【全日本大学駅伝2018】 数字で振り返ってみた

ど~も、太郎です。

全日本終わっちゃいましたね
これで残すは箱根駅伝のみ
正月まであと2か月弱
時がたつのは早いですよね

今日は、距離変更があって
新たに始まった全日本について
データから分析してみたいと
思っています。

ヒマな人だけ見て頂ければと
それでは参ります。

まずは、優勝タイムですが
歴代総合タイムベスト5を
調べてみました。

2012年 駒澤大学 5:12:43
2017年 神奈川大 5:12:49
2010年 早稲田大 5:13:02
2015年 東洋大学 5:13:04
2013年 駒澤大学 5:13:09

今回の青山学院は5時間13分11秒
ですから歴代6位の好記録

ちなみに7区通過のタイムを
過去10年間調べてみましたが

2015年 東洋大学 4:13:56
2012年 東洋大学 4:14:04
2015年 青山学院 4:14:23
2018年 青山学院 4:14:27
2010年 早稲田大 4:14:38

これを見ても区間距離変更が
トータルタイムに大きな影響を
及ぼしたとは感じられません

あらためて今回の距離変更の内容を
確認してみると
(左が旧区間、右が新区間)

1区14.6km→9.5km
2区13.2km→11.1km
3区 9.5km→11.9km
4区14.0km→11.8km
5区11.6km→12.4km
6区12.3km→12.8km
7区11.9km→17.6km
8区19.7km 変更なし

前回までの旧区間を
レースの流れを区間分けすると
1区~4区
5区~7区
8区

って感じでしたが
今回からの距離変更により
1区~3区
4区~6区
7区
8区

各チームの区間配置を見ていると
こんな風に変化したような
気がしています。

主要区間、つなぎ区間の区別でいうと
2区3区7区8区が主要区間
1区4区5区6区はつなぎ区間
って感じでしょうか

最短距離になった1区は
各チームの選手層の厚さが
もろに出た気がします。

1区の区間順位は
1位石井優樹    3年 日本学連 27:25
2位竹下  凱     4年 帝京大学 27:28
3位小野田勇次 4年 青山学院 27:29
4位西川雄一朗 3年 東海大学 27:31
5位青木涼真    3年 法政大学 27:34

3,4年生が区間上位を占めました。

選手層の厚いチームは
主要メンバーを起用して
確実に上位を狙えますが

基本的には、秒差で来ればOKという
スタンスかなと

流れとしては、下級生の有望選手が
起用されるのかなと思われます。

エース区間はどこなのか
と考えてみたんですが

ある方から
「強いチームは7区にエースを起用」
というコメントをいただきました。

実際に優勝した青山学院は
7区に森田選手を起用

ただ、これには条件があります。
前半区間である程度いい位置に
いる事も必要ですからね

2区3区にも強い選手を起用しつつ
7区、8区にエースを残せる
これがこれからの上位に入る
なのかもしれませんね

そこら辺をもう少し詳しく見てみます。

今回のレース結果を
1~3区→A
4~6区→B
7区、8区→C
この3つに区分し
タイムを集計してみました。

まずはそれを見て頂きたいなと

A: 1区+2区+3区(3区計32.5km)
1位  東海大学 1:33:55
2位  青山学院 1:34:32
3位  帝京大学 1:35:04
4位  駒澤大学 1:35:06
5位  明治大学 1:35:08
6位  早稲田大 1:35:13
7位  國學院大 1:35:33
8位  東洋大学 1:35:38
9位  中央学院 1:35:38
10位城西大学 1:35:44
11位法政大学 1:35:55
12位神奈川大 1:36:05
13位順天堂大 1:36:40
14位日体大    1:36:57
15位日本大学 1:36:57

1位と8位のタイム差  1分43秒
1位と15位のタイム差 3分02秒

B: 4区+5区+6区(3区間計37.0km)
1位  青山学院 1:48:19
2位  東海大学 1:48:45
3位  東洋大学 1:49:54
4位  帝京大学 1:49:56
5位  駒澤大学 1:50:21
5位  法政大学 1:50:21
7位  順天堂大 1:50:50
8位  國學院大 1:50:51
9位  日体大    1:50:58
10位明治大学 1:51:19
11位神奈川大 1:51:50
12位早稲田大 1:52:32
13位中央学院 1:52:41
14位城西大学 1:53:23
15位日本大学 1:54:07

1位と8位のタイム差  2分32秒
1位と15位のタイム差 5分48秒

C: 7区+8区(2区間計37.3km)
1位  日本大学 1:50:04
2位  青山学院 1:50:20
3位  東洋大学 1:50:25
4位  駒澤大学 1:52:02
5位  城西大学 1:52:22
6位  東海大学 1:52:51
7位  神奈川大 1:53:11
8位  國學院大 1:53:26
9位  帝京大学 1:53:34
10位日体大    1:53:44
10位順天堂大 1:53:44
12位中央学院 1:53:59
13位法政大学 1:54:05
14位明治大学 1:54:10
15位早稲田大 1:55:36

