●なかなか結婚してくれない。ずるずる同棲。

 

 

 


「なかなか結婚してくれない。」と泣きついて電話してくる方がいます。

 

 

中には、彼氏が役者志望で、もう4年間も彼女が生活費と家賃を払って、

 

 

彼を支え続けているという相談者もいました。

 

 

また、ある相談者の場合、もう6年も同棲生活をしている彼が最近浮気をしている。

 

 

という悩みを訴えて来た方もいました。

 

 

こう言う場合、私は彼氏の生年月日と写真を2枚見せてもらって、

 

 

最近の彼の言動などを参考にして、彼の意志などを診ていく訳ですが、

 

 

それは本当に十人十色で、結果も千差万別ですから、

 

 

ここで例をあげても、読者には何の役にも立たない事でしょう。

 

 

そこで、今日は、そんな「なかなか結婚してくれない。ずるずる同棲している。」といういう方全般に

 

 

お役に立てる事を書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

まず、皆さんは、同棲と、内縁の違いをご存知でしょうか?

 

 

 

皆さんは知っていると思いますが、

 

 

電話相談をしてくる方の多くが知らないと言うので、あえて聞いてみました。

 

 

 

同棲と内縁の違いは、

 

 

「お互いに、夫婦の意志があるか、無いかです。」

 

 

つまり、今楽しければいいや。とか、家賃が浮くから同棲しているだけなら、内縁関係とは言えないのです。

 

 

でも将来結婚を予定しているけど、今は同棲中だとか、

 

 

籍を入れていないだけで、あとは夫婦同然の様に暮らしているなら、内縁と言えます。

 

 

昔は、跡取りの男の子が生れるまで、籍を入れずに内縁関係としていた悲しい時代もありました。

 

 

内縁関係になると、私は大きく3つの権利が女性には生れると思っています。

 

 

■1つは、彼氏が浮気した時に、内縁の妻の地位が侵害されたとして、

 

彼氏には損害賠償の義務が発生します。

 

浮気相手の女性には、慰謝料を請求出来ます。

 

■内縁の妻は、事実婚とも言われ、お互いに扶養する義務があります。

 

だから、彼氏に生活費の請求をする事が出来る訳です。

 

■最後は別れた時ですが、彼氏に財産がある程度あるなら、

 

内縁の妻は、彼に財産分与の請求が出来ます。

 

 


ね。同棲と内縁って、かなり違うでしょう。

 

 

 


しかし、ここで大きな問題があります。

 

 

それは、私、先に同棲と内縁の違いって、

 

 

「お互いに、夫婦の意志があるか、無いかです。」ですって言いましたよね。

 

 

 


でも、これって心の中の意志ですから、証明って難しいんです。

 

 

つまり、内縁の証明って難しいという事ですね。

 


ある弁護士さんは、3年同棲生活を続けているなら、内縁と認められやすいと言いますが、

 

 

そんな法律は無いので、認められやすいという仮定の話です。

 

 

 


では、内縁を証明する手は、まったく無いのかと言えば、そうでもありません。

 

 

私は、「なかなか結婚してくれない。ずるずる同棲している。」という相談者の方には、

 

 

「そんなに長く同棲しているなら、内縁関係にもってく?」と裏技を教える事があります。

 

 

裏技を使えば、例え半年の同棲でも内縁関係と認められる事があるからです。

 

 

その裏技は、4つです。

 

■まず、住民票を彼氏のと一緒に出す。

 

そして、そこの関係欄に「妻(見届け)」とか「未婚の妻」「内縁の妻」と書いて出しましょう。

 

賃貸物件を借りる時に、契約書に「配偶者」とか「未婚の妻」「内縁の妻」と書いて出しましょう。

 

 

■彼氏の期限が良い時など、将来の話をして、彼が、

 

「将来結婚しようね。」とか、「仕事が一段落したら籍入れようね。」とか、

 

結婚や夫婦関係を匂わす言葉を言わせたら、録音しておく。

 

 

■一番強力なのは、「私達は内縁関係にあり暮らしています。」という書面を書いて、

 

双方書面と捺印を押し残しておく事です。理想はそれを公正証書にしておく事です。

 

 

 

 

 

最後に、

 

 

内縁には、意外なメリットがあったという話をして終わりにいたしましょう。

 

 


ある時、岐阜県に住んで居るという女性(57)から相談があったんですね。

 

 

実は当時、私は全国版の占いの雑誌に広告を載せていたので、全国から相談が来ていました。

 

