こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

九州などでは、強い南風「春一番」が吹いたというニュースがありました

暦の二十四節気では、雪から雨に変わる頃とされる「雨水(うすい)」となっていますね

 

本格的な「春の季節」の到来も間近(まじか)というところでしょうか

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

「春眠暁を覚えず(しゅんみん あかつきをおぼえず)」という言葉を

ご存知でしょうか?

 

春の朝の心地よさを表現する言葉で・・・「春の夜は心地よいため朝になったことに気づかず、思わず眠り込んでしまう」という意味を持ちますね

 

まだ、寒さが残っていますので、「春眠」とはならないのかもしれませんが・・・ね

 

さて、今回の話題は、良質な睡眠を作り出す作用のある「メラトニン」してみたいと思います

 

「メラトニン」は、体内時計に働きかけることで、「覚醒」と「睡眠」を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています

 

また、眠りを誘うばかりでなく・・・「メラトニン」は、抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促したり、疲れを取ってくれるなど、さまざまな効果を持つと考えられており、注目されているホルモンのひとつとされています

 

現在、「睡眠障害」は世界的に見ても・・・ホットな話題となっています

 

最近の調査では、米国では25歳から59歳までのアメリカ人の約75%以上が「睡眠障害」に苦しんでいることが明らかになっています

 

今後の「睡眠障害」の市場規模は、2026年には13億1,000万米ドル以上に達すると予想されているのですね

 

さらに新型コロナウイルス オミクロン株感染の後遺症では「不眠症」が多いことも報告されており、「睡眠障害」が注目されているのですね

 

もちろん、睡眠を誘導するための「睡眠薬」もあるわけですが・・

現在承認されている「薬物療法」は、有効であるのですが・・・ベンゾジアゼピン系、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、抗不安薬には、依存症や中毒になる可能性があるとされています

 

さらに、これらの薬の中には、「認知力」を徐々に低下させるものもあると報告もされているのですね

 

このような状況から、自然な眠りを取り戻す意味からも「メラトニン」が注目されている・・・ということになるのです

 

そんなに「メラトニン」が影響しているのかな〜と思う方もいらっしゃるかもしれませんね

 

そのような方のために・・・ひとつの質問をさせていただきたいと思います

 

あなたは、10歳代の時のような「睡眠」がとれていますか?

 

どうでしょうか?・・・睡眠時間の長さばかりでなく、中途覚醒をしたり、すみやかに入眠できなかったり、早朝に目が覚めてしまうなどがある場合には、以前のような「睡眠」が取れていないと考えてよいかもしれません

 

実は「メラトニン」は・・・年齢を重ねるとともに分泌量が減ることが明らかになっているのです

 

年をとると朝早く目覚めたり、夜中に何度も目が覚めたり、若い頃より睡眠時間が減ってくるのは。このためかもしれません

 

           (図はお借りしました)

 

「メラトニン」は、脳の松果体から分泌されるホルモンであり、ヒトの睡眠覚醒周期と「概日リズム(サーカディアンリズム)」の調節に関与していることも知られています

 

不十分な睡眠は、肥満、糖尿病、心臓病、うつ病の危険因子であることが知られているわけですが・・・

 

かといって、いわゆる「睡眠薬」も有効であるものの、副作用が出ることもあるので・・・

 

今後、「メラトニン」をサプリなどとして補充していくことも、重要かもしれませんね

 

個人的には、「メラトニン」が「概日リズム(サーカディアンリズム)」を調節している可能性があることにワクワクしますが・・・ね

 

A good laugh and a long sleep are two best cures for anything

(よい笑いとよく眠ることは、万病の治療法である)

 

とは、アイルランドに伝わる言葉のようですが、そのとおりかもしれませんね

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)

1.neurological Reseach.Vol.39, 2017

A review of sleep disorders and melatonin

Zizhen Xieら

 

2.News Cast記事など

--------------------------------------------------------------------

< ブログ後記 >2月21日

 

今回は「睡眠」に関与する「メラトニン」についての話題にさせていただきました。

 

言うまでもないことですが・・・

「睡眠」は、ヒトの健康にとって、非常に重要なものですよね。

 

「睡眠障害」は、社会的および職業的機能に著しい障害をもたらす一群の疾患であるという見方をする専門家もいます。

 

本文内でもご紹介したのですが・・・「睡眠」は、あるプロセスによって、厳密に制御されていることが知られているのですね。

 

このプロセスで重要な役割を果たすのが、「メラトニン」というわけです。

 

さらに「メラトニン」は、「睡眠」を調節する因子というばかりでなく、「概日リズム(サーカディアンリズム)」の調節を補助する物質であることも知られています。

 

それ以外にも、免疫システムの調節、および下垂体ホルモンと副腎ホルモンの調節にも関与していることが報告されています。

 

では、「メラトニン」は、どこで産生されるのでしょうか?

その答えは、主に脳内にある「松果体(しょうかたい)」という部分で、産生されます。

 

           (図はお借りしました)

 

「松果体」の近くは、「視交叉上核(しこうさじょうかく)」が存在することがお分かりいただけると思います。

 

「視交叉上核」という部分は、「概日時計(サーカディアンリズム )」のペースメーカー、つまり、中枢であるわけですが、「松果体」に近いことが理解していただけると思いますね。

 

実は、「松果体」と「視交叉上核」の間には、次のような連携があることが知られています。

 

目の「網膜」から入った「光刺激」は、「概日時計(サーカディアンリズム)」 のペースメーカーの存在する「視交叉上核」を経て、

「松果体」に達するわけですね。

 

「松果体」においては、「メラトニン」が産生されるのですが・・・

 

明るい光によって「メラトニン」の分泌は抑制されるため、日中には「メラトニン」分泌が低く、夜間に分泌量が十数倍に増加する明瞭な日内変動が生じるとされているのですね。

 

                                (図はお借りしました)


ただし逆に強い照明(1000ルクス、コンビニの店内など)を浴びれば、夜間であってもメラトニン分泌量は低下してしまうことも確認されています。

 

