HIV(エイズ)検査の受け方 -2ページ目

HIV(エイズ)検査の受け方

HIV(エイズ)検査を受けようとする人に、検査の申し込み方法や注意点などを紹介するブログです。

ネットの医療サイトや相談サイトを見ていると、HIV感染に関する質問や相談を多数見かけます。それも同じような質問ばかりです。


例えばこんな感じの質問です。


『先月、風俗で遊んでしまいました。コンドームなしでオーラルセックスをしたのですが、HIVに感染することがあるでしょうか?』


質問者、相談者は具体的な行為をあげて、HIV感染の可能性を相談しています。この質問を読んでいると、相談が2種類に分かれていることに気づきます。


それは以下の2種類です。


A:「○○○をしたのですが、HIV感染の可能性はどのくらいでしょうか?」


B:「○○○をしたのですが、HIVに感染する可能性があるでしょうか?」


Aの質問もBの質問もほとんど同じです。でも正確には微妙に違います。


Aの質問はHIV感染の可能性を問題にしているのです。自分がやってしまった行為が、どのくらいの確率でHIVに感染するものなのか、そこが不安なのです。


むろん、Aの質問に対して「1%」とか、「0.5%」とか、数値で答えるのは困難です。従って、


「それほど可能性は高くない。」


とか、


「かなり高い確率です感染する。」


とか、こんな感じの回答が返ってきます。


そして相談者は回答の感染確率が高いと心配、不安を大きくし、感染確率が小さいと安心します。


一方、Bの相談者は感染する可能性があるのか、ないのかを問題にしています。従って、回答で感染の可能性があると言われると不安になり、感染の可能性がないと言われれば安心します。


Aの相談者はちょっと考えると冷静に計算しているように思えます。世の中、病気はHIV感染症だけではありません。がんや脳梗塞で死ぬ可能性だってあります。100%安全、安心なんてありえません。


だから現実的にHIVに感染している可能性が小さければ気にしないという考え方です。


しかし、どんなに小さい可能性だって存在すればいつかその可能性にぶつかる可能性があります。どんなに小さなHIV感染確率であっても、感染してしまえば100%です。


Bの相談者はそのように考え、HIVに感染している可能性がある限り心配し続けます。


さて、私自身もかつて深刻なHIV感染疑惑に陥ったことがあります。私の場合は典型的なBのタイプです。


ずいぶんと自分で専門書を読んだり、医療サイトを調べたりしました。HIVそのものは非常に感染力の弱いウイルスであり、めったなことでは感染しないことを知りました。


更に自分が行った行為では0.1%程度の感染確率もないと知りました。それでも私は自分がHIVに感染しているのではないかと不安でたまりませんでした。


これはもう理屈ではありません。感染確率という数値の問題を離れてHIV、エイズという病気に対する不安、恐怖におびえているのです。


さて、ネットで相談する人、質問する人に2通りのタイプが存在することをお話ししましたが、どちらの場合でも、ネットで相談なんかしている場合じゃない、というのが私の考えです。


かつては私もずいぶんとネットで相談しましたが、それは何の役にも立ちません。Aタイプの人が感染確率を問題とし、Bタイプの人が感染の可能性そのものを問題とするなら、その不安を晴らす方法はたったひとつ、HIV検査を受けることしかありません。


ネット上でどんな人に相談してみても無駄なことであり、あまり意味はありません。エイズの世界的権威の学者であっても、あなたのネット上の相談であなたがHIVに感染しているかどうか分かりません。


ましてやそこらへんの素人が無責任に書き込んだ回答など、百害あって一利なしです。


私が思うに、どんな不安、心配であれ、HIV感染が気になるのなら保健所に行くのが正解です。確率など調べる時間があれば検査を受けることです。


それ以外にあなたが本当に安心できる方法は絶対にありません。


ちなみに、行為別のHIV感染確率を知りたいあなたはこちらから

『行為別HIV感染の確率』 (HIV検査完全ガイド)


ただし、いくら確率が低くても、感染するときは感染します。あなたの安全を保障するものではありませんから念のため。










































献血でHIV感染が分かるか?