 

彼女はある画家の方と20年も同棲していました。

 

 

とても気難しい人で、結婚の事を言うとすぐ怒り出すので、

 

 

最後まで籍を入れらずに至ったといいます。

 

 

彼女は20年間、妻の様に彼の生活の面倒を見て、それに加えて画家の雑用までこなしていました。

 

 

つまり、内縁状態ですね。

 

 

そんな彼(58)は、最後まで彼女と結婚せずに病気で亡くなったのです。

 

 

彼女は一人で葬式を出したといいます。

 

 

すると、それまで彼の世話など一切しなかった遺族たちがやってきて、

 

 

彼が残した絵や財産を取って行き、彼女にも1週間以内にこの家から出て行けと言われたそうです。

 

 

それが1年前の出来事でした。

 

 

彼女は彼氏の一周忌を終えて、「もう私には何も残っていない。」

 

 

「どうしたら、いいのか分からない。」と思い悩み、占いの相談電話をかけてきたのでした。

 

 

また、20年間働いた事も無かったので、その点でも将来が不安だと漏らしました。

 

 

私は彼女に「得意なものは何ですか?」とか色々聞いて、

 

 

出来る限りのアドバイスをしましたが、その中に寡婦年金(かふねんきん) のアドバイスもしました。

 

 

寡婦年金(かふねんきん) とは、未亡人が貰える年金の事です。

 

 

詳しく言えば、夫が10年以上国民年金を払っていれば、妻が60歳から65歳までの貰える年金です。

 

 

普通、年金って今、65歳からもらえますよね。

 

 

でも、夫が65歳までに亡くなってしまったら、払い損ですよね。

 

 

そんな奥さんを救うために出来た法律です。

 

 

どのくらい貰えるかと言うと、例えば、上の画家さんの場合だと、年間41万円でした。

 

 

これを奥さんが60歳から毎年5年間貰える訳です。

 

 

このことを奥さんに伝えると、「でも、私妻じゃないから・・・」といいました。

 

 

でも、私はこう言いました。

 

 

「貴方は、彼を20年も支えてきたんですよね。

 

 きっと、内縁の妻だと認められるでしょう。だから市役所に申請してみなさい。」

 

 

実は、あまり知られていないのですが、内縁の妻(内縁期間が10年以上)にも、

 

 

この寡婦年金は払われるのです。

 

 

ただ、年金課は意地悪ですから、こっちからお願いしに行かないと払ってくれないし、

 

 

5年何も言わないと、時効で貰えなくなりますので、気を付けてください。

 

 

 


他にもこんな方がいました。

 

 

7歳年上彼氏と同棲して8年というカップルです。

 

 

同棲して8年ですから、内縁が認められても上の寡婦年金は10年ですからダメです。

 

 

そんな彼が病気で亡くなってしまったのです。

 

 

彼は41歳で亡くなったので、当然年金は出ません。

 

 

ただ、彼はこれまで年金を毎月給料から天引きされ20年間払っていたといいます

 

 

普通考えると、20年間年金を払って、大損です。

 

 

しかし、それを少しだけ救う法律があります。

 

 

それが、死亡一時金です。

 

 

年金を3年以上払っていた人が死んだ場合、その妻や子供、

 

 

妻や子供がいないなら、その親や祖父母が貰えるお金です。

 

 

ちなみに、上のカップルの場合、内縁が認められれば、亡くなった彼は20年間年金を払っていたので、

 

 

17万円が死亡一時金として貰える訳です。

 

 

実は、あまり知られていないのですが、内縁の妻(内縁期間が3年以上)にも、

 

 

この死亡一時金は払われるのです。

 

 

ただ、年金課は意地悪ですから、こっちからお願いしに行かないと払ってくれないし、

 

 

2年何も言わないと、時効で貰えなくなりますので、気を付けてください。

 

 

 


最後に、あともう1つ。

 

 

もし亡くなった彼や夫が、国民健康保険を払っていたなら、

 

 

市や区役所の保健年金課に言えば、3万円~7万円を葬祭費として、貰えます。

 

 

東京区内であれば、たしか一律7万円もらえたと思います。

 

 

これで簡単な葬式ならあげられますね。

 

 

そして、埋葬したら、お墓代とか結構かかりますよね。

 

 

そんな時にも、故人が国民健康保険を払っていたなら、全国健康保険協会に言えば、

 

 

埋葬料を5万円くれます。

 

 

上の葬祭費7万円と合せれば12万円もらえるという訳です。

 

