2015・中国 ★★★☆☆(3.7)
監督:ビー・ガン
出演:チェン・ヨンゾン ヅァオ・ダクィン シェ・リーシュン ユ・シーシュエ
約40分の長回しシーンを交えながら主人公の旅を描き、ロカルノ国際映画祭で
最優秀初長編賞を受賞した中国発のドラマ。
医師が亡き母親の願いをかなえるために旅をする。
メガホンを取ったのは詩人でもあるビー・ガン。
出演はチェン・ヨンゾン、ヅァオ・ダクィン、ルオ・フェイヤンら。(シネマトゥデイより抜粋)
本作も、11月に入らないとレンタル出来ない作品。 タダで見れるのだから、本当にありがたや。
Netflixでゴワス。 (Netflixは、配信に上がって来た作品は見放題です。)
中国の田舎町、凱里市。
9年の刑期を終えて帰郷したチェン・シェン。
霧に包まれた小さな町の老齢の女医が営む、小さな診療所に身を寄せていた。
幽霊の様にタダ毎日を送るチェン。
と言うのも、彼の帰りを待っていた筈の妻は既にこの世を去り、暫くすると、
可愛がっていた甥も父親である弟によって連れ去られてしまう…。
チェンは甥を連れ戻す為に旅に出るので休暇が欲しいと申し出る。
そんなチェンに、女医は嘗ての恋人に返して欲しいと、思い出の品を託すのだった。
やがて「ダンマイ」という名の不思議な街に辿り着くチェン。
其処は、過去の記憶、現実、そして夢が混在する不思議な村だったのだが…。
日本初となる「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」が話題を集めた中国の新鋭
「ビー・ガン」監督26歳の時、その名を世界に知らしめた2015年の記念すべき長編デビュー作。
本当は、先に「ロングデイズ~」の方を先に見ようと考えていたが、本作を先に見る方が
次回作の良さがより際立つと何処かで読んで、ならばと…。 本作をチョイス。
私は、中国の映画監督では「ジャ・ジャンクー」監督作品が好きで、わりと良く見るが。
「山河ノスタルジア」 「罪の手ざわり」 「長江哀歌」 「世界」 等々…。
案外静かで眠気を誘う作品多しだが、まだ「ジャ・ジャンク―」監督の方が見易いかな?(汗)
とは言え、本作が初長編作とは、ちょっと驚く。
40分の長回し部分の凄さを皆様口を揃えて言われているけれど、私は「地味だけれど」
メッサ細かな部分にこだわった、素敵な映像を幾つも見つけてしまった。
<特に少年が壁に描く時計> … 不思議な事に日時計の様になったりする。
時計繋がりで、チェンが電車に乗って帰ろうとする時に長い貨物列車とすれ違う時に
窓に走っていく列車に描かれている時計の絵の針がコマ送りの様に動き、時の動きが分かる。
(これも、めっさ薄っすら見えるので、しっかり見ないと分からない)
<チェン役は、↑監督の叔父さんだそう> 本作では殆どの方が監督の知人だそう。
色々な乗り物に乗るのも面白いし、↑バイクに乗せて賃金を貰う仕事をしているけれど
折角彼女が乗ったのに、「ここ一番」役に立たない奴…。 エンジンがかからない…。(汗)
基本静かな作品で、作品中に色々な「詩」が読まれる。(分かる様な、分らん様な…)
なんでじゃ?って思ったら、監督は「詩人」でもあるそう。
それともう1つ、「野人」の話が付いて回る。 (多分都市伝説っぽいモノだと思うが目撃談多し)
<野人は実際には出て来ないし、チェンの旅には関係ないのだが…。 うん?って言う部分も>
旅の途中で訪れた「ダンマイ」という街は架空の都市で、色々な体験をするチェン。
ある人物は未来の姿で現れ、またある人物は強く過去を思い出させるといった感じ。
記憶と現実が混ざり合い、その上に「夢なのか?」と思ったり、そう言うのが重なり合って…。
(別に、ラリッている訳ではなく、そう言う不思議な体験をする都市なのです)
↑もうこの辺が、「いったい私は何を見ておるのだ?」ちゅ~感じになったり…。
う~~んと思った途端に、別世界に行ったり…。 (実に気分よく寝れる。ヲイ!)
でも、眠ってしまってはいるが、退屈で寝てしまうのではないのよね。 心地良い作品だと思う。
(まぁ、でも見直さなくても、大体は分かるので…。ホンマか?汗)
とは言え、ヲッタキー的な方達に愛される監督では?と思うのだが…。 Do~だろうか?
取り敢えず、明日は「ロングジャーニー」の方を眠らずにじっくり見たいと思っておりますが…。
違う作品の記事だった場合は「大幅に寝よったな」とお察し下さいませ…。
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