これはもう何度も記事にしてきました。


そして、


「献血ではHIV感染は分からない(教えてくれない)」


というのが記事の趣旨でした。ところが、つい最近になってこの主張をくつがえす情報を見つけました。


『HIV陽性者の視点で読み解く 長期療養時代』


というサイトです。このサイトの中に、HIV陽性者へのアンケート調査結果がいくつか出てきます。その中に、


「HIV検査を受けた理由は何ですか?」


という質問があります。


答えとしては、


●原因ははっきりしないが気になる症状や体調不良があった。


エイズ発症や関連疾患と思われる症状があった。


HIVに感染した可能性がある行為があったから。


こうした回答が並びます。


ところがその回答の中に、こんなものがありました。


●献血をして


いや、これには驚きました。 HIV検査を受けた理由が、「献血をして」なのです。

これがいったい何を意味しているか?


私が思うに、献血でHIV陽性の疑いが判明して血液センターから通知を受け、HIV検査を受けたのだと思います。


すなわち、献血ではHIV陽性者に通知を行い、HIV感染を教えているのです。


確かにこれまでも一部に血液センターではHIV感染を教えているとする記事はありました。


例えば、公的医療機関である、国立感染症研究所のホームページには、


「現在、日本赤十字社では、HIV陽性献血者に対しHBV、HCVの ような陽性者への通知は行っていないが、感染拡大の防止、感染者の早期治療を促すために必要な措置を講じている。」「献血におけるHIV検査の現状と安全対策への取り組み」(2011年10月)


という記事が掲載されています。まさにこの記事は先のアンケート調査で「献血をして」と答えた人の存在を裏付けるものです。


ただ、あなたに絶対にカン違いしないで欲しいのですが、だからと言って献血をHIV検査代わりに使うことは危険なので絶対に止めてください。


血液センターのNAT検査をもってしてもHIV感染直後の血液は検査をすり抜ける危険性があります。


輸血による血液感染を防ぐため、あなたにHIV感染の不安があるなら必ず保健所か病院でHIV検査を受けてください。


今回の献血とHIV検査の情報、もっと詳しく知りたいあなたはこちらから


『HIV感染者長期療養時代』(HIV検査完全ガイド)





















私はたまにネットの相談サイトでHIVやエイズに関する質問を見ています。そこにはかつての私と同じような不安を抱えた人がたくさんいます。


『風俗でコンドームなしのセックスをしてしまいました。それから2週間たつのですが、頭痛がしたりのどが腫れたりします。これはHIVに感染した症状でしょうか?』


こんな感じの質問がずっと続いています。Yahoo!でもgooでもずっと続いています。


私自身、HIV感染不安を抱えていたとき、ずいぶん書き込みしました。


『風俗でオーラルセックスをしました。HIV感染の可能性がありますか?』


『コンドームを最初から使わず、途中から使ったのですが、この場合HIVに感染する可能性はどのくらいでしょうか?』


こんな書き込みです。(もうちょとナマナマしかったのですが、省略します。)


この私の質問に対して、いろんな回答が返ってきました。中でも、


『その程度なら大丈夫だと思いますよ。確率的には1%以下です。』


『そんな低い確率を心配してたら生きていけないですよ。交通事故にあう確率の方が高い。』


などと書いてくれる人が多くいました。私はそんな回答を読んで、ちょっと安心したのです。ほっとしたのです。何だか自分がHIVには感染していないと思いこめたのです。


でも、私はしばらくすると、すぐに不安になりました。当たり前です。


私が心配していたのは、HIVに感染した確率の大きさではありません。HIVに感染した確率が存在するかどうか、という問題です。


だからどんなに小さな可能性であっても、HIVに感染する可能性が存在すること自体が不安なのです。


『キスや握手でHIVに感染しますか?』


といった、100%可能性が存在しない質問とはわけが違うのです。


1%の確率は、100人いたら99人はセーフと受け取れますが、1人は感染するんだとも受け取れます。自分がHIVに感染しているかも知れないと不安になる人は、自分が99人の仲間に入れるとは思えなくて不安なのです。