 

しかも、この葬祭費と埋葬料は、内縁の妻でももらえるのです。

 

 

ただし、これらも2年間何も言わないと、時効でもらえなくなります。

 

 

 

 

 

 

知っていると、大切な方を亡くされた遺族の方を助けてあげられるかもしれませんよ。


困っているお友達がいたら、教えてあげてくださいね。


END

 

●無言電話(霊からの)

 

 


アメリカに居る時、霊能者の方から無言電話について、

 

 

教えてもらった事があったので、今日はそれについて書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ある時、霊能者の所にシングルマザーの女性が娘さんと一緒に来られたそうです。

 

 

彼女は一人で2人の娘さんを育てていましたが、

 

 

2年前に、その内の一人エマ(Emma)ちゃんを交通事故で亡くされていました。

 

 

まだ小学校に通っていた11歳の娘さんだったといいます。

 

 

亡くなって2年が経っても、残されたお姉さんと彼女の悲しみは癒える事は無いといいます。

 

 

 


11歳で亡くなったエマは、とても活発で元気だった子だったので、

 

 

彼女が居なくなった家は、まるで火が消えた様だったといいます。

 

 

それは2年経った今でも変わらないそうです。

 

 


いつまでも引きずってはいけないと思いながら、お母さんもお姉さんも沈んだままでした。

 

 

そんな時、友人のつてで霊能者の事を知り、

 

 

一言でもいいから亡くなった娘の言葉を聞きたいとやってきたのでした。

 

 

 

 

 

 

そんなお母さんとお姉さんを前にして、

 

 

さっそく霊視が始まりした。

 

 

 

 

 


すると霊能者の方が、急に右の頭を触って、

 

 

「右の頭に痛みを感じます。

 

 娘さんは、右頭部を打って亡くなりましたか?」とお母さんに尋ねました。

 

 


「はい、交通事故に遭った時、右の側頭部が陥没していたそうです。」

 

 


「その時、誕生日にお母さんからもらった時計も壊してしまったの。と言っています。」

 

 


「はい。そうです。」

 

 


遺族を目の前にして、故人が亡くなった時の事を話すのは、

 

 

当時の悲しい出来事を思い出させてしまい酷だと思わるでしょうが、

 

 

最初に現われた霊は、亡くなった当時の様子から話し始めるケースは多いらしい。

 

 

それは多分、当時の亡くなった時の感覚を共有して感じて欲しいという気持ちと、

 

 

亡くなったあの時の様子を語れるのは、私がエマだからよ。

 

 

という証明にもなるからではないかと、霊能者は言う。

 

 

 

 


現われたエマの霊は、つづいてこんな事を言ったという。

 

 

「お姉ちゃん、今日もチーズトースト焦がしたでしょ。

 

 私の方がチーズトースト作るのうまいんだから。」

 

 


すると、お姉さんは少し驚いて、

 

 

「確かに、今朝チーズトーストを焦がしました。」

 

 


エマの霊は、お母さんにも、

 

 

「ママは、今日家を出る時、お気に入りの靴が見つからなかったでしょ。

 

 あれ台所にあるのよ。

 

 ママは出しっぱなしにして忘れる癖があるから気を付けて。」

 

 


それを聞いて、お母さんもビックリして、

 

「あら、そうなの。

 

 確かに今朝家を出る時、お気に入りの靴が見つからなかったんです。」

 

 

 

次に、霊能者の方は彼女達に意外な事を言いました。

 

 


「時々、無言電話なんてありませんか?」

 

 


すると、お姉さんがビックリした様に、

 

 

「あります!

 

 家にもあるし、私の携帯にも・・」

 

 


「ただ、イタズラ電話にしてはオカシイと思ていたんです。

 

 なぜなら、相手の番号も出ないし、

 

 出ても、毎回何も喋らない無言電話なので。」

 

 


なぜ、霊能者がそんな事を聞いたかと言うと、

 

 

実は昨日、奥さんから予約の電話をもらった後、

 

 

3回ほど無言電話があったのだという。

 

 

無言だったので、勿論無言電話が掛かって来た理由は分からないが、

 

 

こういう場合、次の日のセッションに関係している事が多いのだそうだ。

 

 

 

霊能者いわく、霊からの電話にはある特徴があるのだという。

 

 

まず、無言電話が圧倒的に多い事。

 

 

それから、着信画面が無い事。

 

 

日本の電話で言うなら、

 

普通、携帯などで誰かから着信があったら、次の3つ内のどれかになります。

 

