●求めよ、さらば与えられん。

 

 

 

求めよ、さらば与えられん。」という諺(ことわざ)があります。

 

 

これはキリスト教の新約聖書の教えです。

 

 

意味は、

 

物事を成し遂げるには、ただ待っているのではなく、

 

自分から進んで他の人に教えを乞う姿勢が大切だという教えです。

 

 

 

これは霊の世界でも、多少言える事だと霊能者に教えてもらった事があります。

 

 

今日はそんなお話です。

 

 

 

 

 

 

 

多くの方は、霊能者の事を勘違いしている事が多いです。

 

 

どういう事かと言うと、

 

 

ある女性が、こんな事を言ったんですね。

 

 

「霊能者の人は、怖いです。

 

 きっと私の事を、何もかも見通して、彼女の前では丸裸同然で、

 

 隠し事1つ出来ないんでしょうね。

 

 絶対友達にはしたくないわ。」

 

 

 


確かに、霊能者の方は、過去の事から未来の事まで言い当ててしまう事がありますよね。

 

 

だから、もし貴方の目の前に霊能者が居たら、

 

 

何もかも、私の事はお見通しなんだろうな。と、思ってしまいますよね。

 

 

 


でも、実際は全然そんな事は無いと言います。

 

 


実は、私も霊能者の方に、

 

 

「ボクの事は、もう何もかも見えているんでしょうね?」と聞いた事がありました。

 

 

そしたら、

 

 

「皆さんそう言う人が多いけど、

 

 

 そんな事ないのよ。」  と言ってから、こんな話をしてくれたのです。

 

 

 


霊能者の方にも、家族ぐるみでお付き合いしている友人が何人かいるそうなんですけど、

 

 

その中の1人の友人が、ある日、青い顔をして霊能者の自宅に来たそうです。

 

 

 

そして、家の中に入ると、いきなり、

 

 

「貴方の事だから、

 

 多分、何もかも知っていると思うけど・・・・」   と前置きをしたそうです。

 

 


しかし、霊能者の方には、何の事だか全然分からなかったといいます。

 

 

それは家族ぐるみでピクニックに行った時も、学校の行事で同席した時も、

 

 

お互いの家に招待して食事した時にも、彼女が何に困っていたのかも、

 

 

彼女が現在悩んでいる事も、何一つ浮かぶ事は無かったそうです。

 

 

勿論、彼女の守護霊や先祖霊が出て来る事も無かったそうです。

 

 

つまり、普段は私達と同じように、霊能者もただのひとりのママ友だったのです。

 

 

 

 

ところが、彼女の次の一言で、事態は急変します。

 

 


「実は貴方に、診て欲しい事があるの。」とお願いした瞬間だったと言います。

 

 


その言葉が終わるとほとんど同時に、

 

 

霊界との扉が開いたそうです。

 

 

 


そして、彼女のお祖父さんだという霊が現れて、

 

 

現在、彼女が次男の事で悩んでいる事や、次男が家出をして警察沙汰になっている事。

 

 

悪い友人と付き合っている事などを話してくれたそうです。

 

 

 

 

つまり、本人が霊能者に診てもらいたいと思わない限り、

 

 

通常は霊界の扉が開いて、守護霊やご先祖霊が勝手にその人の秘密などを、

 

 

ペラペラ霊能者に教える事は無いと言うのです。

 

 

 

 

ただ、勿論例外はあるそうです。

 

 

例えば、今次男の事を助けないと、次男が死んでしまうピンチな時とか、

 

 

亡きお祖父さんが、彼女の何回も伝えようとしても、伝わらないで困っている時などは、

 

 

例外として、彼女が霊能者に相談しなくても、

 

 

一緒に居る時に、「彼女を助けてください。」と出て来る事はあるそうです。

 

 

でも大概は、まずは彼女を霊能者の所に相談に行く様に誘導する様にする事が多いそうです。

 

 

 

 

 

だから、もし貴方がイジメにあっていたりして悩んでいたら、

 

 

貴方一人で抱え込んで、悩まないで、

 

 

近くに居る親友や家族に、助けを求める事です。

 

 

言わなくても、親なら察してくれるだろうと思っては、いつまでも悩みは解決しません。

 

 

霊能者だって、気がつかないんですから。

 

 

 

 


そんな時は、沢山の人に、

 

