C5のプジョー・シトロエン・DS用EP6プリンスエンジン(R56ミニN14/N18エンジン)も14万kmを走行し、色々と不具合の兆候が出始めたので、予防整備も含めてメンテナンスを行いました。
先ずは吸気バルブの清掃です。こちらは清掃前です。
こちらは清掃後です。
清掃前の状態はかなりカーボンが堆積しているのが分かると思います。ただし、他の画像と違って、湿った感じなのは1万kmごとに施工・投入していたワコーズのRECSとバーダルリングイーズの洗浄効果が表れていると思います。通常カチカチに硬化しているはずのカーボンがかなり柔らかい状態で除去が簡単だったそうです。BMWではウォールナット(栗)ブラスターを使うらしいのですが、シトロエン指定の方法はホウ酸を使用して洗浄する方法です。この方法のデメリットはホウ酸がエンジン内に落ちてしまうため、エンジンオイルの交換が追加で必要になることです。ただし、工賃は比較的リーズナブルで税抜き55,000円(2024.2.23現在)となります。
また、タイミングチェーンとテンショナーも交換しました。
EP6エンジンのテンションナーは第3世代まであります。
一番左が第1世代:テンショナーのテンションが弱く、ストロークが短い。
中央が第2世代:対策品として品番変更されたテンショナー(テンショナー頭に丸い穴が開いている)テンショナーのテンションが強くなりましたが、ストロークは短いです。残念ながら対策はされましたが、不十分でした。
右端が第3世代:テンションが強くなり、ストロークも長くなりました。
私の車両は第2世代のテンショナーに交換していたのですが、2024年1月にオイル交換をしてから、冷間時のエンジン始動時に時々タイミングチェーンのガラガラ音が出始め、大事になる前に予防も含めてタイミングチェーンとテンショナー(第3世代にアップグレード)を交換しました。タイミングチェーンが9,200円、チェーンガイドが1,300円と1,600円、テンショナーが6,000円(全て税抜き)とそんなに高価ではありません。ただし、工賃が48,000円(税抜き)となります。
こんな感じで、ガイドはエンジンオイルで変色してしまっていますが、私の車のガイドはまだ破損していませんでした。チェーンが伸びて暴れてこのガイドを破損してしまうのはよくあることです。そうなる前に交換して正解でした。タイミングチェーンはやはり伸びていました。金属製のチェーンが伸びるとは素人判断では想像もつかないことですが、チェーンのリンクのローラーとプレートの穴の部分がエンジンオイル内のカーボンによる研磨効果でローラーが痩せてプレートの穴が大きくなる相乗効果によってチェーンが伸びるのだそうです。つまり、カーボンが大量に発生する直噴エンジンはオイル管理に気を使わないとタイミングチェーンが伸びることになります。オイル管理とタイミングチェーンの伸びには関係があることが分かります。
今回、上記作業以外に追加作業で、クランクシャフトシールのオイル漏れでシール交換、ターボインタークーラーパイプのシールからのオイル漏れでシール単品では部品が出ずにパイプASSY交換、また、スロットルバルブボディーがオイルまみれになっていて、これも交換しました。こちらは新品パーツが50,000円以上ということで、新発田市のゼロクラブさんから中古パーツを調達していただき、28,000円(税抜き)で何とかなりました。トータルでかなりの出費になりましたが、今後、しばらくは安泰であると信じたいと思います。
また、今回、シトロエン新潟さんの代車が枯渇していたため、急遽、レンタカーを代車としてお借りしました。新潟市内で一番安いレンタカー屋さんを探してヒットしたのがガッツレンタカーさんでした。今回は4ドアタイプの軽を借りて1週間税込みで12,430円でした。これが2ドアの軽だと1週間税込みで8,580円です。激安です。特に新潟駅前店はチェーン店のサービスコンテストで2位になったお店だということで安心して利用できました。お勧めです。
引用:エクスガレージブログ、みんカラ、モノタロウ
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