シトロエンC5Ⅲ(X7)の電気パーキングブレーキはキャリパーは従来通りでアクチュエーターがワイヤーを引っ張る構造になっています。
また、キャリパーまでのワイヤー部分のアウターが経年変化でひび割れるとそこから水が入り込み、インナーワイヤーが腐食し切れてトラブルを起こします。
問題はアクチュエーターモーターとケーブルの接続部分にアクセスするには接着剤で接着されているユニット部分を開かないとケーブルの交換をできないことです。これを純正部品で修理するとなるとこのアクチュエーターユニットだけで150,000円オーバーとなります。この部品が高価なのはヨーロッパでも同じらしく、この分解修理を代行してくれる業者がポーランドやドイツなどヨーロッパにはいます。eBayでよく見つけることができます。
実際の作業は以下のようになります。最初にヒートガンでアクチュエーターユニット本体を温めて、接着剤を溶かして、最中構造のユニットを開きます。そして、切れたケーブルユニットを外して、新しいケーブルをねじ込んで、ユニットを再接着して、キャップを嵌めて完成です。
アクチュエーターユニットの本体を開きます
切れたワイヤー部分です
リペアキットです。約300ユーロ(48,800円くらい)です。
ここで、電動パーキングブレーキアクチェエターユニットの部品番号1612865480で検索したら、Amazon.co.jpにもたくさんのパーツがヒットしました。
3万円台からあります。PSAは中国の東風汽車集団と合弁でシトロエンなどを現地生産していて、現地のパーツサプライヤーも利用しているようなので、これらのパーツも信頼できると考えています。むしろ、昨今ではmade in Chinaでないものを探すのが困難なくらいです。
これらのmade in Chinaのユニットを購入して整備工場に持ち込んで修理していただくのが今のところ一番安上がりな修理方法だと思います。
引用:frenchcarforum
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