■掛けた人の電話番号が出る。

 

■母から。など貴方が登録した名前が出る。

 

■非通知設定

 

 

 


ところが、霊から電話が掛かって来た場合、上のどれでも無く、

 

 

ただ、ベルが鳴って、出ると無言電話なのだと言う。

 

 

また、メッセージが残されていても、無言で、番号無しとなっている。

 

 

つまり、番号も無く非通知でもない、まさに闇からの電話なのである。

 

 


また、霊能者の方は、お母さんにこんな質問をした。

 

 

「エマちゃんは、とても元気な子で、

 

 人を驚かせたり喜ばせる事が好きな子だったんじゃないかしら?」

 

 

「はい。」

 

 


普通、無言電話といえば、暗い人がするイタズラを思いがちだが、

 

 

霊能者いわく、無言電話をする霊は、

 

 

生前、活発で人を驚かせる事が好きだったり、

 

 

サプライズで家族を喜ばせる事が好きだったりする少しお茶目だった人が多い行為だと言う。

 

 

 


また、無言電話は家族にだけ掛かって来るとは限らず、

 

 

今回の様に、これから私のママとお姉ちゃんが行くからよろしくね。といわんばかりに、

 

 

赤の他人である霊能者の所にかかってくる事もあるのだという。

 

 

 


最後に霊能者は、彼女達にこう言ったという。

 

 

「今でも、エマちゃんは貴方の家で3人で一緒に暮しているのですよ。

 

 

 貴方とお姉さんの日常を、笑顔で見守りながら・・」


END

 

 

●モルモットのチロル

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●モルモットのチロル

 

 


占いの仕事をしていると、

 

 

時々どうしても相談者の仕事上の裏の話を、嫌でも耳にしてしまう時があります。

 

 


ある時、某動物園で働いているという20代のメグミさん(仮名)から、

 

 

主に結婚についての電話相談を頂きました。

 

 

 

占い師といえでも、守秘義務があると思うので、

 

 

さすがに今回は、某動物園とさせて頂きます。

 

 

そうしないと、今回の話の内容が内容だけに、炎上しかねませんので。

 

 

 

 

 

 

 

メグミさんは、大学を卒業後、しばらくOLをしていましたそうですが、

 

 

昔から動物が大好きで、中途採用で動物園に入社したという経歴の持ち主でした。

 

 

動物園に入ると、いきなり主にサルの飼育担当を任される様になったといいます。

 

 

彼女いわく、ここで働くには、ホントに動物が好きでないと務まらないと思いますとの事。

 

 

サルを含めて、どんな動物の担当になっても、常に気を抜けないし、

 

 

女性であっても、どこの場所も力仕事が要求されると言います。

 

 

サルは小さくて扱いやすそうですが、意外と力が強く油断が出来ません。

 

 

果物を手渡して食べてくれる姿は可愛いですが、その間にも体調の事を気遣ったり、

 

 

他のサルと喧嘩しない様に、一ヶ所にエサをあげないで、数か所に分けて置いたり、

 

 

高い所の枝や葉っぱを切ったり、サルたちを一旦室内に入れた後、

 

 

食べかすを手で拾い集め、糞を塵取りで集めた後、

 

 

デッキブラシでゴシゴシ掃除するのもかなりの力仕事だそうである。

 

 

その上、最初は新人という事で、サル達にバカにされたりする事もあったという。

 

 

しかも、毎日朝6時半起きで、帰って来た時はぐったりで、

 

 

将来の彼と出会う時間も作れないと彼女はこぼした。

 

 

そんな彼女に対して私は、貴方はとても心優しい人ですから、

 

 

そんな貴方の良い所を感じとって、必ず良い人が現れますからと、元気づけたものでした。

 

 

 

 

 

 

 


生き物の世話をするというのは、ホント大変だと思います。

 

 

私も今年に入って、野生のスズメにエサをあげたのですが、(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12381106824.html

 

 

やがて、お腹を空かせたハトも3羽来るようになり、可哀想だからハトのエサも置くようになりました。

 

 

すると、今度はその鳥たちを狙って、野生の野良猫が庭に来るようになったのです。

 

 

野良猫に、鳥が食い殺されるのは可哀想だと思い、来るのは多分相当お腹が空いているのだろう、

 

 

鳥を狙わない様に、可哀想だからそのノラ猫にもエサをあげる様になると、

 

 

最近はそのノラが他のガールフレンドのノラに教えたのか、ノラ3匹が来る様になって、

 

