●入院で必要だった4つの意外な物。

 

 


ご心配をおかけしました。

 

 

沢山の方からの応援と励ましのメッセージありがとうございます。

 

 

そこで今日は、入院がどんな感じだったかのか、

 

 

入院日記を公開したいと思います。

 

 

 


さて、4月5日、日曜日の朝、

 

 

入院初日の朝です。

 

 

2時までに病院に着けばいいので、それまでに忘れ物がないかチェックしました。

 

 

入院と言っても3日です。

 

 

必要な物も、下に絵の様な紙をもらって、それを用意するだけ。簡単なものです。

 

 

後は、私が留守の間、

 

 

認知症の母には、バナナ沢山と、バームクーヘンやフルーツケーキ、

 

 

好物のみたらし団子、リンゴジュース、ヤクルト。を置いていき、

 

 

2匹の猫ちゃん達には、たっぷりの水、ドライフードをたっぷり何カ所かに置き、

 

 

あとは、家の外にスズメさんとハトさんとカラスの餌を補充し、

 

 

野良猫の餌を置いて終了。

 

 

そういえば、うちの庭に2日に1回は来る白い猫は、

 

 

先月頃から「さくらねこ」になっていました。

 

 

この辺にも、誰か感心な動物ボランティアの方がいるだぁ。と思うと嬉しくなります。

 

 

さくらねこ」とは、耳の頂点がカットされて、

 

 

それが丁度、桜の花びらに見える事から「さくら猫」と言われるのですが、

 

 

これは動物ボランティアの方が、野良猫を捕まえて、避妊手術してから、

 

 

耳をカットして、また元いた所に戻してあげる活動です。

 

 

 

 

 

 


さて、今日の日曜日に入院して、明日月曜日が手術です。

 

 

手術の日は、一日中食事は食べれないと聞いていました。

 

 

つまり、入院初日に出る夕食が最後という訳です。

 

 

でも病院で出る食事は、量が少なくて美味しく無いというの常識ですから、

 

 

私は昼に特大大盛りのスパゲッティを食べる事にしました。

 

 

これで明日の手術を、体力的にも乗り切ろうという訳です。

 


準備万端で家を出ました。

 

 

病院に到着したのが1時。

 

 

予定より1時間も早く着きました。

 

 

普通なら、そのまま病室に行く所ですが、

 

 

約束の2時まで、駐車場の車の中で本を読んで過ごしました。

 

 

と言うのも、今の時期、一番心配なのは新型コロナウイルスです。

 

 

大部屋の個室は、閉ざされた空間ですから、外の方が安全という訳。

 

 

なるべくギリギリまで、他人がいる部屋には行きたくないのです。

 

 


さて、2時になりました。

 

 

先ほど、私は大部屋と言いましたが、

 

 

実は、まだ部屋割りは決まっていないのです。

 

 

1ヶ月前の話では、大部屋が空いて無ければ、個室になりますと言われていました。

 

 

勿論個室の方が他人がいなくて、新型コロナウイルスにはいいのですが、

 

 

差額ベッド代が1日8000円X3日間ですから、24000円もかかるのです。

 

 

私にとっては大金です。

 

 

どうか大部屋が空いています様に。と祈るような気持ちで受付で待っていると、

 

 

看護師の方が、では大部屋なので、ご案内します。と言う。

 

 

「ヤッター!」

 

 

と、丁度その時でした、エレベーターから8人の大家族らしき団体が出てきました。

 

 

どうやら入院している患者の面会に来たのでしょう。

 

 

小学生から中学生、高校生、と大家族です。

 

 


しかし、彼らは知らなかった様です。

 

 

実は、今の時期、新型コロナウイルス予防の為に、

 

 

病院の面会は1人しか許されていない事を・・・・

 


彼らは一体どうなるのか、8人の内、誰が代表で面会するのか、

 

 

ちょっと気にはなりましたが、

 

 

私は彼らを尻目に看護師に連れられて大部屋へと向かいました。

 

