪細胞サイトカイン(アディポカイン)の分泌を減らせばよい・・・ですよね。

 

そのためには、どうしたらよいのでしょうか?

 

そうですね・・・一刻もはやく、「内臓脂肪」を減らせばよいということになりますね。

 

このように考えますと・・・いわゆる「メタボ」と称される「メタボリックシンドローム」を上に示した病態として考えると、次のようになります。

 

これを聞きますと・・・

「健康診断の結果、メタボと言われてしまったよ」

と笑っていられなくなるかもしれませんねウインク

 

「メタボリックシンドローム」は・・・血管内皮機能障害に続発する「内臓肥満」、「動脈硬化性脂質異常症」、「血糖コントロール障害」、高血圧などのCVDおよび糖尿病の主要な危険因子の集合体である。

 

CVDとは、cardiovascular diseaseの略で「心血管疾患」と訳されます。  脳に血液を送っている血管が詰まる脳梗塞[脳卒中]、心臓に血液を送っている血管がふさがる心筋梗塞のことを示しますね。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

素敵なクリスマスをお過ごしくださいキラキラ

 

(参考)

1. Int J Mol Sci. 2022 Jan; 23(2): 963

Inflammation as A Precursor of Atherothrombosis, Diabetes and Early Vascular Aging

Elena Barbuら

 

2. Int Mol Sci, 2022 Jan; 23(2):739

GLP-1a: Going beyond Traditional Use

Lucas Fornari Laurindoら

 

(赤坂プリンス クラシックハウス:筆者撮影)

 

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(けやき坂イルミネーション:筆者撮影)

 

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