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* さんにんぐらし*

家族三人 なかよく暮らしています。

いよいよ出産


昼頃  あっという間に予定時間。旦那と歩いて手術室へ。

          

     手術台の上に自分で上がる。お腹は当然のことながら大きいし点滴も尿の管もある。

     台の幅が狭く高さがあるので落ちそうで怖い。

     ごろんと横になると、胸にだけバスタオルをかけられ丸裸に!

     陣痛もないし、恥ずかしすぎる。

     点滴が4本くらいぶら下がっているのをみたり、血圧計が巻かれるのをみて気をそらす。


     そのまま横向きになり、腰から麻酔。

     ちくっと痛いのと、薬液が入る違和感はあるけど我慢できる。

     筋肉注射の方が痛い、と思う。

     再び仰向けになり、術野が見えないように布がかけられる。

     立ち合いを希望していた旦那が頭もとにきて、いすに座っていた。


     しばらくすると足が重くなりお腹を触っているな、という感覚だけになってきて不気味。

     知らない間に手術が始まっていて、先生も助産師さんも誰もほとんど会話せずに進んでいく。

     しばらくすると、横についていてくれた助産師さんが

     「もう、頭見えているからね」って言ってくれた。

     経腟分娩でよく聞くセリフですよね。今思うとありがたかった。

     私にもこんな言葉が聞けるなんて。

     もうすぐ、もうすぐと思っていると「大きいなあ。」という先生の声で場が和む。

     私と旦那が笑っていると、ホンギャー!っていう大きな声が響き渡る。

     

     産声を聞いて自然にひっくひっく泣いた。      

     横を見ると旦那も笑って泣いている。嬉しそうにしている。

     身長や体重などをはかってもらう娘を二人してずーっと眺めていました。   

          


     麻酔が効いてからは、本当にあっという間にうまれた娘。

     10分もかかったかな?



     少しきれいにしてもらった娘を顔の横にねかせてもらい、旦那と娘と3人で記念撮影。

     私は泣いた後だし、キャップもかぶっているし、眼鏡だし・・・でひどい顔((>д<))

     とても、アルバムなんかに残せるような写真ではないです(/ω\)

          


     娘が無事産まれてから場の空気も変わり、世間話をしながら作業をしている先生。

     家の暖房がどうのこうの、着ている服がどうのこうの( ´艸`)

     なんじゃそら、普通のおっちゃんか!と思って聞いていた。

     あとで、旦那とこの話になり大笑いしました。

      

    

     後の処置中、息がしにくくなり胸のあたりが気持ち悪くなったので吐き気止めが追加される。

     吐き気じゃなかったはずなのに、すぐに症状は消失。



     私の処置がすべて終わると、ストレッチャーで部屋に帰り

     何人かでまたベッドに移され休む。      

     足には血栓予防の物がまかれ、自分で動けない代わりに空気が入り圧がかかる。

     下半身がないように重い。


     しばらくすると、娘を部屋に連れてきてもらい、旦那と3人で過ごしました。

     看護師さんにおっぱいの位置に娘を寝かせてもらい、一生懸命に吸っている娘。

     旦那と二人で感動。



夕方  中と外、どちらが痛いのかわからなかったけど、痛みどめの筋肉注射をしてもらう。

     悪露も出ているので、パッドの交換は自分が起き上がれるまで助産師さんにしてもらう。


     足が少しずつ動くようになると、足の器械も外され足を動かすように言われる。

     そして許可が出てから、柵を持って左右、仰向けとがんばって寝返り。


     日付が変われば少しずつ水を飲んでもいいとのことで、ペットボトルの水を飲む。

     ペットボトルストロー、本当にあってよかった!!陣痛の時より、この時の方が役に立った!

