WOWOW鑑賞
ディズニー第2期黄金時代のはじまり④
ディズニー×音楽の集大成
ライオン・キング
監督:ロジャー・アレーズ/ロブ・ミンコフ/脚本:ジョナサン・ロバーツ/アイリーン・メッキ/リンダ・ウールヴァートン/音楽:ハンス・ジマー
出演:ジェームズ・R・ジョーンズ/ジョナサン・テイラー・トーマス/マシュー・ブロデリック/ジェレミー・アイアンズ/ネイサン・レイン/アーニー・サベラ/ローワン・アトキンソン/ニキータ・カラム/モイラー・ケリー/ロバート・ギローム/ウーピー・ゴールドバーグ/日本語吹替:大和田伸也/中崎達也/宮本充/壤晴彦/三ツ矢雄二/小林アトム/槐柳二/華村りこ/片岡富枝
動物の国プライドランドの王ムファサ(ジェームズ・R・ジョーンズ)の一人息子シンバ(ジョナサン・テイラー・トーマス/マシュー・ブロデリック)は、次の王としての育てられながらも、まだまだやんちゃ盛り。王の弟として浮かばれない毎日を過ごすスカー(ジェレミー・アイアンズ)はムファサとシンバの排除のために一計を練る。
音楽のチカラ!
大地を揺るがす打楽器のリズム。心を揺さぶるコーラス。キャラクターの躍動を体感。さすがはアラン・メンケン…と思いきや、本作の音楽担当はハンス・ジマー! そう、歌だけでなく音楽がいい!
映画のヒット後はブロードウェイでミュージカル化。本作の人気の証。日本では劇団四季でも上演。hiroもそれ観た。動物の被り物で熱唱なんて笑っちゃう、と思ったら感動の嵐だもの。
エルトン・ジョンも歌唱参加。主題歌「サークル・オブ・ライフ」の雄大さ、「早く王様になりたい」のキャッチー、「準備をしておけ」の恐怖、「愛を感じて」の妖艶…そして「ハクナ・マタタ」のダンサブル。名曲・名シーンの数々に体も揺れる。
公開時は盗作疑惑の一悶着。ライオンの子、酷似したシーン…で盗作とは、創作の世界は難しい。ストーリーはむしろシェイクスピアだけど。
事の真偽は議論百出。が、当の手塚プロの声明…「もし手塚本人が生きていれば、『自分の作品がディズニーに影響を与えたというなら光栄だ』と語っただろう」…この一言に世界は沈黙。感じ入った次第。
「リトル・マーメイド」に端を発し「美女と野獣」で第2期黄金時代が幕を開けたディズニーは、本作で最盛期を迎える。以降、ミュージカルを意識したつくりは「アナと雪の女王」、最新作「モアナと伝説の海」に至るまで踏襲。
ウォルトの名声に頼らない、ウォルトに勝るとも劣らない天才…いやクレイジーな映画バカたち。彼らがもっと良いもの、もっと凄いものを目指しているからディズニーは今も成長を続けている。
hiroでした。
小ネタ…ヌーの暴走は、手描きに拘っていたディズニーが初めて本格的にCGを導入した瞬間。「美女と野獣」のダンスホールシーンはリマスター時にCGで加工したものなのでこちらが先。