8月10日 蛙たち | ホブのブログ

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ノンジャンルで、好きな音楽のことを気ままに書き綴ります。
インストゥルメンタルやヨーロッパのポピュラー音楽が中心になりそう。

19:15にシャン夏が終わり、出口で並んで見送ってくれる出演者の方たちと少し話したあと、ユトリロさんとKさんと一緒に「蛙たち」へ。

内幸町ホールから蛙たちへは徒歩5分(もかからないかな)。『ハシゴしなさい』という天の声である。

 

いつもは19:00の開店と同時に入り席を確保するのだが、この日は少し遅めだったこともあり特等席は諦めていた。しかし店に入ると、まだ空いている。なんとラッキーなことか。

 

ゲストシンガーは、あやちクローデルさん,紬リュウくん,高橋絵実さんで、ピアノはイーガルさん。4月13日のライヴと同じ組み合わせである。

https://ameblo.jp/hobucat/entry-12456858052.html

 

皆さんダークな世界をまとった圧倒的な個性の持ち主で、かつお互い被らない。例えば一人が急に休んだとしても、誰も代わりができない。

 

あやちさんとイーガルさんは大道芸で歌っているとのこと。

この動画にある曲からこの日は、"リリー・マルレーン"を熱唱。

この動画では、およそシャンソンの伴奏とは思えないイーガルさんの激しいピアノも見ることができる。

 

「シャンソンの伴奏とは思えない」と書いたが、「シャンソン」は日本人が勝手に作った概念であり、「シャンソン」という音楽のジャンルは存在しない。フランス語で"chanson"は単に『歌』であり、そもそも「シャンソンの伴奏とは思えない」ということ自体に無理がある。「日本のシャンソニエでは聞くことができない」といった方が正確だろう。

 

あやちさんの歌もイーガルさんのピアノも、CDでは絶対に伝えることができない、ライヴならではの魅力が満載である。

お二人の路上での大道芸を一度見たいものである。

 

 

紬リュウくんとは4月13日以来。

あやちさんのような爆発的な表現とは打って変わって、深く静かに淡々と歌う。こちらもハマると病みつきになる。

この日歌った曲から「小さなヒナゲシのように」。

 

リュウくんと話すと、フランスの古い歌に関する知識がすごい。日頃から研究していることがよく分かる。

 

彼は神楽坂の「U-ma」と国分寺の「Paris Kidori」でソロ・ライヴを行っている(Paris Kidoriは毎月定期)。

曜日がなかなか合わないためこのところ行っていないが、久し振りに聞きたいなぁ。

 

 

高橋絵実さんとは7月14日の「呑んパリ」以来なのでおよそ一ヶ月ぶり。

 

このところよく歌っている「それぞれのテーブル」をオリジナルのDalidaで。彼女にはこういう歌がよく似合う。

 

が、絵実さんの魅力は、こういったシャンソンだけでなく、オリジナルや古い日本の歌も歌うところ。

こちらは戦前の歌手 川畑文子の「貴方とならば」。吉田日出子も歌っている。

 

絵実さんは子供の頃からいろいろな音楽を聴き、歌い、演奏してきたそうで、そういった経験が表現力に磨きをかけているのだろう。

シャンソンを歌うときにもロックやジャズや昭和歌謡の要素が自然に取り入れられていて、それが絵実さんならではの世界を作っているように思える。

 

 

この3人のライヴ、次回は11月9日(土)とのこと。