シャンソンの夏(略してシャン夏)は今年で7回目。
毎年8月に東京の内幸町ホールで行われる、若手歌手を主体としたシャンソンのイベントである。
今年は、これまで先頭に立って若手を引っ張って来た劉玉瑛さんや松木ゆきのさんたちが客席からの応援組になり、一時期は20名を超えていた出演者が10名(男性4名と女性6名)となった。
人数が減ったので全員でのパフォーマンスの迫力は減ったが、その分一人一人の歌をじっくり聞くことができた。
今年のテーマは「昨日・今日・明日」ということで、アズナヴールやバルバラといった20世紀のシャンソンから、オビスポやアクセル・レッドといった比較的新しいシャンソンまで、いろんな時代の歌を取り上げてくれた。
まずはPascal Obispo。
1部で男性歌手全員で歌った"l'important c'est d'aimer"は2000年の曲(!)
もう一曲オビスポの曲で、ミュージカル「十戒」より"L'envie D'aimer"。こちらも2000年の作品。
この映像は「十戒」のエンディングで、9分半頃からオビスポ本人も黒い衣装にニット帽のいでたちで登場する。
フレンチ・ミュージカルからもう一曲。
1998年の"Notre Dame de Paris"から、"le Temp des Cathédral"。
こちらは作曲者のRiccardo Cocciante"の最近の歌唱映像。
ホントに最近の映像のようで、今秋のイタリアでの再演日程がアナウンスされている。
もう一曲驚いたのがこの曲。
Axelle Redの1993年の大ヒット曲"Sensualité"。
映像の中でキーボードがAxelle Redで、ギターを弾いて歌っているのはRose。
Roseもフォーク調の歌が多く、好きなタイプである。
Louaneも歌っている。
以前のブログにも似たようなことを書いたが、日本のシャンソンは古い。古すぎる。
若い歌手たちが、今日取り上げたような新しい曲をどんどん取り入れて、もっともっと活性化してほしい。
そういった意味で今年のシャン夏のテーマは、今後に繋がるとても楽しい選択だったと思う。
本当は、1993年の曲を「新しい曲」とは言いたくはないのだが...