これらの現象から考えますと・・・「メラトニン」の分泌は、「概日時計(サーカディアンリズム )」と、外部から目に入る「光」の両方から調節を受けていると考えられているのですね。

 

また、長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)から作られる「Sirt 1(サーチュイン ワン)」蛋白の合成を「メラトニン」が促進することや

神経の炎症を鎮静化するなどという話題もありまして・・・かなり、

興味深く思えます(個人的に・・・ですがてへぺろ

 

よい睡眠を取り戻すには・・・「メラトニン」分泌の状態を意識していくことも大事かもしれませんね。

 

もちろん、「メラトニン」の分泌不全などには、サプリメントも有効とされているわけですが・・・ね。

 

続きは、またの機会にしたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

参考)

1. Nutriens.2021 Oct; 13(10): 3480.

Circadian Rhythm Dysregulation and Restoration: The Role of Melatonin

Clayton Vasey ら

 

2.Molecules. 2022 Nov 10;27(22):7742.

Melatonin: A Neurotrophic Factor?

Armida Miranda-Rieataら

 

3. Open Heart. 2022; 9(2)

Review

Nutraceutical activation of Sirt1: a review

James J DiNisolantoniaなど

 

 

            (筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

高気圧に緩やかに覆われているらしく、窓から外をみると・・・気持ちのよい青空が広がっていました

 

天気予報によれば、明日からは平年並みの気温に戻るのだとか

 

本格的な春の陽気を感じることができるまでは、もう少しだけ時間が必要なのかもしれませんね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

 

先日、「Pen」という雑誌のオンライン版に次のようなニュースがありました

 

そのニュースの内容は、次のようなものです

 

「Our World in Data」が、先日発表したものだそうで、WHO(世界保健機関)のデータをもとに、1975年から2016年における、世界195か国の「肥満率ランキング」のデータを公表したものだそうです

 

         (図の一部をお借りしました)

 

日本は、166位と肥満率は、それほど悪くはないということになりますね

 

世界の国々では、新型コロナウイルスに対する自粛ムードもあってか、下の図に示すように「糖尿病」を持つ方の人数が増え続けているようなのですね。

 

          (図はお借りしました)

 

日本国内のデータを見てみると、同様の傾向がありまして・・・

 

厚生労働省が実施した「令和元年 国民健康・栄養調査」によれば、疾患が疑われる人を含めると・・・日本人5~6人に1人が罹患している状況になるようです

 

 

国際糖尿病連合(IDF)の発表したデータによると・・・世界で糖尿病とともに生きる人の数は5億3,700万人に増加しており、いまや世界の成人の10人に1人が「糖尿病」であると発表をしています

 

実は・・・このような現象は、欧米に限ったことではなく、近年、日本人をはじめとするアジア人の糖尿病患者数の急激な増加が問題となっているのだそうです

 

では、「糖尿病(2型糖尿病)」と「肥満」は、あまり、関連性がないのか?・・・言いますと・・・と、残念ながら、そうでもないようです

 

そこで、今回は・・・「肥満」と「糖尿病(2型糖尿病)」に焦点をあてて、お話をしてみたいと思います

 

体重が増加して・・・「B M I (Body Mass Index)」が増加してくるのは、まあ、当然のことかもしれませんね

 

日本では、「BMIの値」が、18.5未満がやせ、18.5〜25が普通体重、25以上が肥満と判定されるということは、以前のブログ内でご紹介を

させていただきました。

 

しかしながら・・・疾患発症のリスクが最も低下するのは、男性では

「BMI」の値が、22.2 の時であり、女性では、21.9 の時であるというデータがあります

(もちろん、BMI値が低すぎても、リスクは上昇してしまいます)

 

         (図はお借りしました)

 

また、「肥満診療ガイドライン」などによると・・・BMI 22のときの体重が、最も有病率が低いだけでなく、死亡率も低いことが示されているのですね

 

では、体重をBMI 22 程度にするのは、何歳ぐらいからがよいのでしょうか? 30歳代後半なのか、40歳台半ばなのか、それとも50歳になるまでになのか?・・・という疑問が出てきますよね

 

また・・・BMIの値が、どの程度になると「糖尿病」もリスクが高まるのか?・・・ということも、疑問に感じますよね

 

これらの疑問には、順天堂大学の研究グループが「答え」を見つけています

 

 

これまでは、「糖尿病(2型糖尿病)」のリスクが高まるのは、BMI 25以上とされていたようなのですがが、「青年期のBMI」が 22以上あると・・・将来の糖尿病発症リスクが高まることが明らかになったというのですね

 

さらに驚くことに・・・最近の日本人「糖尿病」患者の平均 BMIは23 程度であり、肥満とされるBMI 25以上でなくても、糖尿病を発症しやすいと考えられているのだそうです

 

 

欧米では、小児や若年期における肥満が、将来の糖尿病発症リスクを高めていると報告されているのですが、日本人における青年期の体格と、将来の糖尿病発症リスクとの関連についてはよく分かっていなかったそうなのです

 

この研究を行ったのは、順天堂大学大学院医学研究科スポートロジーセンターの特任助教 染谷由希先生と同大学スポーツ健康科学部・体力体格累加測定研究グループによるもので、学術誌「PLOS ONE」に掲載されています

 

順天堂大学が進めている「体力体格累加測定研究(J-Fit+ Study)」という1969年より実施されている体力体格累加測定のデータを用いた研究プロジェクトなのだそうです

 

その内容は、男性661人に対して、同大学の卒業以降の「糖尿病」の有無、および、「糖尿病」と診断された年齢を聴取したのだそうです

 

在学時のBMIを算出し、卒業から糖尿病発症または調査研究までを追跡期間(27〜36年)とした結果によって得られたものというのですから、かなりの長期間にわたる経過を確認した・・・というのですから、驚きますね

 

 

上に示した図によれば・・・糖尿病の発症リスクは「BMI 」22.0〜23.0から上昇しており、さらに、青年期である20歳代前半の「BMI」が22以上の場合に・・・将来の発症リスクが高くなることが示されているのですね

 

もちろん、体重の増加は「2型糖尿病」だけでなく、脂質異常症や心血管疾患などさまざまな疾患にも結びつくものですから、「青年期」からの早期の体重管理が重要と考えられると述べられています
 
以上もことから・・・改めて言うまでもないことなのですが・・・
若いうちから、「BMI 」22.0 を目指した体重管理をしておいた方がよい・・・ということになりますね
 

 

 

 

そろそろ、本格的な春の季節もやってきそうですし・・・

あなたは、いつから「BMI 22」を目指してのダイエットを始めますか?

