裕の妄想メイちゃんの執事 (理人&メイの物語)
ピンチ?その1 朝陽がオンブラ寮を包み込む頃。
勢いよくドアが開いた。気持ち良さそうに背伸びをして、ひと言気合いを入れる元気な女の子。 メイである。 もちろん後ろには理人。 澄み切った朝に良く似合う爽やかなその笑顔。生まれたての陽射しに映えるその美しさに、うっとり そんな至福の時を邪魔するように不機嫌そうなメイの声がした。 空き缶を片手に誰が飲んだのかと怒っている。 まずいですよ!それは昨夜理人が飲んだ(ほろよい?)Sランク執事ともあろうお方が、何たる失態 一番動揺し焦っているのは理人…さあ、あなたは執事。 執事の顔になって…
『?…何か変…何かマズイ物でも食べたんじゃないの』
理人をからかうように覗き込むメイ。さりげなく 顔を反らし一呼吸すると、しっかり見つめ返し
『決してそのような事は。メイ様ではございませんので』
お返しですと、言うように微笑む理人にちょっと悔しそうに背を向けた。
『昨夜はとくに怪しい物音などもありませんでしたが。ご心配でしたら、見回りをもう少し』
『べつにそこ迄しなくても』
勢いよく振り向くと、話し掛けていた理人の顔が目の前に。驚きながらも見つめ合う二人、誰もがもしかして…そんな時ゾクッとする気配を感じた
『見~たぁ~でぇ~』
二人同時に振り向くと、合わせたように
『出た!』
怪しく笑うタミ。口元を少し緩ませた神田が立っていた。
理人の様子を確かめながら
『飲んだのは、若い男やで』
理人のわずかな動揺を見てニヤッ
『その男の顔は…』
顔を近づけてくるタミの怪しさに戸惑いながらも、好奇心をくすぐられ見を乗り出すメイ。そんなメイを押さえながら
(何を言い出す気だ…)
警戒する理人。それを楽しむように顔を覗き込むタミ。
タミは本当に見たのか。なぜかメイは理人に本音を…二人はいい感じ…
《ピンチ?その2》へ
勢いよくドアが開いた。気持ち良さそうに背伸びをして、ひと言気合いを入れる元気な女の子。 メイである。 もちろん後ろには理人。 澄み切った朝に良く似合う爽やかなその笑顔。生まれたての陽射しに映えるその美しさに、うっとり そんな至福の時を邪魔するように不機嫌そうなメイの声がした。 空き缶を片手に誰が飲んだのかと怒っている。 まずいですよ!それは昨夜理人が飲んだ(ほろよい?)Sランク執事ともあろうお方が、何たる失態 一番動揺し焦っているのは理人…さあ、あなたは執事。 執事の顔になって…
『?…何か変…何かマズイ物でも食べたんじゃないの』
理人をからかうように覗き込むメイ。さりげなく 顔を反らし一呼吸すると、しっかり見つめ返し
『決してそのような事は。メイ様ではございませんので』
お返しですと、言うように微笑む理人にちょっと悔しそうに背を向けた。
『昨夜はとくに怪しい物音などもありませんでしたが。ご心配でしたら、見回りをもう少し』
『べつにそこ迄しなくても』
勢いよく振り向くと、話し掛けていた理人の顔が目の前に。驚きながらも見つめ合う二人、誰もがもしかして…そんな時ゾクッとする気配を感じた
『見~たぁ~でぇ~』
二人同時に振り向くと、合わせたように
『出た!』
怪しく笑うタミ。口元を少し緩ませた神田が立っていた。
理人の様子を確かめながら
『飲んだのは、若い男やで』
理人のわずかな動揺を見てニヤッ
『その男の顔は…』
顔を近づけてくるタミの怪しさに戸惑いながらも、好奇心をくすぐられ見を乗り出すメイ。そんなメイを押さえながら
(何を言い出す気だ…)
