●入院で必要だった4つの意外な物。 の続きです。


先に下の「●入院で必要だった4つの意外な物。前半」をお読みください。

https://ameblo.jp/hirosu/entry-12587941273.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日は手術だ。

 

 

手術の当日は、水分も取ってはダメだという。

 

 

水分は手術が終わってから4時間たってからとってもいいらしい。

 

 

この日の為に、500mlのお茶のペットボトルを安売りで60円で5本買っておいたのだ。

 

 

病院の自動販売機の値段を見ると、同じ物が160円だ。

 

 

やった、100円も得した。(ちょっとせこい)

 

 


ベッドの前に棚に、そのペットボトルを並べた。

 

 

すると、やって来た看護婦さんが、変な事を言ったのである。

 

 

「ストロー持ってる?」

 

 

「いや、持ってないです。」

 


すると、その看護婦さんは、

 

 

ストローあった方が、飲みやすいわよ。

 

 

 下の売店で売ってると思うから。」と言うのである。

 

 

 


そうは言われても、私は買いには行かなかった。

 

 

心の中では、

 

「ストローなんて、お子ちゃまが使うもんだろう。

 

男は昔から、ラッパ飲みと相場が決まってるんだ。」

 

 


そんな事を思っていると、看護婦さんは、更に不気味な事を言った。

 

 

「トイレ行った?」

 

「いやまだです。」

 

 

「手術後は、絶対安静だから、トイレは行けないから、

 

 今の内に行ってね。

 

 特に大は。」

 

 

なんと、手術後は絶対安静で、トイレは行けないのだという。

 

 

そして、万が一、ウンチの方がしたくなったら、大変な事になるのだと言う。

 

 

ベッドの上でウンチする事になるというのだ。

 

 

そうならない為にも、今の内、トイレに行ってね。と言うのである。

 

 

「だから、朝から飯が出ないのかぁ。

 

 ちょっと待てよ。絶対ウンチでるな。

 

 こんな事なら、昨日出て来る前に

 

 特大の大盛りスパゲッティなんて食べてくるんじゃなかったでしゅ。」

 

 

そうこうしていると、逆ナースコールで、

 

 

「かやさん、手術が10時半に決まりました。」と言う連絡が入る。

 

 

「な、なにぃ。

 

 あと10分ではないか。」

 

 


私は亡き父やご先祖、お祖父ちゃんお祖母ちゃんに頼んだ。

 

 

「どうか、ウンチが出ます様に。」

 

 

汚いお願いだが、仕方がない。

 

 


すると、奇跡が。

 

 

「残り5分という所で、便意をもようし、出たのである。」

 

 

ギリギリセーフ。お父さんありがとう。

 

 


そのまま、歩いて手術室へ。

 

 

生まれて初めて、手術室へ入った。

 

 

なんか、手術室への廊下は、テレビドラマのセットの様だった。

 

ちょっと感動である。

 

 

看護師さんに「テレビドラマに出ている様な感じです。」と言ったほどである。

 

 

しかし、手術室に入ると、先生が近寄ってきて、

 

 

石がある位置が良くないので、

 

 

多分一旦一時的におしっこを背中のくだから出るような処置になると思います。

 

 

と言い出したのである。わ、聞いてないよ。それも2ヶ月くらい。

 

 

手術直前に言われても、困るなぁ。

 

 

かと言って、手術直前に先生と喧嘩しても良く無いから。

 

 

一応分かりました。と言ったが、背中からおしっこをするなんて嫌だな。

 

 

その後、台の上に寝かされ、更に横になって、

 

 

足を抱えて丸まって下さいと言われる。

 

 

足をもっと抱えて、頭を中に入れてと言われる。結構きつい。

 

その後、麻酔科の先生が背中を5分位指で押すのである。

 

 

これが結構痛い。

 

 

多分、麻酔を打つツボを探しているのだろうが、

 

 

麻酔の針を打たれる時よりも、この時の先生の指の押しの方が痛かった。

 

 

