カーム・ビヨンド/漂流者(未) | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                  

2022・香港     ★★★☆☆(3.8)

                 

監督:ジョシュア・ウォン

出演:カラ・ワン サリンナ・ボッグス

                    

                    

社会秩序の崩壊によって現れた略奪者達から身を隠しながら
漂流してきた少女と必死に生き抜こうとする主人公の手に汗握る

サバイバル・スリラー。

                    

                 

                    

ブタ

これは、結構前から気になっていた作品で、思っていたのとは違ったが満足。

洪水被害で苦しんでいる方もいるやもしれないですが…。Amazonプライム。399円。

                          

                        

世界最凶の台風により、大規模水害によって、水に浸かった香港の街。

あの日から、5年間其のまま…。

                       

                           

今は廃墟となった、自宅があったアパートで、生き残った「侵略者」達から隠れる様に、

若い女性がひっそりと暮らしていた…。

                       

                        

何時やって来るか分らぬ奴らに、決して見つからぬ様に食料や使える道具、その他諸々

外の様子のチェック等が、毎日のルーティン。

                    

人づきあいが苦手な彼女は1人が気楽と、ラジオから流れる避難場所にも行かずに

その日その日を暮らす。

                     

                     

けれど、1人の少女が漂流者の如く現れて以来、彼女の静寂は終わりを迎え、

全てが変わってしまう生活になってしまうのだったが…。

 

<どうどすか?>

                    

                    

オープニングから暫くは、彼女・アシャ↑の1人芝居が続く。

            

どうして此処に1人で住んでいるのか?は、彼女が毎夜見る「悪夢」で段々と分る。

こう見えて、キッチリと計画通り毎日を過ごす。

           

一番の問題は水。なかなか雨が降らない。食料は今のところ何とかなっている…。

(5年も経っているのに、結構綺麗なパッケージのラーメンとかだったが…)

                 

有るモノを工夫して料理もする。と言っても、缶詰を開けたりラーメンを作るのが関の山。

「悪夢」を見るが、それでも満足な毎日だった…。

                

                

が、或る日の事、気付いたら少女がこのアパートに紛れ込んでいた。

どうやらお婆ちゃんといたらしいが、今は1人。自分の物は自分の物、人の物も自分の物。

           

サバイバル力には長けている様子。始めは自分の生活や食料なんかを引っ掻き回して

迷惑千万な少女だと思っていたけれど…。

               

彼女を見ながら、アシャは思い出す。自分の事を誰よりも好きだと言ってくれていた妹を…。

家族とは、上手く行かなかったが妹とだけは仲が良かった。

                   

              

彼女の世話もする様になるアシャ。彼女は「ヘイヘイ」と呼ばれていたと…。

              

                

此処から出て行く為にいかだを作り始めるヘイヘイ。

始めは呆れ顔で見ていたアシャだったが…。

                      

                        

初めは「1人」が良いと思って生きて来たアシャ。

                     

けれども、何処か妹にも似たヘイヘイの世話もする様になって来てからは

ヘイヘイがアシャの生きがいになって来る…。(母性本能とは又違うと思う)

                   

何時襲って来るか分からない「侵略者」達に怯えながらも、それなりに楽しい日々を送る。

これも「幸せ」な生活と言って良いのだろうか?

                     

そして、彼女達はどうなるのか?

外に出て行ってみたいヘイヘイと外は危険だと言い張るアシャ。

                   

95分の作品の殆どが1人ないし2人の芝居だが、全く退屈ではない。

それより、もっと見ていたかった位…。

                

                                             

アシャ役の「カラ・ワン」氏は「トップガン マーヴェリック」でヘイロー役を演じたお方。

(確かにアジアな女性もいたな…、位の記憶だが)

                            

洪水前のイケイケなアシャと比べて見るのも良いし、今の堅実でキッチリとした

頼もしいアシャもスッピンだが素敵。

              

そして互いに思いやる2人の会話等…。

                 

          

勿論、それだけではないシーンも用意されております。

なかなかハードだし、キツイ映像も…。

           

「生き抜くために…」其れだけやね。

                           

              

そして、エンドロール前にテロップと画像が出る。

2020年12月に癌との闘いに悲劇的に敗れた「ジョシュア・ウォン」監督。

初長編デビュー作だったが、上映を見る事なく旅立ってしまったそう…。

                 

          

香港産では御座いますが、殆ど「英語」の会話で御座います。

                       

ホラー作品の部類に入るとは思われますが、本作も又「生き抜く為に闘う女性」を

描いた作品です。如何でしょ?

 

                    

                

             

                 

                 

 


 

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