こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

明日からは、5月となりますね

 

雨の降る日が多くて、嫌だなあ〜なんて思っておりましたが・・・

 

暦の二十四節気(にじゅうしせっき)を見ますと「穀雨(こくう)」となっていることに気がつきました

 

「穀雨(こくう)」の意味は・・・降る雨は百穀(ひゃっこく)を潤す(うるおす)とも言われており、田畑の準備が整い春の雨が降る頃なのだとか

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

 

今回の話題は・・・今、再生医療の分野や疾患治療において注目されている幹細胞の「エクソソーム」を話題にしてみたいと思います

 

まずは、「幹細胞」とは何か?・・・をおさらいしてみましょう

 

(図はお借りしました)

 

上の図に示すように「幹細胞」には、2つの特徴がありましたよね

 

1つ目の特徴は「幹細胞」自身が、自己複製できることですね

 

2つ目の特徴は「幹細胞」が、どのような臓器にも分化できる多能性を持つことです

 

歯髄、骨髄、脂肪など体内に存在する「幹細胞」を培養し、その培養液から「幹細胞」を取り出して滅菌処理などを行った上澄み液が

「幹細胞培養上清液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)」となることは、以前のブログ内でもご紹介しましたよね

 

実は、このヒト幹細胞培養上清液には「エクソソーム」と呼ばれる物質が含まれています

 

「エクソソーム(Exosome、エキソソームとも呼ばれる)」は、細胞から分泌される直径50〜150nm(ナノメートル)の顆粒状の物質です

 

「幹細胞」の「エクソソーム」は、細胞間のコミュニケーションを助ける役割を果たします

 

つまり、「エクソソーム」を通して、「幹細胞」の持つ多くの情報を他の細胞に伝達することができる・・・というわけですね

 

 

「エクソソーム」の構造は、どのようになっているのでしょうか?

 

「エクソソーム」は、「幹細胞」内にあるmRNA分子、マイクロRNAゲノム断片、転写調節因子、タンパク質、脂質、代謝産物など多種の分子を内包するなど、様々な生体分子を含んでいます

 

これらの分子は、エクソソームが受容細胞(受け取り側の細胞)に取り込まれることによって、受容細胞の機能や特性に影響を与えることができるとされているのですね
 

(図はお借りしました)

 

このような幹細胞の「エクソソーム」は、再生医療や疾患治療において注目されています

 

その理由としては、「エクソソーム」が組織修復や再生、抗炎症効果、免疫調節などの生物学的作用を持つことが報告されているからです

 

例えば・・・「幹細胞」の「エクソソーム」は、心筋梗塞や神経変性疾患、関節炎、腎臓病などの慢性的な疾患の治療において、再生医療の一環として研究されています

 

そればかりでなく、「老化細胞」や動脈効果の改善などが期待できるのではないか・・・とも考えられているのですね

 

また、「エクソソーム」は細胞移植療法と比較して、免疫反応のリスクが低く、保存や運搬が容易であるため、新たな治療法としての可能性が期待されているわけです

 

JTKクリニックでは、ある企業と提携し、「幹細胞」の「エクソソーム」1000億個を抽出し、アンチエイジング医療に利用できるようにしたものを提供しています

 

「幹細胞培養上清液」にも、ある程度の数の「エクソソーム」は含まれているとされるわけですが・・・

 

「エクソソーム」のみの1000億個ですので・・・

 

当初は、その効果はどうかと考えていたわけですが、「幹細胞培養上清液」と同等、もしくは、それ以上のアンチエイジング効果を実感されている方が多いようです

 

素敵なゴールデンウィークの1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)

1. Mol Ther, 2015  May; 23(5): 812–823.

Mesenchymal Stem Cell-drived Extracellular Vesicles: Toward Cell-free Therapeutic Applications

Sweta Raniら

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< ブログ後記 > 5月3日

 

今回は、幹細胞から放出されている「エクソソーム」についてのお話をさせていただきました。

 

「エクソソーム」は、幹細胞のみから分泌される物質というわけでなく、通常の細胞からも分泌される物質のひとつであり、「エクソソーム」の中には、各種の細胞の多種多様な「情報」がつまっています。

 

各臓器やその細胞は、「エクソソーム」のやりとりによって情報伝達をしているとも考えられています。

 

このため「エクソソーム」は・・・病気の発症、老化現象、健康維持など、全身にさまざまな影響を与えていると考えられています。

 

           (図はお借りしました)

 

「エクソソーム」の詳細な構造を上の図に示しておりますが・・・

 

実際は、非常に小さな 粒子であり、一般的に直径が50~150ナノメートル(nm)の範囲と言われていますので、ウイルス粒子ぐらいの大きさと言えるかもしれません。

 

さらに構造が、非常に脆い(もろい)ことが知られています。

 

この極めて小さい粒子である「エクソソーム」が、タンパク質、脂質、RNA、およびDNAなどの様々な生体分子を含んでいるわけですね。

 

そして、表面には・・・驚くことに細胞外小胞の共通構成分子(CD9,CD63, CD81やMHC分子)が存在することが知られています。

 

先にもご紹介したように・・・現在、幹細胞の「エクソソーム」は、再生医療や疾患治療に利用できるのではないかと注目されています。

 

その理由としては、以下のようなものになります。

 

幹細胞の「エクソソーム」が、組織修復や再生、抗炎症効果、免疫調節などの生物学的作用を持つことが報告されているからですね。

 