 

“Today is the first day of the rest of your life”

(今日が人生で1番 若い日である)
 

という言葉もありますけど・・・ね

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)

1)糖尿病ネットワーク資料

2)日本内科学会雑誌  など

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

< ブログ後記  >2月14日

 

今回は、「肥満」と「糖尿病」に関連する話題とさせていただきました。

ここでいう「糖尿病」は、正確には「2型糖尿病」ということになります。「糖尿病」といっても、実はタイプによって分類されているのですね。

 

違いを少しだけ説明させていただくと・・・

 

一般的なところでは、糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があります。

 

「1型糖尿病」では、膵臓からインスリンがほとんど出なくなる(インスリン分泌低下)ことにより血糖値が高くなります。

このために、注射でインスリンを補う治療が必須となる場合が多くなります。

 

それに対して、「2型糖尿病」は、インスリン分泌低下やインスリンが効きにくくなったり(インスリン抵抗性)することによって血糖値が高くなることを指すのですね。

 

今回の本文内で話題にした「糖尿病」は・・・「2型糖尿病」ということになりますね

 

青年期である20歳代前半の「BMI」が22以上の場合には、将来の発症リスクが高くなることが示されたという順天堂大学の結果からみますと・・「糖尿病」になる時期より、かなり早期の段階で既に「糖尿病」を発症する前段階の環境が作られつつある・・・ことになりますね。

 

話を少し変えますが・・・なぜ、肥満の状態(とくに内臓脂肪型肥満)が、なぜ、臓器障害を引き起こしやすいのでしょうか?

 

ある海外の論文では、次のように述べられています。

 

「肥満」の患者は、IL-6、TNFα、Cなどの炎症性サイトカインの循環レベルに変化があると考えられています。

 

そして、この炎症性サイトカインのレベルは「皮下脂肪」より「内臓脂肪」の量に相関することが知られています。

 

このような「肥満」に由来するサイトカインのレベルは、カロリー制限により抑制されることが証明されています。

 

「肥満」で生じる炎症性サイトカインの増加が、なんらかの「免疫反応」が生じているのか?・・・と疑問をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

残念ながら、正確なところは分かっていないようです。

ただし、正常とも言えない免疫細胞が「肥満」の場合は認められるのだそうです。

 

それは、免疫細胞のひとつである「マクロファージ」の細胞となります

この「マクロファージ」は、自然免疫系の特殊な長寿命の異物の鈍食

をする細胞なのですが、実は2つのタイプがあることが知られていなす。

 

詳細は、またの機会に致しますが・・・標準的に活性化された「M1マクロファージ」、および代替的に活性化された「M2マクロファージ」の2つのタイプに分けられます。

 

このうち、「M1マクロファージ」の方が、より「炎症」に関与する働きが強いとされています。

 

例えば・・・この特徴として、「M1マクロファージ」は、高い抗原提示活性をもち、、インターロイキン1(IL-1)、IL-6、TNF-αなどの炎症誘発性サイトカインの高産生、ならびに一酸化窒素(NO)と活性酸素種(ROS)の高産生を示すことが知られています。

 

異物を見つけると・・・他の免疫細胞を活性化したり、多くの「炎症誘発性サイトカイン」を産生し、それを排除しようとするのですね。

 

「M2マクロファージ」では、M1ほどの強い炎症作用はないとされており、いわば、平常運転の状態と言えます

 

これが、「肥満」の状態になりますと・・「M2マクロファージ」から「M1マクロファージ」に変化することが確認されているのですね。

これにより、最終的には「M2マクロファージ」が、極端に減少してしまうのだそうです。

 

このような「M2マクロファージ」が、極端に減少してしまう所見は、他組織の炎症部位に同様に認められるそうです。

 

なので、「肥満」は、「炎症」を誘発するのではないか?・・・という議論が続いているわけですね。

 

「青年期のBMI」が 22以上であると・・・将来の糖尿病発症リスクが高まるという順天堂大学 染谷由希先生らの研究結果に照らし合わせてみると・・・

もし、青年期に「肥満」があり、様々なサイトカインの産生増加を伴った異常な免疫反応が生じているのだとすれば・・・

 

この時点での医療側の対応が青年期の肥満のある方に対して

「適度に運動した方がよい」とか、「食事の量を減らした方がよい」などといった漠然としたアドバイスだけでよいのだろうか?・・・と少し疑問に思ったりもしますね。

 

とくに「内臓型肥満」であれば、できるだけ早期にダイエット療法や

JTKクリニックのダイエット漢方などを利用しながら体重の減量をしていく方がよいのではないか・・・などと思っています。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

1. Immunity. 2022 Jan 11;55(1):31-55

Inflammation in Obesity, Diabetes and related Disorders

Theresa V. Rohm ら

 

2. StatPearls [Internet].

Pathophysiology of Obesity

Deepesh Khanna et al

 

        (散歩道に咲いた梅の花:筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

「節分」を過ぎて、昨日の2月4日は「立春」でしたね

暦では春でも、まだまだ寒い日がありそうですね

 

本格的な春の季節がくるのを待ち遠しいですね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

 

最近、「N M N (ニコチンアミド モノクレオチド)」がよく知られるようになったためかもしれませんが・・・

 

「そんなにヒトの遺伝子は、壊れやすいものなのか?」という質問をされることが多くなりました

 

なので、今回はヒトの遺伝子が多く存在する「DNA」の損傷についての話題にしてみたいと思います

 

ヒトのDNAは、本当に損傷を受けるのでしょうか?