 

求めよ、さらば与えられん。」ですよ。


END

●胎児が殺される

 

 


ある時、ひとりの妊婦だという女性から電話相談を受けた。

 

 

それはちょっと不気味な相談だった。

 

 

 

お腹の中の赤ちゃんが殺されると言うのである。

 

 

 

私の場合、こういう不気味な相談を受けた時の対応は決まっている。

 

 

変に驚いたり、疑ったりはしない。

 

 

ただ冷静な口調で、

 

 

どうして、お腹の中の赤ちゃんが殺されると思うのですか?」と静かに聞いてみる。

 

 

 


すると、彼女は、

 


妊娠してから、転んだり、お腹を何かにぶつけたりする事が多くなったと言う。

 

 

 


ある時は、家でつまづいてお腹を思いっきり打ったので、

 

 

すぐに病院で検査してもらったが、赤ちゃんは無事だった。

 

 

またある時は、家で食事を作っている時に、よろけてお腹を机の角にぶつけて、

 

 

お腹が痛くなって、その場に屈んでしまった。

 

 

やはり、その後病院で検査してもらう事にしたが、赤ちゃんは無事だった。

 

 

また、ある時は生ガキを食べた後に腹痛が襲って来て、あやうく食中毒になりかけたそうだ。

 

 

そういう事が今までに6回あったという。

 

 


確かに、胎児が危険にさらされる状況が短い期間に6回起きるというのは、多い。

 

 

しかし、だからと言って「赤ちゃんが殺される」と思うのは飛躍し過ぎである。

 

 


そこで、私は彼女に、

 

 

「それらの出来事が、貴方のお腹の中の赤ちゃんを狙ったとして、

 

 誰が貴方の赤ちゃんを殺そうとしているんですか?」とズバリ聞いてみた。

 

 


すると彼女は、「元親友だと思う。」とはっきり言った。

 

 

「どうして、貴方の元親友が、貴方の赤ちゃんを殺そうとするんですか?」と聞くと、

 

 

彼女は「元親友は、私が彼氏(夫)と幸せになる事を望んでいない。」と言う。

 

 

だから、元親友は呪いをかけて私が無事出産する事を阻んでいるのだと。

 

 


つまり、彼女は、元親友が呪いで彼女の胎児を殺そうとしていると主張したのである。

 


さて、「呪い」という事になると、話は尋常では無くなってきた。

 

 

まず、元親友は生きている人だというので、そういう場合は生霊による呪いという事になる。

 

 

 

 

 

ただ、相談者の方はよく「呪われている」という言葉を使う人が多いのだが、

 

 

人はそう簡単には呪われない。

 

 

 

まず、一方的に理不尽に呪われる事は無い。

 

 

例えば、最近貴方の嫌いな芸能人のAさんがブログを始めたとします。

 

 

生意気だから、Aさんを呪ってやれ。と思っても、そう簡単に呪えるものではない。

 

 

それは貴方の生霊による呪いの波長と、それを受けるAさんの波長が違うからである。

 

 

波長が合わないと、呪いも届かない。

 

 

つまり、一方的な勝手な思い込みでは、人は呪えないという事だ。

 

 

ただ、もし、Aさんが個人的に貴方に悪い事をしていたなら別である。

 

 

例えば、貴方がAさんのファンイベントに参加した時に、

 

 

彼が振り向いた時に、彼の手が貴方の目に当たって怪我をしたのに、

 

 

彼は謝りもせずにその場を逃げる様に立ち去ったとする。

 

 

そして、その後貴方の片目は失明した。その事を彼側の事務所に訴えても無しのつぶて。

 

 

こういう場合、呪いは一方的では無くなる。

 

 

貴方の生霊による呪いの波長と、それを受けるAさんの波長が合うからである。

 

 

 

 

 

 

 

そこで気になるのは、

 

 

電話の彼女と、元親友との間柄である。

 

 

「親友」に「元」が付くという事は、二人の仲に何かあったのだろう。

 

 

 


その点を彼女に問いただすと、

 

 

彼女はこんな事を話し出した。

 

 

 


現在の夫は、元親友の恋人だった人だと言う。

 

 

彼は元親友と恋人だった時、もっと親しくなろうと思ったのだろう。

 

 

元親友が通っていたスポーツジムに急に入会してきたのである。

 

