●クマ被害を減らす方法。
今年2025年8月14日11時ごろ 、北海道の
羅臼岳登山道(岩尾別コース)を下山中の登山グループ2名
のうち1名(東京都在住 26歳男性)がヒグマに襲われて死亡した。
助かった友人が語るには、
突如現れたのは、母グマと2頭の子グマ。
友人は素手で必死に抵抗しましたが、止めることはできませんでした。
翌日、ハンターが母親グマと側にいた子グマ2頭も殺したという。
その近くで26歳男性の遺体が見つかった。
知床半島で人がクマに命を奪われるのは実に63年ぶり。
世界遺産登録後、初めての死亡事故だった。
この事件では、さまざまな意見が飛び交った。
■母親グマと側にいた子グマ2頭も駆除した事を
ざまーみろ。と喜んだ人。
■母親グマと側にいた子グマ2頭も駆除した事で安心した人。
■母親グマと側にいた子グマ2頭も駆除した事を悲しんだ人。
■生け捕りに出来なかったのかと言う人。
■2頭の子グマも殺す必要はあったのか。と問題提起する人。

まぁ、その人の立場によって、意見は違って来るかと思いますが、
近年は特にクマ被害が多いのです。
下の表を見ても、いかに近年が多くなっているかが分かります。


ここで、皆さんにクイズです。
日本でどの県が一番クマと出会いやすいと思いますか?
少し考えてみてから、先をお読みください
まぁ、クマと出会いやすいかどうかは、
貴方の行動によるでしょう。山菜取りに出かける人なら出会いやすいし、
ずっと家にいる人なら、クマと遭遇しにくいでしょう。
下が2024年 都道府県別クマ捕獲数(合計)です。

つまり、去年1年間だけのものです。今年はもっと多くなるかもしれませんね。
と言うのも、
■2023年の人身被害:219人(死亡者6人)で過去最多でした。
■2024年の人身被害:212人(死亡者5人)でした。
そして、今年、今のところ
■2025年の人身被害:55人(死亡者4人)ですが、これから
秋の出没期にさらなる増加が懸念されます。
長野県飯山市(6月):住宅に侵入したクマにより3名が重軽傷、うち1名が死亡
岩手県北上市(7月):80代女性が自宅で襲われ死亡。
北海道羅臼岳(8月):登山中の男性が襲われ死亡。ヒグマによる
貴方の県はありましたか。
意外と北海道は1位じゃないんですね。
広島県・兵庫県が多いので、少しビックリ。貴方の県が多いなら、
日が落ちたら外出は注意した方がいいかもしれませんよ。
さて、クマの被害を少なくする為には、どうしたら良いと思いますか?
ちなみに、今、日本では、
クマ対策にモンスターウルフが開発され実用化されています。

これは、半径15メートル以内に動物が近づくと、
真夜中でも昼間でも自動無人赤外線センサーが感知。(昼間は切る事も出来る)
最大で90デシベルの大きな警報音を鳴らすという装置です。
クマやシカ、イノシシやサルなどに高い効果が確認されました。
気になる方や、お金持ちで家の近くに置きたいという方は、下記を参照。
■50種類以上の音 光る目 クマ対策「モンスターウルフ」の実証実験が山形市の畑で始まる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/430791af0997ccbf1767632589f51674170820f4
ただ、これも多分、根本的な解決にはなっていないので、
空喜びに終わると思います。なぜなら、動物たちも
空腹に背に腹は代えられないからです。
出会っても襲ってこない機械と、
食べないで死ぬ危険のどっちを選ぶか考えれば、答えは簡単です。
やがて、動物たちも襲ってこないのに慣れて、気にしなくなると私は思います。
大体それが効果あるなら、クマは人間を襲い向かって来たりしません。
厳しい指摘をしたので、開発ヒントも差し上げましょう。
まだこの機械、開発途中かと思います。
まず、1つの機械でまとめてはいけません。
1つにまとめるから、たった15m四方しか守れないのです。
センサーと音の発生場所を分けないといけません。
センサーを自由に4カ所に置けるようにして、音は自宅の方から鉄砲の音とか、
センサーとは別の所3カ所くらいから発生させる様にした方がいい。
機械と一緒にセンサーも壊されてしまいます。
形をモンスターウルフにするから高くなるのです。
ちなみに、本体+バッテリー+ソーラーパネル+センサー+設置費用込みで、
60万5千円。レンタルなら12ヵ月契約で月額18000円。
別にセンサーと音の発生源だけなら安くできます。
まぁクマ被害に乗じて金儲けしたいなら、そんな安くしないかもしれませんね。
それでもクマなどには効かなくても、近くに住む人には警報が役に立ちます。
なので、私が山の近くに家がありお金持ちなら2台買います。
山と自分の家の間に1台、駐車場に1台置けば、
朝車に乗る時、玄関を出た瞬間に襲われる事はなくなりますし、
仮にクマが現れても15mの逃げる余裕が出来ますから。
隣の家と共同で買うかも。
現在、自治体や農協などに330台が発売されています。
クマを追い返せなくても、観光地に設置して観光客への警鐘音に使えます。
襲って来る少し前に分かるという、地震予知警報と同じです。
あって助かる人もいるはずです。
私、いつも見るたびに思うんだけど、
NHKやHondaも、どうして実用的なロボット開発の競争にしないんだろう。
あっても無くてもどうでもいいようなロボット開発を競わせるよりも、たまには、