麻酔は合計3本打たれたが、最初の1本だけチクリとしたが、

 

 

残りの2本はほとんど感じない。

 

 

麻酔を打ち終わると、仰向けに寝かされ、

 

 

「足が温かくなりましたか?」と聞かれる。

 

「温かくなってきました。」

 

「それは麻酔が聞いている証拠ですよ。」

 

「足がしびれてきましたか?」

 

「しびれてきました。」

 

「それは麻酔が聞いている証拠ですよ。」

 

 


麻酔が効いてくると、パンツを一気に脱がされ、

 

 

私の右足を持って、上に高く上げ、どこかに乗せた。

 

 

そしてもう片方の足も、高く上げ、どこかに乗せた。

 

 

「あれ? これどこかで見た事があるカッコウだな。

 

 そうだ、お産の時の分娩台だぁ!!!」

 


なんと、尿管結石の内視鏡手術には、分娩台と同じようなものを使うのである。

 

 


「ああ、世のお母様たちは、こんなはずかしいカッコウしてたのか。

 

 

 まさか、男の私が分娩台に乗るとは思わなかった。」

 

 


すぐに手術が始まった。

 

 

私は当初、オチンチンの中に内視鏡を通すなんて、痛そうだな。とか、

 

 

先生にオチンチン触られて、ぼっきしたらどうしよう。などと、

 

 

心配していたが、実際は、まったく何も感じないのである。

 

 

手術時間の1時間40分の間、感じたのは、

 

 

お腹の上に何か物を置いたり取ったりする感じだけだった。

 

 

私は手術が成功する為にと、その1時間40分の間ずっと祈っていた。

 

 

その方法は、以前のブログに書いたので、興味がある方はどうぞ。

●医療ミスに遭わない方法 https://ameblo.jp/hirosu/entry-12545373767.html

 


すると、奇跡が起きたのである。

 

 

問題の石が、前回撮ったレントゲン写真より安全な所に少しだけ移動していたのだ。

 

 

だから、背中からおしっこする事態は避けられた上に、

 

 

石は完全に取り除かれ、更に結石予備軍と思われる小さい石も見つかったので、

 

 

ついでに取ってくれたのだという。

 

 

結果的に、一番良い形で手術は成功したのである。

 

 

 

 


私は麻酔が効いたまま、ベッドの上に寝かされ、そのまま大部屋に運ばれた。

 

 

不思議なもので、ベッドの上の私はすでに両足を伸ばして寝ているのだが、

 

 

感覚はまだ両足を分娩台に乗せている感じなのである。

 

 

麻酔が効いているので、明日の朝まで絶対安静だという。

 

 

私は絶対安静という事態を簡単に考えていたが、結構大変な事態である事に気づいた。

 

 

なにしろ、頭を上にあげてもダメだというのである。

 

 

水は4時間後から飲むように言われた。

 

 

水を飲む事によって、砕いた石や血がおしっこと一緒に流れ落ちるから、

 

 

どんどん飲んだ方がいいという。

 

 

4時間が経った。

 

 

よし、水をいっぱい飲むぞ。

 

 

しかし、そこに大きな問題が立ち塞がったのである。

 

 

首を持ち上げてはいけないのだ。

 

 

少し横向く程度ならいいらしいのだが、

 

 

ペットボトルのお茶をラッパ飲みできない。

 

 

やってみたが、思った通りだ。

 

 

半分、ほっぺたから流れて落ちてしまう。

 

 

ストロー欲しい!!!!

 

 

入院で必要だった4つの意外な物の、3つ目が。

 

 

そう、ストローである。麻酔を必要とする手術の時、ストローは必要かもしれない。

 


下を汚しながら、なんとか飲んだのだが、

 

 

 

この時学んだ教訓がある。

 

 

それは、


教訓その1.

 

 

「看護婦の予言は、当たる。」

 

 

その後、何回か看護師さんが来て、体温や血圧を測っていった。

 

 

いずれも正常だ。

 

 

ところが、3回目に測りに来た看護婦さんが、

 

 

「あら、微熱があるわね。」と言い、

 

 

37度5分」だと言う。

 

 

「寒気は無い?

