こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

昨日の土曜日は、青空も広がっていましたが・・・

今日の休日は、気温の上がらない曇りのお天気になっていました

 

暦の七十二候では「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」となっていまして、なるほど・・・そのとおりの休日だなあ〜などと思っておりました

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

さて、今回は「ミトコンドリア」の不思議な話を話題にしてみたいと思います

 

私たちの体は、「約60兆個」の細胞からできています

 

そして、ひとつひとつの細胞の内部には、「細胞小器官(オルガネラ)」とよばれる構造があり、それぞれ特別なはたらきをしているわけです

 

「ミトコンドリア」は、いくつかある「細胞小器官(オルガネラ)」のひとつですね

 

その働きは、必要なエネルギーを「ATP(アデノシン三リン酸)」という形で産生します

 

この 「ATP 」は、細胞が生きるためのエネルギーとなり、私達の生存に欠かせない物質ということになるわけですね

 

「ミトコンドリア」は、「細菌」と「ラン藻」を除く全ての動植物に存在しています

 

そして、「ミトコンドリア」は、独自のDNA・RNA・タンパク質合成系をもって、自己増殖をしています

 

その姿はあたかも「細菌」のようで、過去に細菌が共生したのではないかと考えられています

 

「ミトコンドリア」でエネルギー産生を行うためには、「酸素」が必要となってくるわけですが・・・

 

消費された「酸素」の1〜5%の割合で、「ミトコンドリア」は・・・「活性酸素(ROS)」を産生することになります

 

「活性酸素(ROS)」は、「ミトコンドリア」自体のDNAにも障害を与え、そのことは「ミトコンドリア」の機能低下につながっていきます

 

機能低下に陥った(おちいった)「ミトコンドリア」は、より多くの「活性酸素(ROS)」を産生するようになり・・・ミト コンドリア由来 の「活性酸素(ROS)」 は、直接細胞傷害を引き起こすようになるわけですね

 

ここまでは、以前のブログ内でもお話をさせて頂きましたね

 

 

少し話題を変えてみたいと思います

 

ヒトが生まれてくるときに・・・遺伝子(DNA)は、誰から貰い(もらい)ますか?

 

両親から半分ずつをもらいますね

そんなことは、小学生でも分かるわ・・・と思いますよね

 

では、さらに質問を続けます

 

 

「ミトコンドリア」の遺伝子(mtDNA)は、どこから貰い(もらい)ますか?

 

「mtDNA」は、ミトコンドリア DNAの略となります

 

実は・・・「ミトコンドリア DNA(mtDNA)」は、母親のものしか遺伝しないことが知られています

 

このような遺伝は、「母系遺伝(ぼけいいでん)」と言われています

 

この「ミトコンドリア DNA(mtDNA)」については、面白い話があります

 

1980年代にアメリカの研究チームが、人類のルーツはどこにあるのかを調べた研究があります

 

その研究で、147人の無作為に抽出した世界各地の人の母系を辿った結果、約16万年前のアフリカのある集団にいた1人の女性に辿り着くことが分かったそうです

 

その女性のことを旧約聖書になぞらえて、「ミトコンドリア・イブ」と呼ばれているそうです

 

もちろん、これはその時代に1人しか女性がいなかったというわけではなく、他にもいたと思われる女性の子孫は、女性が生まれず母系が絶えてしまったということが考えられるのだとか

 

この話は、私が「ミトコンドリア」に関する海外の文献を読むたびに思い出しますウインク

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<  ブログ後記 > 12月13日

 

年末も近くなり、寒さも厳しくなっています。

年末というのは、若干早いのでしょうかね。

今年も残り18日になっています。

 

今回は「ミトコンドリアDNA」について、お話をさせていただきました。

 

本文内でもご紹介した、米国の研究チームが「人類のルーツ」を調べた研究には、異論もあるのは事実ですが・・・アフリカのある集団にいた1人の女性に辿り着くことが分かったというのですね

 

旧約聖書になぞらえてその女性のことを「ミトコンドリア・イブ」と呼んだと記録されています。

 

なぜ、このような研究が成立したのかと言えば・・繰り返しになりますが・・・ミトコンドリアDNA(mtDNA)が、母親からしか遺伝しない・・・という性質があるからですね。

 

この事実は、現在の科学においても異論のないところでして、親子のDNA鑑定にも取り入れられていると聞いたことがあります。

 

ところで、話は少し変わるのですが、この「ミトコンドリア」に注目してみると・・・興味深いことも報告されています。

 

それは、ミトコンドリアの機能が低下しますと・・細胞のエネルギー代謝が変化してしまうというのです。

 

そればかりでなく、細胞の「DNA修復」にも影響があることが知られています。

ヒトの細胞は、分裂をする際に「コピーミス」を一定の確率で生じることは、以前のブログ内でもご紹介をさせていただきました。

 

それ以外にも、紫外線や活性酸素など、「DNA」を障害するものが多く存在しますが、絶えず「DNA」を修復していく必要があるわけですね。

 

それでないと細胞の正常な機能は、保てないことになります。

 

「ミトコンドリアDNA」も同じ運命を持っています。

例えば・・・ミトコンドリアは、ATPという形でエネルギーを産生するわけですが、この際に「活性酸素」が産生されます。

 

「活性酸素」は、「ミトコンドリアDNA」にも、障害を及ぼしますよね。

 

ミトコンドリア自身も、自分自身の「DNA修復」をしなければいけないわけです。

 

このような修復機序をミトコンドリアは、持つのでしょうか?