 

そして、一緒に汗をかいて、食事に行っていたのである。

 

 

ところが、そのスポーツジムは元々は、当初彼女と元親友が一緒に入会したものだった。

 

 

だから、会社帰りなどで時々一緒になった。

 

 

そんなある時、3人でばったり会う機会が訪れたのである。

 

 

その後、彼氏の興味は元親友から彼女へと段々と移っていたと思われた。

 

 

 

 


彼女いわく、彼氏と親密な関係になったのは、

 

 

彼氏と元親友が、完全に別れた後だったので、元親友に対して後ろめたい気持ちは無いという。

 

 

ただ、元親友の気持ちは違っていた様である。

 

 

彼女と彼の関係が分かると、すぐにスポーツジムを解約し、親友関係を終わらせた。

 

 

そればかりは、共通の知り合いには恋人を盗られたとか、裏切られたと言いふらしているという。

 

 

その知り合いいわく、元親友は彼に別れを言われても、まだ諦めていなかった様だったという。

 

 

 


確かに、彼女の主張通り、彼氏と親密な関係になったのは、

 

 

彼氏が元親友と完全に別れた後だったとしよう。

 

 

しかし、親密な関係になるまでの予備期間が、彼と元親友が付き合っていた期間とダブっている。

 

 

従って、元親友が彼氏を奪われたと思っても仕方が無い状況だと思った。

 

 

つまり、元親友が呪っているとしたら、彼女の波長と合って届いている可能性はあると思った。

 

 

 

 


そこで気になるのは、

 

 

実際に元親友の呪いの生霊が、彼女の元に届いているのかどうかである。

 

 

 

 

実は、普通の人でも、

 

 

生霊による呪いが、自分の所に来ているかどうか判断出来る方法がある。

 

 

 


それは、

 

 

悪い事が起きる、少し前もしくは直前に、生霊をかけている人の事を頭に浮かべたかどうかである。

 

 

私は先に「人はそう簡単には一方的に理不尽に呪われる事は無い。」と言った。

 

 

でも、呪う人と呪われる人の波長が合うと、呪いが届くと言った。

 

 

この波長が合った時、

 

 

実は呪っている人の顔が浮かんだり、呪っている人の事を思い出したりして、

 

 

相手の情報が一時的に頭の中に浮かぶのである。

 

 


それを彼女に聞くと、

 

 

お腹を打ったなど流産しそうになった時の6回とも、直前に元親友の事が頭をよぎったと言う。

 

 

1回なら偶然かもしれないが、6回全部であれば、生霊による呪いの可能性があると思った。

 

 

 

 


私が彼女にしたアドバイスは、下の7つである。

 

 

■まず玄関に小さい鏡を、外から玄関のドアを開けて入って来た姿が映る位置に置いておく事。

 

■次に元親友の事が頭に浮かんだら、手を合せてとりあえず謝る。
(可能なら元親友がいると思われる方向に向かって)

 

■元親友の事が頭に浮かんだら、好きな音楽をかけて、好きな匂いを部屋にまく。

 

■玄関の外に、赤い花を置く。

 

■また、元親友は彼女のSNSを見ている感じだというので、彼女を刺激しない為にも、

 

 元気な赤ちゃんが生まれるまで、SNSを休むか良い事を書かない方がいいと伝えた。

 

■外出する時は、小さい鏡をペンダントでもいいから胸や腰につけておく。

 

■安産祈願の神社仏閣か、何でも願いを叶えるという観音様(観音菩薩)に参拝して、

 

その時に10分間、一袋のお塩をその場に置いて、赤ちゃんを守ってくれる様にお願いし、

 

塩に厄除けのパワーを入れてもらう様にもお願いする。

 

そして、その塩を軽く家の門もしくは、玄関前にパラパラと少し巻く。

 

 

 

 

 


最後に、

 

霊的なアドバイスでは無く、基本的なアドバイスを追加しておいた。

 

 

と言うのは、妊娠中彼女は生ガキを食べてお腹をこわしたと言ったからだ。

 

 

■まず、妊娠中は生物は、生卵、生ハムでさえなるべく食べないほうが良い。

 

■また彼女は妊娠中も車を運転していると言うので、

 

1時間以上の運転でシートベルトでお腹を締め付けたり、

 

