こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

11月も後半に入りまして、年末まで41日なのだとか

 

まだ、41日もあると考えるか・・・

もう、41日しかない・・・と思うかは、意見が分かれるところかもしれませんね

 

なにかと忙しい季節ですので、「もう・・・」と考える方が多いのかもしれませんね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

最近、ある雑誌の記事を読んでいて・・・次のような文章を見つけました
 

There is no time for cut-and-dried monotony. There is time for work. And time for love. That leaves no other time.

 

意味は、次のようなものでしたね


型にはまった退屈な生活をする暇はないのよ。仕事のための時間と、人を愛するための時間があるだけ。ほかに費やす時間はないわ

 

 

Coco Chanel(ココ・シャネル)の名言として、紹介をされていました

 
ココ・シャネルと言いますと・・・フランス映画でしたでしょうか
「ココ・シャネル 時代と闘った女」という映画があったことを思い出しました
 
ココ・シャネル 時代と闘った女
 
ココ・シャネルとはまったく関係ないのですが・・・
「時間」という言葉が出てきましたので・・・
今回は、「時計遺伝子」を話題にしてみたいと思います
 
2017年度のノーベル生理学・医学賞は、体内時計の分子メカニズムを解明した研究者に与えられました
記憶にある方もいらっしゃるかもしれません
 
その研究者とは、マイケル・ロスバッシュ、ジェフリー・ホール、マイケル・ヤング の3人の米国の研究者です
 
「体内時計」らしきものがある・・・ということに異論のある方は、少ないかもしれませんね
 
実際に「体内時計」は・・・生体リズムを作り出すペースメーカー(リズムの発振源)として働いているとされています
 
睡眠に限らず、体温、血圧、代謝、ホルモン分泌などほぼ全ての生体機能は、おおよそ24時間周期で変動するとされていますが・・・
 
これは、「体内時計」の働いているからということになります
 
この「体内時計」が作り出すリズムは、「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」と命名されているのですね
 
24時間間隔で正確にリズムを作り出せる「体内時計」については、謎(なぞ)とされてきたのですね
 
体内時計の分子メカニズムが解明されるなかで「時計遺伝子」が発見されていったのですね
 
「時計遺伝子」と言っても・・・ひとつの遺伝子を示すのではなく、「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」の形成に関わる遺伝子につけられる総称で、よく話題にのぼる「時計遺伝子」だけでも十種類以上は存在するのだとか
 
どのようにして、「時計遺伝子」が24時間のリズムを作るのか?・・・は、後日の話題にしたいと思います
 
日々を健康的に、そして、有意義な、楽しみの多い生活を送るのには・・・「時計遺伝子」がつくる「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」は必要でしょうか?
 
それとも・・・必要はないのでしょうか?
 
これもまた、後日の話題にしたいと思います
 
素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ
 
それでは、またバイバイ
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<ブログ後記>11月22日

 

勤労感謝の日の前日である今日は、よく晴れた秋らしい1日となりました。

 

11月も残りが1週間程度となり、忙しい時間を過ごされている方も多いと思います。

 

今回は、「時間遺伝子」が調節されることにより、作り出される24時間間隔のリズムが作られる・・・というお話をさせていただきました。

 

以前は・・・(といっても1960年代になりますが)・・・

「恒常性(ホメオスタシス; homeostasis)」という概念がありまして、生体内のバランスが制御されている・・・と考えられていた時期もあるのですから、科学の進歩というのは凄い(すごい)ものですね。

 

私たちは、一晩眠った後、毎朝目を覚まし、決まった時間に食事をし、普段の生活をし、眠るというサイクルを繰り返しています。

 

ヒトばかりでなく、地球上のすべての生物は・・・地球の自転による24時間周期の昼夜変化に同調して、ほぼ1日の周期で体内環境を積極的に変化させる機能を持っています。

 

私たちの体内環境には、体温やホルモン分泌など含まれ、この約24時間周期のリズムは「概日リズム(サーカディアンリズム)」と呼ばれていることは、本文内でもご紹介をしたとおりです。

 

例えるなら、「体内時計」といっても、いいかもしれませんね。

 