 

 シビれは無い?」

 

 

「無いです。」

 

 

なんで熱が・・・・そう思っていると、看護婦さんが、

 

 

手術の後だから、熱が出る事が多いのよね。」という。

 

 

その時、ふと、私は思った。

 

 

「あれ、この会話、どこかで聞いた事があるな。

 

 そうだ、コロナ前田の時と同じ会話だ。」

 

 

そう言えば、私がここに来た日、彼も手術直後だった。

 

 

そうか、前田は、コロナじゃなかったんだ。

 

 

あらぬ疑いをかけてしまって、悪かったな。

 

 


今日から、コロナ前田改め、前田さんと呼ぶよ。

 

 

しかし、そうなると、俺も明日の朝には、39度になるのかなぁ。

 

 

ちょっと心配だなぁ。

 

 

 


そんな事を思っていると、今度はテレビマンがまた小さい音でテレビを見始めた。

 

 

どうやらクイズ番組を見ているらしい。

 

 

かすかに聞こえる問題が、「チンパンジーの血液型は何型でしょう?」

 

 

なに、チンパンジーの血液型なんてあるのか? 知らんかった。

 

 

耳を澄まして、答えを待っていると、

 

 

ピンポーンと鳴って、答えが出たらしいが、声が小さくて聞きとれない。

 

 

次の問題に移った。

 

 

気になるわぁ。 なによ、チンパンジーの血液型!!

 

 

チクショー 、チンパンジーの血液型が気になって眠れねーじゃないか。

 

 

みんな、テレビマンのせいだ。

 

 

教訓その2.

 

 

「クイズ番組は、むしろ大きな音でつけろ!」

 

 

 


ちなみに、家に帰って調べたところ、

 

 

チンパンジーの血液方は、90%がA型で、10%がO型だと言う。

 

 

 

 

やっとテレビが消えたと思って、寝ようとすると、

 

 

今度はトドが吠え始めた。

 

 

思った通りだ、今日も眠れない。

 

 

 


教訓その3.

 

 

「大部屋選びに失敗すると、そこは動物園だ。歯ぎしりもあるでよ。」

 


絶対安静だと、動けないだけに色々な音が聞こえてくる。

 

 

「寝たきりの人や足が不自由な人って、こんな感じなのかなぁ。」

 

 


そんな事を考えていると、

 

 

1人の看護婦がトドの点滴を交換にやってきた。

 

 

目が覚めたトドは、その看護婦にしきりに注射針の事を聞いている。

 

 

どうやら明日の注射針はあるけど、明後日のが無いからやはく欲しいと言っている様だ。

 

 

そういえば、昼間もそんな事を他の看護師に言っていたな。

 

 

今までの会話をつなぎ合わせると、

 

 

トドは、本来心臓が悪いので、心臓外科の方に入院する予定だったらしい。

 

 

しかし、心臓外科の方にベッドが無く、仕方なく泌尿器科のベッドに来ていると言う。

 

 

ついて無い。と言っていた。

 

 

いやいや、ついて無いのは、俺だから。

 

 

あんたが来たから、眠れないんですけど。

 

 

 


聞き耳を立てていると、トドは更に看護婦さんにこう訴えていた。

 

 

「注射針って、これ、

 

 インシュリンを注射する針。

 

 あと4本あるんだけど、明日4本使うから、もう明後日ないの。」

 

 


なんと、トドは、心臓が悪い上に、

 

 

一日4本もインシュリンを自分で注射しているらしい。

 

 

注射嫌いの私にとっては、地獄だ。

 

 

トドも可哀想な奴なんだな。

 

 

 


ん~、武士の情けだ。

 

 

トドって呼び捨てにしてたが、今日からトドちゃんにしてやろう。

 

 


ただ結局、今日も眠れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

退院の朝である。

 

 

朝まで絶対安静だったのだが、朝6時に看護婦さんが来ると、

 

 

