フォーエバー・フレンズ -245ページ目

13、旧友(4)

いよいよ甲子園の開会式が始まった。


「只今より、第93回全国高等学校野球選手権大会を開会致します!選手入場!」


ブラスバンドの演奏のおなじみの曲に合わせて、選手が入場してきた。

まず先頭は、ディフェンディングチャンピオンの淀商高校であり、昨年のエース篠宮も健在だった。

それに続いて、どんどん選手団が入場してきた。

堀場率いる陽一の古巣仙台学園も入場・・・。

そして、陽一率いる港南学院高校が入場してきた。

2年連続24回目の出場である。

人気チームの登場に、甲子園の観客席から大声援が起こった。


陽一の部屋のテレビで、恵は胸を躍らせながら陽一の姿を見つめていた。

そして恵は、テーブルの上に陽一の両親の写真を置いていた。

「お父さん、お母さん、陽一の入場です」そう言って、画面を見ながら微笑んだ。


茜も出勤前だったので、理子と二人でこの映像を見ていた。

「真、頑張れ」

「おにい頑張れ」

二人は笑顔で、そう言い合った。

みんなそれぞれの思いを込めて、この入場行進を見つめていた。


港南学院高校は、去年と同じく1回戦から怒涛の強さを見せた。


まず1回戦。

陽一の飛距離160mの特大アーチから始まった。

甲子園の観客は、このスーパー高校生に度肝を抜かれる思いだった。

そして燃える男清志朗は、いきなりノーヒットノーランを記録。

一気にチームを波に乗せていった。

9―0で圧倒的な勝利を収めた。


そして2回戦。

港南学院名物、真と陽一のアベックアーチが飛び出したのだった。

陽一は2試合連続の本塁打であった。

清志朗も1失点の完投勝利。

1回戦に続き完璧な試合運びで、7―1の勝利


3回戦。

陽一の3試合連続ホームランが飛び出した。しかも2連続ホームラン。

これで陽一は、今大会4本の本塁打を放った。

守備でも、スーパーキャッチをお披露目した。

そしてこの日文麿も本塁打を放った。

8―1で勝利し、無敵港南学院高校を印象付ける事となった。


そして準々決勝。

今度は真が本塁打を放ち、文麿が4安打5打点の固めうちをした。

陽一も3塁打を2本放つ大暴れ。

清志朗も、今大会2回目の完封シャットアウトで完璧な勝利を収めた。

12―0で圧勝。


そして遂に4強が出揃った。


『宮城県代表 仙台学園高校』

『大阪府代表 淀商高校』

『広島県代表 山陽明星高校』

『神奈川県代表 港南学院高校』


組み合わせは、準決勝第一試合『仙台学園VS淀商高校』春の選抜大会決勝と同じ組み合わせである。

そして準決勝第二試合は『港南学院VS山陽明星』となった。


今甲子園は、この4強による熱き戦いが始まろうとしていた。