また、「エクソソーム」は、細胞移植療法と比較して、免疫反応の生じるリスクが低く、その「保存」や「運搬」が容易であるため、新たな治療法としての可能性が期待されているというわけです。

 

例えば、心筋梗塞や神経変性疾患、関節炎、腎臓病などの慢性的な疾患の治療において、幹細胞の「エクソソーム」が再生医療の一環として研究されているのですね。

 

そんな夢のような話が本当に実現するのか?・・・と懐疑的(かいぎてき)な見方をするかもしれません。

 

ひとつの例を見てみたいと思います。

 

2022年7月1日に発行された「Biological and Pharmaceutical Bulletin」には、驚くような論文が掲載されています。

 

藤田医科大学医学部 応用細胞再生医学講座の教授である赤松 浩彦先生らの研究グループと皮膚科学講座教授である杉浦 一充先生らの研究グループ、そして、日本メナード化粧品株式会社の共同研究の成果が

論文として、発表されたものになります。

 

その内容を見てみますと・・・

 

「真皮幹細胞(しんぴかんさいぼう)」が分泌する「エクソソーム」に含まれる特定の成分が、皮膚の「コラーゲン産生」に関係していることを発見したというのですね。

 

この特定の物質とは、この「エクソソーム」内に存在しているタンパク質(ANP32B)であることが判明したそうです。

 

この「ANP32Bタンパク質」は、皮膚真皮層に存在する「線維芽細胞」のコラーゲン産生を高める作用を持っていることがわかったというのです、

 

さらに、加齢によって真皮幹細胞の「ANP32Bタンパク質」の発現が低下することも確認できたそうです。

 

          (図はお借りしました)

 

ところで、「コラーゲン産生」が、皮膚の状態を保つのに重要なわけを再確認しておきたいと思います。

 

下に皮膚の断面図を示していますが、線維芽細胞の作り出した「コラーゲン」は、まさに皮膚の表面を支える網目状(?)の構造物である

コラーゲン線維を補強することになりますよね。

 

なぜなら・・・次のような仕組みが存在するからです。

コラーゲンは、おもに「線維芽細胞」で合成され、前駆体のプロコラーゲンとして細胞外に分泌されます。

 

その後、余分な部分が酵素により切断されてコラーゲン分子となり、互いに規則正しく会合し、さらに架橋(かきょう)形成してしだいに細い線維となる.これらがさらに結合し合って線維束となったものが「コラーゲン線維」となるからですね。

 

        

          (図はお借りしました)

 

では、コラーゲンが減少してくると・・・皮膚に表面は、どうなるでしょうか?・・・

 

お答えするまでもないかもしれませんね。

 

もちろん、藤田医科大学と日本メナード化粧品株式会社の共同研究の結果は、「エクソソーム」の持つ可能性を示すひとつの事例にすぎないのかのしれませんが・・・

 

幹細胞から放出される「エクソソーム」が、再生医療の分野など空注目されている理由もお分かりいただけるかと思います。

 

今回も最後までお読みいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

 

               (筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

早いもので、4月も残り1週間程度となっていますね

実は昨日から、学会のために九州の博多に来ています

 

久しぶりの九州ですが、活気に溢れ(あふれ)ているなあ〜という気が致しましたね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

さて、今回の話題は「テロメア」としてみたいと思います

 

「テロメア」は、細胞レベルの「老化」と密接な関連があることが知られています

 

「テロメア」とは、どのようなものでしょうか?

少しだけ、ご説明したいと思います

 

 

下の図で示すように、細胞のなかには「核(かく)」がありますよね

 

「 核 」には、遺伝子(DNA) を含んだ「 染色体(せんしょくたい)」という物質が入っています

 

ヒトの場合、染色体は1つの細胞に46本あり、そのうち44本は常染色体、残りの2本は男女の性別を決定づける性染色体となります

 

 

(図はお借りしました)

今回の話題とする「 テロメア 」は、染色体の両端に位置しています

 

「線状の繰り返し配列」を持つDNA構造となっておりまして、細胞の遺伝情報を保護する役割を果たしていると考えられています

 

具体的にお話をしますと・・・

 

ヒトの「テロメア」部分の塩基は、"T T A G G G" (T:チミン, A:アデニン, G; グアニン)となっています

 

この6塩基をひとつのユニットとして、この繰り返し配列が、数百から数千回続く長い配列を形成し、染色体の末端を保護しています

 

興味深い点は、次のような特徴にあります

 

「 テロメア 」のDNAの長さが、細胞分裂が起こるたびに短くなってしまうのですね

 

例えば・・・新生児では、テロメアは約8,000から15,000ヌクレオチド(塩基)の長さが一般的ですが、加齢や細胞分裂の過程で短縮されていきます。

 

(図はお借りしました)

 

細胞が分裂を繰り返す過程で、テロメアは徐々に短縮されて行くわけですが・・・

 

いずれ、テロメアは有限ですので・・・これ以上は分裂できない時が来てしまいますよね

 

テロメアがある閾値(いきち)まで短くなると、細胞は損傷を受けたり、遺伝情報の損失が生じる可能性があります。

 

それは、非常に困りますよね。さらに無理に細胞の分裂が生じますと・・・染色体のなかにあるDNAに損傷が起こり、癌化するなどの

マイナス面が出てくる可能性もありますよね

 

実際は、そのようなことが起きないのですが・・・

どのようなことが生じているのでしょうか?