今度は立ち上がって、院内を歩き回って下さいと、真逆の事を言う。

 

 

看護婦さんいわく、絶対安静にしていると、血栓が出来てしまう事があるので、

 

 

運動した方がいいのだという。

 

 

絶対安静、恐るべしだ。

 

 

手術の時に、変な白い長い靴下をはかされたのも、

 

 

足に血栓が出来ない為の血栓用靴下だったのだ。

 

 

良かった、あの時、看護婦さんにナースコールしてよっぽど言おうかと迷っていたのだ。

 

 

「すみません。

 

 この靴下、少しきついんですけど・・

 

 サイズもうワンランク上のものありませんか?」って。

 

 

言わなくてよかった。キツイのは血栓が出来ない為かぁ。

 

 

そうか、オレの足が太いからじゃ無かったんだぁ。

 

 

 

 

幸い私は熱も下がり、前田さんとは違って36度5分に戻って、

 

 

美味しく朝食を食べる事が出来た。

 

 

あとは着替えて、退院だ。ワーイ。

 

 

しかし、なかなかその請求書が来ないんだなぁ。着替えも荷物もまとめて、

 

 

後はお金を払って、帰るだけなのに、30分待っても来ない。

 

 

 

ベッドに横になっていると、

 

 

どうやらテレビマンの所に看護婦さんがやってきて、

 

 

自動車の運転についての問題をやらしている様だった。

 

 

それはまるで、ここな自動車教習所の様である。

 

 

なんで、看護婦さんがテレビマンに、そんな車の運転の問題を出しているのだろう。

 

 

ベッドの上で聞き耳を立てていると、

 

 

どうやらテレビマンは、足を怪我した時に出来た血の塊(血栓)が、

 

 

脳に行ってしまい、脳梗塞に似たような症状を起こしているらしかった。

 

 

現在血が固まらない様にする薬を飲んでいるという。

 

 

そこで、テレビマンが正常に運転できる能力があるのか医者が判断を下す為に、

 

 

看護婦さんが自動車運転免許の問題を出していたのである。

 

 

そんな事も看護師さんの仕事なのかぁ。大変だな。

 

 

結局テレビマンも、脳の活性化の為に一生懸命テレビを見ていたのかもしれない。

 

 

前田さんは解熱剤を飲んでから退院の運びになるそうだ。

 

 

トドちゃんはまだ注射針の事で、別の看護師に噛みついていた。

 

 

 

 

 

 

そして最後に、もう1つ。

 

 

尿管結石の手術で入院した人限定なのだが、

 

 

入院で必要だった意外な物がある。

 

 

そして、それが最も必要だったものなのだ。

 

 

実は、尿管結石の手術後は、おしっこのタイミングが分からないのである。

 

 

普通なら、もうすぐおしっこが出そうだから、トイレに行こうと思うだろうが、

 

 

尿管結石の手術後は、そのタイミングがやってこない。

 

 

つまり、あ、おしっこが出そう。と思った4秒後にはおしっこが出ているのである。

 

 

しかも、少し膀胱に溜まるとすぐしたくなる。

 

 


おかげで、私は家に向かう車の中で3回もらした。

 


つまり、大人用のおむつは、絶対必要だ。

 

 

先生よ、入院に必要な物に、大人用のおむつ書いておいてよ!!

 

 

 


思った通りだ!

 

 

パンツとズボンがびしょ濡れだ。


END

 

PS.

今日現在の世界と日本の新型コロナウイルス感染状況は、下記
https://ameblo.jp/hirosu/entry-12577799889.html

 

 

 

 

参考:
尿路結石の図は、転ばぬ先の杖より https://brain-gr.com/tokinaika_clinic/blog/disease/ureteral-stones/
手術室の画像は米盛病院より https://www.yonemorihp.jp/yonemori-guide/attachment/2f-%E6%89%8B%E8%A1%93%E5%AE%A4-2/
分娩台の画像はこそだてハックより https://192abc.com/22984
麻酔の写真は、福山市民病院より http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/surgery/83841.html