そして、その不安を解消する唯一絶対の方法はHIV検査です。それ以外に不安解消の方法は存在しません。いくらネットで相談しても無駄なのです。仮に世界的なエイズ研究家が回答してくれても安心はできません。


HIVに感染しているかどうか、それはHIV検査を受ける以外に判定方法は存在しないのです。


HIV感染が不安なあなたはこちらから⇒『HIV感染が怖いあなたへ』(HIV検査完全ガイド)
















あるエイズ関連ブログを読んでいたら、こんなことが書いてありました。


「性行為の途中でコンドームが破れているのに気が付いて、HIV感染が不安になったら抗HIV薬を飲みましょう!」


こんな記事です。これ、どういう意味でしょうか?そして効果は?


実は、この記事の根拠になっているのはHIVの針刺し事故対処です。医療の現場において、不慮の事故によってHIV感染者の血液や体液が他の人の粘膜部や傷口に触れてしまったとき、注射針が刺さってしまったときなどです。


血液や体液の対象者がHIV感染者と分かっていない場合も、万一に備えて緊急処置をとります。この緊急処置はほとんどの医療機関においてマニュアル化され、現場で徹底されています。


HIVだけに限らず、HBV(B型肝炎ウイルス)、HCV(C型肝炎ウイルス)なども同様です。


さて、HIVの針刺し事故の場合、「針刺し事故の予防と対策」 によれば、


●レトロビル


●エピビル


●ビラセプト


こうした抗HIV薬を事故発生から2時間以内に服用するように書かれています。この抗HIV薬によって、万一HIVに感染してウイルスが侵入しても、増殖を抑えることができます。


ただし、100%確実に感染が防げるかどうかは分からないようです。


さて、ここで冒頭のブログ記事に戻ります。性行為の途中でHIV感染の不安を覚える行為があったとき、抗HIV薬を飲むのが効果的とありますが、これは実際問題として限りなく不可能です。


HIVに感染していない人が抗HIV薬を持っているはずがないからです。薬局で買える代物ではありません。当然ですが、専門医の診察による処方がなければ危険です。


針刺し事故は不慮の事故として発生しますが、性行為のリスクは初めからわかっていますよね。自分で用心するしかありません。


ちなみに、針刺し事故で感染する可能性をご紹介しておきます。


●HVB(B型肝炎ウイルス) 30%


●HCV(C型肝炎ウイルス) 3%


●HIV 0.3%


なのだそうです。ちょうど10倍ずつ違います。














HIVにはHIV-1とHIV-2の2種類があることをご存知ですか?


まぁ、インフルエンザにA型、B型、C型があり、ウイルス性肝炎にもB型、C型があるようなものです。(ちょっと例えがよくないかも知れません)


HIV-2は主に西アフリカを中心に感染が広まっており、日本では非常に感染者は少ないのが現状です。私が調べた限りでは、2009年の2月時点で累計5人のHIV-2感染者が日本国内で報告されています。それ以降に新規のHIV-2感染者が見つかったかどうかは知りません。


ところで、保健所などで行われているHIV抗体検査ではHIV-1とHIV-2の両方を検査しています。いくらHIV-2の感染症例が少ないとは言え、国内で感染者が見つかっている以上、今後も発生する可能性があります。


ところが、HIV検査の中には、HIV-2が検出できないものがあります。例えば、第4世代のHIV検査といわれている、抗原抗体検査における、抗原検査です。抗原検査ではHIV-1の抗原しか検査できません。(抗原抗体検査は保健所でも使われています)


そのため、抗体検査とセットで抗原抗体検査として使われています。ただ、抗原検査がHIV感染から1ヶ月程度で可能になるのに比べ、、抗体検査は3ヶ月ほど経過しないと正確な検査ができません。