 

知らぬ間にうちの庭は、ちょっとしたホームレスの炊き出しの場の様になっとるわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと話が逸れたので、話を元に戻します。

 

 

 

すみません、今日のお話は、残酷なシーンがありますので、

 

 

動物好きな方は、ここから先は読まないで下さいね。

 

 

もしくは、先に誰かに読んでもらってから、感想を聞いて下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それまで主にサルの飼育に携わっていたメグミさんでしたが、

 

 

ある日、ふれあい広場に2名の欠員が出たので、ヘルプに回って欲しいと頼まれたそうです。

 

 

ふれあい広場とは、お客様が実際に動物と触れ合える場所だそうで、

 

 

子供がモルモットやハツカネズミや、ニワトリに実際に手で触れる場所です。

 

 

メグミさんにとって、ふれあい広場は天国の様な場所です。

 

 

正直、サルも可愛いけど、仕事は裏方で、直接お客さんと話す機会も余り無い職場でした。

 

 

それに対して、ふれあい広場には沢山の子供達が来て、動物に触れて喜んだり、

 

 

一緒に写真を撮ったりと、すぐ目の前でお客様が喜ぶ様子が分かるのです。

 

 

モルモットが小さい通路を行列で行進する様子は、メグミさんも大好きで、

 

 

子供達も可愛い、可愛いと大人気。

 

 

小さくて可愛いモルモットを世話するのも、大好きだったといいます。

 

 

「ああ、いつまでも、このふれあい広場で働きたい。」

 

 

そう思ったそうです。

 

 

毎朝、早起きするのも苦にならなかったそうです。

 

 

誰よりも早くモルモットたちの所に行き、まずは全体的に体調の悪い子はいないか見て、

 

 

それから、お客様の子供達に抱かせた時に怪我しない様にと、

 

 

毎朝モルモット達の爪と歯をチェックです。

 

 

爪は少しでも白い部分があると、その子を膝の上に抱いて、

 

 

専用の爪きりでカットします。歯もその時チェックして長いと切ります。

 

 

膝に乗せて爪を切る時でも、それぞれ個性が出るそうで、

 

 

いつも暴れる子もいれば、まったく動じない子もいれば、泣く子もいるそうです。

 

 

でも皆可愛いモルモットで、彼女はそれぞれに分かる範囲で名前を付けたそうです。

 

 

特に一番彼女が好きだったのが、金髪の模様の様なモルモットで、

 

 

彼女がふれあい広場に来た時から、彼女に懐いでくれて、

 

 

向こうも朝彼女が出勤すると、一番に彼女の方に寄って来てくれる子だったといいます。

 

 

彼女はその子にチロルと名付けて、朝出社すると、

 

 

一番に「チロル、おはよう!」と声をかけたといいます。

 

 

他にも、とにかく足の速い佐助や、ノロノロの年寄の白黒オジンと、白黒オバン、など。

 

 

白黒オジンと白黒オバンの2匹は年寄で足はノロかったものの、他の子の面倒見が良かったのか、

 

 

白黒オジンと白黒オバンの周囲にはいつも何匹か集まっている状態でした。

 

 

ただ似ている模様が多いので、全部に名前を付けるの無理でしたが、

 

 

目立つ20匹くらいには、名前を付けて呼んでいたそうです。

 

 

 


ところがある日、

 

 

彼女がチロルの事を呼んでいるのを聞いた先輩飼育員が、近寄って来て、

 

 

「あんまり名前を付けて可愛がらない方がいいよ。」と注意してきたのです。

 

 

正直なんでぇ?と思ったそうです。

 

 

なぜなら、サルの飼育をしている時は、全部のサルに名前を付けていたからです。

 

 

 

 

 

やがて、

 

先輩飼育員が言った意味が、身に浸みて分かる時がやってくるのでした。

 

 

 

 


それはある日、彼女が2日ぶりに出勤してきて、

 

 

いつもの様にモルモット達の爪を切っていた時でした。

 

 

 


彼女はある事に気が付いたそうです。

 

 


白黒オジンと、白黒オバンが、いない!

