サルヒツの酒飲みライフ♪【第264回】
昇龍蓬莱 生酛純米吟醸 辛口師匠勘弁してくださいよ。
製造年月:2024年3月
生産者:大矢孝酒造㈱
所在地:神奈川県愛甲郡愛川町
タイプ:生酛造り 純米吟醸 槽場直詰 無濾過生原酒
使用米:徳島県産山田錦100%
精米歩合:60%
アルコール:17%
日本酒度:+16
杜氏:大矢俊介氏
販売価格:1,500円(税別)
※特約店・季節限定販売品
※味覚の表現は飽くまで個人的なものです
ひつぞうです。今夜の酒は神奈川県の昇龍蓬莱。大矢孝酒造の創業は1830(文政13)年。純米酒に特化し、速醸仕込みのフルーティ、低アルモダン系の《残草蓬莱》と、生酛仕込みの癇でも冷やでもいける芳醇系の《昇龍蓬莱》を二本柱にされています。今回の昇龍は肩ラベルに“辛口師匠勘弁してくださいよ。”の文字が。辛口好きのおサルのために頂くことにしました。(3月30日賞味)
★ ★ ★
二年前の同じ季節に残草蓬莱の季節限定ヴァージョンを飲んだ。フルーティでフレッシュ。愉しい時間を過ごした。当時は生酛系に少し抵抗があったが、今や「生酛&純米酒こそ酒」と嘯いている。味の好みは意外に変わるものだ。
「おサルは甘いの絶対ダメ」 誰が何と云おうと
なので選んだのはこれ(↓)。
最初なんだろうと思った。辛口師匠?うちにもいるぞ。
「辛口ではない。真実を言っているだけだ」 はよ痩せんかい
蔵自ら「日本酒度+16」と記載。期待できそう。
注いでみる。なんか穏やかそうよ。
「くれくれ」
そのままクイッとやる。すると強烈なアルコールパワーが逆流。思わず噎せそうになる。油断していた。
アルコール17%は伊達ではなく、文字通りの辛口。上立ち香は熟したバナナ系。生酛特有のコクも漲る。だが押しつけがましい諄さはない。老舗ながら若い造り手の思いが詰まった酒だ。
どうですか?我が家の辛口師匠?
「うむ。うまか」 勘弁しちゃる
オカラと人参、鶏胸肉のサラダ
先づけ感覚で。大葉と食べれば味に複雑さが増す。
長崎産アジのフライ
プチトマトの優しい酸味と、蓚酸のくどさのないサラダ菠薐草のグリーンな風味が、アジフライの香ばしさと旨味を引き立てる。
「やっぱフライはアジやね」 できれば長崎産
同感です。
神奈川13蔵めぐり。僕らの日本酒マイブームはこの一枚のチラシから始まった。隆、天青、とんぼ、セトイチ、亮、そして残草蓬莱。まだ味わったことのない蔵がたくさんある。どんな酒と出逢えるかこれからも愉しみだ。
(おわり)
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