警戒する理人。それを楽しむように顔を覗き込むタミ。
タミは本当に見たのか。なぜかメイは理人に本音を…二人はいい感じ…
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リピート中のメイちゃんの執事 (理人&メイの妄想物語)
想い (理人編) 月灯り(あかり)を時々邪魔する雲のせいで、見慣れた景色を幻想的に照らし出す静かな夜。
プシュ!何処かで缶を開けるような音が響き、視線を向けた。
灯りの消えた窓の下、古びた建物の壁に寄り掛かり、片膝を立て夜空を見つめる青年らしき人影があった。
やがて雲が切れ、月灯りに照らし出されたのは…理人だ。 昼間の凛とした凛々しい執事とは違い、 少し着崩したシャツとズボン。 何かを愛しむように見上げる穏やかな顔。 まるで映画の一場面。 優しい月灯りを少し冷たい空気が包みながら照らす灯りは、 彼を一段と美しく見せた。 気付くと引き付けられるように近づいていた。
瞳を反らすことなく夜空を見つめたまま缶を口に運び、何度めか運び終えるとため息なのかひと呼吸し、 そして何かを囁(ささや)いた。その声は、静かな夜でさえ邪魔になるくらいか細かった。 それでも耳を澄ませていると、 微かではあるが確かに
『メイ…』
想いを絞り出すようなその声はあまりにも切なかった。 そしてもう一度
『メイ…』
そう囁くと瞳を閉じ何かを耐えるかのように夜空を仰いだ。 そして雲がまた灯りを消し彼を隠す時、頬に光る一滴(ひとしずく)…
彼の溢れる想いだったのだろうか、それとも夜を濡らす雫だったのだろうか…
理人にとって
心を解き放せる大事なひと時
誰にも知られることのないひと時
メイに知られてしまう?
そんな時
新たなくせ者が…
【ビンチ?】へ続く
プシュ!何処かで缶を開けるような音が響き、視線を向けた。
灯りの消えた窓の下、古びた建物の壁に寄り掛かり、片膝を立て夜空を見つめる青年らしき人影があった。
やがて雲が切れ、月灯りに照らし出されたのは…理人だ。 昼間の凛とした凛々しい執事とは違い、 少し着崩したシャツとズボン。 何かを愛しむように見上げる穏やかな顔。 まるで映画の一場面。 優しい月灯りを少し冷たい空気が包みながら照らす灯りは、 彼を一段と美しく見せた。 気付くと引き付けられるように近づいていた。
瞳を反らすことなく夜空を見つめたまま缶を口に運び、何度めか運び終えるとため息なのかひと呼吸し、 そして何かを囁(ささや)いた。その声は、静かな夜でさえ邪魔になるくらいか細かった。 それでも耳を澄ませていると、 微かではあるが確かに
『メイ…』
想いを絞り出すようなその声はあまりにも切なかった。 そしてもう一度
『メイ…』
そう囁くと瞳を閉じ何かを耐えるかのように夜空を仰いだ。 そして雲がまた灯りを消し彼を隠す時、頬に光る一滴(ひとしずく)…
彼の溢れる想いだったのだろうか、それとも夜を濡らす雫だったのだろうか…
理人にとって
心を解き放せる大事なひと時
誰にも知られることのないひと時
メイに知られてしまう?
そんな時
新たなくせ者が…
【ビンチ?】へ続く
リピート中のメイちゃんの執事 (最終回ラストの妄想)
約束~後編~
『内緒ですよ。お嬢様と執事の恋愛は禁止ですので…』
頷くメイ。 微笑む理人。
クラスメートが集まり慌てるがごまかし切れず、騒ぎ立てられるメイを優しい眼差しで見つめる理人
『いい顔で笑いやがって』
何処からか剣人の声。 柴田兄弟のテレパシー? 理人の横に…剣人?
