0.3%は怖いか?怖くないか? | HIV(エイズ)検査の受け方

HIV(エイズ)検査の受け方

HIV(エイズ)検査を受けようとする人に、検査の申し込み方法や注意点などを紹介するブログです。

保健所で行うHIV抗体検査には、毎年10万人以上の人がやってきます。

2010年のデータでは103,007件でした。(エイズ動向委員会報告による)


一方、『HIV検査相談に関する全国保健所アンケート調査報告書(平成22年)』 によれば、

保健所のHIV検査で陽性が見つかる割合は0.3%だそうです。


つまり、保健所でHIV検査を受けた1000人に3人が陽性ということになります。

この0.3%という数字、あなたにとっては怖いと感じる数字ですか?それとも、怖くない?


保健所に行ってHIV検査を受ける人の大部分は、何かしら気になることがあって検査を

受けに行くはずです。


●急性期の感染症状みたいなのがでてる。


●ちょっと危ない行為をやってしまった。


こんな人たちでしょうか。ちなみに私は両方の理由で保健所に行きました。


むろん、中には特に不安はないけど念のために検査を受ける人や、単に経験してみたい

だけで検査を受ける人もいるかも知れません。


それでもいくら無料匿名とはいえ、わざわざ保険所まで足を運ぶのだから、HIV感染が心配な

人が圧倒的に多いはずです。


そうしたHIV感染が何かしら不安な人たち1000人に3人が陽性です。

この0.3%という数字、あなたにとっては大きな数字、怖い数字ですか?



私は過去に腎臓結石の粉砕手術を受けたことがあります。その手術の前に、リスクの

説明を医師から受けました。


過去2000人に2人の割合で腎臓周辺に内出血を起こす患者が発生していると説明して

くれました。この場合は即刻入院して絶対安静が必要だと言われました。


内出血の発生確率はたったの0.1%です。普通に考えたら成功率99.9%だから

すごく安全な手術です。


しかし、なんと私はその0.1%に遭遇し、2週間入院するハメになりました。

いくら確率が低くても、起きるときは起きるものです。

私にとっては確率100%でした。


私はこの体験をしているので、保険所のHIV検査陽性率0.3%も怖く思えました。

めったなことでは陽性にはならないと思いつつも、しょせん陽性だったら私にとっては100%に

すぎない訳で、あまり意味のない確率に思えたのです。


幸い私は検査結果が陰性でした。運がよかっただけで、陽性となっても不思議ではありません

でした。


0.3%という確率は、無視することはできないけど、必要以上に怖がる必要もない、そう思って

おけば間違いないような気がします。


「たった0.3%なんだから検査なんか受けなくても自分は大丈夫だ。」


「自分は絶対に感染している。怖くて検査を受けられない。」


あなたはこんな両極端に陥らないようにしてくださいね。少しでもHIV感染の不安や可能性が

あれば保健所に行くのが正解です。