 

自然発生的なDNA損傷は・・・1日当たり、1個の細胞に104-105個のオーダーで起こると報告されています

 

ヒトを構成する細胞の数は、約60兆個ですから・・・天文学的な数だけ、日々、DNA損傷が起きているわけですね

 

では、どのようなものが、DNA損傷引き起こすのでしょうか?

 

それは、紫外線、外因性の放射線障害や化学物質など外因性に起因するものと、代謝副産物や活性酸素種(ROS)などの内因性に起因するものなどがあるとされています

 

もちろん、ヒトを含めたすべての生物は、あらゆる種類の「DNA損傷」を感知し、修復のためのシグナルを送り、日常的に起こる多数のゲノム損傷を修正するメカニズムを持っているとされています

 

その「DNA損傷」が、すぐに修復されなかったり、修復できないほど深刻な場合が多くなればなるほど・・・「老化」が進行するのではないか?・・・という考え方もされているのですね

 

では、ヒトが経験する「DNA損傷」の量を左右するものは、どのようなものが考えられるのか?・・・といいますと・・・

 

抗酸化酵素をコードする遺伝子、エネルギーやミトコンドリア機能に関連する遺伝子、、サーチュイン、転写、複製因子などの無数の因子の発現によって左右される・・・と考えられているのだそうですね

 

このように考えますと・・・

 

細胞のサーチュイン遺伝子を活性化させ、サーチュインを増加させ、ミトコンドリアを正常化して、活性化することで「エネルギー(ATP)」を増加させる効果のある「N M N (ニコチンアミド モノクレオチド)」は、「DNA損傷」の量を減らす可能性も大いにある・・・と考えてよいかもしれませんね

 

「DNA損傷」の蓄積が「老化」である・・・とすれば・・・

あなたは、どうしますか?

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

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<ブログ後記 >  2月7日

 

今回は「DNA損傷」が、ヒトの「老化」に関係がある可能性について、お話をさせていただきました。

 

以前のブログの中で・・・「RNA」は、とても脆い(もろい)というお話をしたことがあったのですが・・・こちらは、1本鎖でしたよね。

 

これに対して、2本の鎖は、強固であるとお話をさせていただきましたね。

 

(DNAの構造:図はお借りしました)

 

「DNA」は染色体として、細胞の核に存在しています。この染色体をさらに詳細にみてみますと・・・2本鎖で構成されるDNAが折りたたまれる形で存在しているわけですね。

 

(図はお借りしました)

 

それなのに・・・なぜ、DNAが損傷を多く受けるのか?・・・と疑問に思う方も多くいらっしゃると思います。

 

自然発生的な「DNA損傷」は、1日当たり細胞当たり104-105個のオーダーで起こるという話をご紹介したのですが・・・

 

この数字は、1993年にLindahlらによって報告され、その後、2004年にも別の科学者のグループによって、同様のことが報告されています。

 

そのDNA損傷を引き起こす原因としては・・・本文内でご紹介したように紫外線、放射線障害や活性酸素種(ROS)などがあるのですね。

 

このうち、最も深刻なダメージの蓄積を生じるのは、活性酸素種(ROS)やフリーラジカルなどの内因性のものである可能性が高い可能性があると考えられているのです。

 

ヒトを含めた哺乳類では、取り込んだ酸素の数%が「活性酸素」に変化すると考えられています。「活性酸素」は、体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になると細胞傷害をもたらすというお話を以前のブログで、ご紹介したことがありましたね。

 

少しだけ、詳細に見てみますと・・・「活性酸素」などで生じる異常は、次のようなものが多いとされています

 

一本または二本鎖切断、塩基置換などの異常を生じることが多いとされています。

 

では損傷を受けたDNAは、その後にどうなるのでしょうか?

 

細胞内の核にあるDNAは、いわば、細胞機能の設計図であるわけですね。これが損傷したままでは、さすがにマズイですよね。

 

すべての生物は、あらゆる種類のDNA損傷を感知し、日常的に起こる多数のゲノム損傷を修正する強固なメカニズムを持っている(2009年 Hoeijmakersらの報告)ことが知られています。

 

この仕組みは、「DNA損傷応答(DDR)」と呼ばれ、DNAの損傷を検知すると、すぐに作動する性質を持っています。

 

例えば、ヒトを含めた哺乳類では、DNAの完全性を守るために150以上のタンパク質を直接コードしていると、2006年にFriedbergらによって報告されています。

そして。これらの遺伝子は、常に核ゲノム(DNA)の質を監視し、修復していると2004年にSancar らによって報告されています。

 

それならば・・・「DNA損傷」が蓄積し、「DNA損傷応答(DDR)」が「老化」につながっていくのでしょうか? 不思議ですよね。

 

しかしながら、慢性的な「DNA損傷」が絶え間なく生じて、それが蓄積していると・・・この修復が、うまくできなくなる可能性が指摘されているのですね。

 

「老化の柱」という概念が、2014年にKennedy  らの研究グループにより、提唱されています。

 

「老化の柱」とは、老化を制御する方法を説明するものです。

 

その内容は、ミトコンドリアの完全性と機能、幹細胞機能、ストレスへの適応、エピジェネティック制御などが挙げられています。

 

これらの「老化の柱」全体が、慢性的な「DNA損傷」の影響を受けてしまうと考えられているのですね。

 

最後に「DNA」の損傷と「老化」の考え方の変遷(へんせん)をふりかえってみましょう。

 

老化の最初の分子的説明は、細胞分裂のたびに起こる進行性の「テロメア」の短縮であり、1990年に Harleyらが報告しています。

 

しかし、その後、多くの細胞は、複製、ミトコンドリア、酸化、代謝、または遺伝毒性ストレスのために、テロメア短縮とは無関係に老化を起こすと多くの研究グループ(Parrinelloら、2003;Christoffersenら、2010;Correia-Meloら、2016;Nairら、2015)が、最初のHarleyらの説は、間違いであることを証明している