急ブレーキでお腹を打つのは良く無いので、もし運転をしたいなら、

 

マタニティシートベルトを買って使ってみる事。

 

たばこは止める事。

 

彼女は吸って無いとの事だったが、夫が家の中でも吸うという事なので、

 

たばこの害としては、

 

自動喫煙するたびに、胎児の呼吸が減少したり停止する事があるのが証明されている。

 

また、早産になったり、破水したり、早期剥離したり、

 

生れても低身長だったり、斜視などなったり、低体重の子になったりする。

 

成長した後も、キレやすい子に育つ傾向もあるという。

 

 

■あと厚生労働省が警告しているのは、

 

妊婦の方は、自然界の毒である水銀をあまりとってはいけないとの事。

 

大体水銀など好んで食べる人はいない。

 

しかし厚生労働省いわく、

 

大きな魚には水銀が含まれ、大人は問題無いが、胎児には悪影響だという。

 

なぜなら、まず大きな魚は、小さな魚より長生きである。

 

その間、水銀を少ししか摂取しない小魚を食べて、より多くの水銀を体内にため込むという。

 

従って、すし屋に行く時は、

 

マグロ・クジラ肉・鮭・カジキなど、大きな魚は、無事赤ちゃんが生れるまで封印した方がいい。

 


■またよく言われるのが、

 

妊娠中と授乳中は、カフェインとアルコールは余り摂取してはいけない。

 

ただし、アルコールなら1日一杯、カフェインなら1日2杯なら大丈夫らしい。

 

ちなみに、カフェインが含まれる食品は、

 

コーヒー・紅茶・お茶(特に玉露は最悪である)・ココア・チョコレート・コーラである。

 

アルコールの摂取し過ぎは、生れた子に発達障害や学習障害の危険が起きるという。

 

カフェインの多量摂取すると、ママと同じカフェイン濃度がお腹の赤ちゃんに与えられ、

 

まだ内蔵が完成していない赤ちゃんにはカフェインを体内で分解して排出されず悪影響となる。

 

また、授乳中の母親がカフェインを多く摂取すると、それが母乳にも入り、

 

カフェインが作用して、なかなか眠らないという弊害が起きるという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、無事、元気な赤ちゃんを出産されたという。

 

 

 


元親友も、この彼氏と彼女の事は忘れて、幸せな恋に向って欲しいと願う。

 

END

●離婚のプロ

 

 


このお話は、昨日のブログ(●婚前契約)の続きです。

 

 

 

従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12386624737.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 

 

ある女性が資産家の男性と結婚したとします。

 

資産家の男性は、5つのビルを持ち、3つの山を所有していました。

 

つまり、女性は玉の輿に乗った訳でした。さて、財産は半々になるかと言うと、そうはいきません。

 

実は、日本の法律では、特有財産は離婚の時の分配の対象としないとなっているのです。

 

特有財産とは、夫が結婚前にすでに所有している財産です。

 

例えば、結婚する前から夫が持っていた5つのビルと、3つの山は特有財産となり、

 

離婚時の分配の対象外となる訳です。でも、それは日本での話。世界には世界の法律があるのです。

 

例えば、アメリカでは、ネバダ州やテキサス州、カルフォルニア州など、

 

結婚前に所有していた財産を明確に証明出来なければ、全て離婚時は半々にするという法律の州があります。

 

つまり、下手をすれば結婚後、1年で離婚しても全ての財産は半々となる訳です。

 

そこで登場するのが、日本では馴染みのない婚前契約です。

 

離婚した時に、今まで築いた財産を半分持って行かれ無い様に、

 

結婚前に、万が一離婚した時の条件を約束しておく契約書を作成するのです。

 

そんな婚前契約書ですが、婚前契約書で思い出されるアメリカでの霊的な出来事がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある時、霊能者の所にメアリーという若い奥さんが駆け込んで来たといいます。

 


彼女は、高校生の時に父親を亡くし、

 

それ以来ウェイトレスのアルバイトをしながら、

 

ひとりで病気の母親の面倒をみていました。

 

 

そんな時、

 

彼女が働いていたレストランに地元にある会社の社長が訪れ、

 

一目でメアリーの事を見初めた社長は、彼女に結婚を申し込んだのでした。

 

 

社長はメアリーが毎日バスで行き来していると聞くと、すぐに車を買ってくれた程です。

 