 

テロメアが短くなり、これ以上は分裂できないと判断すると・・・

 

細胞は、自ら(みずから)の分裂を停止し、成長を止め、その細胞の持っていた機能を低下させるのですね

 

この状態を「セネセンス」と呼びます

 

お気付きになった方もいらっしゃることと思いますが、この状態となった細胞が「老化細胞」でして、別名では「セネセンス細胞」と呼ばれるものになります

 

このような「老化細胞」は、自ら(みずから)壊れることがなく、

ヒトの体内に残っていくとされています

 

ただ、残るだけならよいのですが・・・組織の機能低下や炎症反応を引き起こすことがあり、加齢や慢性疾患の進行に関与するとされているわけですね

 

では、「テロメア」を再度、延長することは可能なのでしょうか?

 

この答えは、後日の話題にしたいと思います

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

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<ブログ後記>4月26日

 

今回は、まさに「命のロウソク」とも言える「テロメア」について、お話をさせていただきました。

 

「テロメア」は、ゲノム(DNA)の安定性を維持するために重要な役割を担っている(になっている)とされているわけですが、通常は、細胞分裂が起こるたびに短くなっていく運命にあります。

 

この理由は、DNAの複製過程出会っても「テロメラーゼ」部分には「DNAポリメラーゼ酵素」という複製のための酵素がうまく機能せすに複製できないためであると言われています。

 

上記の理由から、ヒトの細胞は分裂するたびに、「テロメア」は短縮されるため、最終的にはその細胞が分裂できなくなる限界に達します。

 

これは、「ヘイフリック限界」と呼ばれています。

 

「テロメア」が短くなるにつれて、DNAの遺伝情報の損失や染色体の不安定性が生じる可能性がありますので、結果的に細胞は損傷を受けます。

 

細胞の損傷が生じると・・・細胞自体が「アポトーシス(プログラム細胞死)」を生じることがあります。

 

「アポトーシス」とは、聞き慣れない言葉かもしれませんが・・・細胞が構成している組織をより良い状態に保つため、細胞自体に組み込まれたプログラムがあり、損傷を受けることによって、細胞の死が起こることを言います。

 

もうひとつの道がありまして、「テロメア」が短くなり、これ以上の分裂が困難になりますと・・・そうした細胞の一部は、細胞周期が停止し、これ以上の分裂ができなくなります。

 

これを「セネセンス(老化)」の状態に入り、「老化細胞=セネセンス細胞」になるわけですね。

 

「老化細胞」は、細胞周期が停止した状態であり、細胞分裂などもできないわけですが、このような細胞は、組織の機能低下や炎症反応を引き起こすことがあり、加齢や慢性疾患の進行に関与する可能性が指摘されているわけです。

 

なので・・・現在のサイエンスの世界では、「老化細胞」をなんとか除去できないものか?・・・という研究が熱心に行われているわけですね。

 

ところで、「テロメア」は短縮し続ける・・・という事実に例外はないのででしょうか?

 

ヒトの細胞の中で、「テロメア」の呪縛(じゅばく)には影響されない細胞もあります。

 

それは、「生殖細胞(卵子や精子)と「幹細胞」です。

 

これらの細胞は「テロメア」が短くならないとされています。それと性質は異なるわけですが、「癌細胞」もテロメアが短くならないために無限に分裂増殖が可能ということになりますね。

 

では、どうすれば、テロメアの長さを短くしないようにできるのか?

という話題になるのですが、これについては、諸説さまざまです。

 

この話題については、またの機会にしたいと思います。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

1. Cell. 2013, Jun 6, 153(6):1194-217

 The hallmarks of aging

Carlos Lopez-Otinら

 

2.​​​​​ Nature Med.. 2006 ,12(10):1133-8.

Telomeres and telomerase: the path from maize, Tetrahymena and yeast to human cancer and aging 

Elizabeth H Blackburnら

 

                                   (筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

昨日も雨模様のお天気が想像できないぐらい、よく晴れた、青空の広がる休日となりましたね

 

窓を開けますと、さまざまな鳥の鳴き声が聞こえていました

 

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

今回の話題は・・・「サーカディアンリズム(概日リズム)」を話題にしてみたいと思います
 
「サーカディアンリズム」とは、生物に存在する約24時間周期のことで、概日リズムとも呼ばれるものですね
 
睡眠の周期や体温・自律神経・ホルモン分泌などの調節を担っているというお話は、以前のブログ内でもお話をさせていただきましたよね
 
 
では、肌の状態に「サーカディアンリズム」は、関係があるのでしょうか?
 
答えは、「Yes 」となります
 

その理由は、次のようなものになります

 

「サーカディアンリズム」は、ヒトの細胞レベルでの代謝や再生、修復などのプロセスに関与しており、このプロセスは、肌の状態にも影響を及ぼすとされています

 

例えば、「サーカディアンリズム」と「睡眠」は密接に関連しているわけです

 

この「睡眠」の時間は、肌の状態をよい状態に保つための重要な時間帯になるからですね

 

なぜなら、「睡眠」をとっている時間には・・・

 

肌の再生や修復プロセスが活発に行われるからという理由になるそうです

 

なので・・・適切な睡眠が確保できない場合、ターンオーバーが遅れ、肌荒れやシワ、くすみの原因になることがあるそうです

 

                               (図はお借りしました)

 

こればかりではなく、肌の「保湿状態」にも影響を与えるとも考えられています

 

それは、次のような理由からと考えられるそうです

 

「サーカディアンリズム」は、肌の水分保持能力や皮脂分泌にも影響を与えるとも考えられています

 

それは、「サーカディアンリズム」の作り出す「昼間」と「夜間」のそれぞれの時間帯では、皮脂分泌量が変化し、保湿成分の生成や角質細胞の新陳代謝にも影響を与えることが報告されています

 

また、肌のツヤやハリの状態に影響するのは、「真皮層」であることは、以前のブログ内でも触れましたが・・・

 

 

「サーカディアンリズム」は、皮膚の真皮層に存在する「コラーゲン」や「エラスチン」に間接的な影響を与えることが示唆されてい流のですね

 

         (図はお借りしました)

 

上の図に示しように・・・「コラーゲン」と「エラスチン」は、皮膚の弾力と強度を維持するための重要な構造タンパク質です

 

この「コラーゲン」と「エラスチン」に「サーカディアンリズム」が、どのように関わってくるのでしょうか?

