*出産②-破水~陣痛-* | * さんにんぐらし*

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家族三人 なかよく暮らしています。

出産前日


0時過ぎ  クリニックへ到着。詰所へ行くと、そのまま分娩室へ。

       ベッドに横になるとパジャマを脱がされ別の服に着替えさせられる。

       周りは暗いのに、ベッドの上のライトだけが明るくて恐怖心が増す。

       看護師さんが右手から点滴ルートをとり、抗生剤開始。と同時に助産師さんが内診を始める。

       中々分かりづらいようで、分娩台に移動。

       私もいよいよ、分娩台に乗る時がきたか・・・と思っていた。

       案の定、子宮口は全く開いていなかった(ノ_・。)



       ここから時計をみる元気もなくてあまり覚えていない。

       巡視に来るたび助産師さんが腰をさすってくれてすごく和らいだので、痛かったんだと思う。

       旦那も付き添ってくれていたけど何を話したのか覚えてない。

       お互いヘトヘトで会話していないかも?



8時    食事が運ばれてくる。食欲が全くなくて、パンを一口食べて後は旦那が完食。

      今思えば、何がそんなにしんどかったんだろう?


8時半  昨日の診察と同じ先生が内診。

      「昨日まだまだって言っていたのにね。頭は下がってきているようやね。

      ただ子宮口が指1本分くらいしか開いてないね」と言われる。

      子宮口は開いていないけど、先生が思った以上に進んでくれてるのかもと期待。


昼前   部屋に主治医先生が登場。

      「まだまだ硬いので、子宮口を柔らかくする点滴をしましょう。今日の明るいうちに出産が目標」

      と笑顔で言われる。今日、わが子に会える!しかも、もうすぐだって頑張る気になる。

      誘発剤ではないからね、と言われ、お願いしますと即答。


13時   点滴開始。始まるとすぐに、強烈な痛み。

      腹痛と吐き気が強く会話にならない。

      時計を見ると、きっちり5分間隔で波が来る。アプリでチェックする元気もなかった。

      痛くない間もぐったりしていたので、痛くない間に動く人がすごい!

      右向きに寝転がり、痛みの波に合わせてお腹と腰を同時にさすると和らいだ。

      痛いときは、壁紙の花柄の花の数を数えた。

      ベッド柵を押して痛みに耐え、練習した呼吸をする。

      翌日、右肩だけ筋肉痛になっていてびっくり(・・;)



      痛みの合間に水分を摂っていたけど、トイレに行くことをすっかり忘れていた私。

      なるべく排尿した方がいいよとのことで、尿意がなくてもトイレに行ってみる。

      痛みがいきなり来るので便座に座ったまま、手洗い場にうずくまったまま・・・

      ふうふういって痛みをこらえた。

      空腹にならなかったし、吐き気もあったのでゼリータイプの栄養ドリンクも二口で終了。



夕方   2回目の点滴を持って現れた助産師さん。

      またするのか・・・と思うが話もする気にならない。再び痛みが増強。



      主治医先生の内診。全然進んでいないそう・・・(x_x;)

      

      「明るいうちに出産!と思っていたけど、まだまだみたいです。

      今はお産が進んでいないと思うが、自分ではどう思うか?食事はとれているか?

      今日はいったん張りを抑えて、しっかり休んで明日の朝から誘発剤を使ってみましょうか。

      張り止めがきかずに、陣痛が続く場合もあるけどその時はこのままがんばるしかない。」

      

      私は痛みで朦朧としていて、先生にちゃんと聞いているか?どうしますか?

      と何度か聞かれて、頷いただけ。

      このまま、誘発剤は使えないのか、今になって張り止めを使うの?とか聞こうとしたけれど

      先生の言うとおりにしよう、と思った。

      この時、旦那はいったん帰宅していて私一人で返事をした。



      一晩付き添ってくれた旦那もへとへとになっていて、家で少し休んでからまた来てくれた。

      張り止めの点滴が始まると、ウソみたいに痛みがなくなる。

      再び来てくれた旦那と普通に会話もできて、明日またがんばろう!と穏やかにすごした。


      

      陣痛が全くなくなったので、旦那は家に帰り私は消灯の頃にはすぐ休んでいた。