三、未来から来た新聞記者(第十二話)
鹿屋基地は特攻隊の基地でもあり、本土防空戦の重要拠点でもある。
その日々悪化する戦局の中、この鹿屋基地に次々と新型戦闘機が配備されていった。翌日もそしてその翌日も、その最新鋭の紫電21型戦闘機が飛来する。
虎之助君は胸躍らせて、その飛来する戦闘機の姿を見つめていた。しかし僕は、何かが起こるのではないかと思い、次第に緊張感を募らせていった。
『343海軍航空部隊』
それは、飛行時間1000時間を超えるベテランパイロット達の集まりであり、新型戦闘機の紫電21型に機乗し、襲来する敵戦闘機を駆逐する部隊である。また、特攻機が無事敵艦隊までたどり着けるよう、道中の援護も行う。
そしてこの鹿屋基地に、続々とベテランパイロットが集結してきた。
いよいよ日米の航空合戦が始まろうとしていた。