 

さらに「老化細胞」は、傷ついたDNAの複製を防ぐために、細胞周期の進行を積極的に抑制しています。

 

そして、「老化細胞」は、代謝、形態、および老化関連分泌表現型(SASP)と呼ばれる分泌プロファイルが変化しています。SASPには炎症性サイトカイン、ケモカイン、プロテアーゼが含まれていることを2008年にCoppé らが報告しているのですね。

 

「老化細胞」は、傷ついたDNAの複製を防ぐために、細胞周期の進行を抑制するという話題は、またの機会にさせていただきますが・・・

 

「老化」、そのものの考え方が、時代の流れとともに変わってきていることがわかりますね。

 

そして、今すぐにでもできることは・・

「老化の柱」を積極的に強化していくことなのかもしれません。

 

ミトコンドリアのDNAの損傷を防ぎ、ATPを産生を正常にする

そして、各種臓器の「幹細胞」の枯渇を防ぎ、正常な機能を維持する、「活性酸素」などのストレスに適切に対処する、そして、DNAをのメチル化やアセチル化といったエピジェネティック制御を正常に維持することが・・・「老化」に対抗していく手段になるということに

なりますね。

 

この続きは、またの機会にしたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

1. eLife, 2021: 10 e62852

DNA damage—how and why we age?

Matt Yousefzadehら

 

2.Blood; 2018 Feb1; 131(5); 488-495

DNA damage responses and p53 in the aging process

Hui-Ling Ou et al

 

3.Cells,2020 Jul; 9(7): 1665.

DNA Damage: From Threat to Treatment

Antonio Carusillo et al

 

 (筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

先週は寒い日が続きましたね

1月最後の休日はよく晴れていますが、気温は低めになっていますね

 

本格的な春の暖かさは、まだまだ先のことかもしれませんね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

今の時期は、とても空気が乾燥していますね

 

空気が乾燥している上に、暖房を使いますので・・・これは仕方のないことなのかもしれません

 

多くの方が、加湿器を使っていらっしゃるかもしれませんね

 

加湿器を使う場合でも、適正な湿度に保つのは、なかなか難しいことなのかもしれません

 

快適に暮らすために推奨されている「湿度」は、40~60%であるのだとか

 

60%より「湿度」が高ければ、カビやダニの発生リスクが高くなり、その反対に「湿度」が40%以下になりますと、ウイルスが活発化すると考えられているのですね

 

では、「皮膚」が乾燥すると・・・どのようなことが生じるのでしょうか?

 

皮膚の乾燥は、異常な水分損失によって引き起こされる変化を引き起こします

 

皮膚の乾燥が進んでくると「乾皮症」と呼ばれる状態になり、それがさらに進行すると「乾燥性皮膚炎」になることがあります

 

このような状態では、皮膚が弾力を失い、細胞間隙が増大し、細胞間脂質が減少することで、皮膚が薄くなり、脆くなり、敏感になり、炎症を引き起こす可能性が高くなるとされています

 

「乾燥性皮膚炎」では、皮膚の脂質が減ることにより「皮脂欠乏性湿疹」が出現することもあるようです

 

この「皮脂欠乏性湿疹」ができてしまいますと・・・皮膚のターンオーバーが早くなり、肌がいっそうカサカサした状態になってしまうので、注意が必要なのだそうです

 

難治性になってしまいますと・・・なかなか、内科医では手の出せないところになってしまうのですが・・・

 

治療としては、次のような方法が考えられます

 

まず、第一には、最大限の「皮膚の保湿を心がける」ことが重要なのですね

 

そのために・・・

皮膚表面からの水分蒸散量を減らすため,皮膚用の保湿剤を頻回に使用した方がよいとされています

 

保湿剤については、詳細は割愛(かつあい)させていただきますが・・・

 

乾燥した今の時期では・・・

水溶性基剤のローションよりも「ワセリン」、または油脂性基剤の保湿剤といった粘稠度の高い 保湿剤の方が効果的なのだとか

 

温暖な気候では、ウォーターベースローションの方が忍容性が良好となる場合があるとされていまして、なかなか、奥が深いようです

 

手の皮膚炎を発症した患者には,炎症を軽減して皮膚バリアを維持するために,ときに「外用コルチコステロイド」が必要となるというのですが・・・

総合内科医的には、この辺りになると「アンタッチャブル」な領域でありますので、皮膚科の先生のいる医療機関にご紹介するようにしていますね

 

そして、加湿器なども有効に活用することも重要です

 

ちょっと、方向が変わりますが・・・

 

「ビタミンC 」が、肌の保湿にも有効な栄養素とされているのですね

 

皮膚の生成や修復に必要なコラーゲンの生成を促進するとともに保湿効果を高めるのだそうです

 

そのため、保湿剤に「ビタミンC」を含む製品を使用することで、肌の乾燥などを防ぐ効果があるのだそうです

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

< ブログ後記 >1月31日

 

1月も最後となり、明日からは2月となりますね

本格的な冬な寒さが、長く続いているような気がするのは、私だけでしょうか?