 

答えは・・・条件つきの「YES」となります。

 

この条件とは・・・の説明をしてみたいと思います。

 

まず、「N M N(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の話題に出てくる

サーチュインSIRTs)は、1〜7までの7つありましたよね。

 

実は、これらの7つのサーチュインは、それぞれ、細胞の局在場所が異なることが知られています。

 

この7つのうち3つ・・・サーチュインSIRTs)-3,4,5 は、ミトコンドリアに存在することが知られていて、酸化ストレス、老化、様々な疾患との関連が指摘されているのですね。

 

このなかで、最も研究が進んでいるのは、サーチュインSIRTs)-3なのですが・・・これが機能しなくなると、どのようなことが起こるのでしょうか?

その結果を聞くと・・・驚く方もいらっしゃることと思います。

 

その答えは、次のようなものとなります。

 

皮膚の慢性老化の状態を呈したり、さまざまな皮膚疾患(ケラチノサイトの分化異常、創傷治癒などの遅延)を呈するとされているのですね。

 

そんな大袈裟(おおげさ)な話を・・・と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

それは、次のような話がベースになっています。

 

例えば、一般的に細胞自体のDNAの異常を修復する方法は、次のようなものが報告されています。

 

DNA修復経路には、次のようなものがあります。

 

ヌクレオチド除去修復(NER)、塩基除去修復(BER)、ミスマッチ修復(MMR)、DNA二本鎖切断修復(DSBR)などです。

 

次のようなことが、知られています

 

いくつかの疾患には、細胞のDNA修復システムに異常があると報告されているのですが、同時にミトコンドリアの機能異常をきたすことが報告されています。

 

これらの疾患の特徴は、早期老化の症状が特徴となっているようです。

 

では、なぜ、細胞本体の「DNA修復異常」の病態があると、ミトコンドリアの機能異常が生じるのでしょうか?

 

「ミトコンドリアDNA」は、母系の遺伝で独立しているので、ミトコンドリアのDNA修復には、問題がないように思いませんか?

 

この問題の答えは、次のようなものになります。

 

実は、「ミトコンドリアDNA」には、「DNA修復」を行うための

「遺伝子」がコードされていない・・・つまり、存在していないのです。

 

なので、上にご紹介をした、いくつかの「DNA修復経路」を「ミトコンドリア単独では持っていないということになりますね。

 

これでは、活性酸素などにより「ミトコンドリアDNA」の障害は蓄積するばかり・・・となってしまいますよね。

 

なので、次のようなメカニズムが存在していることが確認されています。

 

「ミトコンドリアDNAの修復」には、同じ細胞内にある「DNA修復経路」を使わせてもらわければいけないという宿命があるのですね。

 

わかりやすく言いますと・・・

 

ある細胞Aのなかに存在するミトコンドリアのDNAを修復する場合には・・・細胞Aにある「DNA修復経路」を借りて、ミトコンドリア自身のDNAを修復するというシステムとなります。

 

ということは・・・

 

細胞Aの「DNA修復経路」に異常がありますと・・・

 

ミトコンドリアのDNAも同様に修復できないために・・・その結果として、かなりのスピードで、ミトコンドリアの機能が低下していくことになる・・・というわけですね。

 

悲しいことですが・・・

 

健常なヒトでも、加齢とともに細胞自体のDNA修復力が低下することは、多くの論文で報告されています。

 

細胞Aに例えてみましょう

 

加齢とともに・・・細胞Aの「DNA修復経路」の能力は低下していきます。

それと同時に細胞A に存在する「ミトコンドリアDNA」の遺伝子の異常も修復されなくなり・・・ミトコンドリアの機能も低下していくわけですね

 

これを解決するためには、細胞自体の「DNA修復経路」の能力を

長く保つ努力(?)をしていかなければいけないということになりますよね。

 

まとめますと・・・「ミトコンドリア」は、あらゆる活動をサポートする「ATP」を産生しています。

 

ただし、このエネルギーを産生する際に「活性酸素」が副次的に生じてしまいます。

「ミトコンドリア」がエネルギーを産生すればするほど・・・「ミトコンドリアDNA」の異常は蓄積してしまいます。

 

これを解決するのが、ヒトの細胞そのものが持つ「DNA修復経路」のシステムを利用させてもらうことなのですね。

 

ここにヒトの細胞と、その中にある「ミトコンドリア」にwin-winの関係を見いだすことができますよね。

 

細胞自体も「ミトコンドリア」が産生するエネルギーがなければ、維持することはできないからです。

 

「N M N(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」は、NAD+を細胞内に補充することで、細胞とミトコンドリアの双方に多くのメリットを与えられる可能性があるというのも・・・理解していただけると思います。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

1.Photochem Photobiol. 2020 Sep; 96(5): 973-980

  Mitochondial Sirtuins in Skin and Skin Cancers

Shengqin Su ら

 

2. J Invest Dermatol. 2021 Apr; 141: 968-975

   Skin abnormalities in disorders with DNA repair defects, premature  aging, mitochondial dysfunction