クマの出現を予測するロボットとか、警報を素早く出せるロボットとか、
クマとシカやイノシシを自動的に区別するロボットとか、
今の世の中に即役に立つロボットのコンテストに出来ないものだろうか。
だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、
やっと本題に移ります。
さて、クマの被害を少なくする為には、どうしたら良いと思いますか?
少し考えてみてから、先をお読みください
皆さんは、クマの被害を少なくする為には、どうしたら良いと思いますか?
私が思うには、
山にエサが無くなったから人里に下りて来るのが根本的原因だと思うので、
山にエサを置くという方法が良いかと思っています。
クマの専門家に話を良く聞く事です。
どんなエサを与えたら、安くて長持ちしてお腹を満たすのか。
地域せいもあるでしょうから、その地域の専門家に聞く事です。
山にエサを置く方法は、快晴の時のヘリコプターです。

当然、その場合、費用の問題があります。
エサ代、人件費、ヘリコプターレンタル代です。
誰がその費用を払うのかという問題ですが、
市町村と県と国です。
そんな金は無いと言うでしょうが、
実はあります。
なぜなら、クマが人里に下りてくれば、
まずハンターにお金を払わないといけません。
その費用は、
■熊の駆除1頭につき国から8,000円が支給されます。
■他にも、たとえば北海道浦河町では、国の8,000円に加え、町から10,000円以上の上乗せがあります。
つまり、合計18,000円前後が支払われています。
北海道ではヒグマの出没が多発しており、報酬は全国トップクラスです。たとえば、
十勝地方の一部町村:1頭あたり8万円超え
奈井江町(空知地方):2025年に日当4万1600円に引き上げられました。
だいたい、熊による農作物被害は、2023年度において4168万円に達し、過去最高の被害額となりました。被害面積は12.4ヘクタールで、農作物被害の金額は9169万円に達しました。特に、リンゴの被害額は6888万円で、過去10年で最高でした。
農作物だけでその額です。
実際の被害は、その30倍は行くでしょう。
■車が壊されたり、柵が壊されたり、家が壊されたり、花壇が壊されたり、
■育てている牛や馬・ニワトリや羊やウサギが食われたり。
■果物が食われる被害。花や観葉植物の被害。
■飼い犬や飼い猫や、鳥や七面鳥が殺されたり、
■土地や家の値段が下がる。
■畑に行けなくなる。
■稲作が出来なくなる。
■学校へ行きずらくなる。
■閉店せざるおえないくなる店が増える。
■夜の商売が出来なくなる。
■朝の新聞配達が出来なくなる。
■クマによる感染症の恐怖。病虫害の発生
■空き家、耕作放棄地、住宅の荒廃
■商店・スーパー等の閉鎖
■可住地面積の減少
■観光客が来なくなる。
■働き口の減少
■子供の送迎代と親の負担。
なにより、今年はもうクマによる人身被害は全国で69人で、
このうち5人が死亡しました。
人の命が5人も奪われたのです、値段に変えられますか?
そういう被害額を考えたら、昔の様に山の奥地に
エサを与えた方が安上がりだし、安全です。
それだけではありません。
日本損害保険協会による「損害保険ファクトブック2024」によれば自賠責保険の支払限度額としてケガによる損害では120万円、重度の障害の場合3000万円から4000万円。死亡の場合は3000万円とされている。
23年の熊による人的被害は219人、うち死亡6人である。最も軽いけが(120万円)を想定しても2億円以上、1000万円を仮定するならば20億円以上の金額となる。また死亡にあたって1人当り3000万円と仮定しても1億8000万円以上の損害となっているのです。
