今さらながら、France Gall | ホブのブログ

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ノンジャンルで、好きな音楽のことを気ままに書き綴ります。
インストゥルメンタルやヨーロッパのポピュラー音楽が中心になりそう。

 

最近ユトリロさんのブログに繰り返し登場しているMaëlle。

https://ameblo.jp/utrillo-714/entry-12496866612.html

https://ameblo.jp/utrillo-714/entry-12499435283.html

 

フランスのオーディション番組"The Voice"で合格し、合格者同士のバトルを勝ち抜いて見事チャンピオンになった、フランスポピュラー音楽界期待の新星である。

この映像は、Maëlleが準決勝で歌ったときのもので、曲はFrance Gallの"Diego, libre dans sa tête"。

 

フランス・ギャルの真価はアイドルを卒業してMichel Bergerの曲を歌うようになってからだ という。

その話は以前からよく聞いており、88年のベスト盤LPやライヴCD"Au Zénith"を持っていたのだが、何となくあまり聞いてこなかった。

 

それが冒頭のMaëlleの映像をきっかけに、「オリジナルを聞いてみよう」と思い立ち、ベストLPを改めて聞いてみた(針を落とすのは25年振りくらいだろうか)。

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これが実にいい! これまで20年も以上も放置してきたことがもったいなく、恥ずかしい。

早速CDに焼いてクルマの中で繰り返し聞いている。

 

"Au Zénith"も、フランス・ギャルが観客と一体になって気持ちよく歌っていることが伝わってくる名盤である。

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この二枚を聞いて改めて認識したのはフランス・ギャルの『声の魅力』である。

「夢見るシャンソン人形」に代表されるアイドル時代はベタベタ感が強く、嫌いではなかったが続けて何曲も聞くと飽きてしまい、「フレンチ・ポップス ベスト」の中に数曲入っていればいいかな というくらいだった

 

ところが大人になるとベタベタ感がいい方向に進化し、とても魅力的な声になった。

 

オリジナル5枚セットを買って聞いたのだが、5枚続けて聞いても飽きるどころか、ますますその魅力に取りつかれてしまった。

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この5枚を聞いてみて最初に思ったことは、「ほとんどどこかで聞いたことがあるぞ」。

とくに意識しなくても、いつの間にか耳に入っていたのだろうか。

 

5枚とも「これはちょっと...」という曲がほとんどなく、Michel Bergerの曲作りのセンスの良さが光る。

75年の"France Gall"なんかは、それだけでベスト盤ではないかと思うほどの完成度だった。

 

その後、"Babacar"を購入し、現在は"Tout pour la Musique"の到着待ち。

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ここ暫くはフランス・ギャル三昧になりそうだ。

 

人生半ばで夫Michel Bergerに突然先立たれ、間もなく娘さんを難病で亡くし、人生後半は幸せとはいえなかったかもしれないが、こんな素晴らしい音楽たちを遺してくれた事に今さらながら感謝 である。

 

 

そういえば、"Tout pour la musique"は、1984年10月に「世界のメロディ〜ヨーロッパの旅」で取り上げられ、永田文夫さんが、「見事にイメージチェンジして、今やフランス ニューミュージック界のスターです」と紹介していた。

そんなこともあって学生時代に、胸に"Tout pour la musique"の文字を入れたトレーナーを作ったことを思い出した。

(懐かしいですね、ユトリロさん)

 

これ、かなり貴重な映像では?