 

寒さばかりでなく、この季節に特有の空気の「乾燥」も無視できないものとなっていますね。これに伴い肌の乾燥予防を心がけていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 

今回の話題は・・・もしかすると、皆さまの方が知識が豊富かもしれませんね。

 

「皮膚」について、さらに詳細を話題にしてみたいと思います。

 

「皮膚」は常に外部環境と接触しているため、最も「老化」の状態がわかりやすいとされています。

 

とはいっても、「皮膚」の老化はゆっくりとしたプロセスで進行することが知られています。

 

その「老化」による変化が目立ってくると・・・細かいシワの出現、弾力の低下、表情じわの出現などが急速に目立ってくるとされています。

 

この時に肌で起きている組織的な変化は?・・・と言いますと・・・次のようになります。

 

線維芽細胞の減少、コラーゲン産生の減少、血管新生の減少とともに、真皮層の厚さの減少が見られるとされています。

 

本文内で「ビタミンC 」が、肌の状態をよく保つために有効であるというお話をしたわけですが・・・少し捕捉をしたいと思います。

 

 

ご存知の方が多いかもしれませんが・・・皮膚は「表皮」と「真皮」という2つの層で構成されています。

 

「表皮層」は、皮膚を保護するバリア機能の大部分を担っており、主に「ケラチノサイト」という細胞で構成されています。

 

これらの細胞は、真皮に最も近い基底層から離れるにつれて分裂・増殖し、分化を始めるとされています。

 

この過程は「角化」と呼ばれているのですが・・・核を含む、すべての細胞内小器官が消失し、細胞質がなくなることが知られています。

 

一方、「真皮層」は、強度と弾力性を有しており、血管系、リンパ系、神経系を含んでいます。

 

この「真皮層」は、主に複雑な細胞外マトリックスタンパク質で構成されており 、特にコラーゲン繊維が豊富であるとされています。

 

「表皮」層下部の部分を「真皮層」に固定する部分は、「真皮-表皮接合部」と呼ばれ、この部分は、コラーゲン合成、ケラチノサイトの分化をサポートするなど、「皮膚」の正常な機能を維持するために必要不可欠な部分であると考えられています。

 

これらの構造を正常に保つためには、「ビタミンC」、「ビタミンE」、「セレン」などの抗酸化防御の成分が必要と考えられていますが、これらの成分の多くは食事から摂取されています。

 

ただし、問題点としては「表皮層」、とくにその最外層(=皮膚表面)には、栄養が届きにくいとされるのですね。

 

その理由は、血管のある「真皮層」には、血流などを使い、栄養が運ばれるわけですが、「表皮層」は血管が乏しいことから、「真皮層」に運ばれた栄養が、ジワリと広がるように拡散していくことによって、やっと、「表皮層」に届けられるからということになります。

表皮の最外層とは、皮膚表面ということになりますね。

 

さらに、表皮外層の化学的性質により、皮膚バリアを形成する複雑な構造により、細胞間の細胞外液の移動がほとんどできないというのが、2つ目の理由となります。

 

これらの理由から、先にお話をしたように・・・

表皮の外層への栄養供給は、かなり難しいとされているのですね。

 

では、その反対に皮膚に、局所的な塗布をすると、どこまで届くのかを見て見ますと・・・・・・塗布剤の性質にもよりますが、「表皮層」と「真皮層」の一部分には届くことが確認できるそうです

 

「表皮層」には塗布の方が効率がよく、「真皮層」へは、血流を通じて栄養成分が供給される方が効率が良いと言えそうですね。

 

次に皮膚の障害についてですが・・・

 

皮膚の重大な障害は、多くのビタミン欠乏症によって生じると考えられています。

 

例えば、「ビタミンB」欠乏症の皮膚は、斑状の赤い発疹、脂漏性皮膚炎、真菌性の皮膚および爪の感染症などがあるとされていますし、 「ビタミンC」欠乏症は、皮膚の脆弱性、コルク栓のような毛、創傷治癒の障害が生じやすいということになります。

 

正常な皮膚には、「表皮層」「真皮層」にかかわらず、高濃度の

「ビタミンC」が含まれており、コラーゲンの合成を促進し、紫外線による光障害に対する抗酸化作用を補助するなど、重要でよく知られた機能を支えています。

 

このため、皮膚にビタミンCが重要であると考えられており、しばしば「表皮層」に十分な「ビタミンC」を補充するためには、外用剤に「ビタミンC」を添加した方が効率がよい・・・と言えそうです。

 

そして、いくつかの報告では、老化した皮膚では「ビタミンC」の量が少ないことが指摘されているそうです。

 

 

皮膚において、「ビタミンC」の高い濃度に保つことは、次のような効果をもたらすと報告されています。

 

1)コラーゲン形成の促進

2)フリーラジカルを消去し、有害な酸化物を処理する能力

3)メラニン生成の抑制

4)皮膚線維芽細胞の増殖と移動を増加させる

5) 抗酸化酵素の遺伝子発現にも影響を与える

 

局所適用された「ビタミンC」が若返り療法として非常に効率的であり、最小限の副作用ですべての年齢層で有意なコラーゲン合成を誘導することを示してる海外の論文もありますね。

 

また、とても興味深いところでは、「老化」に伴う皮膚の変化を防ぐ 漢方生薬として、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が過去の論文で報告されています。

 

マウスを使った実験の結果から、「補中益気湯」の投与により、保湿、肌の水分補給、シワの発生などの肌老化の兆候が改善されました。さらに、ビタミンA、ビタミンC、I型コラーゲン、III型コラーゲン、線維芽細胞、ヒアルロン酸が皮膚内で増加し、ROS(活性酸素種)を減らすことが確認されたというものです。

 

いつの間にか、皮膚の乾燥の話題から、ビタミンCが皮膚の状態をよく保つ・・・という話に変わり、最後に漢方薬「補中益気湯」が

皮膚の若さを保つ可能性もある・・・と話題が変わってしまいましたね。

 

内科医が「皮膚」の話をすると・・・かくも頼りないものになるのか?・・・と思っていただければと思います(本当は、ダメなのですが・・・)

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 

(参考)

1.Nutrients. 2017.

The Roles of Vitamin C in Skin Health

Juliet M Pullar ら

 

2.Clin Cosmet Investig Dermatol. 2015; 8: 463–470.

The role of vitamin C in pushing back the boundaries of skin aging: an ultrasonographic approach

Diana Crisan ら

 

3. Pharmacology.2020;105(7-8):454-460

Ameliorative Effect of Hochu-ekki-to on Natural Skin Aging.

Orita Kら

 

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         (以前のphoto:筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医  ひとちゃんですニコニコ

 

ときおり薄日がさすものの、寒さを感じる休日の午後でした

 

今週24日(火)頃からは、強いレベルの寒気が南下するのだとか

 

1月20日からの二十四節気は「大寒(だいかん)」となっておりますので、まさに暦どおりということになるのでしょうか?