Mansoor Hussainら

 

(KITTE丸の内 クリスマスツリー:筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

12月に入り、最初の休日となっています

よく晴れて、青空も広がっていましたが・・・

やはり、寒さを感じますね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

先日、「Forbes JAPAN」に興味ぶかい記事がありました

この雑誌は、世界的な経済誌である「Forbes」の日本版となりますね

 

先日、米国 ラスベガスで開催されたウェルネスフード素材&テクノロジーの展示会「SupplySide West 2022」が、3年ぶりに開催されたそうです

 

「SupplySide West」は、栄養の専門家が一堂に会する最大のイベントであり「健康維持」や「予防医学的」な観点から食品や薬品に含まれる成分の安全性、有効性について議論をするカンファレンスなのだそうです

 

現在の米国では、マスクを着けていない方が多いそうですが・・・

コロナ前と比較すると、大きな2つの変化があったと書かれています

 

ひとつは、1982年以来の「インフレ」により、物価が急激に高騰していること・・・こちらは、ニュースなどでご存知の方が多いことと思います

 

もうひとつは、「健康への意識」が変化したそうです

 

「新型コロナウイルス」の感染は、終わったわけでなく、現在進行中であるわけですが・・・新型コロナウイルス感染の後遺症は、米国においても深刻であるそうなのですね

 

呼吸障害などの身体の症状から、思考や集中が困難になるブレインフォグ、頭痛・めまい、味覚・臭覚の変化、睡眠障害、うつなど幅広い神経障害が見られます。感染した成人の5人に1人、数にして1600万人がかかったとされ、いまだに400万人もの人が職場に戻れないなどというニュースもあるほどですから・・・

 

米国の人々が「健康」を維持することが重要であるという意識が強く持つようになったのも理解できますね

 

JTKクリニックでは「メディカル・ウェルビーイング」の概念を重要な柱(はしら)にしているのですが・・・

 

米国では、今、「ウェルビーイング・ビジネス」が、ウェルネス産業を中心に拡大してきているのだそうです

 

体と心、そして社会的に満たされた状態である「ウェルビーイング」を実現するビジネス領域において、体と心の健康をテーマにしてきたヘルスケアやウェルネスといわれる産業が先行するのは自然の流れであると・・・「Forbes JAPAN」の記事は述べています

 

「自分らしく生きるために、健康になる 」

 

というが重要であるそうで・・・そう考えますと・・・

「健康」は、ゴールではなくなるそうです

 
「ウェルビーイング」の視点から考えますと・・・
 
体や心が健康になることは、「ウェルビーイング」を実現するための大事な要素のひとつに過ぎないからなのだそうですね
 
さらに「健康」を維持するために「サイエンス:科学」を積極的に取り入れる「ライフサイエンス」が重要と述べられています
 
この「ライフサイエンス」が最近では、進化してきているというのですね
 
以下に「Forbes JAPAN」の文章のまま、ご紹介したいと思います
---------------------------------------------------------------------

細胞が生き生きとした状態を保てると、心身ともに病みにくくなります。それにより、自分らしく生きることにも前向きになれます。まさに、「ウェルビーイング」な状態です。 

 

では、いかに細胞をいつまでも生き生きとした状態に保てるか。これが、「ライフサイエンス」分野から「ウェルビーイング」を実現するための課題です。 

 

(中略)

 

最近の研究では、人によって体の老化速度である「POA(ペース オブエイジング)」に差があることもわかってきました。 

 

ニュージーランド南島のダニーデン市で、26歳から45歳までの20年間の「老化度」を計算し、1年の間にどのくらいのペースで生物学的年齢が進んだかを数値化。それにより、老化のペースは各人によって大きなばらつきがあることが明らかになりました。 

 

1年に0.4年しか老化していない人がいる一方で、最も老化のペースが速い人では年に2.44年も老化が進行していたのです。1年で2歳の差は、見た目に相当な違いが生まれるはずです。 

 

(以下、省略)

---------------------------------------------------------------------

 
そのほかにも、ブログ内でもご紹介をしてきました、長寿研究の第一人者デビッド・A・シンクレア博士が、自著『LIFESPAN 老いなき世界』の中で唱えた仮説に、老化は人間の運命ではなく『病気』であり、治すことができる・・・などという話も紹介されています
 

そして、「ライフサイエンス」の進化は、細胞を若返らせる方向に近づいている・・・とも述べられていますね

 

 

こうした米国で生じた「健康」を重要視するトレンドは、今後、世界の国々に拡大していくのかもしれませんし、そこから新しい産業が生まれていくのかもしれませんね

 

 

JTKクリニックは、「メディカル・ウェルビーイング」を既に掲げて(かかげて)いるわけですが・・・

 

そのベースには、「サイエンス:科学」を積極的に取り入れていくが重要なのだ・・・と「Forbes JAPAN」の記事を見て、念を押されたような気がしました

 

すぐに若返ることは難しいとしても・・・体の老化速度である「POA(ペース オブ エイジング」をゆっくりにしていくことは、現状においても、そんなに難しいことではないのかもしれませんね

 

まあ、個人的な考えですが・・・ねウインク

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

< ブログ後記 >12月6日

 

12月に入り、急に寒くなりましたね。

明日7日は、北日本では雪になる可能性もあるとか。

 

