2018・中国 ★★★☆☆(3.5)
監督:岩井俊二
出演:ジョウ・シュン チン・ハオ ドゥー・ジアン チャン・ツィフォン ダン・アンシー
岩井俊二が監督を務め、自身の小説「ラストレター」を中国で映画化したラブストーリー。
姉の同窓会に出席したヒロインが姉本人と勘違いされ、再会した初恋の人と
手紙を交わすようになる。
出演はジョウ・シュンとチン・ハオなど。
プロデューサーとしてピーター・チャン監督が参加している。(シネマトゥデイより抜粋)
「ラストレター」の記事を書いた時、色々調べて、どうしても見たいと思っていた本作。
やっと見れる事となった。 U-NEXT。399円。(ポイントです)
亡くなった姉・チィナン宛に同窓会の招待状が届き、妹のチィファは姉の死を知らせる為に
同窓会に参加する。
姉の同級生達に姉本人と勘違いされてしまう…。
更に、そこで初恋相手の先輩チャンと再会したチィファは、姉ではない事を言い出せないまま、
チャンと文通する事となってしまう。
姉のふりをして始めた文通が、やがて初恋の思い出を浮かび上がらせていき…。
本作も先入観なしで見る方が良いので予告はナッシングっす。
とは言え、本作は大まかに言うと監督作の原作「ラストレター」の映画化中国版作品。
この他に「チャンオクの手紙」と言うタイトルの「ペ・ドゥナ」氏の主演の韓国版もある。(短編)
本作の後に「ラストレター」(日本版)が撮られております。
まぁ、日本では「ラストレター」の方を先に見ると言う形になりましたが、その方が良かったかな?
本作と日本版との違いは、大きい所で2点。 季節が本作は「冬」 日本版は「夏」で御座います。
(日本版は、川ではしゃいでいたシーンが印象的だったので、スグに気付いた。浴衣姿もあったな)
もう1つは、現在の登場人物で少年が1人出てくるのですが。
日本版では、「松たか子」氏演じる裕里(妹)の息子と言う設定。 (裕里には姉弟の2人の子供)
(オープニングで、お寺の境内で遊んでいる)
<↑現在。 左・弟 隣がムームー 2人は亡くなった姉・チィナンの子供>
本作では亡くなった姉の息子。 で、その息子の印象的なエピソードが見られます。
(という事で、妹のティファには、1人娘がと言う事です。)
後は、ホボホボ同じ感じではあるのですが、日本版の方がじっくり描かれていた気がします。
時間も本作の方が8分ほど短いです。(だからと言って本作は雑な感じを受ける事はない)
<↑チィファの夫> 日本版の「庵野秀明」氏とは対照的な若い夫。
(常ににこやかに笑っている印象だが、怒ると豹変する。)
彼が持っている「糸電話」。 壊した携帯の代わりに…。 (アップルマークがお茶目な造り)
<チィファの子供の頃 かなりやぼったい純情な女子>
<姉が好きなイン・チャン> 彼も、爽やか青年でハンサムだよね。 朴訥としている。
日本版の「神木君」とは、全く違うキャラだなって感じ。
<現在のイン・チャン> 日本版では「福山様」が演じていた役を「チン・ハオ」氏が。
「チン・ハオ」氏の作品は、何気に色々見ておる私。 「バーニング・アイス」も面白かった。
<チィナンの夫↑> 日本版では「豊悦」が演じた役を「フー・ゴー」氏。
コレマタ「フ―・ゴー」氏の作品も見ているが、近々レンタルになる「鵞鳥湖の夜」が早く見たい。
どっちが好きかと言ったら、絶対に本作の方が好き。
但し、「松たか子」氏の上手さも捨てがたいよな。
姉妹が少女だった「80年代」のノスタルジー具合と良い、その素朴さが何とも堪らない。
日本版の「文通って何?」的な部分も良いのだけれどね。(日本版はコミカルな感じもあったしね)
一等好きな部分は、日本版の様にシーン毎が丁寧ではなく、何となく分かるようなニュアンスを
残して見せている所かな。
その分だけ、私の勝手な想像が広がる。(正解か不正解かは分からんが…)
とまぁ、そう考えると何かと意欲的だね。 岩井監督。
でも、中国でもファンは多いらしく、主役の「ジョウ・シュン」氏は、岩井監督作品に出れると聞いて
即決で返事したらしい。
久々に、ちょっと苦手な「Love Letter」も再見してみるかな? 私の感想にも変化があるやも。
兎に角大好きな監督の作品。 まだまだ見たいモノではあるが。 見せてくれるのか?待っとるよ。
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