 

 

「サーカディアンリズム」は、皮膚の再生や修復プロセスに関与しているわけですが、これらのプロセスが最適に機能することで、「コラーゲン」や「エラスチン」の生成と分解が適切に調節されるのだそうです

 

睡眠中には、「成長ホルモン」や抗炎症作用を持つ「サイトカイン」の分泌が増加し、皮膚細胞の修復や「コラーゲン」の生成が促進されるのだそうです

 

さらに・・・睡眠時には皮膚の血流が増加し、栄養素や酸素が皮膚細胞に供給されることで、「コラーゲン」や「エラスチン」の合成がサポートされるというのですね

 

 

では、「サーカディアンリズム」が乱れてしまうと、どのようなことが起きるとされているのでしょうか?

 

次のような報告があります(私が言ったわけではありません)

 

「サーカディアンリズム」が乱れてしまうと・・・

 

皮膚のターンオーバーや「コラーゲン」,「エラスチン」の生成が低下し、肌荒れやシワ、たるみなどの問題が引き起こされることがあるそうです

 

また、「睡眠不足」は、炎症や「酸化ストレス」を引き起こし、「コラーゲン」や「エラスチン」の分解が促進されることが報告されているのですね

 

 

では、乱れてしまった「サーカディアンリズム」をリセットするには、どうしたらよいのでしょうか?

 

このお話は、後日の話題にしたいと思います

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)

1. J Biol Rhythms . 2015 Jun;30(3):163-82. 

The circadian clock in skin: implications of adult stem cells, tissue regeneration, cancer, aging, and immuniity

Maksim V Plikusら

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<  ブログ後記  >4月18日

 

今回は、肌をよい状態を維持するために「サーカディアンリズム(既日リズム)」が関与しているというお話をさせていただきました。

 

もちろん、皮膚の状態ばかりでなく、運動能力の向上や免疫細胞の機能を強化するなどの作用も「サーカディアンリズム」の影響下にあることなども示されています。

 

また、睡眠パターン、食欲、体温、ホルモン分泌など、私たちの日常生活の多くの側面に影響を与えます。

 

 

以下に、「サーカディアンリズム」の主なメカニズムを簡単に説明してみたいと思います。

 

「サーカディアンリズム」には、その中枢となる部位があることが知られています。

 

この中枢、つまり、中心となるところは、脳の視床下部という場所に存在する「視交叉上核(しこうさじょうかく)」と呼ばれる部位となります。

 

この部位は、ちょうど両眼の網膜から大脳へと伸びる「視神経」が交わる場所のわずかに上に位置しており、

ヒトでは約4万5000個の神経細胞が集まって「神経核」を形成していると考えられています。

 

           (図はお借りしました)

 

この部分が、体内時計の「マスタークロック」として機能し、他の体内時計と同期させる役割があります。

 

          (図はお借りしました)

 

 

では、「視交叉上核(しこうさじょうかく)」の「マスタークロック」に刺激を与え、これを正常に作動させるものは、どのようなものがあるのでしょうか?

 

意外に思われるかもしれませんが・・・ひとつ目は、目から入る光ということになります。

 

目の奥にある網膜に光が入りますと、その刺激は、「視交叉上核」に伝達され、「サーカディアンリズム」を調節することが知られています。

 

2つ目は、いくつかの「遺伝子」ということになります。

 

詳細は、またの機会に話題にしたいと思いますが・・・これらの遺伝子は「時計遺伝子」と呼ばれ、周期的な発現パターンを示します。

 

「時計遺伝子」は、タンパク質の生成と分解のバランスを調節し、約24時間の周期で生物学的プロセスが行われるように働いているとされています。

 

3つ目は、「メラトニン」となります。

 

以前にもブログ内でご紹介したのですが・・・

「メラトニン」は、「松果体」という組織で生成されるホルモンで、「サーカディアンリズム」と密接に関連しています。

 

暗い環境では、「メラトニン」の分泌が増加し、眠気を誘う効果があります。

 

その逆に、光にさらされると、「メラトニン」の分泌が抑制され、覚醒(かくせい)が促されるということになります。

 

 

これらのメカニズムが相互に作用することにより、「サーカディアンリズム」が維持されているのですね。

 

 

もしも「サーカディアンリズム」が乱れてしまいますと・・・

 

睡眠障害、気分障害、免疫機能の低下、代謝障害などの健康上の問題が引き起こされることがあるとされています。

 

そのために、「サーカディアンリズム」を整えることは、健康と生活の質を向上させるために重要であると考えられているのですね。

 

では、どのようにすれば・・・乱れた「サーカディアンリズム」をリセットして、正常化できるのでしょうか?

