Blu-ray鑑賞 雨の日はアニメでも①
日本語版を推奨します!
監督:ゲイリー・トルースデール/カーク・ワイズ/原作:ヴィクトル・ユーゴー/脚本:タブ・マーフィ/アイリーン・メッキ/ボブ・ツディカー/ノニ・ホワイト/ジョナサン・ロバーツ/音楽:アラン・メンケン
出演:トム・ハルス/デミ・ムーア/トニー・ジェイ/ケビン・クライン/ハイジ・モーレンハウアー/(日本語キャスト)石丸幹二/保坂知寿/日下武史/芥川英司
15世紀のパリ、ノートルダム大聖堂の鐘つき部屋で育ったカジモド(トム・ハルス/石丸幹二)は、生まれつきの奇形を理由に主人である判事フロロー(トニー・ジェイ/日下武史)から聖堂を出ることを許されなかった。祭りの日、こっそり街に出たカジモドだったが、フロローの手下に見つかり騒ぎになるが、ジプシーの踊り子エスメラルダ(デミ・ムーア/保坂知寿)に助けられる。
日本語版スタッフの本気度に定評のあるディズニー作品。ミュージカル度が圧倒的に高い本作の日本語版スタッフに劇団四季を起用。
セリフの翻訳、歌曲の訳詞だけでなく吹替えキャストにも劇団員を提供した劇団四季。ミュージカルの舞台に立っている彼らだから歌もセリフも圧巻。
本国アメリカには申し訳ないが、日本語版のクオリティのほうが明らかに上。
「リトル・マーメイド」でミュージカル色を押し出して以降黄金期を迎えたディズニー。「ライオン・キング」に至るエンタメ系統と並行して、大人向けのハイクオリティなミュージカルアニメを模索していた時代の作品。
「ポカホンタス」に続くミュージカル巨編と位置付けたのがユーゴー原作の本作。だが、この2本は興行的に成功とは言えなかった。大人がアニメを観る土壌が不十分だったのかと。
興行成績で低迷期に差し掛かっていても、クオリティは作品を重ねる度に高くなる。同じものを作らないのがディズニーのプライド。
そう、時代を追いかけるのではなく時代を作るのがディズニー。このあと公開の「ムーラン」も興行は思わしくはなかった。が、ポカホンタスに始まる「強い女性」像はミュージカル色とともに継承された。
そうした時代の「ヒットしなかった作品」こそ、今改めて観てみたい。そう思わせてくれるのも、永きに渡って愛されるディズニーの魔法。
hiroでした。