従って、HIV感染の可能性がある日から1ヶ月くらいで抗原抗体検査を受けて、陰性であった場合にはHIV-1の感染はありませんが、HIV-2については分かりません。HIV-2に感染していても、1ヶ月後ではまだ抗体ができていない可能性があるからです。


従って、HIV-2の感染を調べるためには3ヶ月後に再検査する必要があります。


また、NAT検査もHIV-2の検査ができません。技術的にはHIV-2も検出可能なのですが、スクリーニング検査としては行っていません。たぶん、HIV-2の感染確率が非常に低いため、現実的ではないと判断しているのだと思われます。


NAT検査はHIV感染11日目から検査が可能で、最もウインドーピリオドが短い検査方法です。保健所検査で3ヶ月も待てない人などが利用しています。


でも、NAT検査で陰性と判定されても、それはHIV-1の感染がないと判定されただけなので、HIV-2については分かりません。はやり3ヶ月後に抗体検査を受ける必要があります。


HIV-2の感染治療は、HIV-1に比べて使用できる薬の制限があったりして、より難しいようです。


とにかく、あなたがHIV検査を受けようと思ったら、どんなに急いでいたとしても完全に検査するには、感染の可能性があった日から3ヶ月後にHIV抗体検査を受ける必要があります。


もっと詳しく知りたいあなたはこちらから

⇒『HIV検査はいつ受ける?』

⇒『HIV-2について』








平成23年のエイズ動向が速報値で発表されました。


2月24日に厚生労働省エイズ動向委員会から、平成23年第4四半期(10月~12月)の速報値が発表になり、すでに発表済みの第1四半期から第3四半期までのデータと合わせると、平成23年通期の速報値となります。


では、平成23年通期の速報値から、いくつか主要な数値を何回かに分けてあなたにもご紹介しましょう。


まずは、新規のHIV感染者とエイズ患者の数値です。


1.新規HIV感染者と新規エイズ患者


●新規HIV感染者

1,019人  過去5番目に多い数値 (平成22年 1,075人)


●新規エイズ患者

467人    過去2番目に多い数値 (平成22年   469人)


新規のHIV感染者もエイズ患者もどちらも前年(平成22年)から減少しています。

しかし、新規エイズ患者は過去最多だった469人からたったの2人少ないだけの過去2番目に多い数値です。


今回の速報値ではなく、後日出される正式版のデータでは、平成22年を上回り過去最多になっている可能性もあります。


ちなみに、過去最多となった平成22年の469人も、速報値のときには453人でした。つまり、速報値から最終的には16人も増えているのです。


では、新規のHIV感染者、エイズ患者の過去からの推移をグラフでご紹介します。



何となくグラフからはHIV感染者の増加傾向が止まったように見えます。

この点について、エイズ動向委員会の岩本委員長コメントとして、


「新規HIV感染者の増加傾向が鈍化している可能性について議論された。」


とあります。結論として鈍化したと判断できるのかどうか、それは明確に示されていません。ただ、


「引き続きHIV感染対策を強化すべきである。」


と記されています。


実は、保健所などで行われているHIV抗体検査は平成20年をピークに減少したままになっており、平成23年の実績はピーク時の74%でした。



普通に考えれば、HIV検査を受ける人が減れば新規HIV感染者が見つかる確率も減ります。従って、グラフから読み取れるHIV感染者の増加傾向ストップが本当か、あるいは単にHIV感染者が潜在化しただけなのか、今後の調査結果が待たれるところです。


以上、今回は平成23年のエイズ動向速報から、新規HIV感染者とエイズ患者の動向をお届けしました。


もっと詳しく知りたいあなたはこちらから


⇒『平成23年エイズ動向調査速報』(HIV検査完全ガイド)











保健所で行うHIV抗体検査には、毎年10万人以上の人がやってきます。

2010年のデータでは103,007件でした。(エイズ動向委員会報告による)


一方、『HIV検査相談に関する全国保健所アンケート調査報告書(平成22年)』 によれば、

保健所のHIV検査で陽性が見つかる割合は0.3%だそうです。


つまり、保健所でHIV検査を受けた1000人に3人が陽性ということになります。

この0.3%という数字、あなたにとっては怖いと感じる数字ですか?それとも、怖くない?


