C5Ⅱ(X3型)2004年式ブレーク2.0に乗っていた時にBHI(ビルトイン・ハイドロリック・インターフェイス)ハイドロポンプユニットの不調を経験しました。車高調性を自動的に行おうとしてハイドロポンプが動くとポンプのマキシヒューズ(40A)が飛んでしまいます。ディーラーでは応急処置でもう少しアンペアが高いヒューズを刺してもらい、新しいBHIポンプユニットとの交換という話となりました。当時でも20万円程度かかった記憶があります。
ただ、その後、英国のFrench Car Forumに参加するようになり、ブルガリアのJovaniさんからハイドロポンプの修理方法を教えていただくことができました。
彼の見立てでは、モーターのカーボンブラシからの粉塵と作動油(LDS)が混ざり通電性のペーストが形成されることにより、ヒューズのショートが起きるのではということでした。
先ずはBHIユニットを取り外し、モーター部分のエンドキャップをボルトを緩めて取り外します。
ローター部分も汚れています。
このブラシ部分の汚れが直接の原因です。この通電性ペーストをきれいに清掃します。
ローターとブラシをブレーキクリーナーを使ってきれいに清掃し、シリコングリスを薄く塗布します。たった、これだけで見事に復活します。
最初はディーラーのアドバイスに従ってハイドロポンプをアッセンブリー交換しましたが、その後はセカンドオピニオンの修理工場にお願いして、この方法で修理していただくようにしています。このユニットは基本的に信頼性が高く、C5Ⅱまで(X4やX3)はともかくC5Ⅲ(X7)ではそう簡単には壊れません。ただし、昨今、このパーツが供給終了になっているようで、このような方法で修理するか中古パーツを探すかしかないのが困ったところです。
引用:French Car Forum
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