1位と8位のタイム差  3分22秒
1位と15位のタイム差 5分32秒

これを見ていると
Aが一番タイム差が少ない
ことがわかります。

各チームともに3区までに
戦力を注ぎ込んでいた為
上位と下位のタイム差が少なかった
ということが推察出来ます。

タイム差は距離の短さというのも
多少は影響があると思われますが

それでもここまでタイム差がある
ってことはAは差が少ないという
仮説は間違いなさそう。

BとCに関しては
距離もほとんど同じですが
1位と15位の差は変わりません

違うのは1位と8位のタイム差

つなぎ区間といわれるBは
上位のチームほどここにも
戦力を残している
ということでしょうね

3区間のBだと1区間悪くても
残り2区間で挽回の可能性なので
2人で走るCよりも
上位と下位のタイム差は少ないはず

ただし、コレが当てはまるのは
チーム力が高いチーム

選手層が薄いチームには
他の選手の遅れを挽回できる
選手がそもそもいません。

これが上位チームほど
3区間のBが2区間のCよりタイム差が
少ない理由でしょうね

ただ、ここまでのデータだと
選手層が厚いチームが
強いって事を表しているだけ

それは、どの駅伝でも現れる
現象なんですよね。

ということでチーム毎に
順位をまとめてみました。
(左からA、B、C)

①青山学院  2位  1位   2位
②東海大学  1位  2位   6位
③東洋大学  8位  3位   3位
④駒澤大学  4位  5位   4位
⑤帝京大学  3位  4位   9位
⑥國學院大  7位  8位   8位
⑦法政大学 11位  5位 13位
⑧城西大学 10位 14位  5位
⑨明治大学  5位 10位 14位
⑩神奈川大 12位 11位  7位
⑪日本大学 15位 15位  1位
⑫日体大    14位   9位 10位
⑬順天堂大 13位   7位 10位
⑭中央学院   9位 13位 12位
⑮早稲田大   6位 12位 15位

Cの順位を見て頂きたいのですが
シード圏内に入ったチームの
順位がそこまでないですよね

これからわかるのことは
Cで頑張ってもなかなか
順位は上がらないってこと

それは、神奈川大、日大を
見ればよくわかります。

2区間で全体の35%を占める
7区と8区ですが
例えばエース2枚を残しても
前半区間で大きく出遅れたら
挽回は難しい気がします。

比較的好成績だった
城西大と神奈川大にしても
追い上げは凄かったけど
6区終了時点では10位以下
のポジションからのUPでしたからね

3位以内を狙うチームと
シード権を狙うチームの
立ち位置の差はありますが

バランスの良い配置をしたチームが
結局は強いのかなと思いました。

続いて注目したのは
B(4区から6区)の順位

ここのタイムがいいチームほど
順位が上位というのは
先程指摘した通りですが

そうなると、順位のよかったのに
下位に沈んだチームは
前後のAやCに足を引っ張られた
ということが言えそう

日体大なんかは典型的ですね
この3区間の追い上げで
シード圏内を確保した法政大など


ココが強かったチームは

力はあるけどたまたま悪かった
という意味で可能性を感じます。

順天堂大は4区が塩尻選手
なので反則気味
当てはまるかは微妙かな

全体的な印象としては、
箱根でも3位以内を狙える
総合力が高いのは
今回4位までに入った4チーム

帝京大は非常にバランスが取れていて
箱根でも上位を狙えるいいチーム
だと感じました。

それじゃあ、最後に
個人的に気になっていて
こだわりたい部分ってことで
2区、3区、7区、8区の合計タイム

どのチームが一番だったのか
を調べてみました。

①青山学院 2:57:23  1位
②東海大学 2:58:15  2位
③東洋大学 2:58:19  3位
④駒澤大学 2:59:28  6位
⑤帝京大学 3:01:10  8位
⑥國學院大 3:00:48  7位
⑦法政大学 3:02:26 11位
⑧城西大学 2:59:04  4位
⑨明治大学 3:01:19  9位
⑩神奈川大 3:01:35 10位
⑪日本大学 2:59:26  5位
⑫日体大    3:02:56 12位
⑬順天堂大 3:03:29 15位
⑭中央学院 3:03:00 13位
⑮早稲田大 3:03:05 14位


法政大学と城西大学
それから日本大学が
暴れまくっていますが

この4区間の合計タイムを冷静に見ると
総合順位が見えてきくるような
気がしませんか?

そうなると、今思いつきましたが
1区、2区3区、4~6区、7区8区
この4つの順位も

各チーム毎に見てみたい気が
(左から1区、2区3区、4~6区、7区8区)
(1区はこの15チーム内の順位)

①青山学院  2位  2位  1位  2位
②東海大学  3位  1位  2位  6位
③東洋大学  9位  9位  3位  3位
④駒澤大学  7位  5位  5位  4位
⑤帝京大学  1位  7位  4位  9位
⑥國學院大 15位  4位  8位  8位
⑦法政大学  4位 11位  5位 13位
⑧城西大学 14位  8位 14位  5位 
⑨明治大学 13位  3位 10位 14位
⑩神奈川大  8位 12位 11位  7位
⑪日本大学  6位 15位 15位  1位
⑫日体大    11位 14位  9位 10位
⑬順天堂大 12位 13位  7位 10位
⑭中央学院  5位 10位 13位 12位
⑮早稲田大 10位  6位 12位 15位

こっちの方が色々な情報が
詰まっている感じがしますね。

総合的な評価としては

まず言えるのは
「青山学院は強い」
ってことでしょうね

2位東海大と3位東洋大は
レースプランの違いが鮮明に
現れているのが面白いですね
順位の差はたまたまって感じ

4位の駒澤大は予選会の結果
そもままって感じかな
「穴がないけど飛び抜けた区間もない」

5位帝京大と6位國學院大の差は
1区の差のようなに見えますが
タイムを細かくみると、
帝京大の方が全体的によかったかな
予選会のあるなしの違いが
大きかったのかも

他にもいろいろな気付きはありますが
それは各チーム毎に振り返って
いきたいと思っています。

みなさまもこのデータを参考に
あれこれ思いを巡られて頂ければ

以上、全日本をタイムで振り返ってみました。

次回もお楽しみに~

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