     そういえば、テニスボールなんて出しもしなかったし、これから使う予定もないや( ̄ー ̄;



翌日  朝になると、看護師さんに寝たまま背中などを拭いてもらい、着替え。

     尿の管も早速外され少しずつ歩くよう説明を受ける。

     電動ベッドのリモコンを駆使して(笑)腹筋を使わないように、ゆっくり起き上がる。

          

     痛みどめを内服すれば傷も子宮収縮の痛みもなかったので

     頓用だったけど我慢せずに定期的に内服。これを5日間内服し続けました。

     傷は突っ張る感じがするけど前かがみでゆっくりとなら動けました。

            

     昼からは美味しい流動食が出て、食事の度に食事形態はあがっていきました。     

     夜中には熱が出たり、汗をかいたりしていたけどシャワーにも入れず。

     悪露も気になるし、汗もかくし・・・。汗ふきシートもその場しのぎ。

     持参したアロマオイルを使ったら、自分のにおいも気にならず、リラックスできました。

     ちなみに、シャワーは術後2日目からで、傷のガーゼの上からフィルムを貼ってもらいました。    

     

     

     私の場合は術後翌日からわりと普通に過ごせたと思います。


         

出産当日


6時半  ぐっすり寝てしまっていて、助産師さんに起こされる。その後NST。

      モニター中、助産師さんが何度か来て

      「赤ちゃんが寝ているようなのでもうしばらくつけさせてください」

      と言われいつもは20分くらいのところ、結局1時間以上モニターを装着していた。


      もしかしたら、娘は元気がなかったのかな?

      これも今だから思うことで、本当のところわからないんだけどね。



8時過ぎ モニターを外してもらい、朝食。久しぶりに空腹感があり、食べ始める。

       豪華な料理だったので、のんきに写真を撮って旦那にメールf^_^;

       これを食べたら再び来る陣痛に耐えて頑張って出産するぞ、と意気込む。


8時半  食事を半分とったところで呼び出しがあり診察。入院してから初めての先生。

      内診してもらうと、子宮口は相変わらず1cm程度。


      「これから誘発剤を使用しても、12時間~24時間はかかる。採血の結果を見ると、炎症反応が  

      あがっていて、感染を起こしている可能性もある。これから出産まで時間がかかることを考える

      と、ここまで頑張ったのですが、突然だけれど帝王切開をして赤ちゃんを早く出してあげたほう

      がいいと思います。よろしいですか?今からは飲んだり食べたりしないでくださいね。」


    

      実は、破水をしたとき色がついていたので、羊水混濁があるのではないか?

      と心の中で思っていたけれど、助産師さんも先生も何も言わなかったので

      私もあえて聞かなかった。

      この説明を聞いて、長引かせて経腟分娩をするより帝王切開をして早く出してあげるのが

      わが子のためだとすぐ判断できたし、お願いしますと返事をしていました。


      だけど、昨日と状況が違いすぎてショック。

      この時、主治医先生からの説明だったら後から悩むことなんてなかったのかもな。。。

      いろんな先生が関わると、患者は混乱するもんですね。

   


      わたし一人で説明を受けたので、実母と旦那に連絡。

      私だけがなぜか冷静で、母なんかは「どうしよう」と言っている。

      ちょうど初詣に行っていたみたい。

      どうしようって、どうもこうもできないでしょう!と何だか腹立たしくなる。

      とにかく昼にはうまれるから、と伝えて出産後に連絡することに。

             

      

9時    連絡をしていた旦那が到着。神社に行って安産であるようにお願いしてきたと教えてくれた。

      その後、再び先生から帝王切開についての説明があり、旦那が同意書にサイン。

      帝王切開になった理由、次回の妊娠の際のリスクなどをきく。

      それからは旦那と会話をして過ごす。



      助産師さんが来て、術前の用意。点滴がいっきにたくさん入る。

      弾性ストッキングをはいたり、剃毛、バルンカテーテルを入れてもらう。

      しばらく動けないので、自分からお願いをして浣腸をしてもらう。



      昼頃にはわが子にあえる。お腹も痛くないので不思議な気持ち。

      本当に無事うまれてくれるだろうか。

      不安と期待と、でも全然実感がなくて予定時間を待った。

      