 

それはまるでシンデレラ・ストーリーの様でした。

 

 

昨日までは明日のお金にも困っていたウェイトレスの彼女が、

 

 

その日から、悠々自適な生活を送れる社長夫人となったのです。

 

 

 

 

1年後には、男の子が生れ、

 

 

ご主人の温情で病気のお母さんにも毎月仕送りをしてもらいました。

 

 

夫の会社も順調で、新たに始めた会社も大当たり。

 

 

家には、執事とお手伝いさんが2人、他にも庭師と運転手が雇われていて、

 

 

メアリーは何不自由の無い生活を満喫していました。

 

 

 

 

ところが、夫の事業が好調になり、新たな会社も大当たりした頃から、

 

 

夫の外出は多くなり、外泊する事も多くなったといいます。

 

 

風の噂では、夫は新しく出来た会社の若い美しい秘書と浮気をしているらしいというのです。

 

 

やがて、それが現実の危機として、彼女に突きつけられる時がやってきました。

 

 

 

 

 

それは5月に入ったばかりの朝の事です。

 

 

夫が急に、離婚しようと言ってきたのです。

 

 

 

そしてそれはとても厳しいもので、かつ絶対的なものでした。

 

 

今月の5月31日までに離婚に応じれば、

 

 

今まで通り病気のお母さんに2年間は毎月仕送りしてやるが、

 

 

応じなければ、無一文でここから出て行く事になるぞと言ってきたのです。

 

 

 


実は、彼女が結婚する時、

 

 

夫の提案で、二人で婚前契約書を交わしていたのですが、

 

 

その婚前契約書の中身は、彼女にとってとても不利な契約書だったのです。

 

 

 


■まず、夫が結婚前に所有していた財産が明確に記載されていたの勿論ですが、

 

その他にも将来的に会社の株券が増えても、それは離婚のときの分配の対象外にする事や、

 

■子供の親権は夫のものとする事や、

 

■離婚時の慰謝料は無しとする事など、夫にとって有利な事ばかりが書かれていたのです。

 

■また、病気の母親に仕送りする事は、温情でなされた事で、契約書には書かれていませんでした。

 

 


結婚する時は、余りの嬉しさで、

 

 

何ページもある長い婚前契約書をいちいち検討して、

 

 

一部を問題にする事無くサインした彼女でした。

 

 

なにしろ、変な難癖をして結婚が止めになるのも嫌だったし、

 

 

なにより彼を信頼していたからです。

 

 

 


しかも、その後分かった事ですが、

 

 

彼は既に3回も離婚を経験している人だったのです。

 

 

アメリカには、沢山の弁護士がいて、それぞれ専門分野に別れているケースが多く、

 

 

ある弁護士は、野球選手などが球団と交渉する時に、

 

 

有利になるように契約を結ぶ専門の仲介をおこなったり、

 

 

またある弁護士は、今回の様に離婚を見据えた婚前契約書の作成のプロの人もいるそうです。

 

 

夫は今までの3回の離婚の時も多分そうだったのでしょう。

 

 

今回もきっと婚前契約書の作成のプロの弁護士を雇っていたのだと思われました。

 

 

 


しかも、離婚原因として、

 

 

彼女がいつも家事をしないとか、

 

 

出先で他の男性と親しくしているなどをでっち上げて来たのです。

 

 

家事はお手伝いさんが2人がいつもやっていて、彼女がする必要が無かったからで、

 

 

また出先で、知り合った男性にキスされた瞬間を写真に撮られていたのも、

 

 

全部夫が仕組んだハニートラップだったに違いありません。

 

 

 

 


言い方は悪いかもしれませんが、

 

 

 

夫は離婚のプロだったのです。

 

 

 

 

こうして困り果てた彼女が、霊能者の所に駆け込んできたのは、

 

 

夫が提示した5月31日の期限の僅か4日前でした。

 

 

あと4日までに離婚をしないと、病気の母親への仕送りもストップしてしまいます。

 

 

 


夫が雇った3人の弁護士によると、メアリーが所有する財産は、

 

 

結婚前に買って貰った自動車のみという事でした。

 

 

つまり、5月31日までに離婚に応じないと、

 

 

彼女は文字通り一文無しで、家から叩き出されてしまうといいます。

 

 

 

 