さて、今回の話題は「ウェル ビーイング」を医療として、突き詰めると、どのような可能性が出てくるのか?・・・ということをお話しさせて頂きました。

 

ヒトが老化する速度「POA(ペース オブ  エイジング)」に個人差がある・・・とは、経験的には理解できることかもしれませんが・・・最近の研究で明らかになっていると言われますと・・・ちょっと、驚きますよね

 

以前は、「老化」というものが、DNA遺伝子に既にプログラムされたものなのか、それとも蓄積された「遺伝子のダメージ」の結果なのかは、何十年もの間、議論の対象となってきた時代もあったのです。

 

ヒトを例にあげますと・・・

 

老化する速度を低下させるばかりでなく、場合によっては、「老化していく時間」を逆にさかのぼり、若い時代の細胞にもできるかもしれない・・・という理論まで出ているのは、驚くべきことです。

 

例えば・・・ヒトの皮膚の細胞は「体細胞(たいさいぼう)」のひとつとなります

 

「体細胞(たいさいぼう)」以外には、「生殖細胞」がありますが・・・

 

「体細胞」の特徴は・・・これまでの常識ですと・・・

時間の経過とともに・・・老化して、死んでいく運命にある・・・ということになりますよね。

 

ところが、新しい考え方では、次のようになります。

 

「体細胞」の老化のプロセスは・・・単なる時間の流れに拘束されているわけでなく、別のものによって影響を受ける・・・というのですね。

 

あえて、別のものという言い方をしたのですが・・・下に紹介する

論文内では・・・

 

3つの「DNAベースの細胞の時計」と表現しています・・・(テロメア、DNAメチル化、トランスポーザブルエレメント)であると書いてあります。

 

 

「DNAメチル化」というのは、DNAの修飾機構のひとつです

 

高メチル化の状態では、遺伝子発現は抑制され、低メチル化では、遺伝子の発現が生じる・・・ことが知られています。

 

私が昔、臨床医をしながら、取り組んだ研究テーマですので、話しだすと止まらないので・・・詳細は、またの機会に致しましょう。

 

「トランスポーザブル・エレメント」は、反復配列や加齢関連遺伝子の転写が起こることで「老化」を進行させるのですが・・・SIRT1(サーチュイン1)やSIRT6(サーチュイン6)を過剰発現させることで、これを防ぐことができる

 

SIRT1(サーチュイン1)やSIRT6(サーチュイン6)を誘導できるものを既に私たちは、手にしていますよねウインク

 

そうですね。「N M N」ですね。

 

ここまでくると・・・ヒトが老化する速度「POA(ペース オブ  エイジング)」も実際にコントロール可能かも・・・と私は思うわけですが・・・ね。

 

その詳細は、またの機会にしたいと思います。

 

JTKクリニックの「メディカル ウェル・ビーイング」は、おもいっきり背伸びをした科学の最先端の話も取り入れていきたいと思っていますニコニコ

 

If you can dream it, you can do it.
夢見ることができるなら、その夢は実現できる
 

Walt Disney(ウォルト・ディズニー)の言葉ですね。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

Genes(Basel).2021 May; 12(5): 611.

No Time to Age: Uncoupling Aging from Chronological Time

Dana Laroccaら

 

 

 

 

(六本木 けやき坂イルミネーション2022:筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

11月 最後の休日は、青空の広がる晴れの日となっています

日中は気温も上がり、紅葉を楽しむには最適なのだとか

 

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

前回は「時計遺伝子」の働きにより「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」が形成されるというお話をさせていただきました
 
今回は、「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」に少しだけ関連があるかもしれない話題にしたいと思います
 
ところで・・・皆さまは、食事のカロリーを考えた場合、朝と夜のどちらの方が多いでしょうか?
 
食事の摂取カロリーを減らすために・・・アサ食を抜いて、1日の総カロリーを減らそうとしたり、或いは、ヨルの食事のカロリーを減らすようにしている方もいらっしゃるかもしれません
 
どちらがよいのか?・・・と考えるまでもないのかもしれませんね
 
結論から言いますと・・・「夜食べると太る」・・・と言われています
 
では、なぜ夜に多くのカロリーをとると体重が増えやすいのでしょうか?
実は、この答えは謎(なぞ)だったのですね
 
私自身も1日に摂取する食事のカロリーが重要で、食事の時間帯は関係ないんじゃないか・・・と考えていました
 
この考えは、間違いであったようです
 
なぜなら、この謎を明らかにする論文が発表されたからです
 
発表をしたのは、シカゴ・North Western大学の研究者たちで、10月21日の世界的な科学誌である「サイエンス Science 」に掲載されました
 
論文の題名は、「Time-restricted feeding mitigates obesity through
adipocyte thermogenesis(食事時間を制限することで脂肪細胞の熱生産を通して肥満が軽減される)」となっています
 
その内容は、以下のようなものとなっています
 

マウスは、昼休んで夜活動するそうです

 

ただ、自由に食べられる環境では、我々が夜も食べてしまうのと同じで、マウスの場合、休んでいる昼も食べる。高脂肪食の場合1週間で食べ過ぎの効果がでるのだそうです

 