保健所に行ってHIV検査を受ける人の大部分は、何かしら気になることがあって検査を

受けに行くはずです。


●急性期の感染症状みたいなのがでてる。


●ちょっと危ない行為をやってしまった。


こんな人たちでしょうか。ちなみに私は両方の理由で保健所に行きました。


むろん、中には特に不安はないけど念のために検査を受ける人や、単に経験してみたい

だけで検査を受ける人もいるかも知れません。


それでもいくら無料匿名とはいえ、わざわざ保険所まで足を運ぶのだから、HIV感染が心配な

人が圧倒的に多いはずです。


そうしたHIV感染が何かしら不安な人たち1000人に3人が陽性です。

この0.3%という数字、あなたにとっては大きな数字、怖い数字ですか?



私は過去に腎臓結石の粉砕手術を受けたことがあります。その手術の前に、リスクの

説明を医師から受けました。


過去2000人に2人の割合で腎臓周辺に内出血を起こす患者が発生していると説明して

くれました。この場合は即刻入院して絶対安静が必要だと言われました。


内出血の発生確率はたったの0.1%です。普通に考えたら成功率99.9%だから

すごく安全な手術です。


しかし、なんと私はその0.1%に遭遇し、2週間入院するハメになりました。

いくら確率が低くても、起きるときは起きるものです。

私にとっては確率100%でした。


私はこの体験をしているので、保険所のHIV検査陽性率0.3%も怖く思えました。

めったなことでは陽性にはならないと思いつつも、しょせん陽性だったら私にとっては100%に

すぎない訳で、あまり意味のない確率に思えたのです。


幸い私は検査結果が陰性でした。運がよかっただけで、陽性となっても不思議ではありません

でした。


0.3%という確率は、無視することはできないけど、必要以上に怖がる必要もない、そう思って

おけば間違いないような気がします。


「たった0.3%なんだから検査なんか受けなくても自分は大丈夫だ。」


「自分は絶対に感染している。怖くて検査を受けられない。」


あなたはこんな両極端に陥らないようにしてくださいね。少しでもHIV感染の不安や可能性が

あれば保健所に行くのが正解です。
























あなたはHIVに感染してからエイズ発症までの潜伏期間をご存知ですか?

むろん、個人差もあるのですが、おおかたのイメージとしては、


5年~10年くらい


と、思っていませんか?

確かに、数年前まではそうだったのです。


国立感染症研究所(IDSC)感染症情報センターが運営するサイトがあるのですが、2011年10月に投稿された記事の中に、こんなものがありました。


『最近、米国では新たに感染した患者のうち36%が1年以内にAIDSの指標疾患を発症したということが報告され、HIVの病原性が変化してきている可能性も示唆されている。』
CDC, Case of HIV Infection and AIDS in the United States and Dependent
Areas, 2007


エイズの潜伏期間が5年とか10年とか思っていたら、何と1年というお話です。


むろん、HIV感染者の全員が1年以内にエイズを発症する訳ではありませんが、それにしても36%とは恐ろしい割合です。3人に1人以上ですから。


実はこの報告は、厚生労働省が出している、「抗HIV治療ガイドライン 2011年 3月版」の中にも出てきます。


また、日本のエイズ研究機関からも同様に、エイズの潜伏期間が短くなっているとの報告が出されています。


例えば、厚生労働省エイズ動向委員会の岩本委員長や、国立国際医療研究センター戸山病院エイズ治療・研究開発センター長 岡慎一氏が講演の中やネット上でお話されています。