『何をしている』
『それはこっちが言いたいね! あいつに手を出すなって言ったろうが!』
『手…は、出した覚えはない』
冷静な態度に余計に苛立ち
『さっきあいつに何したんだよ!』
『たいしたことはしていない。 約束だからな』
『何ふざけた事言ってんだよ! き、Kiss…』
恥ずかしそうに口にする剣人を子供扱いするように見つめる理人
『そういう事を言うんだよ!』
冷静に押さえ込むような口調で
『泣かせるような事はしていない』
楽しそうに笑うメイに視線を向け微笑んだ。 そんなメイを見ると何も言えなく
『確かにいい顔して笑っていやがる…』
自分が居なくても幸せそうに笑うメイの姿が、何処か切なく感じる剣人。 視線を向け微かに微笑むと
『きちんと返事をかえせ… 待っていらっしゃる。短くて文章になっていないような手紙でも…嬉しそうに読み返しておられる』
すねる子供のように顔を反らし
『(わかってるさそんなこと、 だけどほとんどが理人との事の手紙にどう返事書けってんだよ) じゃー返事が来るような手紙を書くように言えよ』 『ちゃんとメイ様の中に、 お前の居場所はある… 心配するな…』
自分を励ます理人の顔に何処か寂しさを感じ思わず
『兄貴…?』
思い直しわざと強気な口調で
『兄貴より長い付き合いだからな そう簡単に居場所無くなってたまるかよ… 勝負はこれからだしな』
その言葉に軽くうつむくと微かに笑みを浮かべ
『弱い犬ほどよく吠える』
『俺はまだ負けた訳じゃ…』
少しむきになり言い返し始める剣人だったが、いつもの理人の言い方に苦笑いすると
『必ず戻って来るからな。 気合い入れとけよな』
『勝負出来るランクだったらな』
『わかってるよそんなこと… 相手は理人だからな… 兄貴こそブレてんじゃねえぞ』 『誰に向かって言っている… 戻れたらの話だろ』
『ぜっってぃ、戻ってやる。 SP、いやパート2でな! 覚えてろよな』
言い捨てるように消えていく剣人に少しし呆れ顔で微笑みながら
『待っていてやる…』
(何か言った?)と、 問い掛けるようなメイに (何でもございません。 ご心配無く) これでもか!と 言わんばかりの微笑みで返す理人だった。
END
理人&メイ特別編へ続く
『内緒ですよ。お嬢様と執事の恋愛は禁止ですので…』
頷くメイ。 微笑む理人。
クラスメートが集まり慌てるがごまかし切れず、騒ぎ立てられるメイを優しい眼差しで見つめる理人
『いい顔で笑いやがって』
何処からか剣人の声。 柴田兄弟のテレパシー? 理人の横に…剣人?
『何をしている』
『それはこっちが言いたいね! あいつに手を出すなって言ったろうが!』
『手…は、出した覚えはない』
冷静な態度に余計に苛立ち
『さっきあいつに何したんだよ!』
『たいしたことはしていない。 約束だからな』
『何ふざけた事言ってんだよ! き、Kiss…』
恥ずかしそうに口にする剣人を子供扱いするように見つめる理人
『そういう事を言うんだよ!』
冷静に押さえ込むような口調で
『泣かせるような事はしていない』
楽しそうに笑うメイに視線を向け微笑んだ。 そんなメイを見ると何も言えなく
『確かにいい顔して笑っていやがる…』
自分が居なくても幸せそうに笑うメイの姿が、何処か切なく感じる剣人。 視線を向け微かに微笑むと
『きちんと返事をかえせ… 待っていらっしゃる。短くて文章になっていないような手紙でも…嬉しそうに読み返しておられる』
すねる子供のように顔を反らし
『(わかってるさそんなこと、 だけどほとんどが理人との事の手紙にどう返事書けってんだよ) じゃー返事が来るような手紙を書くように言えよ』 『ちゃんとメイ様の中に、 お前の居場所はある… 心配するな…』
自分を励ます理人の顔に何処か寂しさを感じ思わず
『兄貴…?』
思い直しわざと強気な口調で
『兄貴より長い付き合いだからな そう簡単に居場所無くなってたまるかよ… 勝負はこれからだしな』
その言葉に軽くうつむくと微かに笑みを浮かべ
『弱い犬ほどよく吠える』
『俺はまだ負けた訳じゃ…』
少しむきになり言い返し始める剣人だったが、いつもの理人の言い方に苦笑いすると
『必ず戻って来るからな。 気合い入れとけよな』
『勝負出来るランクだったらな』
『わかってるよそんなこと… 相手は理人だからな… 兄貴こそブレてんじゃねえぞ』 『誰に向かって言っている… 戻れたらの話だろ』
『ぜっってぃ、戻ってやる。 SP、いやパート2でな! 覚えてろよな』
言い捨てるように消えていく剣人に少しし呆れ顔で微笑みながら
『待っていてやる…』
(何か言った?)と、 問い掛けるようなメイに (何でもございません。 ご心配無く) これでもか!と 言わんばかりの微笑みで返す理人だった。
END
理人&メイ特別編へ続く