そこで、昼だけ、あるいは夜だけ高脂肪食を与えると、活動性は変化なく、昼食べたグループの体重が上昇する。

 

この原因を代謝レベルで調べると・・・昼休んでいるときだけ食べさせたグループは、カーボンの代謝が低下していることが確認できたのだそうです

 

これらの結果から・・・既に多くの研究で示されてきた、代謝レベル自体が食事とは関係なく、「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」に支配されているという法則に、食事時間が逆らった結果ではないかと着想したそうです

 

それで、脂肪組織で「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」が、壊れるマウスを作成すると、昼食べても肥満は起こらないことが確認できたというもですね

 

次に、脂肪細胞だけを分離し、クロマチンの領域を調べると・・・「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」支配する遺伝子及びその下流の遺伝子が関与していることがわかったそうです

       (クロマチン構造:図はお借りしました)

 

その中の一つが、褐色脂肪組織で熱生成に関わる 「UCP1 遺伝子」が関与していることが確認できたのだそうです

 

「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」は、

この「UCP1 遺伝子」介する熱生産の回路を通して、代謝をバランスさせているわけですが・・・

 

このリズムに逆らう(さからう)食事の摂取をしますと・・・結果として、「ミトコンドリア」の活動低下により、熱産生が低下がおこる

 

その結果は・・・肥満に陥る(おちいる)という「シナリオ」になるようなのです

 

この「UCP1 遺伝子」は、ヒトの遺伝子のデータベースで確認したところ・・・残念ながら、4番目の染色体に存在しているようですので・・・

 

「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」に逆らっての食事は、やはり、肥満に陥る(おちいる)という「シナリオ」

が待っていると考えてよさそうですね

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)

1)Lab BRAiN 内 記事より

 

2)Sience, ​​​​​2022 Oct 21;378(6617):276-284

Time-restricted feeding mitigates obesity through
adipocyte thermogenesis
Chelsea Heplerら
 

< ブログ後記 >11月29日

 

11月も残り1日となっています。

夜の飲食の機会が多くなる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そうでないとしても・・・「夜食べると・・・太る」と言われても、

そんなことは、既に知っている と不思議に思う方もいらっしゃったかもしれませんね。

 

本文内でも触れたのですが・・・既にダイエットをする方の常識とされるものかもしれないのですが・・・その機序の詳細は不明であったようです。

 

今回、ご紹介した「UCP-1遺伝子」は、ヒトでも4番目の染色体上に存在するというお話をしたわけですが、実際は、さまざまなことがわかっています。

 

「UCP-1遺伝子」から作られるタンパク質は、ミトコンドリアの内膜に存在する「熱産生タンパク質」であることがわかっています。

 

細胞内に存在するミトコンドリア は、「ATP」という形のエネルギーを産生する小器官でしたね。

 

この「熱産生タンパク質」の働きは・・・といいますと・・・ 特に「褐色脂肪組織」において、熱産生を促す(うながす)ことが知られています

 

ここで、少し補足しておきますと・・・

 

脂肪細胞には、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」の2種類があり、それぞれ違う働きを担っているとされています。


「白色脂肪細胞」は、体内でエネルギーとして使われずに余った「糖」を中性脂肪として蓄える役割があることが知られています。

 

一方、「褐色脂肪細胞」は、余分なエネルギーや脂肪分を燃焼させて、体脂肪を蓄積するのを防ぐ働きを持つとされています。

 

それでは・・・「褐色脂肪細胞」の割合が多いほど、肥満にはならないのではないか? ・・・

 

そのとおりです・・・正解ですが、残念ながら・・・

 

「褐色脂肪細胞」の数は、褐色脂肪細胞を一番多く持っているのは、生まれたばかりの「乳児」であり、加齢に伴って減少していくことが知られています。

 

つまり、歳(とし)を経れば(へれば)経るほど・・・

 

余分なエネルギーや脂肪分を燃焼させてくれる「褐色脂肪細胞」の数が減少していく、それに伴い、体脂肪を蓄積させない能力は低下していくわけですね。

 

「UCP-1遺伝子」に話を戻しますと・・・この遺伝子から作られるタンパクは、「UCP1(uncoupling protein 1)」と呼ばれています。

 

哺乳類ではその発現のほとんどは「褐色脂肪組織」に認められ、その細胞内にある「ミトコンドリア」 の内膜に存在することが確認されています。

 

通常であれば、「ミトコンドリア」は、ATPというエネルギーを産生するわけですが・・・「UCP1タンパク」が存在しますと

「褐色脂肪細胞」において、エネルギーからATPに合成することなく熱として放散させる・・・というのですね

 

これらの背景がベースにあることから・・・本文内にとりあげた論文が、「Science(サイエンス)」という超一流の科学雑誌に掲載されたというわけですね

 

なぜなら・・・この遺伝子も「時計遺伝子」の作り出す「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」に支配されている可能性が示されたから・・・ということになります

 

もちろん、私個人にとっては

 

「夜にカロリーの高い食事をすると・・・太る」という事実の方が、重要ではあるのですが・・ね爆  笑

 

今回も最後までお読みいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

 

 

 

(バカラのシャンデリアin 恵比寿:筆者撮影)

 

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(Case3.)

