BD鑑賞


夢をみよう!

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シンデレラ


監督:ウィルフレッド・ジャクソン/ハミルトン・ラスク/クライド・ジェロニミ/脚本:ビル・ピート/テッド・シアーズ/ケン・アンダーソン他/音楽監督:オリバー・ウォレス/ポール・J・スミス/製作:ウォルト・ディズニー/ロイ・O・ディズニー

出演:アイリーン・ウッズ/ウィリアム・ピップス/エレノア・オードリー/ローダ・ウィリアムズ/ルシール・ブリス/ルイス・ヴァン・ロッテン/ヴェルナ・フェルトン/ジム・マクドナルド


継母トレメイン夫人と二人の娘に召使いのように扱われても、明るく生きるシンデレラ。窓から城を見つめては、いつかはあんな家で暮らしたいと夢を抱く。ある日、王子の結婚相手を見つけるための舞踏会を開き、国中の年頃の女性を招待すると発表される。ネズミたちや小鳥たちの協力でドレスが出来上がるが、夫人らにボロボロに破かれてしまう。

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シャルル・ペローの童話を原作に、ディズニーが1950年にミュージカル・アニメーションとして映像化。日本公開は1952年。終戦から7年。混乱、貧困の中、願い続ければ必ず夢はかなう、なんて、どんなに切実だったろうか。


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虐げられた少女が、それでも明るく真っ直ぐに生きる。…「おしん」にも通じる、日本人好みの設定なのかもしれません。


アナハイムのディズニーランドのランドマークが「眠れる森の美女 」の城なのに対し、東京ディズニーランドはシンデレラ城。それだけ日本人にとっては特別な物語なのでしょうか。


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白雪姫」「ピノキオ」など闇の空気が支配する40年代の初期作品群とは一線を画す。悪のイメージだった魔女はいなくなり、お茶目なフェアリー・ゴッドマザーが魔法を振りまく。ドレスの色も鮮やかなブルーや眩しい白。お城の広間では舞踏会。終戦で新しい世の中が始まり、アニメーションの色彩も華やかに。


音楽部隊はここでも活躍。「これが恋かしら」「夢はかなうもの」「ビビディ・バビディ・ブー」…耳に馴染んだ名曲の数々も誕生。


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hiroが好きなのはネズミや小鳥たちがドレスを作るシーン。「魔法にかけられて 」でも再現してた。


キャラではネズミのジャックとガス。二人の掛け合いはバディ・コメディの王道。東京ディズニーランドで彼らを見かけると駆け寄ったもんだが、近年見かけてない気がする。ちなみにジャックの日本語吹き替えは「山ちゃん」こと山寺宏一さん。

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夢を願うだけで、なんの伏線もなく魔法の妖精が現れ、純白のドレスや馬車を次々出現させる。そして王子と出会い、再会して、めでたく結婚。「都合よすぎだろ、それ」…本作苦手という方は、大方そんなところかと。


白雪、オーロラ…当時のプリンセスを見ると皆受動派。良くも悪くも時代を写してきたディズニー。当時の空気がわかる。一方、アリエル、ベル、ジャスミン、ラプンツェル…近年のプリンセスは行動派。夢は待ってるだけじゃかなわない。


ただ、夢を持たない人が多い気がするんです。まずはシンデレラを見習おうよ。夢をみようよ。




hiroでした。

…え? 実写版の「シンデレラ」がケネス・プラナー監督で4月25日から公開されているんですって~!? そんなタイミングでこの記事…なんたる偶然!(笑)

ジャック、ガス、スージーら愛らしいネズミたち。実写ではどう扱われるのか、楽しみですね~。