参考資料3153 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

予言を解く惑星の鍵
「世界の中心に薔薇がある
 新しい行ないのため血が公然と流される
 みんなは口を閉ざして真実を語らない
 だがそのとき、人びとはその人を探し求めるだろう (『諸世紀』Ⅹ96)

 ノストラダムスのこの予言詩は、わたしに有名な秘密結社、薔薇十字会のことを思い起こさせる。薔薇十字会は15,6世紀に成立したといわれているが、実際の起源については謎に包まれたままだ。ノストラダムスとトリテームとを結びつけているもの、それは薔薇十字会に代表されるような”ある秘密結社”ではないだろうか。それを裏づけるような二人の神秘年代学の共通部分について、少しふれてみたい。
 ふたたび、『諸世紀』の序文のなかの一文を思いだしてほしい。このなかでノストラダムスは、火星、月、太陽、土星の順で、人間を支配する惑星守護神を並べている。この配列はトリテームが残したものと同じである。
 ①金星―――金曜日 ②木星―――木曜日 ③水星―――水曜日 ④火星―――火曜日 ⑤月―――月曜日 ⑥太陽―――日曜日 ⑦土星―――土曜日
 ごらんのように、これは週の曜日の順序と逆の順番になっている。この順列において、惑星の守護神、つまり大天使が地球の運命を支配し、影響をおよぼしていくと、トリテームはその著書のなかで表現している。そして各惑星は、黄道12宮をめぐる周期の第六番目の期間中、優位を占めるのである。
 また、ノストラダムスが『諸世紀』のなかでフランス王アンリ二世へ宛てた手紙に、次のような”予言を解く惑星の鍵”を示していることに注目してほしい。

 いくらか時を経て、土星が4月7日から8月25日まで回るときから、木星は6月14日から10月7日まで、火星は4月27日から6月22日まで、金星は4月9日から5月22日まで、水星は2月3日から24日まで、そして6月1日から24日までと9月25日から10月16日までそれぞれ回る。

 ここでは惑星は、①土星 ②木星 ③火星 ④金星 ⑤水星 の順に並んでいて、太陽と月が欠けている。この配列に太陽と月を加えてみよう。次のようになるはずだ。
 ①土星 ②木星 ③火星 ④太陽 ⑤金星 ⑥水星 ⑦月
 ごらんのように、これは各惑星を地球から遠い順に並べた配列と一致する。この順序は、天体が毎日の時間に影響をおよぼす配列を示しているのだ。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流 智明監修より

感想
>世界の中心に薔薇がある
 新しい行ないのため血が公然と流される
 みんなは口を閉ざして真実を語らない
 だがそのとき、人びとはその人を探し求めるだろう (『諸世紀』Ⅹ96)

これは10巻96番ではなく5巻96番の詩である。つまり、「Ⅹ」は「Ⅴ」の誤植。一応、ノストラダムスの大事典とノストラダムスサロンからも引用しよう。

詩百篇第5巻96番
大いなる世界の中心にバラが。
新しい事件のせいで、公的な血が流される。
真実を語るその口を人々は閉ざすだろう。
待ち望まれたものは必要な時に遅れてやってくるだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/59.html

世界中央の上に薔薇が
新たな行為のせいで 大衆の血が流れる
実を申せば彼らは口を閉じてしまっているだろう
やがて いざというとき待たれている者は遅れてくるだろう
(山根和郎 訳)
引用元:https://www.ne.jp/asahi/mm/asakura/nostra/proph_text/Centurie_05.htm

この「薔薇」を「イエスの再臨」と解釈するのはこじつけだろうか。イエスが再臨したら「最期の審判」が起こるので2行目は合う。そして、「待ち望まれたもの」とは「イエスの再臨」と考えて良いのではないだろうか。

2巻97番の詩
Romain Pontife garde de t'approcher
De la cité qui deux fleuves arrousent,
Ton sang viendra au pres de là cracher,
Toy & les tiens quand fleurira la rose. (校訂した原文)
ローマ法王は君に近付ける事を警戒する
2つの大きな流れが [雨のように]砲弾を浴びせる都市の人々を
君の血筋はその頃に噴き出すようになるだろう
君と君の仲間は。バラの花が咲くだろう時に。

1行目の「t'approcher」は代名動詞で訳すべきだという人もいると思うが、ノストラダムスの大事典にもこうある。「garde は三人称単数(直説法現在形)とも読めないわけでないが、それなら t'approcher を代名動詞と見ることができず「ローマ教皇は“お前と”近づくことに気をつけている」となる」。つまり、上にように訳しても問題ないという事である。まぁ、現在形というのはおかしいといえばおかしいが、「二人称単数は、身近な人間のほか、神などに対する宗教的な呼びかけでも用いる」とあるので、未来の救世主への現在進行形での呼び掛けと解釈している。
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12791137370.html