 

以下は、「サーカディアンリズム」を整えるための一般的なアドバイスとなります。

 

1)光の暴露(ばくろ)

 

昼間は自然光に十分さらされるようにし、夜間は暗い環境を保つことが重要です。また、寝る前にブルーライトを発するデバイス(スマートフォンやコンピュータ)の使用を避けることが望ましいと言われています。

 

2) 規則正しい睡眠パターン

 

毎日同じ時間に寝ることで、体内時計をリセットし、「サーカディアンリズム」を整えることができるとされています。

 

3) 適切な食事

 

食事のタイミングも「サーカディアンリズム」に影響を与えるとされています。

 

朝食を摂ることで体内時計がリセットされ、覚醒が促されます。

 

4) 運動

適度な運動は、「サーカディアンリズム」を整える効果があります。ただし、運動のタイミングに注意が必要であると言われています。

例えば、夜遅くの激しい運動は覚醒を促し、睡眠の質に悪影響を与えることがあります。一般的に、午前中から午後にかけての運動が最も効果的とされています。

 

5) ストレス管理

長期的なストレスは、「サーカディアンリズム」に悪影響を与えることがあります。

 

6)カフェインやアルコールの摂取の制限

 

 カフェインやアルコールは、「サーカディアンリズム」に影響を与えることがあります。特に、寝る前のカフェイン摂取は、覚醒を促し、睡眠の質を低下させる可能性があります。

 

アルコールは一時的に眠気を誘うことがありますが、睡眠の質を低下させることが知られています。

 

これらの方法を取り入れることで、万が一、「サーカディアンリズム」が乱れてしまったとしても、再び、このリズムを整え(ととのえ)、健康や生活の質を向上させることが期待できますよね。

 

すべて、「そんなことか」と笑われてしまうかもしれませんが・・・

 

肌の状態が良い状態になるばかりでなく、運動能力の向上や免疫細胞の機能を強化する・・・などと聞きますと・・・

 

これらのうちの幾つかは、試してみる価値があるのでは・・・と思ったりもしますね。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

       (日比谷公園の菜の花:筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

よく晴れた、青空の広がる休日となりましたね。

 

 

暦の七十二候(しちじゅうにこう)に目をやりますと、今日4月9日までは、「玄鳥至(つばめきたる)」となっておりまして、明日4月10日からは、「鴻雁北(こうがんかえる)」となっています。

 

玄鳥は、ツバメのことですよね

 

ツバメは、北半球が冬の間は、南の島で過ごしているそうですが・・・この時期に数千キロもの旅をして、日本にやってくると聞いたことがあります。

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

今回は「活性酸素」についての話題にしてみたいと思います。

 

私たちの体は、「酸素(O2)」を利用して「エネルギー」を作りだしていますが、それと同時に「活性酸素」は常に体内で生じています。

 

この「活性酸素」は、私たちの身体には不可欠なものでもあるのですが、それが過剰になると、ヒトの細胞やDNAを傷害するという厄介(やっかい)な側面を持っています。

 

具体的には・・・「活性酸素」は老化、がん、シワ、しみ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の原因となると言われていますね。

 

 

ちょっと、大袈裟(おおげさ)ではないのか?・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

 

では、「活性酸素」がDNAに傷害を与えるメカニズムは、どのようなものなのでしょうか?

 

それは、次のような機序が考えられています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1)直接的な攻撃

「活性酸素」が、直接DNA分子に反応して、その塩基を酸化したり、一部を切断を引き起こしたりします。

 

これにより、DNA鎖の切断や塩基対の変更が生じ、遺伝情報の損失や変異が引き起こされるとされています。

 

2)間接的な攻撃

「活性酸素」が、細胞内の脂質やタンパク質と反応して、過酸化脂質や酸化タンパク質を生成します。

 

これらの酸化物質がさらにDNAと反応し、DNAに損傷を与えることがあります。

 

3)DNA修復機構の阻害

活性酸素種がDNA修復関連タンパク質に影響を与え、修復機能が低下することがあります。

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これにより、通常は修復されるべきDNA損傷が蓄積し、細胞機能の低下やゲノム不安定性が生じることがあるとされています。

 

 

都合が悪いことに、ヒトのDNAに好ましくない性質を持つ「活性酸素」は、加齢とともに増加すると言われています。

 

では、こうした「活性酸素」を消去することは、可能なのでしょうか?

 

それは、「抗酸化力」を高めることが重要とされています

 

「活性酸素」は、「抗酸化物質」と反応すると無毒化されるという性質があるのですね。

 

そのためには、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの「」抗酸化物質」が含まれる食品を摂取することがよいとされていますし、

タバコや大気汚染、紫外線など、「活性酸素」を生成する要因をできるだけ減らすことが重要というわけですね。

 

それから、ストレスを減らしたり、良質な睡眠をとることも「活性酸素」を低下させるために重要であるとされています。

 

最後に「活性酸素」以外で、どのような物質がDNAを傷害し、損傷を与える可能性があるのか? を以下にご紹介したいと思います。

 

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1)紫外線(UV)

DNAの塩基対に損傷を与えることが知られています。特に、UV-Bは遺伝子変異や皮膚がんの原因となることが知られています。

 

2)過剰な量の放射線

イオン化放射線(X線、ガンマ線、アルファ線、ベータ線など)は、DNAの二重鎖切断や塩基の損傷を引き起こし、細胞機能に影響を与えることがあります。

 

3)アルキル化剤

シクロフォスファミドやニトロソウレアなどのアルキル化剤は、DNAの塩基にアルキル基を付加し、塩基対の誤りやDNA鎖切断を引き起こします。

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どうでしょうか?可能であれば、すべて、できることなら、避けたい物質ということになるのではないでしょうか?