 

 


やや大きめな4人部屋でした。

 

 

普通、大部屋に入居する時は、

 

 

新入りですから、「今度ここに入院する事になった、かやです。」と、

 

 

先に入院していた3人に挨拶するのが通例なのですが、

 

 

新型コロナが流行っている昨今、事態は少し変わっています。

 

 

誰もがカーテンをキッチリ隙間無く閉めていて、

 

 

カーテンを開けて挨拶に来るなオーラが凄いです。

 

 

私も、そそくさと自分のスペースに入ると、カーテンを閉めました。

 

 

 


この前のブログで、テレビは見ないでカーテンを閉めます。と書きましたが、

 

 

それは前に入院した大部屋では、テレビがカーテンの外にあったからです。

 

 

しかし、今回の大部屋はテレビがカーテンの中。

 

 

つまり、カーテンをキッチリ閉めてもテレビが見れるのだ。

 


しかし、その瞬間、私は大きなミスに気が付きました。

 

 

それは、入院で必要だった4つの意外な物、最初に気が付いた物。

 

 

そう、テレビ用のイヤホンです。

 

テレビはあるが、イヤホンが付いていないのです。

 

 

そんなの入院に必要な物に書いてありません。

 

 

個室なら音を出してもある程度許されますが、大部屋ではそれが出来ません。

 

 

テレビを見るなら、イヤホンが必要なのでした。

 

 

「ああ、チクショー、家にイヤホン3つもあったなぁ。

 

 持って来れば良かったぁ。」

 

 

1階の売店に行けば、500円も出せばイヤホンが買えますが、

 

 

なんか悔しいです。それに調べると、テレビ利用1時間で70円するといいます。

 

 

ひと昔前は、1時間100円でしたから、最近安くなった様ですが、

 

 

どうせたった3日間だからと、テレビを見るのは諦めました。

 

 

でも、もしイヤホンがあったら見ていたかもしれません。

 

 

テレビカードは1枚1000円ですが、

 

 

余ったカード内の点数は1階のテレビカード精算機に入れると返ってきます。

 

 

なお、このテレビカード、テレビを見る時だけではなく、

 

 

冷蔵庫を使う時も、洗濯機を使う時にも使える様になっています。

 

 

 

 

 

 


入院して1時間もすると、段々と同室の人達の名前が分かって来ます。

 

 

「遠藤さん、点滴変えましょうね。」とか、

 

「前田さん、お熱と血圧図ります。」と、名前で呼ぶからです。

 

 

総合すると、私がいる4人部屋はこんな感じだと分かりました。

 

勿論、全員男です。声からすると、全員私より年上です。

 

 


しばらくすると、担当の医師が現れて、今回の手術の説明が個室で行われました。

 

 

私の病名は尿管結石です。

 

尿管結石とは、腎臓で作られたおしっこは膀胱に行ってオチンチンから排泄されるのですが、

 

 

その腎臓と膀胱の間に石が出来てしまい、そのままほっておくと、

 

 

腎臓にダメージが出来たり、バイキンが発生して尿路感染症になってしまうので、

 

 

その石を取るか、砕くかして取り除く手術です。

 

 

方法としては、衝撃波で石を外から砕く方法と、お腹を切って石を取り除く外科的手法、

 

 

それに今回私が行った内視鏡手術になります。

 

内視鏡手術は、オチンチンの先から内視鏡を入れていき、石にたどり着いたら、

 

 

その石を砕く訳です。

 

 

ただ人によっては、尿管が曲がっていて内視鏡が通らないという場合は、

 

 

そこにステントを設置して、再手術という事になったり、

 

 

最悪は、内視鏡を通した時に尿管を突き破ってしまい、尿がお腹の中に漏れ、

 

 

腹膜炎で死亡する可能性もあると言うのです。

 

 

つまり、私は死ぬ可能性もあったという手術でした。(1%以下だそうですが)

 


1%以下とはいえ、死ぬ可能性もあるのか。と思いながら部屋に戻ると、

 

 

はす向かいの鶴田の部屋から、テレビの音が小さく漏れ聞こえます。

 

 

ボリュームを小さくして聞いているのです。

 

 

「なるほど、そんな手があったのか。」

 

 

てか、ダメだろう。イヤホン使わなきゃ!!!

