オイル漏れが止まらないN14/N18・EP6プリンスエンジンを適正価格で修理する | Ma vie en Citroen C5 et C6 ハイドロファン シトロエンC5とC6 との日々のブログ

Ma vie en Citroen C5 et C6 ハイドロファン シトロエンC5とC6 との日々のブログ

「お金を出さずに知恵を出そう!」をモットーにハイドロシトロエンの修理方法や安価なパーツの入手方法など経済的に維持する方法と趣味や日常生活についてのブログです。※当ブログではフランス語の表記について文字化けを回避するためアクサン記号を省略しています。

シトロエンC5Ⅲは2010年5月に新エンジン型式5F02もしくはEP6DCT 1.6ターボ直噴エンジン156HP/115KWの通称プリンスエンジン(R56ミニ用N14/N18エンジン)が搭載されたマイナーチェンジモデルが日本発売になりました。私の愛車はまさにこれでLEDポジショニングランプ・手動ファブリックシート・赤クリアテールランプ装備の2011年以降のセダクションモデルと違い、セダクショングレードなのに電動ハーフレザーシートが付いたトラジションモデルとなります。プリンスエンジンはBMWとの共同開発エンジンということで高性能でとても気に入っていましたが10万kmを超えたくらいになって突然トラブルが波状攻撃のように襲ってきました。2022年6月にやっと下記の4番・5番の修理が完了したので同型車オーナーの参考になればと以下に列挙します。


1.オイルパンのパッキンからのオイル漏れ→パッキンの交換
2.タイミングチェーンテンショナーからのオイル漏れ→タイミングチェーンテンショナーの交換
3.シリンダーヘッドからのオイル漏れ→シリンダーヘッド交換・それに伴って仕様変更されたインテークホースも要交換となり交換
4.オイルフィルターブラケットパッキンからのオイル漏れ→エンジンブロック側とオイルクーラー側の両面のパッキンを交換→オイルクーラー側のパッキンはステランティスでは単独で部品が供給されず(ASSYで70,000円以上)、同型エンジンを搭載するBMW MINIのパーツ(単独供給あり)を流用(8,000円以下)
5.高圧燃料ポンプの不調→faultは出ていませんでしたが、1~2日車に乗らないでいてエンジンをかけるとしばらく1気筒が死んでいるような振動が出てしばらくすると収まるというようなことがありました。(結果的にはこの症状の原因は吸気ポートのカーボンの堆積が原因で、燃料ポンプの圧力が低下し、規定の圧力が出ていなかったのが主な交換理由でした。)主治医からは120,000kmオーバーで無交換は珍しいと褒められましたが→高圧燃料ポンプ交換。価格は過去の見積もりで40,000円~50,000円くらいかと思っていたらなんと60,000円オーバーでした。円安の影響による部品価格高騰だったらショックです。


上記のようにプリンスエンジンのお約束のイベントをほぼすべて経験しました。今後200,000kmまで何も起きないことを祈るのみです。ただ、もう1つ心配なことがあり、オイル漏れ以外にもオイル消費の傾向があり、走行距離から判断してオイル上がりを起こしている可能性が高いことも指摘されました。いずれオイル下がりの傾向が現れたらバルブステムシールを交換しようとは思っていましたが、オイル上がりはオイル下がりより大変です。根本的な解決はエンジンオーバーホールか載せ替えしかないようで、お金がかかりすぎるので下記の動画を参考にWAKO'sのS-FV・S(スーパーフォアビークル・シナジー)を投入して様子を見ようと考えています。

上記の動画はとても参考になりました。燃費運転の弊害や正しい暖機運転の方法など、時にはエンジンを高回転させることで調子が良くなるという主張はとても説得力があります。

 

また、追加の指摘で左フロントにあるブレーキパッド残量センサーのハーネスの断線(これもXantiaやC5Ⅰ~Ⅲ中期型のお約束だそうです→下図参照)とグローブボックスとダンパーのリンク部分が削れてグローブボックスのダンパーが効かなくなっていることが分かりました。グローブボックスは新しいパーツをオーダーして対応しましたが、困っているのがブレーキパッド残量センサーのハーネスです。ハーネス全交換は大がかりな作業になるのでNGとして、中古パーツを探してきて、中古のコネクター付き配線と断線した配線をギボシで接続しようとしても1本の太い線の中に3本の細い線がある結線なので簡単にはいかず、且つ強度も落ちるようです。サスの上下動で引っ張られる部分なのである程度の強度が必要なようです。どう修理するべきかネットで事例を検索して有効な修理方法について思案しています。主治医曰く、「最近のプジョー・シトロエン・DSはブレーキパッドの残量センサーは廃止の方向で、ハーネスはあってもセンサーの端子を差し込むコネクターの穴がふさがれている車種もあり、放置したらどう。」でした。私もそう思いつつあります。

左:オイルクーラーガスケット 右:オイルフィルターハウジングガスケット

 

オイルクーラーガスケット

BMW MINIの場合はオイルクーラーガスケットだけでパーツが供給されます。ステランティスだとオイルクーラーASSYで70,000円以上します。これを流用することでお金をセーブできます。逆に高圧燃料ポンプはステランテイスの方が安いので、BMW MINIに流用するという逆の裏技もあります。

断線したブレーキパッドセンサー

ハーネス(結線)がコネクター(穴が2つある部分)から切れている状態(中央)となっています。

断線していないワイヤーハーネス

こちらは健康な状態の個体の画像です。上の画像はコネクターの根元から断線しているのが分かると思います。

 

実は車のパーツはメーカーを超えての汎用パーツが結構あります。私の主治医様はそこら辺を熟知していますし、私も自分でいろいろと研究しています。そういった裏技修理も私は「あり」だと思っています。ただ、中には、その知識を悪用して、他車のパーツを1人でたくさん買い占めて転売して儲けようなどとする人もいるらしく、最近はメーカーもかなり警戒しているそうです。困ったものだと思います。

 ちなみに私の主治医様はこちらです。本当に研究熱心なオーナーのお店です。近県の方で法外な高額修理に悩んでおられる方はぜひ相談されることをお勧めします。

こちらのお店もお勧めです。とても研究熱心なオーナーさんのお店です。

他のブログなどで高額修理の金額を見ることがありますが、自分にはとても払えない金額です。そんな道楽をしていたら、私の場合には家族に申し訳ないことになってしまいます。知識を駆使して、お金をかけずに頑張るしかありません。そんな知識を共有できたらと思います。

 

引用:MajiBlue blog

 

関連記事