 

もちろん、程度の差もあるでしょうが・・・ね。

 

上に示した物質と同様に「DNA」に損傷を生じるとされる「活性酸素」は、可能な限り、消去したいと感じる方も多いのではないでしょうか。

 

では、この「活性酸素」の量を減らすために医療は、どのような手段を持っているのか?・・・というお話になって行くわけですが・・・

こちらは、後日の話題にしたいと思います。

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

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<ブログ後記>4月11日

 

今回は、「活性酸素」についてのお話をさせていただきました。

 

「活性酸素種」ではないのか?・・・と思われた方もいらっしゃるかと思います。

 

「活性酸素」と「活性酸素種」は、しばしば同じ意味で使われることがありますが、実際には、「活性酸素種」の方がより広い範囲の化合物を指します。

 

少しだけ、その違いを詳しくお話をしておきますと・・・

 

「活性酸素(Reactive Oxygen)」は、通常、酸素分子(O2)が不安定な状態であるときに発生する化学物質を指します。例えば、スーパーオキシド(O2-)や過酸化水素(H2O2)が活性酸素に含まれます。

 

一方、「活性酸素種(Reactive Oxygen Species、ROS)」は、「活性酸素」に加えて、酸素を含む他の活性化合物を含みます。活性酸素種には、スーパーオキシド、過酸化水素、ヒドロキシルラジカル(OH•)などが含まれます。

 

「活性酸素」を含む「活性酸素種」と整理した上で、以下は、「活性酸素種」と言い換えて見ますね。

 

「活性酸素種」は、マイナスの部分ばかりでなく、本来は、ヒトの身体にとってメリットとなるものなのですね。

 

どのようなメリットがあるかを簡単にご紹介しますと、以下のようなものになります。

 

1)免疫機能の強化

 活性酸素は、細菌やウイルスなどの外来の病原体を攻撃するために、免疫細胞によって生成される。

 

2)細胞シグナル伝達

活性酸素は、細胞内でシグナル伝達分子として機能します。

 

3)血管拡張

活性酸素は、血管内皮細胞が一酸化窒素(NO)を生成するのを助けます。一酸化窒素は、血管を拡張する効果があり、血流を改善し、高血圧を予防することができます。

 

上に示すように・・・人の身体にさまざまなメリットがある訳ですが・・・

 

「活性酸素種」が、過剰に生成されると「酸化ストレス」を引き起こし、DNA損傷、タンパク質変性などの細胞損傷を引き起こすというわけです。

 

としますと・・・重要なことは、「活性酸素種」を適切なレベルに保つことが重要であると言えますね。

 

では、「活性酸素種」を減らす薬剤やサプリメントには、どのようなものがあるのでしょうか?

 

以下にご紹介してみたいと思います。

 

1)ビタミンC(アスコルビン酸)

水溶性の抗酸化物質で、活性酸素種を中和し、細胞を保護する効果があります。

 

2)ビタミンE

脂溶性の抗酸化物質で、細胞膜の脂質の酸化を防ぎ、細胞を保護します。植物油、ナッツ、種子などに含まれています。

 

3) ベータカロテン

ビタミンAの前駆体であり、抗酸化作用があります。ニンジン、カボチャ、モロヘイヤなどの緑黄色野菜に含まれています。

 

4)リコピン

トマトやスイカに含まれるカロテノイドで、抗酸化作用があります。

 

5)レスベラトロール

ブドウの皮や赤ワインに含まれるポリフェノールで、抗酸化作用があります。

 

6)コエンザイムQ10(CoQ10)

抗酸化作用を持ち、細胞のエネルギー生成に関与している補酵素です。肉、魚、ナッツに含まれています。

 

その他にも、ウコンに含まれるポリフェノール「クルクミン」やカテキン: 緑茶やカカオに含まれるポリフェノール「カテキン」、抗酸化物質であるグルタチオンの前駆体である「N-アセチルシステイン(NAC)」や「アルファリポ酸」,「クエン酸」,「セレン」なども抗酸化作用があるとされています。

 

多くのものが、サプリメントによって、摂取することも可能であったりもしますよね。

 

JTKクリニックの治療では、次のようなものがあります。

 

7) 高濃度ビタミンC点滴療法

 

活性酸素種を中和し、細胞を保護する効果があります。また、「抗酸化作用」を利用して免疫システムのサポートや疲労回復、美容目的で用いられます。

 

8) 白玉点滴(グルタチオン点滴)

グルタチオンは、活性酸素種を無害な水や酸素に変換する能力を持っていますし、肝臓の解毒作用をサポートしたり、免疫システムを強化する作用もあります。

 

9) N M N(ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド)

 

活性酸素や活性酸素種による酸化ストレスは、サーチュイン遺伝子の活性化を通じてある程度改善する可能性があります。

 

 

 

最後の「N M N」 は、少しだけ性質が違っているかもしれません。

 

なぜなら・・・NMNは、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)活性化するわけですが・・・

 

このサーチュイン遺伝子活性化が、すべての活性酸素を含む「活性酸素種」などによる「DNA損傷」を完全に防ぐわけではないという考え方もあります。

 

それよりも、「活性酸素種」による「DNA損傷」が生じてしまった後に・・・「DNA損傷」の効率的に修復されることが「N M N」の大きな特徴だとする考え方が多いのですね。