 

 

しかも、小さい音の方が余計気になるのだ。

 

 

今日から、お前は、テレビマンと呼ぶ事にしよう。

 

 


大部屋に入院する場合、やはり今一番気になるのは、新型コロナだ。

 

 

つい、隣は大丈夫か、はす向かいの人は大丈夫か、

 

 

トイレですれ違った人は大丈夫かと疑心暗鬼になってしまう。

 

 

実は入院した時に、ここ6階までエレベーターで来るのだが、

 

 

私がボタンを押したら、車椅子を引いて2人が後ろに並んだのだ。

 

 

そしてエレベーターが来たのだが、私はその二人を先に乗せ、

 

 

私は次のエレベーターに乗ったという用心のしようだった。

 

 

 


そんな時だった。

 

 

斜め前の前田さんの所に、看護婦さんが来ていて熱と血圧を測っていると、

 

 

突然、看護婦さんが、

 

 

「あら、前田さん、

 

 微熱があるわね。 37度5分。

 

 寒気は無い?

 

 シビれは無い?」と言っているではないか。

 

 


まさか、前田、新型コロナか!!!

 

 

やばいぞ、もし前田が新型コロナなら、この大部屋危ないぞ。

 

 


まだ、微熱か。

 

 

しかし、用心に越したことは、前田は要注意人物だ。

 

 


そうこうしていると、午後6時になり、夕食が運ばれてきた。

 

 

白飯と、ツナのサラダと、豆腐ハンバーグだ。

 

 

量は成人にはやや少なく感じるが、味はまずまず美味しい。

 


明日は手術だ、歯を磨いてうがいをして、早めに寝よう。

 

 

病院の消灯は早い。

 

 

午後9時には、部屋の明かりは消える。

 

 

 


さあ、寝るか。と思ったその瞬間だった。

 

 

隣から「ガオー!」という声が・・・・

 

 

「な、なんだぁ!!」

 

 


隣の遠藤のイビキだ!!!

 

 


それはまるで、猛獣のトドだ。

 

 

「大部屋は、これがあったかぁ!!!」

 

 

これはたまったもんじゃねぇな。

 

 

寝れない。

 

 

よっぽど、ナースコールを押して、看護師さん言ってやりたかった。

 

 

「すみませ~ん。

 

 隣で、トド飼ってませんか?」

 


しかし、勇気の無い私には、言えなかった。

 

 

 

この時、改めて気が付いた。

 

 

それは、入院で必要だった4つの意外な物の、2つ目。

 

 

そう、耳栓である。

 

結局、手術前の大事なこの日、正味30分程度しか寝れなかった。

 

 

みんな、トドのせいだ。

 

 

今日から、お前は遠藤じゃななく、トドと呼ぼう。

 


翌朝、6時、看護師さん全員の体温を血圧を測りに来る。

 

 

すると、前田さんの所にいた看護師さんが、

 

 

「あら、39度。」と言っているではないか!!

 

 


「ぜっていコロナだ。」

 

 

「やばいよ、やばいよ。」

 

 

「コロナ確定だな。 PCR検査だ、PCR検査、

 

 

 早く前田を隔離しろ、」とよっぽど叫びたかったが、

 

 

担当の看護師さんは、意外と冷静なのである。

 

 

「解熱剤出しましょうね。」とか悠長な事を言っているのだ。

 

 


「いやいやいや、 昨日微熱で、今日39度って、

 

 

 コロナでしょ。ぜっていコロナでしょう。」

 

 


今日から、お前を、コロナ前田と呼ぼう。気をつけなきゃ。

 

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