J-POPSの水脈 考❶ コニー・フランシス「ボーイ・ハント」をめぐって
みなさんは、コニー・フランシスをご存じだろうか?オールディーズには欠かせない、女性シンガーで、歌声に透明感とのびやかさがあり、マイナー(短調)で、せつない曲にのせると、その歌声が、よりせつなく、透明な哀愁感をもつ。そういう意味では、不出生の歌手であった。コニー・フランシスの代表曲は「ボーイ・ハントWhere the Boys are」だろう。日本語版では、たしか伊東ゆかりが歌っていた。数年前、竹内まりやも「マイフェバリットソングス」というalbumのなかで日本語と英語で「ボーイ・ハント」を歌っていた。さて、やはり本家本元にはかなわないが、伊東、竹内の歌・歌声にも味があると思った。伊東も竹内も、コニーより声に「甘さ」(いい意味で)がある。伊東よりも竹内のほうがその歌声のsweet & wettでは勝っていると思う。とくに英語で歌ったヴァ―ジョンは、とくにそうだ。出だしの入り方Where the boys are. Someone waits me. A smailin’ face ,a warms emblace,Two arms to hold me tenderly. ~~~~~~~ ラストに、2回同じフレーズを繰り返す。 Till he hold me. I’ll wait impatiently. ~~~~~~~ Someone waits me.とおわる。 作詞作曲は、ニール・セダカであるが、持ち味の切ないメロディーラインが抑え気味に出ている。伊東の曲は、やはり昔の録音なので、音がよくないのと、透明感に欠ける節がある。竹内の場合は、断然、英語Ver.がいい。英語の発音がうまいので、もと歌詞の良さが出ていると思う。そこで、よく聴き比べて考えてみると、伊東と竹内の声質が似ていることに気がついた。伊東ゆかりの「ロマンチスト」という筒美京平の曲は、竹内まりやが歌っていてもおかしくない感じに仕上がっている。声質というものが、プロの歌手にとっていかに大事か、ということがよくわかる。声は楽器である、とは、けだし至言である。 【ひうち】