 

 

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

11月も後半に入りまして、年末まで41日なのだとか

 

まだ、41日もあると考えるか・・・

もう、41日しかない・・・と思うかは、意見が分かれるところかもしれませんね

 

なにかと忙しい季節ですので、「もう・・・」と考える方が多いのかもしれませんね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

最近、ある雑誌の記事を読んでいて・・・次のような文章を見つけました
 

There is no time for cut-and-dried monotony. There is time for work. And time for love. That leaves no other time.

 

意味は、次のようなものでしたね


型にはまった退屈な生活をする暇はないのよ。仕事のための時間と、人を愛するための時間があるだけ。ほかに費やす時間はないわ

 

 

Coco Chanel(ココ・シャネル)の名言として、紹介をされていました

 
ココ・シャネルと言いますと・・・フランス映画でしたでしょうか
「ココ・シャネル 時代と闘った女」という映画があったことを思い出しました
 
ココ・シャネル 時代と闘った女
 
ココ・シャネルとはまったく関係ないのですが・・・
「時間」という言葉が出てきましたので・・・
今回は、「時計遺伝子」を話題にしてみたいと思います
 
2017年度のノーベル生理学・医学賞は、体内時計の分子メカニズムを解明した研究者に与えられました
記憶にある方もいらっしゃるかもしれません
 
その研究者とは、マイケル・ロスバッシュ、ジェフリー・ホール、マイケル・ヤング の3人の米国の研究者です
 
「体内時計」らしきものがある・・・ということに異論のある方は、少ないかもしれませんね
 
実際に「体内時計」は・・・生体リズムを作り出すペースメーカー(リズムの発振源)として働いているとされています
 
睡眠に限らず、体温、血圧、代謝、ホルモン分泌などほぼ全ての生体機能は、おおよそ24時間周期で変動するとされていますが・・・
 
これは、「体内時計」の働いているからということになります
 
この「体内時計」が作り出すリズムは、「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」と命名されているのですね
 
24時間間隔で正確にリズムを作り出せる「体内時計」については、謎(なぞ)とされてきたのですね
 
体内時計の分子メカニズムが解明されるなかで「時計遺伝子」が発見されていったのですね
 
「時計遺伝子」と言っても・・・ひとつの遺伝子を示すのではなく、「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」の形成に関わる遺伝子につけられる総称で、よく話題にのぼる「時計遺伝子」だけでも十種類以上は存在するのだとか
 
どのようにして、「時計遺伝子」が24時間のリズムを作るのか?・・・は、後日の話題にしたいと思います
 
日々を健康的に、そして、有意義な、楽しみの多い生活を送るのには・・・「時計遺伝子」がつくる「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」は必要でしょうか?
 
それとも・・・必要はないのでしょうか?
 
これもまた、後日の話題にしたいと思います
 
素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ
 
それでは、またバイバイ
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<ブログ後記>11月22日

 

勤労感謝の日の前日である今日は、よく晴れた秋らしい1日となりました。

 

11月も残りが1週間程度となり、忙しい時間を過ごされている方も多いと思います。

 

今回は、「時間遺伝子」が調節されることにより、作り出される24時間間隔のリズムが作られる・・・というお話をさせていただきました。

 

以前は・・・(といっても1960年代になりますが)・・・

「恒常性(ホメオスタシス; homeostasis)」という概念がありまして、生体内のバランスが制御されている・・・と考えられていた時期もあるのですから、科学の進歩というのは凄い(すごい)ものですね。

 

私たちは、一晩眠った後、毎朝目を覚まし、決まった時間に食事をし、普段の生活をし、眠るというサイクルを繰り返しています。

 

ヒトばかりでなく、地球上のすべての生物は・・・地球の自転による24時間周期の昼夜変化に同調して、ほぼ1日の周期で体内環境を積極的に変化させる機能を持っています。

 

私たちの体内環境には、体温やホルモン分泌など含まれ、この約24時間周期のリズムは「概日リズム(サーカディアンリズム)」と呼ばれていることは、本文内でもご紹介をしたとおりです。

 

例えるなら、「体内時計」といっても、いいかもしれませんね。

 

これらを統合してコントロールする主な場所は、脳の中心部下面にある「視床下部の視交叉上核」という場所に存在することも分かっています。

脳のこの部分を例えますと・・・オーケストラの指揮者にあたると言えますよね。

 

このリズムをもとにして、時計遺伝子と、時計遺伝子からつくられる時計タンパク質が関係して、約24時間の生体リズムを作り出しているというわけです。

 

「時計遺伝子」は、本文内でもご紹介をしましたが・・・ひとつではなく、現在、確認されているだけでも十数個存在すると言われているのですね。

 

時計遺伝子でよく知られた主要なものとしては・・・「Clock」、「Bmal1」,「Per」,「Cry」などの遺伝子があるとされ、これらの遺伝子すべてが、「概日リズム(サーカディアンリズム)を制御していることになります。

 

そして、「概日リズム(サーカディアンリズム)」自体は、多くの遺伝子の周期的な発現を制御していることが知られています

 

この「概日リズム(サーカディアンリズム)」を作りだす「時計遺伝子」の働きは、とても重要であることがご理解いただけると思います。

 

実際にホルモン(例えば、グルココルチコイド[GC]、インスリン、メラトニン)などの1日24時間の中で、変動するのですね。

 

では、実際に「概日リズム(サーカディアンリズム)」は乱れることはないのでしょうか?