つまり、保険協会と話し合えば、
保険協会にとっても、クマの被害が減る事は大きな利益に繋がるのですから、
費用の一部を強力してくれるはずです。
協力してくれた保険会社は公表します。
つまり公表されていない保険会社は被害地域の住民を無視したという事になります。
またエサは毎日あげる必要はありません。
観察するのです。
3日に1度クマが現れる所なら、3日に1度でいいし、
1週間に1度現れる地域なら1週間に一度でいいかもしれません。
普段から自分が警戒しないといけない地域には、どのくらいクマがいるか調査する事です。
ヘリやドローンに赤外線装置を乗せて、クマがいる頭数や場所を調べる事です。
調べてもそれがクマかシカか分からないという時もあるでしょう。
だから映像を撮ったら専門家に見せるのです。
とは言っても、そんな赤外線装置は各県には無いでしょう。
でも、全国でクマの被害がある市町村は200です。
200個くらい国が用意するか調べてあげるか、レンタルさせてあげる。
それが県や国の行政機関がやる事なはず。
そして、調査が終わったら、
よくクマがいる地域もしくは、クマがいても良い地域にエサを落とすのです。
ここまで読まれた方の中には、そんなの机上の空論だと言う人もいるでしょう。
また、中には、私が千葉に住んでいるから、
千葉県は「クマなし県」と言われているからそんな事を言えるんだ。
と文句を言う人もいるでしょう。
確かに、千葉県はクマ被害はありません。
でも、カラスの被害はあります。
今年の初夏、この地域では、カラスの駆除が半月間行われました。
主な理由は、ゴミ荒らし被害対策です。
クマ被害の様に、どうしたらカラス被害が無くなるのでしょうか。
中には、カラスに襲われたという経験を持つ人もいるでしょう。
命の危険はありませんが、それを除けばクマ被害とカラス被害は似ていませんか。
カラスもクマも共に野生の生き物で、
食べ物に困って人間のゴミや畑に来なければ生きていけないのです。
最近、この地域では、カラスのゴミ荒らし被害は無くなりました。
多分、この地域の住民はこう思っている事でしょう。
「カラスの駆除が半月間行われたからだ」
本当にそうでしょうか。
お腹が空いたカラスはもうゴミ荒らしに来ない。とでも思っているのでしょうか。
実は、違います。
この地域の住民は知らないでしょうが、
お腹が空いたカラスが、もう二度とゴミ荒らしに来ないと思っているなら、
多分、その人は幸せ者です。
実は、カラスの駆除が始まる1ケ月前から、
私がカラスにエサをあげる様になったのです。
それ以来、カラスによるゴミ荒らしは無くりました。
そんなバカな事をするのは、私たった一人かもしれませんが、
カラスのゴミ荒らしが無くなったなら、結果オーライです。
ただ私がなるべく外食を我慢して毎月2万円使えばいいだけの話です。
当然ですが、
カラス被害の無い貴方の地域は、そういう事はやらないで大丈夫です。
つまり、クマにも応用出来るのでは、という話です。
最後に、これだけは知っておいてください。
日本では、2024年度(令和5年度)に約464万トンの食品ロスが発生したと推計されています。これは、まだ食べられるのに廃棄されてしまった食品の量で、国民1人あたりに換算すると年間約37kgになります。
これはまだ食べられるのに廃棄されてしまった食品です。
野生動物が食べられる範囲内の食品なら、この倍はあるでしょう。
クマが出る地域のコンビニやレストランや家で廃棄する食品ロスを集めれば、
クマへあげるエサなど無料かもしれません。
END
