2016・ポーランド・チェコ ★★★☆☆(3.3)
監督:アレクサンドラ・テルピンスカ
チェコの田舎村のダンスチームを追ったドキュメンタリー。
中年女性達が、指導者としてやって来たバレリーナのもとで奮闘する姿を映し出す。
女性達の生き生きとした表情とプロのバレエダンサー達の美しい演技をカメラに収め、
二つの異なる世界を活写した。 (シネマトゥデイより抜粋)
実はですね、全く違う作品を見ていたのですが、終了したのも分からない程寝てしまい、その上
「いやぁ~、これは記事には書けんで」という代物でしたので、そのまま見なかった事にして
前から気になっていた本作を見る事にした。 U-NEXTっす!
幾つになってもに、友達と一緒に笑って、好きな事をする、幸せ。
チェコの田舎に暮らすおばちゃん達のダンスチームが、バレエ「白鳥の湖」を踊るまでの軌跡を
追ったドキュメンタリー。
チェコのある村に暮らす、お酒とおしゃべりと踊る事が大好きなおばちゃん達。
皆で料理を持ち寄って盛大に飲んで食べ、歌い、笑い、そして客人の前で踊りを披露する。
そんな地元の行事で民族舞踊を披露してきた12人のおばちゃん達が、「白鳥の湖」を
踊りたいと国立バレエ団の振付師に直談判する。
奇跡的に「白鳥の湖」の主役に抜擢されたバレリーナの指導を受ける事となる。
果たして高齢の素人たちが白鳥の群舞を踊れるのか?
コッソリ秘密を…。 チュチュの下に衣装として大人用のオムツを履く。(あくまでも衣装よ~~)
そんなユーモアのセンスを持ち、ダンスの完成度より楽しむ事を優先する人生の達人達の
奮闘ぶりを描く…。
<彼女達は、かなり有名人でTVのトーク番組にも出演する程>
ホンマに「豪快」なおばちゃん達。 こんな毎日だったら、さぞかし楽しいだろうに…って思う。
まぁ、年齢・容姿共に何の違和感もなく「参加」出来うるであろう私は、ずっとニヤニヤしっぱなしで
見続けた…。 とは言っても、52分の作品なんだけれどね。
おばちゃん達、集まっちゃ~、持ち寄りで食事をし、昼間っからでもお構いなしに飲みまくる。
「このレシピをメモに書いて」何て言うと、「嫌よ、めんどい!」てな具合。
でぇ~、何だか最近自分達のダンスを真似する方達が増えて、此処は「真似」出来ない様な
出し物を考えようと集まる…。
このおばちゃん達、凄いのは、飲み食いの量だけじゃなく、めっさ素早い行動力。
気が付くと「国立バレエ団」の振付師に電話している。
振付師の方も面白がって、生ダンスを観たがって、見た後は大いに盛り上がる。
そして、1人のプリマドンナを紹介される。
この娘の様な? もしかしたら孫かもしれんが、彼女が長身の為になかなか相手が見つからずに
苦労しているお方とか…。
背も高いが、手足が長くて、ホンマに「白鳥」に見えてくるぐらいのバレエを魅せる。
物凄くしなやかで、この腕の動きは、「白鳥」を踊る映像を数々見たが、初めてという位に
見惚れてしまった…。
その彼女が、いやな顔1つせずに、おばちゃん達にレッスンを…。
「白鳥の湖」の群舞を踊る。 あの「トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団」でも有名になった踊り。
<これっすよ!↑> でも、彼らは男性でありながらトゥシューズを履いて、真面目に踊る。
おばちゃん達も、自分の中で出来る範囲の「ベスト」を踊る。
とても白鳥には見えないけれど、何気に「可愛い」彼女達。
踊った後は、飲みまくる、食べまくる。
そして豪快に笑い捲る。
YouTubeを見ていたら、オヤヂ達が「白鳥の湖」を踊る動画もあったけれど。
先生の最後のレッスンの日に、「先生のバレエが見たい」と無理なリクエストに応えて
素敵な白鳥を踊りに皆がウットリしておった。
会場を移して、マタマタ飲み捲る。 そして先生のプライベートに鋭い質問をし捲る。
「人生の先輩からの言葉」と称して、有難い言葉も聞けるけれど、本当に笑いが絶えない。
楽しく笑って暮らすおばちゃん達のドキュメンタリー作品。
下手なコメディーより、マヂで笑い捲り。 だから、ドキュメンタリーも楽しいですって!けけけ。
←このバナーより、是非とも1日1回ポチッとなが頂きたいので御座います。
にほんブログ村