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

さて、今回は「新型コロナウイルス」の話題としたいと思います

 

 

読売新聞オンラインの記事によれば・・・

 

「新型コロナウイルス」感染による国内の死者数は1月8日の時点で

累計6万人を超えたそうです

 

そのうち1万人は、この1か月余りで急増したそうで、1日で500人を超える日も出てきた・・・と報道されています

 

 

亡くなった方の多くは、死者の9割超が70歳以上とも報道されています

 

では、70歳未満では、健康の問題がないのか?・・・と考えてみますと」、そうでもありませんよね

 

大阪公立大学大学院の「井本和紀」病院講師らの研究グループは、新型コロナウイルス感染の後遺症に関して285名を対象にアンケート調査を実施した結果、新型コロナウイルスに感染後約1年が経過していても、半数以上の人に後遺症状が残っていることを明らかにしたそうです

 

「後遺症状」の内容については、比較的軽症の人(無症状者・軽症者)では、倦怠感や抜け毛、集中力・記憶力の異常、睡眠障害が多く残っておりまして(10%以上)、倦怠感、喀痰(痰が多くでること)、呼吸困難感、嗅覚の異常、抜け毛、集中力や記憶力の異常、睡眠障害、関節の痛みなども残存することが多いと報告されています

 

 

海外でも「新型コロナウイルス」感染の後遺症に関して報告する論文は、多くなってきており、世界各国が深刻にこの問題を考えているのかもしれません

 

現在、どのようなことが問題にされ、どのような解決策が模索されているのかをご紹介したいと思います

 

新型コロナウイルスに伴う諸症状を「COVID-19」と呼びます

これに対して、新型コロナウイルスは「SARS-CoV-2」と呼ばれますね

 

以下は、後(あと)に紹介する論文の内容からとなります

 

COVID-19の急性期の後、重症度にかかわらず、一定の割合の患者で症状が持続していることが観察されています

 

感染後に長く続くこれらの症状を「ポストCOVID-19症候群」と呼び、SARS-CoV-2感染後12週間以上の新しいおよび/または持続する兆候や症状として定義されているのですね

 

 

最も一般的な長期神経精神的後遺症は、抑うつ症状、不安、および認知障害であるそうで、「COVID-19」における臨床的意義のある「抑うつ症状」の有病率は、主に21% から45%程度と述べられています

 

それでは、COVID-19後の「抑うつ症状」の臨床的特徴として、どのようなものがあるのでしょうか?

 

認知機能の低下、睡眠障害、疲労の増加などが生じやすいそうです

 

このような話は、今になって突然出てきたわけでなく、2021年10月、世界保健機関(WHO)は、「ポストCOVID19症候群」の正式な臨床定義を発表していました

 

"SARS-CoV-2感染の可能性が高い、または確認された病歴を持つ人に起こる病気であり;通常はCOVID-19の発症から3カ月以内に起こり、少なくとも2カ月間続く症状や影響を伴う症状とされています

 

もちろん、他の疾患を除外できることが条件となりますね

 

問題は、これらの病態をどのようにして改善させるか?・・・という研究もされているようです

 

一部を紹介させていただきますと・・・

 

多くの研究者が、「ポストCOVID19症候群」に関連する症状と、「慢性疲労症候群(CFS)」、「線維筋痛症」、「起立性頻脈症候群」、および、「シリコン乳房インプラントに伴う症状」といった他の疾患との圧倒的な類似性を指摘しているのだそうです

 

 興味深いことに・・・これらの疾患は、自己免疫性 の自律神経関連疾患が根底にあることが疑われていますし、様々なウイルス感染症とも関連している可能性も指摘されているのですね

 

 

自律神経の障害という観点から考えてみますと、次のようになります

 

実は、過去20年間で、いくつかの自律神経系機能障害の発症における「自己免疫」の役割の研究がかなり加速しているのです

 

例えば、アドレナリン受容体、ムスカリン受容体、エンドセリン受容体、アンジオテンシン受容体を含むG-結合受容体(GPCR)に対する自己抗体などが注目されています 

 

SARS-CoV-2 は、様々な自己抗体の発生を含む自己免疫症状の誘発に大きく寄与している可能性があると考えられているのですね

 

したがって特定の自己抗体が自律神経系の機能不全につながり、COVID19症候群後の症状の多くを説明できると考える研究者もいるわけです

 

「線維筋痛症」という疾患名が出てきたので、少し詳しく述べておきますと・・・

 

「線維筋痛症」と「COVID19後遺症」の類似性は、COVID-19回復者616名をサンプルとした研究によって証明されたという報告があります

 

COVID-19の診断から6±3ヵ月後に参加者全員がウェブ上のアンケートに答えたところ、189人(30.7%)が線維筋痛症の米国リウマチ学会基準を満たした(女性56.6%)ことが判明したというのですね

 

そして、「COVID19後遺症」をどのように治療していくのか?・・・

ということも海外の報告では多く散見されます

 

議論されている治療法については・・・後日の話題にしたいと思います

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)

1. 読売新聞オンライン記事

2. 大学ジャーナルオンライン記事より

 

3.Review

Autoimmun Rev. 2022 May;21(5)

The autonomic aspects of the post-COVID19 syndrome

Arad Dotanら

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<  ブログ後記  > 1月24日

 

今回は、新型コロナウイルスの後遺症などの「ポストCOVID-19症候群」の話題とさせていただきました。

 

もちろん、新型コロナウイルス感染後の後遺症は、うつ病だけではなく、疲労、認知機能機能の低下、睡眠障害など多彩な症状が出現することが知られています。

 

本文内では・・・多くの研究者が「ポストCOVID19症候群」に関連する症状と、「慢性疲労症候群(CFS)」、「線維筋痛症」、「起立性頻脈症候群」、および「シリコン乳房インプラントに伴う症状」が似ていると指摘していることをご紹介しました。