これらを統合してコントロールする主な場所は、脳の中心部下面にある「視床下部の視交叉上核」という場所に存在することも分かっています。

脳のこの部分を例えますと・・・オーケストラの指揮者にあたると言えますよね。

 

このリズムをもとにして、時計遺伝子と、時計遺伝子からつくられる時計タンパク質が関係して、約24時間の生体リズムを作り出しているというわけです。

 

「時計遺伝子」は、本文内でもご紹介をしましたが・・・ひとつではなく、現在、確認されているだけでも十数個存在すると言われているのですね。

 

時計遺伝子でよく知られた主要なものとしては・・・「Clock」、「Bmal1」,「Per」,「Cry」などの遺伝子があるとされ、これらの遺伝子すべてが、「概日リズム(サーカディアンリズム)を制御していることになります。

 

そして、「概日リズム(サーカディアンリズム)」自体は、多くの遺伝子の周期的な発現を制御していることが知られています

 

この「概日リズム(サーカディアンリズム)」を作りだす「時計遺伝子」の働きは、とても重要であることがご理解いただけると思います。

 

実際にホルモン(例えば、グルココルチコイド[GC]、インスリン、メラトニン)などの1日24時間の中で、変動するのですね。

 

では、実際に「概日リズム(サーカディアンリズム)」は乱れることはないのでしょうか?

 

実は・・・高齢者は「概日リズム(サーカディアンリズム)」の乱れに悩まされることが多く、その結果、さらに老化が加速される・・・と考えられています。

 

アルツハイマー病、パーキンソン病、変形性関節症など、加齢に伴う多くの変性疾患は、「概日リズム(サーカディアンリズム)」と密接な関係があるという報告があります。

 

ひとつだけ例を挙げてみますと・・・

 

(ある論文を直訳しますと・・・)

 

「BMAL1」は、「概日リズム(サーカディアンリズム)」の中核的な

転写因子であり、プロモーターのE-box要素に結合することで下流の遺伝子を制御している。「BMAL1」が細胞老化や老化に関連した疾患に関与していることは、多くの研究者によって証明されている。

 

「BMAL1」は、先にあげた「時計遺伝子」のなかの「Bmal1」から作られたタンパク質でして、これがある遺伝子の転写活性調節領域(プロモーター)に結合する

 

それにより、いくつかのmRNA遺伝子の発現させたり、ストップさせたりする・・・と述べられています。

 

ちょっと、難解な感じもしますが・・・ここで、強調したいのは「時計遺伝子」に何らかの変化を生じさせることができるとすると・・・

加齢に伴う多くの変性疾患を治療できる可能性もあるかも・・・ということですね。

 

今回は、ここまでにしたいと思いますが・・・これらの「時計遺伝子」や、そこから生じる「概日リズム(サーカディアンリズム)」の話をさらに展開していきますと・・・

 

ミトコンドリアで産生される「活性酸素」や「酸化ストレス」や

NAD+  -サーチュイン1(SIRT1)といった「N M N」のところでお話した部分への関与、また、栄養コントロールにも関与が報告されておりまして・・・多くのアンチエイジングに関するお話に結びついていくのですね。

 

なかには、膵臓のインスリン分泌さえも「概日リズム(サーカディアンリズム)」が関与している可能性もある・・・とする論文もありますので・・・こちらは、アンチエイジング以外となりますが・・・ね。

 

「時計遺伝子」・・・タイムマシンのように過去の記憶をたどるものでも、未来を予感させてくれルものではなく、残念ですが・・

 

 

老化を防ぎ、健康でいる時間を約束してくれるものであるとしたら・・・

 

 

老化を防ぎ、日々を健康的に、そして、楽しみの多い生活を送るのには・・・「時計遺伝子」がつくる「サーカディアンリズム(Circadian rhythm:概日リズム)」は・・・「必要である」・・・というのが正解ということになりますよねウインク

 

 

続きは・・・またの機会にしたいと思います。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

 

1.Ageing Research  Reviews. Volume 81, Novemver 2022 

Deciphering clock genes as emarging targets against aging

Yanli Zhu ら

 

2.EMBO Rep.2022 May 23(5)

Nutrition,metabolism, and epigenetics: pathways of circadian reprogramming

Tomoki Satoら  など

 

(筆者撮影)

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