「バラの花が咲くだろう時に」は普通の薔薇だったら「バラの花が咲く時に」と書くはずである。つまり、これは「イエスの再臨」の暗喩なのではないだろうか。また、「君(お前)の血筋」(ton sang)つながりで10巻65番の詩。

10巻65番の詩
O vaste Rome ta ruyne s'approche,
Non de tes murs, de ton sang & substance;
L'aspre par lettres fera si horrible coche,
Fer poinctu mis a tous jusques au manche.
おお広大なローマカトリック教会よ、おまえの失墜が近づく
おまえの(数々の)障害からではなく、おまえの血筋と本質から
文字による厳しいものがとても恐ろしい溝を作るだろう
でくの坊まで全ての人がとがった鉄に変えられる
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12775426681.html

「O vaste Rome」を「おお広大なローマカトリック教会」と訳すのは無理があるという人もいると思うが、現代のローマはイタリアの一都市に過ぎないので、「romain」(1 ローマの,2 ローマカトリック教会の)からも「おお広大な」と来たら「ローマカトリック教会」は自然な解釈ではないだろうか。

補足:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12780966773.html

また、「待ち望まれたもの」つながりで10巻75番の詩。

詩百篇第10巻75番
非常に待望されたものは決して戻らないだろう、
ヨーロッパヘは。アジアに現れるだろう、
偉大なヘルメスから発した同盟の中のひとつが。
そして東方のあらゆる王の上で成長するだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/203.html

10巻75番の詩
とても期待(予期)されるものは決して戻って来ないだろう
ヨーロッパの中には。アジアの中に現れるだろう
偉大なヘルメスから生まれた同盟の一つ(同盟からの一人)
そして東洋の全ての王たちを越えて成長するだろう
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10559004196.html

ノストラダムスはクリスチャンだったので、「イエスの再臨」と考えるのは自然ではないだろうか。念のため、4行目は「真理の御霊」(契約の使者)の事だと考えている。

ここで、誤植先の10巻96番の詩を調べてみよう。

詩百篇第10巻96番
Religion du nom des mers vaincra,
Contre la secte fils Adaluncatif,
Secte obstinee deploree craindra,
Des deux blessez par Aleph & Aleph.
海の名前の宗教が勝つだろう、
アダルンカティフの息子の宗派に対して。
頑迷な宗派は憐れまれることを恐れるだろう。
アレフとアリフによって二方向から傷つけられる。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1457.html

奇しくも誤植つながりである。「2行目と4行目が韻を踏んでおらず、何らかの誤植が含まれていることは間違いない。」(引用元は上と同じ。)
念のため、上の2巻97番や10巻65番の詩の原文の1行目と3行目の終わりと2行目と4行目の終わりを見れば韻を踏んでいる事が分かるだろう。ところが、この詩は1行目と3行目は韻を踏んでいるが2行目と4行目は韻を踏んでいないという事。
因みに、私は例えば「chef」のような単語が「Aleph」の後に付いて「アレフとアレフの頭領によって」の可能性もあると考えている。韻を踏んでいない(fだけではおかしい)とか文法的におかしいと言う人もいると思うが、そもそもノストラダムスの詩は文法的にはおかしい。また、「二方向」というのは意訳である。私の場合は「アレフとアレフの第一人者によって傷つけられる2つ(の宗教または宗派)」。因みに、「海の名前の宗教」の「海」は「mer」で「海のように広大なもの」という意味もあるので、「海のように広大な名前の宗教」とも訳せる。
ところで、「Aleph」は「アレフ数」と考えると「無限集合の濃度(あるいは大きさ)を表現するために使われる順序数のクラスである」ので、「海のように広大なもの」と解釈しても良いだろう。
アレフ」にも麻原彰晃ぐらいのハッタリ野郎が現われればその可能性もあるんだけどね。1億円ぐらいでどこかからスカウトでもしてくればいいのに。笑

6巻70番の詩
世界の指導者に偉大なシーランがなるだろう
愛された後彼岸を越えて畏怖されひどく恐れられる
彼の名声と称賛(彼は)神々を越えるだろう
そして勝利者の称号のみに大いに満足させられる
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11304719405.html

4巻16番の詩
自由気ままな〔宗教的〕理想の国が隷属的となる
負かされた人々や夢見る人々の安息場所になる
第一人者は変わり、彼らにそんなに気難しくなくなる
100人が1000人以上になるだろう
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12195009323.html

おまけ