もし、こんな相談を私がされたら、

 

きっと、そんな旦那さんなら別れた方がいいです。

 

5月31日までに離婚して、2年間でも病気のお母さんに仕送りしてもらいなさい。

 

と言うほか無かったでしょう。

 

 

 

 

しかし、

 

 

霊能者のアドバイスは、とても意外なものだったのです。

 

 

 

メアリーが駆け込んでくると、

 

 

霊能者の方は、お水を出して彼女を落ち着かせてから、

 

 

 


静かに霊視を開始しました。

 

 

 

 


すると、霊能者の方がこんな事を言いました。

 

 

「片目の年配の男性が現れましたが、

 

 貴方のお父さんでしょうか?」

 

 


すると、メアリーが、

 

 

「はい、父だと思います。

 

 父は亡くなる1年前には、糖尿病で右目を失明していましたから。」

 

 

 

 

「そう。

 

 お父さんがね。 こう言っているの。

 

 

 

 メアリーよ。

 

 

 ああ、愛しいメアリーよ。

 

 

 離婚してはダメだ。

 

 

 決して、離婚してはいけない。

 

 

 いいね。」

 

 

 

 

それを聞いたメアリーは、

 


「ああ、お父さん、

 

 でもママの治療費をどうやって工面したらいいの?

 

 5月31日までに離婚しないと、ママも私も終わりよ。

 


 ああ、どうして離婚してはダメなの?

 

 父さん、どうして?」

 

 


霊能者いわく、

 

 

お父さんは、離婚してはいけない理由は、一切言わなかったという。

 

 

ただただ、離婚してはダメだ。という言葉を何回も伝えて来ただけだったという。

 

 


結局霊視で分かったのは、それだけだった。

 

 


あとはメアリー自身の選択となった。

 

 


彼女はそれから4日間考えて、考えて、

 

 

結局亡きお父さんの言葉を信じて、離婚しなかった。

 

 

「ごめんね。母さん、

 

 もしかしたら、私達これで路頭に迷ってしまうかしれないの。」

 

 

 

 

やがて、5月31日が過ぎ、6月となった。

 

 

 

夫の怒りは離婚しなかった妻に向けられ、

 

 

3人の弁護士は、さっそく離婚裁判に動き出した。

 

 

「せっかくチャンスをやったのに!

 

 一文無しで追い出してやるから、見てろよ!」

 

 

その日から、寝室は別となり、

 

 

家には、若い秘書が平然と出入りする様になった。

 

 

メアリーにとってとても辛い時期が始まった。

 

 


メアリーは弁護士を雇うお金も無く、ただ一方的に勧められる裁判を見守るだけだった。

 

 

裁判に出廷した時も、自分が明らかに不利になっていると感じた。

 

 

メアリーに出来たのは、

 

 

この家を追い出される日まで、思いっきり息子と愛犬を抱きしめる事ぐらいだった。

 

 


ほぼ勝利を確信した夫は、

 

 

若い秘書と旅行に出かけた。

 

 

 

 

ところが、それから2日後の夜の事だった。

 

 

一本の電話で彼女は起こされた。

 

 

 


それは警察からだった。

 

 

 

 


「ご主人が、山登りの最中に滑落しまして、

 

 残念ながら、お亡くなりになりました。」

 

 

 


ご主人は大学時代、山岳部に所属していた事があり、

 

 

何か嬉しい事があると、よく山に登って日の出などを拝んでいたという。

 

 

その日もワシントン州の北部にそびえるレーニア山に登山に出かけたという事だった。

 

 

 

 

 

 

全ての財産は彼女と息子のものとなった。

 

 

 

 

 

 

私から言わせてもらえば、

 

あの時、亡きお父さんが、夫が亡くなる事を言ってくれれば、

 

もっと楽な気持ちでメアリーは判断出来たし、待てたのに。と思うのだが、

 

 


霊能者いわく、

 

 

現われた霊達は、決定的な事。特に人の死については口にしない事がほとんどだと言う。

 

 

それはまるで、言ってはいけないルールが霊界にあるかの様だと。

 

 


「じゃあ、お父さんは、夫が死ぬのを知っていたのかな?」

 

と霊能者の方に聞くと、

 

 


彼女は静かにこう答えた。

 

 

 

 

 


「多分、知っていたでしょうね。」

 

END