 

これらのことから、「N M N」に加えて、過剰に産生された「活性酸素種」を消去できる「抗酸化作用」を持っているサプリや薬剤を併用した方が・・・

 

結果的に・・・これから起きる「DNA損傷」を予防し、さらに過去に生じた「DNA損傷」を修復するためには、有効なのでは・・・なんて考えています。

 

今回も最後までお読みいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

(参考)

1.Oxid Med Cell Longev. Published online 2017 Jul 27 Oxidative Stress: Harms and Benefits for Human Health Gabriele Pizzinoら

 

2. Cochrane Database of Systematic Reviews 2012(3) Antioxidant supplements for prevention of mortality in healthy participants and patients with various diseases 

Goran Bjelakovら

 

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                                 (以前のphoto:  筆者撮影)

 

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 理事長、院長  

小笠原  均  (Hitoshi Ogasawara)   

医学博士, 内科医

(総合内科、リウマチ専門医)

新潟大医学部卒

 

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

4月になり、暖かな陽気になっていますね

草花が咲き、蝶が舞う季節となりました

 

新しい生活をスタートさせた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

今回は、癌を発症するリスクを判断する「DNA(ディー エヌ エー)検査」について、お話をしてみたいと思います

 

まず、「DNA」とは、どのようなものなのでしょうか?

 

 

 

細胞の核には、「染色体(せんしょくたい)」というものがありますが、この染色体は「DNA」で構成されています

 

さらに・・・DNAは、「A(アデニン)」、「T(チミン)」、「G(グアニン)」、「C(シトシン)」という4つの塩基(えんき)から構成されています

 

DNAには、この4つの塩基で、さまざまな「遺伝情報」が残されているということになります

 

そして、この「遺伝情報」の一部は、癌などの疾患に対する情報もあるということになります

 

このため、DNA異常を調べる意義は、主に次のような点にあります

 

1)病気の診断

遺伝性の疾患やがんなど、DNA異常が原因で発生する病気の診断に役立ちます

 

2)遺伝カウンセリング

DNA異常がある場合、将来子供が特定の遺伝病を発症するリスクがあることが分かります

 

3)疾患の予防

遺伝子検査によって、疾患の発症リスクが高いことが分かった場合、予防策を講じることができます

 

例えば、遺伝的な乳がんや大腸がんのリスクがある場合、早期発見のためのスクリーニングや、リスクを低減する生活習慣の改善を推奨することができます

 

4)個別化医療

DNA異常を調べることで、個々の患者に最適な治療法を選択できます

例えば、遺伝子変異によって特定の薬が効果的であることが分かれば、その薬を処方することができます

 

このなかで、現時点で重要と考えられるのは、3)の疾患の予防に「DNA検査」の結果を活かす(いかす)ことかもしれませんね

 

とくに癌を発症するリスクが高いのか? リスクがあるとすれば、どのような臓器の癌を発症する可能性が高いのかを知ることができます

 

 

ところで、DNAの遺伝子検査を若い頃に検査した際に問題がなかったから、もう、やっても仕方がない・・・とおっしゃる方がいますが、これは本当なのでしょうか?

 

答えは・・・「誤り」ということになります

 

なぜなら、後天的に生じる「遺伝子異常」が生じることもあることが知られているから・・・ということになりますね

 

 

では、どのような原因で、DNAの「遺伝子異常」が生じてくるのでしょうか?

 

後天的な遺伝子変異は、「たばこ」や「放射線」,「化学物質」,

「紫外線」,「ウイルス」などの環境要因によって引き起こされることがあるとされています

 

こららの原因で生じた「後天的なDNA異常」が、癌の発症と関連していることがあるとも考えられています

 

「後天的なDNA異常」が蓄積されることで、癌を発症するリスクが増大する場合があるとされているのですね

 

では、DNAの遺伝子検査を施行することで、癌の発症を予測することは可能なのでしょうか?

 

その答えは、現時点では次のような答えになります

 

DNA異常によってがんの発症を予測することは、一部可能と言えます

 

例えば、遺伝子変異が特定の遺伝子に起こっている場合や、がんの早期段階で特定の変異が検出された場合、がんの進行や予後を予測することができることがあります

 

ただし、遺伝子変異と癌の発症の関係は非常に複雑であり、すべての状況で予測が可能とは言い切れないのが現状です

 

ただし、癌のリスクを評価し、予防策を講じることができ、定期的な癌検診をおこなっていけるので、かなりのメリットがあるように思います

 

現在、Chat-GPTなどの「AI(人工知能)」の進歩が目覚ましいわけですので、将来的には・・・

 

あるヒトのDNAの遺伝子情報をもとに・・・何年後に「疾患A」を発症し、その数年後には「疾患B」を発症する可能性があるので、生活習慣を変えることや、あるタイミングから検査を頻回に行うこと・・・などを「AI(人工知能)」が勧めて(すすめて)くるかもしれませんね

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

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<ブログ後記>4月4日

 

桜の季節も終わるかと思いながら、街の風景をボンヤリと見ていると、いつの間にか新しいスーツを身に包んだ社会人たちが多いことのに気がつきました。

 

今回は、生まれつきではなく、後からDNAの異常が生じるというお話をさせていただきました。

 

DNAは、2重らせん構造を保つために強固(きょうこ)な構造を持つことから、日々の生活をする中でも、DNAの遺伝子異常が出てくるという話には、驚いた方もいらっしゃるかもしれません。

 