その内容によると、従来のエイズ潜伏期間が短くなって、HIV感染から3年、4年でエイズを発症する事例が多くなっているとのことです。


このように、日米のエイズ研究専門家からエイズ潜伏期間が短くなっているとの報告が出されています。


こうなると、HIV感染に気付いていないケースはむろんですが、HIV感染を不安に思っていても、検査をぐずぐずためらっていると手遅れになってしまいます。


あなたもご承知のように、現在の抗HIV医療では早期発見、早期治療ができればエイズ発症を防ぐことが可能です。


エイズの潜伏期間が短くなっていることを考えると、早期のHIV検査がより重要となってきます。


エイズの潜伏期間について、もっと詳しく知りたいあなたはこちらからどうぞ。


『エイズの潜伏期間が1年?』
















ちょっと遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。


本年もどうぞこのブログにお付き合い下さい。

(↑と、言いながらすっかり更新ペースが遅くなったままです。すみません!)


今回は、久々にHIV検査についての基本的なお話です。


私はHIV検査を3回受けた経験があるのですが、全て「抗体検査」です。


でも、HIV検査は「抗体検査」だけではありません。


この他にも、「抗原検査」や、「核酸増幅検査」なるものがあります。


それらは結局、HIV検査で何を見つけるかで検査方法が異なり、名称も異なるのですね。


つまり、あなたがHIVに感染しているか、感染していないか、それを判断するとき、いったい何を基準にして判定しているのか、と言うお話です。


ここでは、3つのキーワードを取り上げます。


それは・・・


◇HIV抗体


◇HIV抗原


◇HIV RNA遺伝子


この3つです。


では、下の図を見て下さい。大晦日に私が悪戦苦闘して作図したものです。


専門書を見ながら、私なりに作ってみました。何せ私は医療の専門家じゃないので、100%正確かどうか、自信はありません。


およそのイメージでご覧頂ければと思います。


HIV(エイズ)検査の受け方-HIVのマーカー

この図はHIVのマーカーを表しています。


HIVのマーカーと言うのは、あなたがHIVに感染しているかどうかを調べる時、検出する対象物です。


つまり、マーカーが見つかればあなたはHIVに感染していると判定されます。


では、先ほどあげた3つのキーワードについて説明します。図を見ながら読んで下さい。


◇HIV抗体


保健所や病院などのHIV検査でスクリーンング検査として広く使われている「抗体検査」のマーカーです。


あなたがHIVに感染すると、数週間後から「HIV抗体」が体内に生成されます。


これはあなたの免疫機能がHIVを攻撃して退治するために作りだすものです。


従って、直接HIVを検出するのではなく、抗体を見つける検査です。


ただ、感染してもすぐには抗体が出来ないため、感染直後に抗体検査を受けても正確な判定は出来ません。


抗体検査で陰性(感染していない)となっても、本当に感染していないのか、それとも感染しているのに、まだ抗体が出来ていないだけなのか、その区別が出来ません。


しかも、HIVに感染してから抗体が出来るまでの時間には個人差もあります。


保健所などで抗体検査を受ける時、


「HIVに感染した可能性があった日から、3ヶ月経過して検査を受けて下さい。」


と言われるのはそのためです。



◇HIV抗原


抗原検査は直接HIVを見つける検査です。正確には、HIVを構成する部品の一部を見つけると言った方がいいかも知れません。


具体的には、p24と呼ばれるタンパク質の一種で、HIVが自分のコピーを作るのに不可欠のタンパク質です。


このp24はHIV感染初期から検出することが可能であり、抗体検査よりも早く検査をすることが出来ます。


ただし、検査精度を上げるため、抗原検査単独で使われることはなく、抗体検査とセットで「抗原・抗体検査」として使われます。



◇HIV遺伝子


普通、生物にはDNAとRNAと言う2種類の遺伝子があります。しかし、HIVに限らずウイルスにはDNAかRNAか、片方しかありません。


HIVにはRNAしかないので、RNAウイルスと呼ばれます。


このRNAをマーカーとして検出するのが、NAT検査(核酸増幅検査)です。


NAT検査では、HIVのRNAを人工的に何万倍にも増幅して検査するため、HIVが微量でも検体に含まれていれば精度よく見つけることが出来ます。


そのため、HIV感染後11日経過すれば検査可能と言われています。


ただし、それなりの設備、環境が必要であるため、NAT検査を行っている医療機関はそれほど多くありません。


私たちが献血をして集まった血液は、血液センターでNAT検査が行われています。



以上、HIV検査で何を検出するか、HIVの3つのマーカーについて説明してみました。


もっと詳しく知りたい人はこちらから⇒『HIV検査のマーカーとは?』












いやぁ、懐かしかったです!