出産前日


0時過ぎ  クリニックへ到着。詰所へ行くと、そのまま分娩室へ。

       ベッドに横になるとパジャマを脱がされ別の服に着替えさせられる。

       周りは暗いのに、ベッドの上のライトだけが明るくて恐怖心が増す。

       看護師さんが右手から点滴ルートをとり、抗生剤開始。と同時に助産師さんが内診を始める。

       中々分かりづらいようで、分娩台に移動。

       私もいよいよ、分娩台に乗る時がきたか・・・と思っていた。

       案の定、子宮口は全く開いていなかった(ノ_・。)



       ここから時計をみる元気もなくてあまり覚えていない。

       巡視に来るたび助産師さんが腰をさすってくれてすごく和らいだので、痛かったんだと思う。

       旦那も付き添ってくれていたけど何を話したのか覚えてない。

       お互いヘトヘトで会話していないかも?



8時    食事が運ばれてくる。食欲が全くなくて、パンを一口食べて後は旦那が完食。

      今思えば、何がそんなにしんどかったんだろう?


8時半  昨日の診察と同じ先生が内診。

      「昨日まだまだって言っていたのにね。頭は下がってきているようやね。

      ただ子宮口が指1本分くらいしか開いてないね」と言われる。

      子宮口は開いていないけど、先生が思った以上に進んでくれてるのかもと期待。


昼前   部屋に主治医先生が登場。

      「まだまだ硬いので、子宮口を柔らかくする点滴をしましょう。今日の明るいうちに出産が目標」

      と笑顔で言われる。今日、わが子に会える!しかも、もうすぐだって頑張る気になる。

      誘発剤ではないからね、と言われ、お願いしますと即答。


13時   点滴開始。始まるとすぐに、強烈な痛み。

      腹痛と吐き気が強く会話にならない。

      時計を見ると、きっちり5分間隔で波が来る。アプリでチェックする元気もなかった。

      痛くない間もぐったりしていたので、痛くない間に動く人がすごい!

      右向きに寝転がり、痛みの波に合わせてお腹と腰を同時にさすると和らいだ。

      痛いときは、壁紙の花柄の花の数を数えた。

      ベッド柵を押して痛みに耐え、練習した呼吸をする。

      翌日、右肩だけ筋肉痛になっていてびっくり(・・;)



      痛みの合間に水分を摂っていたけど、トイレに行くことをすっかり忘れていた私。

      なるべく排尿した方がいいよとのことで、尿意がなくてもトイレに行ってみる。

      痛みがいきなり来るので便座に座ったまま、手洗い場にうずくまったまま・・・

      ふうふういって痛みをこらえた。

      空腹にならなかったし、吐き気もあったのでゼリータイプの栄養ドリンクも二口で終了。



夕方   2回目の点滴を持って現れた助産師さん。

      またするのか・・・と思うが話もする気にならない。再び痛みが増強。



      主治医先生の内診。全然進んでいないそう・・・(x_x;)

      

      「明るいうちに出産!と思っていたけど、まだまだみたいです。

      今はお産が進んでいないと思うが、自分ではどう思うか?食事はとれているか?

      今日はいったん張りを抑えて、しっかり休んで明日の朝から誘発剤を使ってみましょうか。

      張り止めがきかずに、陣痛が続く場合もあるけどその時はこのままがんばるしかない。」

      

      私は痛みで朦朧としていて、先生にちゃんと聞いているか?どうしますか?

      と何度か聞かれて、頷いただけ。

      このまま、誘発剤は使えないのか、今になって張り止めを使うの?とか聞こうとしたけれど

      先生の言うとおりにしよう、と思った。

      この時、旦那はいったん帰宅していて私一人で返事をした。



      一晩付き添ってくれた旦那もへとへとになっていて、家で少し休んでからまた来てくれた。

      張り止めの点滴が始まると、ウソみたいに痛みがなくなる。

      再び来てくれた旦那と普通に会話もできて、明日またがんばろう!と穏やかにすごした。


      

      陣痛が全くなくなったので、旦那は家に帰り私は消灯の頃にはすぐ休んでいた。