後天的な遺伝子変異は珍しいことではなく、本文内でもご紹介した通り、環境要因によって引き起こされることがあることがわかっています。しかし、厳密に言いますと・・・ヒトの細胞、特にミトコンドリアがエネルギーを産生する際に作られる活性酸素などは、いとも簡単にDNAに障害を与えるわけです。

 

ですから、異常の生じたDNAを修復するシステムを持っており、その修復が不可能と判断すれば、すぐに細胞ごと破壊する「アポトーシス」というシステムを備えているわけですが・・・

これらのシステムがうまく機能できないこともあるというわけです・

 

これまでの、世界中の科学研究の中で、疾患と関連のある遺伝子異常は多く報告されています。

その中で最も注目されているのは、癌であると考えられています。

 

例えば、癌の発症と後天的なDNA異常は、次のように考えられています。 

 

遺伝子変異が累積(るいせき)し、細胞の増殖やアポトーシスに関与する遺伝子に異常が生じると、がんが発症する可能性が高まるというのですね。

 

しかしながら、ひとつのDNA遺伝子の変異が、すぐに癌の発症につながるというわけではありません。いくつかの遺伝子の異常が重なった時に癌が発生すると考えられています。

 

例えば、B遺伝子、D遺伝子、F遺伝子の3つが、ある臓器の癌の発生に関係していると・・・

 

B遺伝子 ✖️    D遺伝子 ◎、F遺伝子 ◎は、ある臓器の癌は発生する確率は小さいのですが・・・

 

B遺伝子 ✖️    D遺伝子 ✖️  F遺伝子 ✖️ は、高い確率で癌を生じる・・・ということになりますんr。

 

✖️ は、遺伝子の「変異」などの遺伝子異常が起きていることを示します

 

この「変異」とは、A(アデニン), G(グアニン),T(チミン),C(シトシン)というDNAを構成する塩基が変わってしまうことを指します。これが生じると・・・これだけでも正常なタンパク質を作れなくなってしまうこともあるのです。

 

例えば、ある遺伝子の塩基の配列 -ATGCTTCA-という部分があるとして、この塩基配列が-ATTCTTCA-というように変化したとすると・・・

 

G(グアニン)がT(チミン)に変化していますので、こうした変化を

遺伝子の「変異」と呼びます。

 

もちろん、DNAの異常は「変異」ばかりではないのですが・・ね。

 

癌に関連するDNA異常は、さまざまな遺伝子に起こり得ますが、以下に、いくつかの主要な癌関連遺伝子をご紹介してみたいと思います

 

1) BRCA1, BRCA2遺伝子

 

BRCA1やBRCA2遺伝子に異常がある場合、特に女性で乳がんや卵巣がんの発症リスクが高まる可能性が報告されています。

 

2)TP53遺伝子

 

この遺伝子は、「がん抑制遺伝子」として知られており、細胞の増殖やアポトーシス(細胞死)を制御しています。

TP53遺伝子に変異がある場合、さまざまながんのリスクが高まることが知られています。

 

3) KRAS, NRAS, BRAF遺伝子

 

これらの遺伝子は、細胞増殖のシグナル伝達経路に関与しています。これらの遺伝子に変異が起こると、がん細胞の増殖が亢進されることがあり、大腸がん、甲状腺癌、肺がん、悪性黒色腫(皮膚がん)などの発症や予後に関与していると考えられています。

 

まだまだ、癌との関連を示す遺伝子は多く存在するのですが・・・全ての遺伝子を列挙することはできませんので、またの機会の話題にしたいと思います。

 

この中でもTP53遺伝子は、とても興味深い遺伝子となります。

この遺伝子は、先にご紹介をしたように「癌抑制遺伝子」と呼ばれるものです。

 

癌の種類によるのですが、ヒトのさまざまな癌全体のうち、約50% に「TP53遺伝子」の変異があるとも報告されています。

 

TP53遺伝子からは、393個アミノ酸からなる「p53タンパク質」が作られることになるのですが、このp「53タンパク質」の機能は、癌を抑制するための多くの機能を持つことで知られています。

 

TP53遺伝子に「変異」が生じることで、正常な「p53タンパク質」が作られないことから、癌細胞が一旦、発生した場合には、癌の増殖をストップできないという結果になってしまうのですね。

 

DNA検査を施行することは、将来の癌の発生するリスクが高いのか?

あるいは、あまり心配することがないのか?

 

癌が発生するリスクが高いとすれば、どの臓器に癌が生じる可能性が高いのか?

 

を知ることができるわけです。

もし、異常があった場合でもどのぐらいの間隔で、どの臓器に重点をおけばよいか・・・を判断することもできるのではないか・・・と考えたりもできますよね。

 

JTKクリニックでは、ドイツに本拠地を置くCENTOGENE(セントジン)社の「DNA遺伝子配列検査(シークエンス)」の検査システムを利用することにより、癌に関連する110個の遺伝子異常の有無を確認する検査を行っています。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうごさいましたお願い

 

(参考)

1,Nat Rev Cancer. 2014 May;14(5):359-70.

Unravelling mechanisms of p53-mediated tumour suppression

Kathryn T Biegingら

 

2.Cell .2011, Mar 4;144(5):646-74. 

Hallmarks of cancer: the next generation 

Douglas Hanahanら  など

 

 

 

    (JTKクリニック近くの紀尾井町の夜桜:筆者撮影)

 

 

        (千鳥ケ淵公園の桜;筆者撮影)

 

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(総合内科、リウマチ専門医)

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