 

実は・・・高齢者は「概日リズム(サーカディアンリズム)」の乱れに悩まされることが多く、その結果、さらに老化が加速される・・・と考えられています。

 

アルツハイマー病、パーキンソン病、変形性関節症など、加齢に伴う多くの変性疾患は、「概日リズム(サーカディアンリズム)」と密接な関係があるという報告があります。

 

ひとつだけ例を挙げてみますと・・・

 

(ある論文を直訳しますと・・・)

 

「BMAL1」は、「概日リズム(サーカディアンリズム)」の中核的な

転写因子であり、プロモーターのE-box要素に結合することで下流の遺伝子を制御している。「BMAL1」が細胞老化や老化に関連した疾患に関与していることは、多くの研究者によって証明されている。

 

「BMAL1」は、先にあげた「時計遺伝子」のなかの「Bmal1」から作られたタンパク質でして、これがある遺伝子の転写活性調節領域(プロモーター)に結合する

 

それにより、いくつかのmRNA遺伝子の発現させたり、ストップさせたりする・・・と述べられています。

 

ちょっと、難解な感じもしますが・・・ここで、強調したいのは「時計遺伝子」に何らかの変化を生じさせることができるとすると・・・

加齢に伴う多くの変性疾患を治療できる可能性もあるかも・・・ということですね。

 

今回は、ここまでにしたいと思いますが・・・これらの「時計遺伝子」や、そこから生じる「概日リズム(サーカディアンリズム)」の話をさらに展開していきますと・・・

 

ミトコンドリアで産生される「活性酸素」や「酸化ストレス」や

NAD+  -サーチュイン1(SIRT1)といった「N M N」のところでお話した部分への関与、また、栄養コントロールにも関与が報告されておりまして・・・多くのアンチエイジングに関するお話に結びついていくのですね。

 

なかには、膵臓のインスリン分泌さえも「概日リズム(サーカディアンリズム)」が関与している可能性もある・・・とする論文もありますので・・・こちらは、アンチエイジング以外となりますが・・・ね。

 

「時計遺伝子」・・・タイムマシンのように過去の記憶をたどるものでも、未来を予感させてくれルものではなく、残念ですが・・

 

 

老化を防ぎ、健康でいる時間を約束してくれるものであるとしたら・・・

 

 

老化を防ぎ、日々を健康的に、そして、楽しみの多い生活を送るのには・・・「時計遺伝子」がつくる「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」は・・・「必要である」・・・というのが正解ということになりますよねウインク

 

 

続きは・・・またの機会にしたいと思います。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

 

1.Ageing Research  Reviews. Volume 81, Novemver 2022 

Deciphering clock genes as emarging targets against aging

Yanli Zhu ら

 

2.EMBO Rep.2022 May 23(5)

Nutrition,metabolism, and epigenetics: pathways of circadian reprogramming

Tomoki Satoら  など

 

(筆者撮影)

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 

街はイルミネーションで飾られて、賑やかな(にぎやかな)雰囲気になってきましたね

 

暦の七十二候(しちじゅうにこう)では、12日から「地始凍(ちはじめてこおる)」となっています

 

文字どおりに、この時期からは、大地が凍り始める頃と言われているのですね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

最近、とても興味深いニュースがありましたので、ご紹介したいと思います

 

ヒトが老化すると・・・免疫の働きは活発になるのでしょうか?

それとも、衰えて(おとろえて)いくのでしょうか?

 

そうですね・・・老化するにしたがって、免疫の力は弱くなっていくと言われていますよね

 

免疫の機能の低下は、細菌やウイルス感染などした場合には・・・

回復が遅れたり、また、重症化を引き起こしてしまうこともありますよね

 

この状態を回復させることができれば・・・と考えるのは夢のような話か・・・と考えていたのですが・・・驚くようなニュースがありました

 

「老化によって低下した免疫の働きを回復させる手法を見つけた」と、京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)特別教授らのグループが発表したというのですね

 

京都大学の本庶佑先生と言えば・・・知らない方はいらっしゃらないと思います

2018年には、ノーベル医学・生理学賞を受賞していらっしゃいますよね

 

本庶佑先生は、免疫細胞の表面に「PD-1(ピー・ディー・ワン)」というそれまで知られていなかった新しい物質があることを発見し、その後、この「PD-1」が、免疫が働くのを抑えるいわば「ブレーキ」の役割を担っていることを突き止めたことが世界的に評価をされたのです

 

その研究から・・・「オプジーボ」という薬剤が作られ、医療現場ですでに使われています

 

T細胞のPD-1と結合して免疫の働きにブレーキがかからないようにする「免疫チェックポイント阻害薬」というものですね


今回の研究は、本庶佑 医学研究科附属がん免疫総合研究センター長、Fagarasan Sidonia 同教授(兼:理化学研究所チームリーダー)、茶本健司 同特定准教授、Al-Habsi Muna 同研究員(兼:National Genetic Center, Oman)、野村紀通 医学研究科准教授、松本健 東北大学助教らの共同研究グループの成果として、発表されています

 

マウスを用いた実験で、生体内に「ある特定の物質」を増やすと、衰えた免疫細胞が、再び活性化されることを確認したというのですね

 