 

 

いそいで、全部のケージを調べたのですが、どこにもいません。

 

 


数を数えると、2匹足りません。

 

 

 


彼女はしばらくしてやってきた先輩飼育員に、2匹が見当たらない。

 

 

もしかしたら逃げたかもしれないと言いました。

 

 

先輩飼育員は、彼女が付けた白黒オジンと白黒オバンの名前など知りませんから、

 

 

足が比較的遅い白黒模様のモルモット2匹がいないと説明しました。

 

 

 


すると、先輩飼育員は、平然として、こう言ったのです。

 

 

「ああ、あの足の遅い白黒のモルモット2匹か。

 

 あれだったら、昨日、猛禽類(もうきんるい)の方に回したよ。」

 

 

 


猛禽類(もうきんるい)とは、コンドルとかハゲワシなど、

 

 

小さい動物を捕まえて食べる肉食の大きな鳥の事です。

 

 

 


そうです。

 

 

あの白黒オジンと、白黒オバンの2匹は、昨日、

 

 

生きたまま、コンドル達のエサとなってしまったのです。

 

 


他の先輩に聞くと、ふれあい広場に居るモルモットやハツカネズミの内、

 

 

弱ってきたり、怪我した子は、生きたままヘビの檻に入れてエサにされたり、

 

 

タヌキの檻に入れたり、コンドルに捕獲させたりするのだそうです。

 

 

そうやって野生の感覚を保たせるのに役に立つそうです。

 

 

 

分かってます。

 

 

自然界がそうだって、分かってます。

 

 

それでも、涙が出て来て、胸が苦しくなります。

 

 

あんなに子供達を楽しませてくれてたのに・・・・

 

 

 

 

 


彼女は、ふれあい広場の方が、サルよりも辛かったと言いました。

 

 

それから彼女は、なるべくモルモット達を名前で呼ぶ事を止めたといいます。

 

 

 


ただ、モルモットのチロルだけは別でした。

 

 

この子だけは、最初にここに来た時から、彼女に懐き、

 

 

まるでチロルが先頭になって、メグミさんを他の子に紹介してくれたかのように、

 

 

チロルがメグミさんに懐くと、他の子もメグミさんに懐いてくれた様にも思えました。

 

 

だから、先輩飼育員の方が居ない時は、チロル!と声をかけていました。

 

 

チロルはまだ若くて元気でしたから、当分エサになる事もありません。

 

 

チロルだけを見て頑張ろう。そうメグミさんは心に決めて働いたといいます。

 

 

 

 

ところが、ある日、

 

 

そのチロルに悲劇が訪れたのです。

 

 

 

ふれあいの時間中、まだ不慣れな子供がモルモットを抱く時に驚いて、

 

 

チロルを落としたのです。そして運悪くそこを通った子供がチロルの足を踏んだのでした。

 

 

チロルは足を引きずるようにして、私の方に這って来ました。

 

 

それはまるで、お姉さん助けて。と言って私に助けを求めている様でした。

 

 

私は急いでチロルを抱き上げると、安全な所に持っていき休ませてから職場に戻りました。

 

 

 

 


その後、メグミさんが心配していた事が現実になります。

 

 

 

先輩飼育員の判断で、チロルは猛禽類(もうきんるい)の檻行きが決まったのです。

 

 

メグミさんは必死に先輩飼育員に命乞いのお願いをしましたが、

 

 

「こういう経験も、動物を飼育するのには必然な事だから。」と却下されました。

 

 


チロルの運命は決まったのです。

 

 

 

メグミさんは覚悟を決め、こう言ったといいます。

 

 

「分かりました。

 

 どうせ殺すなら、私が自分の手で猛禽類係りの所に持っていかせて下さい。」

 

 


「いいだろう。」と先輩飼育員は許可しました。

 

 

メグミさんは、チロルと最後のお別れをしてから、猛禽類係りの所に持っていったのでした。

 

 

 

その後、彼女は結婚すると、

 

 

すぐに動物園を辞めたといいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は、この話には続きがある。

 

 

結婚後、彼女から1度だけ電話があった事がありました。

 

 

その時に、ああ、あのモルモットのメグミさん?と思い出し、

 

 

「あの時は辛かったね。」と私が言うと、

 

 

 

 

 

 

 

彼女は、「実はここだけの話ですが・・・」と、切り出すと、

 

 

 


チロルは、今、私の所に居ます。」と言うのだ。

 

 

 

 

 

 

 


あの時、彼女は猛禽類係りの人に、泣いて頼んだという。

 

 

すると、猛禽類係りの人は、しょうがないなぁという顔をしながらも、

 

 

「いいよ。エサにした事にして書いておくから。」と言ってくれたというのだ。

 

 


「ありがとう。ありがとう。

 

 大事にするから。」

 

 


現在、彼氏とメグミさんと、チロルの3人で幸せに暮らしている。

 

 

END