何の話かと言えば、「神様、もう少しだけ」 の再放送の話です。


昨日の夜から今日の深夜にかけて、あの懐かしいHIV感染をテーマにしたテレビドラマの再放送をやっていました。


全部で12話あるのですが、それを全部いっぺんに再放送したのです。ぶったまげますね!


さすがに全12話を見ることは出来ませんでしたが、それでも夜中の2時近くまでは見てました。


「神様、もう少しだけ」が放送されたのは1998年7月7日から9月22日まで、フジテレビで放送されました。もう13年も前のドラマです。


主演は金城武と深田恭子の二人で、このドラマでいっきに大ブレイクしました。


昨日見た再放送の深田恭子、最高に可愛らしくてチャーミングでした!


ドラマの視聴率も初回は18.2%でしたが徐々に上がって最終回は28.3%を記録、大ヒットドラマとなりました。


まぁ、つい最近終了した「家政婦のミタ」ほどではありませんでしたが。


何しろ13年も前のドラマですから、あまり記憶にない人も多いことでしょう。


ドラマのストーリーは、深田恭子演じる女子高生・真生と、金城武演じる人気音楽プロデューサー・啓吾の恋の物語です。


ただ、このドラマの設定が今までの恋愛ドラマと異なったのは、真生がHIVに感染した、と言う設定です。


啓吾のコンサートに行く為のお金が欲しくて、たった一度だけ援助交際をやってしまうのですが、それでHIVに感染してしまうのです。


ドラマが放送された1998年と言えば、薬害エイズ事件で世間やマスコミがHIV感染者、エイズ患者に大きな関心を寄せていた頃です。


また、HAARTと呼ばれる多剤併用法による抗HIV治療が始まったばかりの頃で、まだまだエイズは死の病気との認識が強く、ドラマの中で最後は真生も死んでしまいます。


私は当時まるでHIV感染やエイズに関心も知識もなかったので、単に深田恭子ファンと言うだけでドラマを見ていました。


しかし、13年経って再放送を見ると、とても興味深いものがあります。


例えば、第何話だったか忘れましたが、HIVに感染した主人公真生がこう叫びます。


「私は絶望なんかしていない!私には未来があるんだ!私が飲める薬だって、これから先出来るかも知れないし!」


まさに真生が叫んだ通り、今ではHIVに感染しても薬を飲めばエイズ発症を防ぐことが可能になりました。


1998年にはすでに多剤併用法が始まっていたはずですが、薬で命が助かると言う認識には至らず、依然としてHIV感染⇒エイズ発症⇒死、といった図式が定着していました。


だからこそ、悲劇のヒロインとして設定が成り立っていたのかも知れません。


また、ドラマの中で深田恭子と金城武の長いキスシーンがあるのですが、これはキスではHIVは感染しないと言うメッセージだったそうです。


その割には、コンドームなしのセックスシーンもあり、HIV感染予防の啓蒙目的とも言えない一面もありました。


まぁ、今から見ればドラマの中に不自然なシーンも多く、「こんなエイズ患者はあり得ない!」と思うシーンもありました。


でも、確かに「神様、もう少しだけ」をテレビで見て、HIVやエイズに関心を持ち保健所へ検査を受けにいった若者が大勢いたことでしょう。


本当に懐かしいドラマでした。


エイズの歴史に興味があるあなたはこちら⇒『ひと目で分かるエイズ年表』