その物質は・・・「スペルミジン」というものです

 

「スペルミジン」は、細胞の生まれ変わりに関与している酵素を、活性化させる作用を持っていることが報告されていた「ポリアミン」の一種となります

 

この「ポリアミン」は、ウイルスから人間の細胞まで様々な生物に存在している、生きるために必要不可欠な成分とされていますね

 

まず、高齢マウスでは「スペルミジン」が大幅に減り、免疫低下を招いることを突き止めたそうです

 

そして、この高齢マウスに化学合成した「スペルミジン」を補充したところ、ミトコンドリアにある酵素が刺激され、その結果、免疫を担うT細胞が再び活性化されることを確認したそうです

 

「スペルミジン」は、ミトコンドリアに存在する脂肪酸酸化を担う酵素(MTP)に直接結合し、その酵素活性を上昇させることが明らかになったそうです

 

          (図はお借りしました)

 

この研究成果は、2022年10月27日に、科学雑誌「Science(サイエンス)」のオンライン版に公開されています

 

「老化は人間の運命ではなく『病気』であり、治すことができる」――これは長寿研究の第一人者 デビッド・A・シンクレア博士が、自著『LIFESPAN  老いなき世界』のなかで主張していることですが・・・

 

 

まさに・・・デビッド・A・シンクレア博士の言葉を現実化するような研究成果が多くなってきた・・・と感じるのは、私だけでしょうか?

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)

京都新聞オンライン、京都大学ホームページなど

 

< ブログ後記 >11月15日

 

今日15日は、雨模様なうえに12月並みの寒さとなったところもあったようですね。

 

さて、今回は京都大学の本庶佑(ほんじょ たすく)先生方が発表された内容についてのお話をさせていただきました。

 

2013年、科学誌『Cell』の総説には、「アンチエイジングに効果が認められる7つの生体への介入(食習慣や物質)」が掲載されていますが、その中の1つに「スペルミジン」が含まれていますし、サプリメントなどもあるようです。

 

本文内ではご紹介できなかったのですが・・・・もうひとつ興味深いニュースもありました。

 

東京大学と金沢大学などの共同研究チームは、老化や加齢性疾患の発症・病態進展に伴い、老化細胞が生体内の様々な臓器や組織に蓄積するメカニズムの一端を明らかにしたというものです。

 

こちらの詳細は、またの機会にご説明したいと思いますが・・・

「抗PD-1抗体(オプジーボ)」による老化細胞の除去が可能であり、新たな抗老化治療となりうることを報告しています。

 

この論文は、2022年11月の「ネイチャー(Nature)」という科学誌のオンライン版に掲載されています。

 

本文内でご紹介した「サイエンス(Science)」も、この「ネイチャー(Nature)」も最高峰の「科学論文」を掲載している雑誌ですね。

これらの「超」がつくほどの1流の科学誌に「老化」に関する論文が掲載される現象は、過去にはなかったかもしれません。

 

それもそのはずで・・・今、米国を中心として、世界では「老いなき身体(からだ)」を手に入れようとする「老化研究ビジネス』が進みつつあるというのですね。

 

その背景には、DNAやRNAの性質の詳細が解明されたことも大きいのですが、それと同時にDNAの「エピジェネティック」な変化のメカニズムが徐々に明らかになってきたことも関係しているかもしれませんね。

 

こうしたことを研究する学問を「エピジェネティクス」と言いまして、一般的には「DNA塩基配列の変化を伴わない細胞分裂後も継承される遺伝子発現あるいは細胞表現型の変化を研究する学問領域」とされています。

 

DNA塩基配列の変化を伴わない遺伝子発現とは、どのようなことを示すのか? ・・・といいますと・・・主なメカニズムとして、DNA「メチル化」や「ヒストン修飾」などがあります。

 

「メチル化」についは、以前にもブログ内でご紹介したことがあるかもしれませんが・・・DNAは、「メチル化」という化学修飾をされていて、不必要な遺伝子はRNAをつくることができません。

 

このメチル化の状態が低下しますと・・・不必要なRNAが作られてしまう(発現)が生じてしまいますよね。このときに染色体のDNA配列は変化していませんよね。

 

しかしながら・・・加齢に伴いDNAは壊されていくのが「宿命」であり、同時に「メチル化」の修飾や「ヒストン修飾」のDNAの修飾機構も壊れていきます。

 

その原因は、紫外線や化学物質、放射線などの外部からの要因もありますし、前回のブログ内で紹介をした「活性酸素」のような内部要因もありますよね。

 

老化を加速させる「エピジェネティック」な変化を元に戻して、「若返り」を可能にすることを「リジュべネーション」というそうですが、この方法の確立をする研究が、現在の「抗老化研究」ということになりますね

 

アマゾン社のジェフ・ベゾス氏らが「リジュべネーション」を目指したベンチャーであるアルトス・ラボを約4000億円投資して立ち上げた話は、ご存知の方も多いと思います。

 

いずれにしても・・・このような流れは続くことが予想されます。

その理由は・・・またの機会にお話をしたいと思います。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

MITテクノロジーレビュー,Beyond Health など

 

 

 (丸の内イルミネーション:筆者撮影)

 

         (東京駅舎ライトアップ:筆者撮影)

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元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授

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