 

この中で、「慢性疲労症候群(CFS)」や「線維筋痛症」は、「シリコン乳房インプラントに伴う症状」は、膠原病リウマチを専門とする

医療者が関わることが多いものになりますね。

 

「シリコン乳房インプラントに伴う症状」というのは、「アジュバント病」と呼ばれ、皮膚硬化などが生じる「強皮症」の病態を生じる疾患ですね。

 

「ポストCOVID19症候群」に話を戻しますと・・・

 

変異株の種類によって、後遺症の中身に若干に違いはある可能性も指摘されています。

 

「読売新聞オンライン」の記事によると・・・

 

岡山大病院が実施した調査によると、「オミクロン株」の後遺症を巡り、「睡眠障害」の症状を訴える人の割合が従来の株に比べて増えていると報告されています。

 

         (図はお借りしました)

 

もちろん、後遺症といっても、長期にわたって残存し続けるということではありません。

 

最近のデータでは、次のように報告されています。

 

感染後 1 年経過した入院患者の 49% に持続的な症状が見られるものの、6 ヶ月と比較して、症状の経験や身体機能および健康のマーカーに改善が見られることが示されており、緩やかではありますが、時間とともに回復する可能性があることが示されています。

 

では、なぜ、感染後時間が経ってから、亡くなる方が多くなっているのでしょうか?

 

 

この原因としては、感染後にPCR検査をしても陰性になってもある程度の期間、新型コロナウイルスが残存している可能性が指摘されています。部位は腸管であるとか、脳組織であるなどの推測はありますが、詳細は不明です。

 

 

実際に心血管に関して、ある論文の中では、次のように述べられています。

 

最近の「COVID-19」に関連する研究では。末梢血管の異常も示されており、これが「COVID-19症候群」の一因となっている可能性があると考えられています。

 

血管の最も内側は「血管内皮細胞」で構成されています。

 

この「血管内皮細胞」の増加は、症状発現後少なくとも1カ月で循環中に認められ(42)、一方、「血管内皮細胞」の活性化マーカーは、感染後約2カ月で上昇したままであることが報告されています。

 

 

「血管内皮細胞」は、抗血栓作用,抗炎症作用,血管収縮性の反応に深くかかわっているとされていますし、血管内皮細胞は、PAF(血小板活性化因子)を産生するなどの多彩な機能を備えています。

 

 

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染すると、無症状でも、また、年齢にかかわらず、静脈血栓・塞栓症のリスクが高まることはよく知られた事実であり、血管内皮の活性化なども関与している可能性もあると考えられています。

 

同様の現象は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)だけに限った訳でなく、インフルエンザの感染でも生じるようです。

 

もちろん、インフルエンザ感染の方が静脈血栓・塞栓症のリスクは少ないわけですが・・ね。

 

ここで、話を「新型コロナウイルス」感染後の「うつ症状」に戻しますと・・・

 

COVID-19後の抑うつ症状に関与するデータとして紹介されているのは、白血球数(WBC)や「IL-1β(インターロイキン ワン ベータ」、「IL-10(インターロイキン テン)」などの「サイトカイン」であると報告もされています。

 

これは、新型コロナウイルスの感染後にも低レベルの慢性炎症が持続するからと考えられているのですね。

 

それ以外にも、さまざまな「神経伝達物質」の代謝の変化が生じており、うつ病の精神病理と多くの点で、類似していることが報告されています。

 

この神経伝達物質とは、セロトニン、ドーパミン、グルタミン酸であり、それらの合成、放出、再取込みに変化が生じるのではないかと報告されているのですね。

 

詳細な説明は省略しますが、なかでも「セロトニン」の合成に影響を与え、それを枯渇させる可能性があると以下の3)の論文の中では述べられています。

 

では、どのような薬剤が推奨されるのでしょうか?

 

論文の中では、「フルボキサミン」のようなSSRI製剤が良いのではないか・・・と述べられています。

 

「フルボキサミン」は一般名であり、薬剤名は「ルボックス」となります。この薬剤は、JTKクリニックの「線維筋痛症」の治療に用いる代表的な薬剤となっています。

 

「フルボキサミン」のようなSSRIは、血小板の活性化と凝集を抑制することが示されていたり、

ある酵素の阻害によって、「メラトニン」の血漿レベルを増加させ、る可能性があるとされています。

 

「メラトニン」は、脳内の松果体において生合成されるホルモンで、「既日リズム(サーカディアンリズム)」を作り出すことで知られ、催眠作用を起こすとされています。

 

これらのことから考えますと・・・「フルボキサミン」のようなSSRIは、ある程度、血栓・塞栓の予防できたり、「セロトニン」の枯渇を防いだりすることが可能ですし、さらに睡眠のリズムを作り出す「メラトニン」を増加させることは、睡眠障害を改善させる可能性も期待できますね

 

と考えますと・・・「ポストCOVID19症候群」の治療薬のひとつとして、有効である可能性もありますね。

 

残存した「新型コロナウイルス」があるとしても、時間が経てば消えていくことが予想されますが・・・

 

以前にブログ内でお話をした「新型コロナウイルス」の遺伝子から産生されるタンパク質が、免疫細胞の能力を低下させていますので、

免疫細胞で短期間のうちに「新型コロナウイルス」を排除することは難しいのかもしれませんね。

 

短期間でウイルスが排除できればよいのですが・・・ね。通常の薬剤を使ってというのは、まだ、先の話になるかもしれませんね。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 

(参考)

1. 読売新聞オンライン記事より

 

2.JAMA 2022; 328(7) 637-651

Association of COVID-19 vs influenza with Risk of Arterial and

Venous Thrombotic Events Among Hospitalized Patients.

vincent Lo Re ら

 

3.CNS Drugs. 2022 Jul;36(7):681-702.

Post-COVID-19 Depressive Symptoms: Epidemiology,

Pathophysiology, and Pharmacological Treatment

Mario Gennaro Mazza ら

 

 

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