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感性のアンテナ

「感性とは」


皆さんは感性という言葉にどんなイメージをお持ちでしょうか?

よく「感性のある人」とか、「あの人はいい感性を持っている」とかで使いますよね。辞書で調べてみると、感性とは「印象を身につける能力」と書いてあります。印象を身につける能力とはどんな事でしょうか?


ホスピタリティの視点で考えてみると、例えば、レストランやデパートで良い接客を受けた時に、その印象を身につけて自分の接客に活かすというような事です。


もっと、身近な体験談でお話ししますと、

先日、高速バスに乗る時のこと。私がバス停で立っていると高速バスが来ました。
自動でドアが開いて、私がバスに入ろうとステップを上がろうとしたその瞬間、「船坂様ですか?お待たせしました!」とバスの運転手から言われました。

何で自分の名前が分かったの?


私も仕事柄、沢山利用していますが初めての経験でした。

しかし、確かにそのバス停で乗車するのは自分だけだったし、昨日電話で予約をしてあったので、運転手にしてもこのバス停で乗車するのは、船坂様ひとりだけと予測がつくとは思います。

でも、「違ったらどうしよう?」
「間違えたら失礼になるのではないか?」
そう考えてしまうことは自然です。

でも、期待していないところで名前を呼ばれる事の嬉しさを体感しました。

その経験や印象を活かし、自分も「相手の名前で呼ぶように心がけよう!」と思いました。

こんなきっかけで「名前で呼ばれる嬉しさ」という印象を身につけ、接遇に関する感性が上がったということなのです。


従って、感性という言葉は芸術や音楽など使われますが、普段、身近にも感性に触れる事はたくさんあり、生まれながらの「才能」ではなく「能力(スキル)」なので努力をすれば自分の感性は身に着くという事なのです。


感性のアンテナ

今回の高速バスはひとつの体験ですが、この事は私の感性が反応したから「名前で呼ばれると嬉しい」と感じたことであって、何も感じない人は感じないですよね。その違いが、「感性のアンテナ高いか低いか」なのです。


例えば、美容院にお勤めの方は、「人の髪型」に感性のアンテナが反応して人の髪型に目が自然と向きます。靴屋にお勤めの方は「足元」に、ディーラーにお勤めの方は「対向車」に・・・。

このように感性のアンテナは自分が興味のある事に知らないうちに反応しているのです。


もうひとつ私の体験をお話ししますと、私には小学3年生の娘がいます。
小学生になるまでは、街で小学生に出会っても何にも感じなかったのですが、娘が小学生になってからは、「何でこんな時間に小学生がいるのだろう?」とか、「今日、うちの娘も下校が早いのかな?」といった具合に、今まで気にならないものが気になったり、見えなかったものが見えたりします。

これが「感性のアンテナが反応するようになった」ということなのです。


つまり、感性を高めることは普段の生活の中にいくらでもあって、それを如何に自分で意識をして「感性のアンテナを敏感に反応させるかどうか」ということです。


セラピストの皆さまは、厳しい社会環境の中で生活している方に「癒しや元気を与える」仕事です。
そのお客様にどんなホスピタリティを提供できるかは、自分自身の経験と感性だと思います。

普段から自分の感性のアンテナを「自分が受ける接客やサービス」に高く向けておくことで、自分が受けた接客で嬉しかったこと、かけられた言葉で嬉しかったこと、逆に不快に感じた事、悲しかったことを自分の接客、施術にもっと活かす事ができます。


それには、接客に関するたくさんの顧客体験を積んで、自分の感性のアンテナを反応させることが重要です。
その事で、今よりももっとお客様(患者様)に喜んでもらえるホスピタリティが提供できると思います。


次回は「心の栄養」について書かせていただきます。


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