参考資料946 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

「勉強に夢中」第二の人生
「学ぶこと自体の楽しさに目覚めた人たちがいる。
 東京都内で塗装業を営む橋本泰孝さん(62)は、いつも片耳に携帯音楽プレーヤーのイヤホンを付けてペンキを塗る。BGM代わりに聞くのは、「臨床心理学研究法」「精神医学」など放送大学のテレビ、ラジオ番組を録音したものだ。同じ授業を10回以上聞き、休み時間にテキストを開く。「高校に行っていない俺が、必死で編み出した勉強方法さ」。放送大学の学生になって今春で16年目を迎える。
 橋本さんは父親の転勤で、四つの小学校を転々とした。転校のたびにわからない授業が増え、算数は分数の計算あたりで挫折した。中学卒業後、働き始めた。
 様々な職を経て、26歳で独立。児童養護施設のボランティアも行い、生活は充実していたが、勉強はしてこなかった負い目を感じていた。47歳の時、施設でもっと役に立ちたいと介護の講座を受け、福祉に興味が湧いた。そんな時、放送大学は、一定の単位を修得すれば、高卒資格がなくても大学生として学び、学位が得られることを知った。
 授業は知らない言葉ばかり。最初に受講した4科目のうち3科目は落第した。それでも、試験に受かるまで履修を繰り返した。3年を過ぎたある日、ニュース番組の解説がスッと頭に入った。「わかるわかる」。思わず叫んだ。
 成績も徐々に上がり、入学から8年たった2009年に教養学部の「発達と教育専攻」(当時)を卒業。今は同学部にある六つのコースすべての卒業を目指している。11年から同大大学院で臨床心理も学び始めた。「勉強は生きがいそのもの。仕事には直結しないけど、人生を豊かにしてくれる」と話す。
 学びを進めるうちに、教える側になった人もいる。
 「サイバー空間での抑止力って何だろう?」。慶応大の日吉キャンパス(横浜市)で、国際政治の基礎を教える非常勤講師の池上萬奈さん(63)。手際よく板書する姿はベテラン講師のようだが、実は52歳から学び直し、3年前に博士号を取得したばかりだ。
 慶大文学部に在学中は競技ダンスに熱中し、勉強は二の次だった。卒業の翌年に結婚し、3人の子育てに追われた。大学生になった長男がある時、自宅に交際相手の同級生を連れてきた。授業について楽しそうに議論する2人を見て「もっと真面目に勉強すればよかった」と後悔した。
 子育てが一段落した04年、母校の通信教育課程で政治学を1年間学んだ後、大学院法学研究科に合格し、博士課程まで進んだ。「学べば学ぶほど知らない世界が広がり、夢中で勉強した」
 14年から同大で非常勤講師を務める。「勉強の楽しさを若者にも伝えたい」と願いながら教壇に立つ。」
「讀賣新聞2016年1月14日朝刊」より

感想
私も最近、聖書を独学で勉強しているので結構楽しい。「ヨハネの黙示録」を読んでイエス・キリスト以外の救世主がいるらしい事やイエスの弟子も死者の復活を行っていた事など全く知らなかった。

「あなたは人類に秘密を伝えるカギです」
「それは光の女性のほうから切り出された。女性は光のなかをすべって近づいてくると、ルチアたちを見てほほえみ、「よく約束を守りましたね。よく来られたわね」と、やさしくささやいた。
 その言葉は母親のせっかんや村人たちの嘲り、疑惑や無理解に耐えてきたルチアにとって、何にもまさるねぎらいだった。ルチアは感動に涙ぐんで答えた。
「ええ、来ました。あなたが来てくださることをあたし、信じていました。・・・・これからも必ずまいります。・・・・ですから、どうぞお聞かせください。あなたはわたしに、何をせよとおっしゃるのですか?」
「それはね・・・・まず勉強です」
 光の女性は意外にも、学校の先生みたいな、いちばん基本的なことを言った。
「まず読み書きを習いなさい。できるだけ早く上達するようになさい。わたくしも陰ながら力を貸しましょう。さっそく明日からでもお始めなさい」
 ルチアははたと困った。彼女はお祈りの文句を暗誦するのは得意だったが、読み書きを習うのは大きらいだったのだ。その気持ちが思わず顔に出た。唇をとんがらせたルチアの顔を見て、不思議な女性はバラ色の光を放って笑った。
「おや、困っていますね。・・・・でも、それは必要なことなのです。あなたはこの先、書きとめなければならないからです。わたくしから聞いたことを全部・・・・。
 それがあなたの役目のひとつです。書きとめたものを大事に守っていくのもあなたの役目・・・・あなたは一生そうしなければならないのです。成長し、年をとっても・・・・」
                          (中略)
 それまで、あなたは重い使命を果たさなければ。わたくしの願いを人類すべてに知らせるカギとなる使命を。・・・・それが主の御心でもあるのです」
「ああ!」
 ルチアはこの言葉に突き動かされた。少女らしい感傷はもう消えていた。代わりに、何か恐ろしい、重苦しい責任感がかぶさってくるのをルチアは感じた。彼女はそれに押しつぶされそうになりながら、それでもキッと顔を上げて叫んだ。
「わかります、わかるような気がします。それがあなたのお言いつけなら・・・・いいえ、主の御心なら、あたし、どんなことでも従います。できるだけやってみます。
 でも、あたしにできるでしょうか?あたしはあなたの願いを世の人たちに伝えるどんなカギになればいいのですか?・・・・そして、あの・・・・あなたは世の人たちに、何をそんなにお知らせになりたいのですか?」
「秘密を」
 光の女性は短く答えた。そのとき、この2回目の出現は終わりに近づき・・・・女性の姿は空から垂れた青いオーロラの彼方に消えかかっていた。
 しかし、消えかかりながら、オーロラのなかから、女性は宝石の粒のような光をまき散らしてルチアに告げた。
「このつぎ・・・・7月13日、そのときわたくしはあなたに、その秘密を申します。あなたがそれをやがて書きとめ、見守っていくための秘密を。・・・・主の御心に沿ったわたくしの願いを。これからの人類の重い秘密を・・・・」」
「ファティマ・第三の秘密」五島勉著より

おまけ